正しい答えを導く上で大事なことの一つが、
もれ・ダブりのない考え方
を持つことです。これはいわば「全体把握の思考」とでも呼べるでしょう。注意すべきなのが「全体から部分へ」という手順です。これが、仕事を進めるうえでも大切です。マクロ(全体)の視点で全体像をつかんでから、ミクロ(部分)をみるという習慣をぜひ身につけてください。
身近な例で、本を読むときに、まずは目次に目を通して全体を見渡し、それから興味のわいた項目(部分)から読んでいけば、効率的に本を読むことができます。このように
初めに「マクロ」で見て次に「ミクロ」に入っていく
のは全体を間違えずに把握する基本なのです。全体把握の思考とは、「行き当たりばったりではなく、グランドデザイン(全体像)をイメージしながら、筋道を立てて物事を考える力」のことです。
この全体把握ができないと、思いつきや好みで、行き当たりばったりで目に付いたものを取り上げる結果となります。ゲームにたとえると「モグラ叩き」のようなものです。「努力しているわりには成果が出ない」、「やり直しのムダが多い」結果となります。
マクロからミクロに考える習慣が身につぃたら、次は「MECE(ミッシー)」で全体像をチェックしてください。MECEとは、論理思考のための「モレやダブリがない理想の状態」を意味する概念です。モレがあると不完全な答えとなり、ダブリがあると減点となります。そこで、MECEのチェックが必要です。
まずマクロをみて、全体の構成要素をモレやダブリがない状態で把握することで、正しい全体像を把握できるようになります。