2018年1月28日 衛生部門、建築環境科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時00分から、1時間00分間に行なわれ,その受講者様は衛生部門、建築環境科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。

 平成29年の衛生工学、建築環境の問題V−1について、答案は完成したものの、最後のまとめに正解できていませんでした。問題は次のような内容です。 。


建築関連5団体は、今日の地球環境問題と建築との係わりの認識に基づき、「地球環境・建築憲章」を制定し、持続可能な循環型社会の実現にむかって、連携して取り組むことを宣言している。先ず、その骨子となる5つの方針とその概要を述べよ。次に、各自の専門領域において、その方針を実現するための技術を3つ提案し、それらの概要と実現に向けての方法と課題を具体的に延べよ。



 解答の末尾に相当する(3)では、提案した技術に関する課題を述べなければなりませんでした。
課題とは何かで悩む方は多いと思います。こうした言葉の意味を明確に意識生きれば正解率は高まります。しかしほとんどの方は曖昧に独自に解釈するため、このような設問で的確な答えができない場合が多いようです。

 今回ご相談のK様は、技術内容として再生水利用システムという資源循環に貢献する建築技術を取り上げました。そしてその課題を考えるところで悩んでいたのです。

K様の解答を列挙してそのお悩みのプロセスを見てみますと。



解答 貯留槽のコンクリート基礎工事等を簡素化する為には、砕石やプラスチック材を利用した地下空隙貯留といった貯留構造とする事が課題となる。

 

添削 基礎工事は衛生工学、建築環境の領域外であるため好ましくありません。

解答 貯留槽容量や雑用水負荷に応じた雨水代替率を高める為には、気象データを利用した消費エネルギー算出を可能としたBESTを開発させる事が課題となる。

添削 雨水代替率を高めるという目標はわかりますが、それに対して具体的にどうアプローチしたらよいのか技術的な方針が見えません
 
解答 高いろ過処理効果を維持する為には、多孔質性ろ材に排水を下から上に流す上向流方式とする事により、目詰まりが起こりにくい構造とする事が課題となる。

添削 目詰まりに対しては有効性は感じられますが、しかしこのような固有の材質、固有の方法でニッチな改善方法を訴えたところで技術士が取り組むべき汎用性のある課題とはなりません。

解答 雨水利用システムの効率化を図る為には、雨水利用率や上水代替率及び再利用設備の年間エネルギー消費量算出を行うBESTを取り入れた設計が課題となる。

添削 主要な課題に対して支配的因子を挙げて改善に取り組むという姿勢は良いのですが、ただしこの「BEST」 という新開発技術に対して特別詳しく説明できる立場でなければ、あえてこのような材料を取り上げるべきではありません。ネットで得られた独創性の高いあるいは新規性のある技術は一見専門家らしい提案材料として都合よく見えます。しかし、ほとんど経験のないそのような技術が試験当日資料もなしに利用できるとは思えません。ですから解答に取り上げる技術はご自身の毎日の体験から得た確かな技術から選定することがベストなのです。

解答 移送ポンプの負担を低減させる為、自洗式細目フィルターを開発させ、雨水貯留槽に流入する前段階での細菌類などの除去率を高める事が課題となる。

添削 再生水処理システムの部品の改善、工夫に関するコメントであって、技術の汎用性があまり感じられません。

解答 オゾン処理や膜処理技術を普及させ、渇水時等における利用転換を効率的にする為に、それぞれの用途に即した水質を担保する処理方法とする事が課題となる。

添削 オゾン処理、膜処理は再生水の主要な技術ではありますが、その後の記述が漠然としすぎています。「それぞれの用途に即した水質を担保する処理方法」では何をどうするかがわかりません。そもそも衛生工学として水質をどう改善するのか、その技術論が問われているのに、このような事務的な提案では改善の方針が感じられません。



以上、試行錯誤的に解答に試みてもらいましたが、この間期間は2週間程度、添削は約10回行われました。こう着状態に陥ったと判断し、講師の側から受講者様に相談を申し入れました。

 そこで、ご提案したことは、再生水の現状と課題についてネット検索し、それらの資料を基に説明しました。資料は6件ありました。

 

 この問題で求められる「課題」とは技術的なものに限りますので、ネット上で多数ヒットする国や自治体の政策ページはカットします。給水の要求品質と再生水の品質とのギャップを埋める設備技術の提案のみを対象とし、このネットの記事から課題を読み取ってもらうようにお伝えしました。

 再生水の技術開発については、水道という公的機関による新規な領域であることから、技術開発に関する記事が少ないという問題があります。このため、現実に問題となっていることを確認し、目標と現場のギャップから、設備技術として改善できる項目を探していけば正しい課題を策定できると考えたわけです。

 技術士合格への道研究所では、このように受講者さんの悩みに講師が立ち会って、そこから何を見て技術提案しているかという具体的な技術コーチングを行っていきます。このためには専門知識だけではなく、技術経営的に必須要素が何かを見に行ったり、短時間で回答にふさわしい記事をネットから探して提供する必要があります。そのような専門的な作業のお手伝いをしております。このため技術士の部門や科目にかかわらず、すべての領域で技術士二次試験の問題に対して、技術コンサルタントらしい提案をまとめることが可能となるのです。  

2018年1月27日 電気電子部門、情報通信科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は17時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は電気電子部門、情報通信科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。

 このK様は、無線機の設計責任者としてシステム設計に従事し、周波数ホッピング通信で電離層伝搬の劣悪伝送回避したことであり、固定通信と同等以上の伝送速度を確保したというものです。

