さて、業績記述のためのテクニックは、すでに述べたとおりですが、実際は意外と難しいことのようです。つぎの例は、本講座の添削で頻出している「問題点」の表現の悪い例です。問題点と例を挙げておきますのでなぜいけないのか考えてみてください。
(1) 「問題点」を挙げるべきところで、対策を挙げている
「この軟弱地盤の土壌改良することが問題であった。」
(2)業務で取り組んだ「問題点」をすべて上げる。
とにかく大小すべて、技術的意義の小さいものまで取り込む。
(3)答えが見えている「問題点」を挙げる
簡単な問題、普通にやればできる問題
(4)技術が応用されていない問題点
試行錯誤による問題解決、専門技術とは無関係なもの。
(5)業務上の困難さを「問題点」としている
「この短期間で対策を立案することが問題であった」
(6)業務上わからないことを「問題点」としている
「破砕帯の位置が不明であることが問題であった」