問題解決の貢献を表現する最も効果的なのは「価値ある問題解決」 のストーリーを作ることです。これを助けるのが次のような方法です。
(1)問題点の構造を解明し、対策すべきポイントを示す。
複雑な問題は、ただ記述しても理解しにくいため評価されません。そこで、「問題点」の因果関係や背景・主要因を構造的に解明し、根本問題をつき止めます。これによって、「問題点」が明解となり、問題解決の意義が明らかとなり、効果的に「問題解決」が行われることとなり、結局行為全体の評価を高められます。
(2)問題点をアナログ的に評価する
もうひとつ大事なことは、「問題点」の意味を把握することです。これはアナログ的な思考です。つまり、問題の状況を説明して、最後に「要は何か?」、「だから何なのか」と自分に問いかけるのです。
あれこれ多くの状況説明があったとしても、結局判断につながるのは、こうした「要は何か?」、「だから何なのか」といった人間的な問いの答えに過ぎません。ですから「問題点」を分析して客観的に説明するだけでは不十分であり、アナログ的に評価することも「価値ある問題解決」のストーリーを作るための大事な要素なのです。