周波数ホッピングとは無線通信のスペクトラム拡散で使われる方式の一であり、搬送波の周波数を一定時間毎に高速で切り替えることで、通信の秘匿性と耐雑音性を高める。スペクトラム拡散の代表的な方式には、周波数ホッピング以外に直接拡散もあり、いずれもノイズや干渉に強く、秘匿性に優れます。このため元々は軍事無線用途であったのですが、技術開発が進み、現在は民生用機器への応用が拡がり、CDMA方式の携帯電話や、無線LAN(Wi-Fi)、無線アクセス。親子電話の接続などに用いられています。

 この業績について、立場、役割、概要、技術的問題点、解決策の提案、成果・・とまとめてきましたが、最後のPDCAによるチェックとアクションに相当する内容がまとまりませんでした。

 そこで考えたことは

  1. 事実に基づいて検証する。
  2. 成功したことではなく、自らの体験で失敗したことをとらえる。
  3. つまり、ニュース性のないものではなく、サプライズの内容とする。
  4. 失敗から学んで、自らの理論を修正し、新しく得た理論を知見とする。
  5. この知見は汎用性に富んでおり、他者の公益性を高めるものに限る。
  6. 具体的には、経済性や安全性が高まるものであること。


という考え方です。

 この結果、ご自身で考察をまとめられて完結されました。この間、基幹的には1週間であり、メールの回数は7回、電話相談1回でした。

 当研究所では専門家らしい業績をプレゼンするため、一般的な作業者の業績ではなく、それらとは1線を画した専門的技術マネージャーにふさわしい貢献となるように、各受講者様の業績の中から具体的な行為を分析して、その骨子を効果的に組み立てます。この結果、どなたでも部門科目の技術者として会社に対する貢献を自負できるような、すなわちコンピテンシーの高い業績内容を表現することが可能です。

2018年1月27日 建設部門、河川砂防科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は15時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は建設部門、河川砂防科目を目指す方で、場所は山形から電話を用いて相談されました。

 T様の業績は〇〇地域における砂防堰堤対策の計画・設計でした。その概要は、計画量4,000m3の砂防堰堤において、支持地盤力の向上を図るため置換基礎工法を採用し、酸性水対策では自然石パネル工法を用いた。結果、支持地盤が許容支持力に達し、従来の耐酸性水工法より40%のコスト縮減ができたというものでした。

 この内容について問題点、対策、成果などをまとめ、最後に本業績で得られた知見をまとめることになっていました。

 T様が最初お考えになったこの業績から得られた知見とは

 これまで、支持力が得られない軟弱な地層では、一般的に堰堤位置を設けることを避けるべきと考えられてきたが、〇〇特殊岩層等がある〇〇地域でも同方式で安全性が高まることが分かった。

というものでした。

 業績の結果として分かったことそのものであり、間違いではありませんが、ただし、そのようなただ分かった」というだけの知見では知見としての意味がわかりません。あえてこのような最後のまとめとして知見を述べるわけですから、業績の価値を不動のものとして位置付けるものとするコメントでなければなりません。

 そこで電話コーチングにより、知見を述べる趣旨が〇〇地帯において広く安全性が確保できる、すなわち汎用性の高いものであると言うことを示すようにお伝えしました。

その結果、T様はご自身で検討されて

日本の〇%の面積を占める〇〇地域の中で、〇〇作用を受け対策が困難だった地層でも、適用性が可能となった。

対策難度の高い〇〇特殊岩エリアで土石流対策に成功したことから、本方式は、日本の16%の面積を占める〇〇地域の過半エリアでの適用可能性が予想される。

対策難度の高い〇〇特殊岩エリアで土石流対策に成功したことから、本方式は、日本の16%の面積を占める〇〇地域のかなりの範囲で、適用可能性が予想される。

 このように修正をされて、T様は最終的に短い時間で業務内容の詳細を完成させることができました。

 この間に電話相談や5、6回のメールのやり取りがありました。これらはすべてマンツーマンコーチングだから可能なのです。

 本研究所の技術士二次試験の申込書作成指導では、業務内容の詳細を策定において専門家らしい素質が伝わるような内容を目指しております。そのためには、
 
1. 業績の骨格を明確にする。
2. 問題点と方策の論理的構成を整える。
3. 部門、科目の技術応用を明確にする。
4. 工夫した点が明らかとなるように説明する。
5. 成果を導くために、自分の巧みな貢献が寄与したことを力説する。
6. 業績の結果について、PDCAを行い、厳しいチェックを行っている。
7. チェックの結果、従来の理論を上回る新たな知見が得られたことを示す。

 このような方法で試験官が受験者を専門家にふさわしいと認めざるをえないような業績内容をプレゼンできるように指導しています。

 コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています

2018年1月24日 建設部門、鋼コン科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は9時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は建設部門、鋼コン科目を目指す方で、場所は宮城から電話を用いて相談されました。業務内容の詳細においては業績の内容と専門技術の応用、そして成果を記す必要があります。
 この建設部門鋼構造の方の場合、その成果がどのような意味を持つか分かりにくいものとなっていました。

 橋長〇mの床版交換設計において、〇型格子床版を用いて鈑桁と縦桁の剛度差が小さい場合に、床版に付加曲げモーメントを加算する必要があることを提案していました。

 〇〇の〇型格子床版を採用したことでコストを〇%、工期を〇日縮減できた。 と一応業績の成果はまとめられていましたが、それ以外にこの業績でどんな知見を得たか述べなければなりません。

 得られた知見: 剛度差が小さい鈑桁と縦桁を有する床版に付加曲げモーメントを考慮した結果、床版の設計モーメントが〇%増加した。このことから、剛度差の大小に関わらず、付加曲げモーメントを考慮する必要がある。

 当初書かれた、この得られた知見の内容は、つまりどのような場合でも安全側設計のため付加曲げモーメントを加算しなければならないという結論です。しかし一般的に付加曲げモーメントは、剛度差が小さい場合には不要だとされてきたものです。そのような一般的な認識と矛盾するわけです。これでは試験官の合意を得ることができません。

