技術士二次試験模範解答と解説 H28年 水産部門、漁業増養殖 U−1−2

問題文

 我が国のクロマグロ養殖は完全養殖まで達している。そこでクロマグロの人工種苗生産について説明し、さらにクロマグロにおける養殖の課題についても説明せよ。 


模範解答 (答案形式)

 

1.クロマグロの人工種苗生産

 クロマグロ養殖で種苗の全量を人工へ転換できていない。生残率が2割と低く、以下の方法で生残率の向上に取り組んでいる。

(1)浮上死を減らすため、表面張力を減らす魚油を滴下

 ふ化から5日前後の仔魚は遊泳力の弱い。表面張力に囚われ死亡する浮上死を防ぐため、魚油を滴下して、表面張力を低下させる。

(2)沈降死を減らすため鰾形成促進と通気を調整

 4〜10日前後の稚魚は鰾を形成のために、水面まで泳ぎ、口から空気を取り込むため、魚油を取り除き、空気を取り込み安くする。そして沈降死を減らすため通気を調整し、稚魚が底に当たらないようにする。

(3)共食いを減らすため、餌用孵化仔魚で飽食飼育

 10日〜20日前後の稚魚は生きている魚しか食べず餌が足りないと共食いし、大量減耗するため、マグロの稚魚水槽を餌用孵化仔魚で満たし飽食を可能にする。

2.養殖の課題

(1)陸上水槽で産卵親魚を養成し、受精卵を得る

 日照、水温を管理できる陸上水槽で、産卵最適条件を再現し、親魚養成し、安定的に受精卵を得る。

(2)DNAマーカーを使った育種で早期高成長の系統の育種

 飼育中の産卵親魚の短期成長などの優良遺伝子に存在する塩基配列を分析し、その遺伝子を持つ親を使い、優良遺伝子を持つ家系を作出する。

 


解説

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模範解答と解説 H28年 水産部門、漁業増養殖 U−1−4

問題文

 我が国のクロマグロ養殖は完全養殖まで達している。そこでクロマグロの人工種苗生産について説明し、さらにクロマグロにおける養殖の課題についても説明せよ。


模範解答 (答案形式)

 

1.クロマグロの人工種苗生産

 クロマグロ養殖で種苗の全量を人工へ転換できていない。生残率が2割と低く、以下の方法で生残率の向上に取り組んでいる。

(1)浮上死を減らすため、表面張力を減らす魚油を滴下

 ふ化から5日前後の仔魚は遊泳力の弱い。表面張力に囚われ死亡する浮上死を防ぐため、魚油を滴下して、表面張力を低下させる。

(2)沈降死を減らすため鰾形成促進と通気を調整

 4〜10日前後の稚魚は鰾を形成のために、水面まで泳ぎ、口から空気を取り込むため、魚油を取り除き、空気を取り込み安くする。そして沈降死を減らすため通気を調整し、稚魚が底に当たらないようにする。

(3)共食いを減らすため、餌用孵化仔魚で飽食飼育

 10日〜20日前後の稚魚は生きている魚しか食べず餌が足りないと共食いし、大量減耗するため、マグロの稚魚水槽を餌用孵化仔魚で満たし飽食を可能にする。

2.養殖の課題

(1)陸上水槽で産卵親魚を養成し、受精卵を得る

 日照、水温を管理できる陸上水槽で、産卵最適条件を再現し、親魚養成し、安定的に受精卵を得る。

(2)DNAマーカーを使った育種で早期高成長の系統の育種

 飼育中の産卵親魚の短期成長などの優良遺伝子に存在する塩基配列を分析し、その遺伝子を持つ親を使い、優良遺伝子を持つ家系を作出する。

 


解説

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模範解答と解説 H28年 水産部門、漁業増養殖 U−2−2

問題文

 干潟は成育の場を提供し、海域の水域の浄化など水産資源の増殖に寄与する重要な役割を果たしているが、近年、干潟機能が低下している状況である。そこで干潟再生事業を実施するための計画策定及び事業実施の責任者としてこの業務を推進するに当たり、対象とする底質改善手法を1つ挙げ、下記の内容について記述せよ。

(1) 業務に当たっての調査・遂行すべき事業

(2) 再生事業のための手順

(3) 再生事業にあたっての留意すべき事

 


模範解答 (答案形式)

 

干潟再生を行う底質改善として覆砂を行う。

(1) 業務に当たっての調査・遂行すべき事項
@物理環境の調査
貧酸素、海水の滞留対策を行うため、底質がヘドロ化・泥化した範囲を調査する。また、海水の白濁、硫化物の発生状況を調査する。
A生物の調査
一次生産力の低下対策を行うため、大型生物が存否、1mmフルイで採取される底生生物の存否を調査する。
B 干潟再生計画の策定
貧酸素、海水滞留、赤潮の発生、栄養塩の過度の流入に係るそれぞれの対策1つずつでは改善しないため、相互に関連し、干潟生物を減らす貧酸素水形成要因を明らかにして、種々の対応策が、自律的な改善につながり、水域全体の再生に繋がる計画にする。

