講座の合格理論の最終目標としていることは、優れた技術コンサルタントとしての能力を獲得することです。ご存知のように技術士試験では、専門知識のほかに、課題解決能力や技術応用力が求められます。体験論文では、実務において成果を挙げていることが必要で、また口頭試験では能力以外に技術者倫理まで問われます。

 ここから類推できることは、文部科学省としては優れた技術コンサルタントとしての能力を測って、ある一定以上の能力を備えた人に技術士の資格を与えていると言うことです。

 したがって、試験に合格するには、やみくもに暗記したり、試験のテクニックに労するのではなく、実務で役立つ優れた技術コンサルタントであるように努めれば、かなり合格率が高まるはずです。では具体的にどのような能力なのか、技術士の試験ごとに見てみましょう。

 技術士試験では、次のような3段階での試験が行われます。申込書の中には業務経歴があります。

申込書(業務経歴)筆記試験口頭試験

 それらの試験では共通して次のような4つの評価尺度が見受けられます。

広く正しい専門知識論理的な考察力(課題解決力)確かな技術応用力目的指向、顧客指向の判断力

 これらについて、一貫して対処していくことが合格の早道です。以下、解説しましょう。

 筆記試験では、毎年受験者の裏をかくように新しい問題が出題されます。このことから技術試験では、まず専門知識の豊富さが求められるのだと考えてよいでしょう。この試験問題の多様性は実務で遭遇するたいていの問題に対処できることが求められるという、技術コンサルタントとしての素養を測っていることにほかなりません。

 実際、特定の狭い範囲の事項だけしか知らない技術者は、専業の技師ならともかく、技術コンサルタントとしては務まりません。実務で求められる知識は、試験問題のバリエーションの比ではありませんから。

 応用力中心と言われる技術士二次試験でも、やはり専門知識が前提となるということなのです。技術士試験の受験者としては継続的な専門技術の習得が不可欠だと言えるようです。この専門知識については、選択科目の問題や口頭試験でも求められています。

 専門知識対策としては、日々自分の分野の技術に興味を持って勉強するしかありません。ここで役に立つのが次のような手段です。

重要キーワードによるネット検索専門分野ごとにまとめられた技術士試験の参考書専門雑誌の記事専門技術の一般向けの分かりやすい解説本

 2の専門科目の参考書は必ず1つは用意したいものです。そして要はこれら多彩な参考書を用いて苦労せずに知識を吸収することです。

 筆記試験では、たいてい問題文で「現状」、「課題」、「対策」の3つが求められます。これは、状況を判断して的確な処置が出来るという技術コンサルタントとしての基本的な能力を測っています。 技術士は技術者として最高の資格であり、指導監督的立場にある方が多いのです。ですから常に正しい判断を行う必要があります。そのためには問題解決の過程において、明解でかつ誤りのない思考が求められるのです。

 この課題解決型試験は、これまで文章題が多かったようですが、水道部門などでは一昨年より必須科目で図表をもとに各自が推論する形式が取り入れられています。従来、問題形式が課題が明示された文章題であったのに対して、課題を探して解決法を提案するという従来よりも問題解決力が求められるようになっています。このように論理的な考察力はもっぱら必須科目で求められています。

 技術士が手がける問題は常に「技術的問題」であり、必ず技術を用いた判断により問題解決が行われます。このとき確実に問題を解けるためには、広い技術体系から一つの技術を選定して、特定の問題に当てはめなければなりません。この「技術体系から技術を参照して特定の問題に当てはめて解く」能力が技術応用力なのです。

 技術応用力をアピールするには、背景となる技術体系が何かと、その固有技術の名称や式を挙げることが有効です。この技術応用力は筆記試験や技術的体験論文で求められます。

 目的指向、顧客(利益)指向は試験の項目としてあまり明示されてはいませんが、コンサルタントとしては必須です。このため当然試験の要求項目の一つと考えてよいかと思います。

 筆記試験の選択科目では問題文の最後に「〜留意点を述べよ」とか、技術的体験論文では「技術的成果」が求められます。これは、前記1〜3の知識や応用力がいくら十分であったとしても、技術コンサルタントとしては、プロなので成果を出せなければ評価されないことを意味しています。つまり、ただまじめにやるべきことをやる能力ではなく、成果を必ず生み出せる能力、すなわちそれは「コンピテンシー」を求めていることにほかならないのです。

 技術士試験では、試験の各段階で先の4つの評価尺度で能力が測られると述べました。では試験ごとにどう対処すればよいでしょうか。結論的に言うと試験ごとに評価尺度が変化するため、臨機応変に対処を変えていかねばなりません。おおむね筆記試験では専門知識や課題解決力が、また体験論文では技術応用力や目的指向、顧客指向の判断力が重要になり、口頭試験ではもっぱら顧客指向の判断力が重要となってきます。

 このような要求はこれから問題に取り組んでいく段階で遭遇することになると思います。問題毎にその予めそのような回答姿勢で臨めば間違いないということです。

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