 そこでご提案したのは、この業績の1番の知見は何かというと、付加曲げモーメントのどの時点から加算すべきかという見極めができたということではないかと考えました。これまで曖昧であった付加曲げモーメントを加算するか否かの判断を明確に剛度差いくつを境にして加算の可否を判断するようにすればよいと考えたわけです。

 このように本講座の申込書を指導では、業績の一つ一つに置いて専門家らしい知見まで含めて、矛盾がなく試験官に納得しやすいように表現できるよう指導しております。
この結果口頭試験では、試験官から見て

「この受験者は独創的で汎用性の高い貢献をしていることから、コンピテンシーが高いと考えられ、不合格にしてはならない」

という気持ちを起こさせるに違いありません。

 事実本講座の受講者様の口頭試験の際に、試験官が面接の際に、

「あなたはこのことをどうして論文に書かないのですか。ぜひ論文にしてください。」

というコメントをもらうことがありました。同じような合格のサインを、試験官をして発せざるを得ないような業績づくりを目指しております。

2018年1月4日 電気電子部門、情報通信科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は17時05分から、1時間行なわれ,その受講者様は電気電子部門、情報通信科目を目指すT様で、場所は東京からスカイプを用いて相談されました。

 技術的体験チェックシートでは、業務内容の詳細として、プレゼンする体験論文をまとめ方を指導します。一般的に業務内容の詳細として、立場、課題、対策、結果などを挙げて業務内容をまとめる方が多いようですが、それだけでは技術士のコンピテンシーを表すことができません。
 課題というのはたいていは仕事ありきで書かれているため、本質的な需要やニーズに基づくものではありません。貢献を確実に表現するため、物件の真の問題点と技術的解決策、工夫した点、そして技術者としての反省点を添えることにより、技術者として専門的な立場での貢献や見識を表すようにしています。
 この日、T様から、通信に関する業績として、とある周波数帯の通信機設計についての貢献の表現方法についてご相談がありました。

 詳細はご紹介できませんが、前年度に作成された業務内容の詳細をもとに、さらに専門家としての視点を十分表現できる余地があることをご説明しました。詳細はこれから技術的体験チェックシートに基づいて指導をすることとしましたが、過去の指導と大きく異なる次の2つの点をお伝えしました。

 その1つは、技術的貢献を明確にすることであり、専門とする部門科目の技術の応用をどのように行ったか、技術名称を上げて具体的に表現することです。こうすることによって専門技術者としての取り組みがより明確になります。

 2つ目は実施した業務経歴を体験して、その反省から何を学んだか大明確な知見として示すことです。エンジニアは業務を行うたびごとにPDCAによって新たな対応姿勢を学び取ります。今回の業績の中においても予想に反して100%の出来上がりではなかった反省点があるはずです。その原因を究明して当初の対応姿勢に内在していた自らの技術的対応姿勢の不十分な点を明らかとする。これによって技術者は体験から学び、専門的な試験を高めることができるのです。

 逆に言うと専門技術者は本やネットからは専門とする事項について学ぶ事はできず、自らの体験を深めていかなければ専門家にはなれないということです。

 こうしたことから体験に基づいてPDCAを行う事は専門家としての素質とされています。このため技術士試験でもこうしたチェックを自ら行っているか、すなわち業績に対する自己反省があるかどうかが問われ、それに対する技術的な反省点が専門家の証とされているわけです。

 一方、よくありがちな自らの業績いの結果が「まあまあ良かった」とか「クレームはなかった」などと安易に高評価している方は専門家としての使命感が薄いと見られてしまいます。

 こうして、S様は疑問点をクリアにして業務内容の詳細に迷うことかなく取り組むことになりました。この結果として短時間で完成できるに違いありません。当研究所では、マンツーマンコーチングでクイックレスポンスに対応し、しかもまとめやすいチェックシートで効率的な技術士の勉強ができるように支援しています。

2018年1月4日 建設部門、鋼コン科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は9時05分から、40分間行なわれ,その受講者様は建設部門、鋼コン科目を目指すS様で、場所は宮城から電話を用いて相談されました。

 教材に用いた業務経歴チェックシートでは、申込書の5つの業務経歴に相当する内容を作成します。一般的に業績の結果や物件名を挙げる方が多いようですが、それでは技術士のコンピテンシーを表すことができません。そこで、

物件の仕様のほかに、貢献や応用した専門技術名、そして成果を添えることにより、技術者としての貢献を表す

ようにしています。
 この日、S様から、鋼構造に関する業績として、連続合理化少数鈑桁橋設計についての貢献の表現方法についてご相談がありました。
 この橋の設計では、L2地震動に対応して端横桁を設計し、その結果安全性の向上に成功したとのことでした。このため安全性に配慮した設計プロセスを技術士としての貢献にしたいとのご意見でした。
 しかし、一般的にはL2地震動に対応して、上部工の端横桁を設計することはなく、設計しない理由もあるわけです。そのような前提がありながら、あえて安全配慮の視点からと言って実施したとしても、高い評価が受けられるか疑問でした。一方的な技術者の思いで品質を高めても、それはコストアップを伴うものであり、発注者が納得するかどうか疑問です。
 そこで、そのような判断が分かれるような業績としてまとめるのではなくはなく、L2地震動対応は発注者の要求なのであり、そこに貢献を置かず、L2地震動に対応した上部工の設計をどのような専門的設計法で行ったかを表すように指導しました。その設計法は、フレーム解析理論によるものであり、いわば準在来設計技法に位置付けられるものです。

準在来設計技法であるフレーム解析はハイテクではないとしても、橋梁設計の専門技術であることから、技術士の業績として十分ふさわしい

とあると考えられるからです。
 こうして、S様は疑問点をクリアにして業務経歴を短時間で効果的に完成することができました。技術士合格への道研究所では、マンツーマンコーチングでクイックレスポンスに対応し、しかもまとめやすいチェックシートで指導するため効率的な技術士の勉強が可能です。