(2)再生事業のための手順
@覆砂をする場を決定
地形とヘドロの堆積及び貧酸素水層の発生が常態している場所を選定する。
A覆砂材を用意
増殖場造成指針が推奨する覆砂の粒径は0.125-1.0mm、厚さは0.3mであることから、覆砂範囲×0.3mで必要な砂の量を算出し、近隣のダム、堰で発生する砂や、航路浚渫で発生する砂を利用し、必要な砂の準備を行う。
B帯状に覆砂を実施
帯状に分離して覆砂し、広大な面積に対して効果を及ぼせる。
C生物が浄化できる栄養塩量まで浄化して排出
現存の生物量で浄化可能な窒素及びリン量まで、下水道施設で浄化し排出する。

(3)再生事業を実施する際の留意点
@砂に食害・寄生生物が混入しないようにする
覆砂に二枚貝の食害・寄生生物が混入がないようにする。
A覆砂は複数回に分けて実施
一回の散布では沈下、流出があるため、複数回にわけて、砂を散布する。B干潟の再生に合せて、栄養塩量の削減量を緩和
干潟の再生とともに生物量が増え、干潟の浄化能力が増す。このため、下水処理場での浄化は、干潟の生物量に合わせて緩和し、一次生産が抑制されないようし、餌を増やし、干潟生物の増加と多様化を促進する。項 


解説

 作成中

模範解答と解説 H28年 水産部門、漁業増養殖 V−1

問題文

 我が国のクロマグロ養殖は完全養殖まで達している。そこでクロマグロの人工種苗生産について説明し、さらにクロマグロにおける養殖の課題についても説明せよ。


模範解答 (答案形式)

 

(1) 沿岸漁業の現状と技術的課題
(1)-(1)現状
沿岸漁業の生産量は30年間で1/2に減少した。減少要因は、以下が挙げられる。
@ 資源の回復力を超えた漁獲が行われている。
A 零細漁家が多く燃料等の高騰で経営が悪化し、漁業者の減少及び高齢化が進展した。
B 沿岸漁業の漁獲物は、沖合漁業の漁獲物の2倍以上の単価だったが、近年は下落し収入が減少し、漁業者の減少要因となっている。
(1)-(2)技術的課題
@資源水準に見合う漁獲に転換
資源水準に見合う漁獲量に転換して、経営が成り立つようにするため、コスト削減により支出を抑制する。
A軽労・省力化技術を導入し、操業効率化
軽労・省力化技術を導入して、操業の効率化し、少人数、高齢者でも漁業を継続できるようにする。
B 漁法、流通方法を変更し、漁獲物を高付加価値化
収入増加するため、消費者ニーズに合わせた商品とするべく漁法、流通に変更し、漁獲物の高付加価値を図る。
(2) 最も重要な技術的課題と対応策
@ サワラ流し網
【網の長さを半分にし、網入時間を半減】
流網の長さを半分にし、網入時間を半減する。そして、生きたまま漁獲できるようにし、船上で脱血、活け〆を実施し、保冷を行い、価格の高い刺身用として販売する。
A小型底びき網
【省力化漁具の導入と曳網時間の短縮】
二段網を導入し、入網するごみを下段から排出し、上段で魚を獲り、ごみ処理時間が短縮し、活魚の割合を増せるので、漁獲物の付加価値向上ができる。また、併せて活魚出荷を主とするために曳網時間を減らし漁獲圧の削減を行う。
(3)対応策の効果と問題点
(3)-(1)効果
@流し網
【労働コスト削減】
操業時間が短縮され、労働コストが削減できる。また、流し網の操業は夜間であるため、操業時間の短縮で、居眠りなどのリスクが少なくなる。
B 小型底びき網
【操業コストの削減、労働コストの削減】
ゴミの抵抗、短時間の曳網で、燃油コストの削減できる。また、操業時間短縮で労働コストの削減ができる。更に軽労化になるため、高齢漁業者が漁業の継続が可能となる。
(3)-(2)問題点
@流し網
【高付加価値技術に差でき、低い方に買い叩かれる】
船毎で脱血と活締の技術差が生じ、高い技術で処理された消費期限の長く出来た魚が、低い処理技術の魚と同価格で安く買いたたかれる。
このため、出荷する魚箱に船名を明記し、個人名で販売するようにして、市場で個人ごとの評価を得るようにする。C 小型底びき網
【排出されるアンモニアのため、全滅のリスクあり】
活魚輸送は魚が排出するアンモニアの毒性のために、全滅する可能性があり、大量輸送ができない。
このため、高濃度炭酸水に酸素を含むナノバブルエアレーションを加えた長時間間麻酔技術を導入し、アンモニアの排出量を減らし、リスクの低減を図る。 


解説

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