技術士の試験問題では「問題点」を提起したあと、必ず「課題」設定が求められます。この「問題」と「課題」の違いは、次のように対比できます。
- 問題 「現象面で認知される不具合」つまり理想の状態と現実との差
- 課題 「問題点を解決し得る対策」を考える上での方針、高い目標を達成するために設定される、従来にはなかった新たな取組みや新たな方向性
つまり「問題点」が解決すべきものであるのに対し、「課題」は達成すべきものなのです。試験の問題では、まずは問題の解決のため「問題点」を挙げるところからスタートします。しかし、技術士としての貢献は、どう解決するかという判断力にあります。この判断力を見るため、「課題」を宣言して、その達成のための「対策」や「留意点」を求められるわけです。以下、「課題」の設定方法について、課題達成を考慮しながらご説明します。