2017年12月30日 衛生部門、建築環境科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は16時から、2時間20分間行なわれ,その受講者様は衛生部門、建築環境科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。 

 過去問練習では、問題文の趣旨にぴったり合っているかどうか、問題文と解答を対照しながら添削していきます。この方の場合も、知識を120%発揮して書かれていましたが、それでは不十分でした。省エネや長寿命に役立つ技術を3つ取り上げて、概要と実現方法、課題を挙げるよう求められていましたが、それぞれの内容がふさわしいものではありませんでした。
問題文はこうでした。
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 建築関連5団体は、今日の地球環境問題と建築との係わりの認識に基づき、「地球環境・建築憲章」を制定し、持続可能な循環型社会の実現にむかって、連携して取り組むことを宣言している。先ず、その骨子となる5つの方針とその概要を述べよ。次に、各自の専門領域において、その方針を実現するための技術を3つ提案し、それらの概要と実現に向けての方法と課題を具体的に延べよ。



それに対して解答はこうでした。



(1)骨子となる5つの方針と概要
1)骨子となる方針@:長寿命
(概要)世代を超え使い続けられる価値ある社会資産になるよう企画、計画、設計、建設、運用、維持する。
2)骨子となる方針A:自然共生
(概要)自然環境と調和し、多様な生物との共存を図りながら、良好な社会環境の構成要素として形成する。
3)骨子となる方針B:省エネルギー
(概要)建築の生涯エネルギー消費は、最小限に留め、自然エネルギーや未利用エネルギーは最大限活用する。
4)骨子となる方針C:省資源・循環
(概要)可能な限り環境負荷の小さい、また再利用・再生が可能な資源・材料に基づいて構成され生涯の資源消費は、最小限に留める。
5)骨子となる方針D:継承
(概要)多様な地域の風土・歴史を尊重しつつ新しい文化として創造し、良好な成育環境として次世代に継承する。
(2)方針を実現するための3技術
1)ライフサイクルエンジニアリング
(概要)
運用段階の保守管理、修繕、更新、可変性を容易にする設計的配慮と、省エネルギーシステムの効率性のある運用を構築する。
(実現に向けての方法)
@配管系では、水質管理や洗浄回数を増やしたり、定期的に腐食進行状況の監視を高め長寿命化を図る。
A月別・用途別・機器別のエネルギー使用量の予測値と実績値の比較から運用実態を把握して効率的な運用管理を確保する。
(課題)
@使用者・設備上・工事上の分割的要素による年次計画を構築し、既存設備の余命と工事時期とのバランスを図り、建物機能に与える影響度合を最小限にする。
Aライフサイクルによる性能検証に対する理解と内容の明確化、性能測定方法や評価方法を含めた関連技術習得や開発による教育環境や職能体制整備を構築する。
2)ハイブリッド給湯システム
(概要)
ベースロード用にヒートポンプ給湯機を定常運転として変動負荷追従に潜熱回収型の燃焼式給湯器を上乗せ同時運転とし、エネルギー効率を向上させる。
(実現に向けての方法)
@低負荷給湯時は、ヒートポンプで沸かした貯湯タンクの湯を使い、高負荷時には、燃焼式給湯機で瞬間的に湯を沸かして必要な湯量をサポートする。
A給湯以外の床暖房などの熱効率を高める為、立ち上がりは、燃焼式給湯機で素早く部屋を暖め、その後は、ヒートポンプで沸かした湯を循環して温度キープする。
(課題)
@給湯低負荷時は、電気を利用し、高負荷時は、ガスを利用するなど、両エネルギーをバランスよく利用する事により、近年のエネルギー事情変化に対応する。
A給湯使用量や床暖房器具の利用量が多い用途に対して光熱費削減や熱効率の向上が期待できる事から、ライフスタイルや利用人数などが重要な要素となる。
3)雨水・排水の再利用
(概要)
雑用水系統と上水系統の2系統で供給する多元給水システムを採用し、水資源の有効利用と循環利用を図る。水源は雨水や排水の再利用水による。
(実現に向けての方法)
@屋根や屋上から雨水を集水して、屋上や屋外の植物などへの散水用水として雨水を利用し、散水は自動散水として緑化促進による冷却効果を強化する。
A排水は、手洗い・洗面などの汚染の少ない低汚濁雑排水を集水させ、便所の洗浄水として供給し、上水の使用水量を削減する。
(課題)
@利用できる雨水量を確保し、集水される雨水は良質な水質として、処理過程の短縮化や処理動力の低減を図り、経済的効果を確保する。
A節水化による原水不足により、ちゅう房排水除外設備の処理水を原水として利用するなど、年間を通じて安定して得られる排水を確保する。



 課題の内容が解決策の留意点に近いものであり、マネジメントをどのように行う側という、いわば事業主の思いを代弁した内容となっていました。しかし、ここでは問の論理的な流れとして、概要、実現に向けての方法、につづく課題であるため、新たな問題点や技術開発のテーマがふさわしいと考えられます。

 

 すなわち技術者として今後自らが行う業務を全うする上で、

課題とは新たに習得しなければならない技術や打開しなければならない課題意識

があるかを問い掛けられているわけです。こうした能力はエンジニアの高いコンピテンシーを表すものであり、言い換えれば技術士試験が難易度を増していることに他なりません。

2017年12月23日 電気電子部門、電気設備科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は17時から、20分間行なわれ,その受講者様は電気電子部門、電気設備科目を目指す方で、場所は神奈川からスカイプを用いて相談されました。

 業務経歴チェックシートでは、申込書の5つの業務経歴に相当する内容を作成します。ここではその部門、科目の業務に相当する内容が表現できていなくてはなりません。その内容によって経験年数7年に相当するか否かが判断されますので。

