見違えるほど良くなる業績の書き方 9 「今後の課題、展望とは何を書く?」


2017.03.09

  技術士試験の申し込み書には業務経歴の欄があり、自分がやってきた物件名を書くしかないと考えられているようですが、特別決まりがあるわけではありません。

 一方、申し込書は口頭試験で考課の対象となり、その内容が合否を左右することとなります。このため申し込書の作成は答案と同じように内容を高めていかなければならないといえそうです。そこで、「業務経歴」と「業務内容の詳細」について業績の何を書けば合格につながるのか、文部科学省が求めるコンピテンシーの視点から合格に有利な申し込み書の書き方を考えてみたいと思います。今回は「見違えるほど良くなる業績の書き方」9回シリーズの最終回で

「今後の課題、展望とは何を書く?」

です。

  業務内容の詳細が今のような形になって、今後の課題や展望は書きにくくなりましたが、もし簡潔に書けることがあれば是非最後に添えておく事をおすすめします。今後の課題や展望があることは、それだけで専門家としての能力を予感させる可能性があるからです。かつては業績論文において論文の末尾に今後の課題や展望を書き添えることによって「技術士にふさわしい」ことを表現することが行われていました。

 ただし、今後の課題や展望として何を書くかが問題です。たいていの方が考える「今後の課題」とは自分がやり残した仕事であったり、「展望」とはマーケットに対する個人的な予想であったりします。これではわざわざ今後の課題も展望も書き添える意味がありません。「今後の課題」とは、

同じ技術分野で今後技術者は何をすべきかという、いわば部門全体で取り組むべき課題

です。また展望とはそのような

課題に対してどのように取り組んでいくか、そして現状の社会問題がどのように解決していくかの見通し

です。それぞれどのように書けば良いかここでまとめておきましょう。

 

 まず「今後の課題」とは、

1. 専門とする部門、科目の業績について、自分がやってきた内容の延長線上に考える。

2. 専門とする部門、科目の技術応用に焦点を当てた課題を考える。

3. 実施した業績の失敗や反省点に基づいて改善方法を考える。

4. 課題解決によって大きな成果が見込めることを考える。

5. 課題解決に対して自分が貢献できる可能性がある事だけを考える。

この5つだと考えられます。

 

 また「展望」とは、

1. 自分の業績の専門とする部門、科目の延長線上に考える。

2. 専門とする部門、科目の技術応用が将来どうなるかという視点で考える。

3. 業績の失敗や反省点という独自の体験に基づいて将来の改善を考える。

4. 将来の課題解決がどのように効果的に行えるかという視点で展望を考える。

5. 社会変革やパラダイム転換に対して自分がどう貢献していくかという視点で考える。

この5つだと考えられます。

 以上、「今後の課題」、「展望」について述べてまいりました。この2つの項目で技術士にふさわしいことを述べる事は容易では無いと言うことがお分かりいただけたと思います。逆に合格戦略としては、この2項目を効果的に表現するだけで、専門家らしさを一挙に増すことができ、試験後楽勝で合格出きるということです。もし記述欄に余裕があるなら簡潔にまとめて書き添えるべきだと考えます。

 技術士試験では、こうした合格の要件を誰も教えてはくれません。本研究所では、コンピテンシーの視点からこのような試験合格の原理に早くから着目して、効率よく学び合格することを提案してきました。技術士二次試験の合格率は約2割以下ですから、受験者の多くは5回以上受験して初めて合格出来る計算になります。実際このような試行錯誤されている方もいらっしゃいます。しかしそれではあまりにも無駄が多すぎます。出来る限り過去の教訓から学んで、数回の受験で合格出来るように努力すべきです。

 本研究所では、コーチングによる指導で受講者様の自己変革を導き、答案に対して前向き提案ができるように新たな視点での成長を促します。講師の前向きな言葉によって、ネガティブな考えを払拭して、いつも効率的に問題解決の考え方ができる様になるのです。

 試験の合否は技術者としての人生を左右することになります。運良く合格すれば何も言う事はありませんが、逆に不合格の場合はその後の人生設計が変わってきます。

 当研究所の指導では、マンツーマン個別指導により、それぞれの受講者様の認識の違いにきめ細かく対応して、各個人の自己変革を促し、楽勝で一発合格出来るように指導しています。この学びの体験は今後のキャリア形成において有益な知見となる事は施工された方が異口同音におっしゃっています。関心のある方は是非お問い合わせください。