H27年 建設部門、施工積算 V-2問題 模範解答と解説

V-2 我が国の社会インフラは、高度成長期から1980年代にかけて集中的に整備され、今後、一斉に老朽化が進むことが懸念される。このため、社会インフラの長寿命化を目的とした維持管理・更新に当たっては、的確かつ効率的に取り組むことが重要である。

このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。 

(1)社会インフラの維持管理・更新工事を実施する段階において、その実施を阻害する要因を幅広い視点から2つ挙げ、その内容を記述せよ。

(2)(1)で挙げた阻害する要因を排除・低減するために、それぞれについて技術的対応策の内容を記述せよ。

(3)(2)で記述した技術的対応策のうち1つについて、それを実行する際、あなたのこれまでの経験やスキルを踏まえ、どのような役割を果たすことができるか具体的に記述せよ。

 


 

模範解答1  (簡易形式1)  添削履歴 1回 2019/06/29   専門事項 施工計画


1. 維持管理・更新工事を阻害する要因の排除について

1)建設技術者の確保・育成

工事に従事する技術者を確保するため、労働時間、処遇改善が必要

地方に従事する建設技術者が不足のため、若手入職者の推進、育成が必要

若年者の入職促進と熟年技能者からの技能継承により、将来を担う建設技能労働者を確保する。

2)情報基盤の整備と活用

点検・修繕等を通じて得た情報を収集する基盤の整備が必要

施設機能の存続の必要性や管理運営方法のあり方などについて検討する必要

計画的・効率的な更新を行い、更新費用を平準化する

2.阻害要因を排除・低減する為の技術的対応策について

1)維持管理工事におけるICT化やIOT技術の活用

維持管理・更新工事において、3次元設計・施工データの活用や3次元計測に関する技術を活用して業務の効率化、省人化を図る

技術力不足、人材不足等のバックアップ

2)点検管理データを一元管理して作業効率化

蓄積された点検データを、各管理者・点検者が共有できるシステムにより、維持管理する箇所、点検箇所の検索作業が短縮され、今後の計画立案に利用する。

3.建設技術者の確保・育成する為に経験やスキルを踏まえての役割について

1)ICT活用により作業効率化

私の港湾工事での経験から3次元測量データを活用して、3次元設計データを作成する事で消波工等の数量算出の作業効率化を図る。

2)3次元モデルを用いて若手技術者の教育

2次元の図面ではなく3次元データによる作業船におけるアンカーの取り合い状況等の干渉具合について若手技術者に見える化を実施し、教育を行う。

3)SNSで情報発信

今までの現場見学会やインターンシップの受入等により経験した若者の体験レポート等の意見を、SNSを通じて情報発信して、建設業の入職者促進を図る。