 この日の相談の中でまずご指摘申し上げたのは電気電子部門電気設備科目を受験するのにその部門科目の業務が書かれていないことでした。申込書には次のような業務が書かれていました

 

  • マンションエレベーターの点検業務
  • ショッピングセンターエレベーターの点検業務
  • ビルの中央監視盤の試験
  • ビルのエレベーターの機械調整
  • マンションエレベーターの防振対策

 

 いずれの作業の中にも電気設備の要素はあるわけで、それらについて技術応用をどのように行ったかを表現すればよいわけです。

 一方、機械調整や防振対策では機械部門の業績となってしまうため、電気電子部門に相当する要素だけを取り出して記述する必要があり、新たに検討をすることをお願いしました。

 

 また、電気設備科目としての貢献を表すためには、 

電気工学の技術応用をどのように行ったか、そして成果はどのように導いたか

ということを表す必要があります。短い記述の中で表現することは難しいかもしれませんが、業務経歴チェックシートで分析すれば所定の文字数以内でかなりのコンピテンシーを表すことが可能です。

 スカイプのコーチングは以上のことを申し上げました。この後は業務経歴チェックシートにまずはご自身でわかる範囲で記入していただいて、それを添削コメントし、以上を数回繰り返すことで申込書として仕上げていく予定を申し上げました。

 

 コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年12月10日 建設部門、鋼コン科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は建設部門、鋼コン科目を目指す方で、場所は中国地方のとある県から電話を用いて相談されました。技術的体験チェックシートでは、現時点での評価、現時点での改善策、技術的課題、将来展望をまとめます。この分析に役立つのが「現時点での評価」を行うことです。

基になった業務概要は次のようなものでした。


3. 業務概要
(1) 高速道路橋(12橋・93スパン・2,300m)の現状把握と評価診断
(2) 打音点検の効率化のために赤外線カメラにより打音箇所を絞り込んだ。
(3) 損傷の激しい箇所は水濡れ部と相関が高いと判断し、その相関分析結果を応用した。
(4) 赤外線カメラ適用箇所は打音範囲の削減により点検費用50%削減

 それに対して問題点と解決策を相談して検討していきました。


4. 技術的問題点と解決方法
4-1 技術的問題点
(1) 赤外線カメラの検出精度は湿度、風、時間、日射等の複合要因の影響を受け、損傷の未検出が多く、赤外線調査範囲の点検診断に再度打音するため従来よりも30%程度不経済。
(2) 浮き・剥離は目視では識別困難のため、橋梁全面を打音する。結果、手間がかかり、経験の浅い点検員は、規制時間内に点検を終わらせようと焦り肝心な損傷の見落としが多い。

4−2解決策(技術的提案、4-1を改善に導いた方策)
(1) 正確な現状把握するため、健全部と空隙部に温度センサーを取付けた模擬試験体を事前に確認し検出精度を確保した点検診断を実施した。
(2) 広島管内点検対象橋梁110橋の損傷履歴から損傷発生傾向分析した。その結果、路面水と損傷の相関を得た。これにより路面水の伝い流れる部位を優先的に打音し劣化診断の合理化を図った。

 その結果、本来はコンクリート構造物の維持管理について述べなければならないのに、業績の説明の主体は赤外線カメラに執着しています。このためストーリーを建設に主眼を置いたものに軌道修正し、その手段としてカメラ調査を行ったことを述べるようにしました。こうして、建設の維持管理の業績としてふさわしいまとめができました。

 

6. 現時点での評価
 コンクリート構造物は部材厚が均一でないため、太陽光などの影響で、厚い部分と薄い部分で温度差が発生する。コンクリート構造物自体が温度差を持つと特異な温度変化部(0.1度程度)は検出することが困難になり、経験のない調査員は見逃す可能性が発生する。現在は、このコンクリート構造物自体が持つ温度勾配を熱画像フィルタ処理技術により除去することが確認できた。今後は、経験のない調査員でも容易かつ確実に検出できる画像フィルタ処理技術を使用すべきと考える。

 こちらの現時点での評価の内容も、実施した解決策の反省点から新たな知見を述べるべきもののはずですが、やはりカメラ調査の分解能に終始しています。そこで前段で述べたようにしたコンクリートを維持管理の業績に方向転換し、コンクリート維持管理に関する具体的な反省点を挙げるようにして、論文としての一貫性を持たせることに成功しました

 いかがですか。コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年10月27日 建設部門、道路科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は建設部門、道路科目を目指す方で、場所は愛媛からスカイプを用いて相談されました。交差点改良の設計という業績について、

 

(1)交差点の速度の低減や、

(2)本線シフトの最短化という解決策を提案されていました。これらについて技術士にふさわしいか否かを検討しました。この

技術士業務としてのふさわしいさを判断するときには、業績の独創性や汎用性を評価する

必要があります。そこで次の項目をチェックしました。

5.解決策の妥当性
5-1独創性、先駆性
  本業務では、上り側1車線増設及び、交差点の最適サイクル長の設定による渋滞交差点の改良設計を行い、平均通過速度を約6km/h高め、約4割の渋滞緩和を導いた。
5-2応用性、汎.用性
  限られた現道の道路空間内で、横断構成の再配分により渋滞緩和の一定効果を達成することができた。
5-3 経済的評価
 自動車の走行速度向上により、走行時間・走行経費の減少が図られた。
5-4環境保全効果
 提案工法の渋滞緩和により自動車排出ガス(CO2、NOX、SPM)を減少し環境保全効果がある。

ということで十分技術士にふさわしいと言う事は一応わかりました。一方、現時点での改善策は従来の対策の延長の域を出ないもので新しい考察を必要としていました。

7.現時点での改善策
 当該交差点を含む一定エリアで経年の交通状況を調査分析し、道路網の効果的な渋滞緩和を図る中で当該地の効果的な渋滞緩和策をさらに進める。

 すなわち体験に基づいた知見の獲得や発見の記述がなく、ただ従来行っていた作業を継続するという、いわばやり残した仕事を続けるというコメントに過ぎないからです。

 そして最後に、これから道路技術者が取り組まねばならないこと(技術的課題)とそのような対応をできるようにするために、道路技術士が今から備えるべきこと、あるいは対応姿勢(将来展望)は何かをコーチングにより考えました。


    コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年10月27日 機械部門、流体力学科目の方の電話による指導

電話、スカイプによる指導内容ページトップへ >

 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は機械部門、流体力学科目を目指す方で、場所は広島から電話を用いて相談されました。


(1)標準化の対象とする流体機械、標準化の目的、設計の標準化内容。
(2)解決すべき技術的課題3つ、解決策を提示せよ。
(3)3つの解決策に潜むリスクと対策。
上記3問で流体機械の設計の標準化方法を問う問題です。

(1)の設計の標準化内容として、具体的に何をどのように標準化するかが明解に述べられていませんでした。

そこで具体的に何をどう決めるかを示しました。
a)脱硝反応機の大きさを100,300,900,2700・・CMHと3倍等比間隔の容量ごとに設定する。
b)係数、変数決め、計算式で出た触媒量を保証することにしました。

(2)の技術的課題とは、標準化に由来する課題ではなく、人的な問題や偶発的問題が出ていましたので、実務課題と置き換えることで解決方向が見えてきました。

(3)ではリスクについて考えるところですが、まずリスクとは何かを定義しました。マイナスの経済効果を持つ、頻度の少ない出来事としました。こうして実務的に正しい解答の方向を確認することができました。

 こうした問題の主要テーマである「標準化」に沿って解かれていなかったために解答として意味をなすものではなくなっていたということです。

 コーチング指導では、まず出題趣旨を説明し、誤りの原点を確認し、正しい考え方に修正しました。 問いのひとつひとつを修正していくことによって、全体的に正しい考え方の方向性を確認することができました。    

  コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年10月20日 機械部門、流体力学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は機械部門、流体力学科目を目指す方で、場所は広島から電話を用いて相談されました。

 


 

技術部門 機械、選択科目 流体工学、H29 V-2

流体機械の設計の標準化方法を問う問題。
(1)標準化の対象とする流体機械、標準化の目的、設計の標準化内容
(2)解決すべき技術的課題3つ、解決策を提示せよ。
(3)3つの解決策に潜むリスクと対策。


 

流体機械の設計の標準化方法を問う問題です。
(1)の設計の標準化内容として、具体的に何をどのように標準化するかが明解に述べられていませんでした。
a)短納期の製品納入の対応。 選定の簡略化、製造の簡略化による製品納期短縮
b)規格化によるブランド強化と信頼度の向上 品質管理向上による信頼度の向上
c)設計ミスの低減 設計パターン化による設計ミスの低減
d)製造コストの低減 同型繰り返し生産による製造コストの低減
それぞれこのように正しました。

そして具体的な標準化の例として
a)脱硝反応機の大きさを100,300,900,2700・・CMHと3倍等比間隔の容量ごとに設定する。

というような解答例を示してご説明しました。

 (2)の技術的課題とは、標準化に由来する課題ではなく、工場の実務問題が課題となっていました。このため具体的な標準化の例として脱硝反応機の容量を3倍等比間隔ごとに設定する場合を想定して、問題を類推し流速調整が必要なことが分かりました。こうした、実務課題と置き換えることで解決方向が見えてきました。

 (3)ではリスクについて考えるところですが、現場の実務問題が対象となっており、標準化に係るリスク解析とはなっていませんでした。(2)と同じく、体的な標準化の例として脱硝反応機の容量を想定して、リスクを類推し、障害物による乱流発生で不要に堆積が生じるなど、実務的に正しい解答の方向を確認することができました

 こうした問題の主要テーマである「標準化」に沿って解かれていなかったために解答として意味をなすものではなくなっていたということです。
 コーチング指導では、まず出題趣旨を説明し、誤りの原点を確認し、正しい考え方に修正しました。 問いのひとつひとつを修正していくことによって、全体的に正しい考え方の方向性を確認することができました。

 

 コーチングの内容は以上です。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年10月20日 建設部門、鉄道科目の方のライン電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は18時00分から、30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、鉄道科目を目指す方で、場所は千葉からライン電話を用いて相談されました。

 


 

建設部門、鉄道V-2
地震防災及び減災対策について答えよ。
(1)鉄道の地震防災及び減災対策上考慮すべき項目
(2)現状と、課題解決提案
(3)効果とリスク、留意点



という問題でした。
 (1)の防災・減災対策上考慮すべき項目は問題なく書けていました。一方、(2)課題解決提案は、提案内容が具体的になっていませんでした。すなわち、耐震診断効率化のため簡易計算式を導入して変位量計算を省力化するという内容だったのですが、パラメータとして地震動、地盤種別、固有周期を用いて、計算するとしているだけで、具体的な計算式を示していませんでした。これでは提案内容の考え方も理解することができません。答案に書いても試験官が受験者の建設・鉄道技術者としての技術力を採点することができないという意味です。
 そこで、計算式は、「結果として構造物の変位量を算出する」というだけではなく、入力値に対して概略的にどのような処理を行うかという式の考え方を述べるように指導しました。

 

 

 また一方(3)で効果を述べていましたが、この内容が「パラメーターを限定するため簡易に計算ができる」という(2)の提案内容そのものとダブっている内容でした。出題者が求める「効果」の意味が理解されていなかったようです。そこで、選定したパラメーターから導き出される結果が、単なる作業の省力化だけでは無い、耐震診断状の特性としてどのような前向きな機能があるかを考えて書き出すように指導しました。

 

 コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年10月18日 建設部門、道路科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時00分から、30分間行なわれ,受講者様は建設部門、道路科目を目指す方で、場所は愛媛からスカイプを用いて相談されました。 

 


 

 我が国は、近年広域的な地震災害に見舞われ、さらに南海トラフを震源とする地震や首都直下地震等の巨大地震の発生が懸念されている。次のことを述べよ。
(1)地震災害時における緊急輸送道路の役割と指定に当たっての考え方
(2)巨大地震の発生時に緊急輸送道路がその役割を十分果たせるよう、あらかじめ取り組むべき事項を2つ
(3)実効性を高めるための方策


 と言う問題に対して、(1)では第一次から第三次までの指定の結果は(国土交通省の政策に記されているため)分っているものの、その考え方原理について説明できていませんでした。これでは暗記した国土交通白書の受け売りになってしまいます。

 

試験の解答では、国の政策の結果だけでなく、なぜそのような方策に至ったかという考え方まで学んでおく

必要があります。

(2)の取り組むべき事項として、耐震補強と迂回路を挙げており、大筋は誤りでは無いのですが、各論の展開が目的に対して正しい方策となっていない記述が見受けられました。迂回路の取り組みに対して、交差点や渋滞解消をの提案では話が繋がりませ。このため 因果関係を明確にして目的・方策の関係を失わないように指導 しました。

(3)実効性を高めるための方策では(2)の提案に対してより具体的な記述となりますが、その結果

あまりにも具体的なディテールやニッチな改善の話になってしまい、V問題の提案としてふさわしくない細かい内

となっていました。そこで、(3)を

道路管理の方針としてまとめられるように、(2)をある程度概論的にまとめる程度にとどめて因果関係を失わないように書くことをご提案

しました。

 

 コーチング指導の奥の深い指導がお分かりいただけましたか。論文の書き方には正しい論文としてのルールが無数に存在して、書き方の決まりをあらかじめ学ぶ事は出来ません。また、そのような完全な論文術を学ばでなくとも答案で合格点を取ることが可能です。

 このため各受講者様がどのような知識を持っているか、今持ち合わせている見識で書けるベストの内容をいつも提案するようにしています。そして、たとえ自信がなくても試験場で最も点数の高い答案を書くにはどうしたらよいか、について指導しています。

 実はこれが毎年試験で全ての受験者が直面する最大の悩みなのです。試験問題は毎年出題内容が異なり、毎回正解がよくわからない難問感と戦わねばなりません。そのような正解が見えない曖昧模糊とした状態では合格はおぼつきません。そこで例え難問であっても、正解はこの方向に間違いないという正しい考え方を身に付けられるようご指導しています。こうした考え方を身につければどんな問題でも合格点に近い答案が書けて、確実に合格できるということです。

2017年10月13日 機械部門、熱工学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は14時00分から、15分間行なわれ,その受講者様は機械部門、熱工学科目を目指す方で、場所は大阪から電話を用いて相談されました。業績のまとめを技術的体験チェックシートの様式に従って行い、その結果を業務内容の詳細のテンプレートに挿入して申込書に記載する文章を作成しました。
 論文のまとめとなる「5. 成果」について次のように仕上げを行いました。


5. 成果 発電効率57%を達成した。また、燃料である水素を全量活用することで、利用率を3%向上し、燃料コストを10円/Nm3削減した。 得られた知見: 反応速度解析によって、電解質膜における各イオンの反応速度、さらに未反応ガスの透過速度が明らかになったことで、燃料電池スタックの特性を高精度に予測可能な技術を構築できた。今後、本技術を元に電解質膜設計を実施しさらなる高効率化・低コスト化に適用していく。



発電効率、燃料コストの削減はOKです。一方、「得られた知見」はよく意味がわからないものとなっていました。
得られた知見とは、失敗体験から学んだ問題解決のための知恵であり、今後の課題解決に役立つような重要な因子や法則に相当します。

 

 ともすると、この事例のように「高精度に予測可能な技術を構築できた」と言った成果や対策の内容になりがちですので注意してください。

 また、末尾の文は今後の方針や自らの姿勢を表したものに過ぎず、ここでは不要です。書くとしたら、この技術分野において今後マーケットあるいは技術者(学会)がどう行動すべきかという見解などを表すと良いでしょう。     

   コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年10月12日 機械部門、流体力学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、40分間行なわれ,その受講者様は機械部門、流体力学科目を目指す方で、場所は広島から電話を用いて相談されました。

 H29流体力学Vは流体機械の設計の標準化方法を問う問題でした。

 


 

V-2製造業では、製品のコストダウンや開発期間の短縮などのために、標準化が重視されている。あなたが担当している流体機械について、その設計の標準化を進める社内プロジェクトのリーダーを任じられた。流体機械の設計者として以下の問いに答えよ。

(1)設計の標準化の対象とする流体機械を1つ選び、標準化の目的とともに、どのような設計の標準化が考えられるかを説明せよ。

(2)(1)で考えた標準化を進めるにあたり、解決すべき技術的課題の中から重要と考えられるものを3つ選び、それらに対する解決策を提示せよ。

(3)(2)提示した3つの解決策に潜むリスクと対策を述べよ。

 


要約すると

 

(1)標準化の対象とする流体機械、標準化の目的、設計の標準化内容。
(2)解決すべき技術的課題3つ、解決策を提示せよ。
(3)3つの解決策に潜むリスクと対策。
 流体機械の設計の標準化方法を問う問題です。

 まず(1)の設計の標準化内容として、具体的に何を標準化すべきかということが明快に述べられていませんでした。

 そして(2)の解決すべき技術的課題とは、標準化に係る課題ではなく、それぞれの設備が抱えている実務問題が課題となっていました。このため出題の趣旨に答える内容になっていなかったのです。

 (3)ではリスクについて考えるところですが、その対象となる事象が、やはりそれぞれの設備が抱えている実務問題が対象となっており、標準化に係るリスク解析とはなっていませんでしたこうした出題者が求めるテーマの軸を失ってしまったために解答として意味をなすものではなくなっていました。

 コーチング指導では、まず出題趣旨を説明し、なぜ回答が誤った方向に進んでしまったのか原因を究明し、正しい考え方に修正しました。 問いのひとつひとつを修正していくことによって、全体的に正しい考え方と方向性を確認することができました。     

  コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で鉄道設計技士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年10月6日 機械部門、熱工学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は15時30分から、30分間行なわれ,その受講者様は機械部門、熱工学科目を目指す方で、場所は大阪から電話を用いて相談されました。技術的体験チェックシートの様式に従って、「8. 技術的課題、将来展望」の項目をまとめました。

 ここで問題となったのは、ご自身の課題が専門的視点で提示できず、将来展望がただの未来予測になってしまうということでした。ご自身の貢献や現時点での評価から離れてしまうと、論点の一貫性を失って専門家らしさを訴えることができなくなるのです。
 例えば8. 技術的課題、将来展望はこうなっていました。



8. 技術的課題、将来展望
 今後の燃料電池の効率向上に向けた課題としては、スタックの電解質膜効率向上が挙げられる。今後、触媒自身の反応活性の向上や電解質膜の細孔構造制御の実現と、タグチメソッド等のマネジメント手法の融合による技術向上が、短期間での高効率な燃料電池システムの実現に大きく寄与できると考える。



 まず、課題の電解質膜の改善は重要ではありますが、ご自身の貢献が見えません。ともするとメーカーの開発頼みという印象も持たれかねません。タグチメソッド等のマネジメント手法は日常の改善手法としてはよいのですが、将来的な課題にはぞわない内容です。
 そこで、まず、

 

  • 今後の課題では、目標だけでなく、応用する技術原理、法則、すなわちご自身の貢献を訴える。
  • 将来展望では、本業績を離れて、俯瞰的な視点で見て、新たな課題設定する

ことなどを指導しました。

 また、将来展望には、現時点での改善策が書かれていました。これは、反省点に対する改善であって、将来の展望とは異なります。将来展望では、現在の業務を超えて、将来は何をすべきかという研究開発の未来的視点を表現すべきなのです。
研究開発リーダーは、仕様来の研究開発の方向を見据えて取り組んでいるかという姿勢を問われているということです。    

   コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で鉄道設計技士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年10月3日 機械部門、熱工学科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は16時00分から、40分間行なわれ,その受講者様は機械部門、熱工学科目を目指す方で、場所は大阪から電話を用いて相談されました。技術的体験チェックシートの様式に従って、次の項目をまとめていきました。

1. 名称、時期
2. 立場 (指導監督的立場がわかるように)
3. 業務概要
@規模、仕様A応用技術B貢献C成果
4. 技術的問題点と解決方法
4-1 技術的問題点(目標と現実の差、被害、望ましくない状況。業務課題ではない)
4-2 解決策(技術的提案、4-1を改善に導いた方策)
4-3 苦心して工夫したこと(解決策を検討、遂行する上で工夫した事、アイデア、考察)
6. 現時点での評価(技術や社会情勢の変化、自分のレベル向上を考慮した上での反省点)
7. 現時点での改善策(最新の解決方法、法規制、コスト安、海外輸入品など)
8. 技術的課題、将来展望(まだ残っている改善すべき点、今後の動向予測)

 ここで問題となったのは、仕事の成り行きや、根拠、手順が混在しており、話が長くなるということでした。説明要素が多すぎると、ご自身の貢献を訴えるための論理が見えにくくなるのです。
例えば問題点と解決策はこうなっていました。

4-1 技術的問題点(目標と現実の差、被害、望ましくない状況。業務課題ではない)
@ 従来法では、反応速度律則であるカソード側の圧力損失低減によるスタック効率向上を図り溝幅〇μmとしていたが、反応速度解析によってカソード触媒部の水蒸気モル分率が〇%存在し、反応阻害の大きな要因となっていることが明らかになった。
A 従来法では、アノード側のガスパージ時に窒素排出と同時に燃料である水素も排出しながら、アノード入口水素濃度〇%を維持し、スタック効率〇%を得ていたが、高濃度水素排出による水素ロス、そして安全性担保の目的で導入する大型の水素希釈ファンの消費電力増加に伴い、発電効率向上が困難であった。
4-2 解決策(技術的提案、4-1を改善に導いた方策)
@ 数値解析によりカソード側の触媒部と溝部における水蒸気濃度分布を明らかにし、マイクロサイズの突起を有するマイクロ構造電解質膜開発とカソード側の空気供給溝幅を従来の〇倍とし、水蒸気拡散速度を向上した。
A アノード側の窒素をカソード側へ排出するのに、必要なアノード側全圧が従来よりも〇kPa高い〇kPaであるとタクチメソッドを活用しながら見出した。

 一読してもよくわかりません。貢献を訴えようにも、これでは仕事でやったことそのものが理解できないのです。そこで大切なことは、

  • 経済損失に至る問題点を端的に表して、根本的因子を示す。
  • 解決策の目標、方策を示し、問題点に対して明確に対応させる。

ということです。

 また、将来展望では、現時点での改善策と類似のことが書かれていました。


 

将来展望

 電解質膜のマクロ・ミクロ階層構造制御を行うことで、イオンの拡散透過の向上と未反応ガスの透過抑制を実現すれば、さらなる高効率な燃料電池システムを実現できると考える。


 

 これは、反省点に対する改善であって、将来の展望とは異なります。将来展望では、現在の業務を超えて、将来は何をすべきかという研究開発の未来的視点を表現すべきなのです。

 研究開発リーダーは、将来の研究開発の方向を見据えて取り組んでいるという姿勢を問われている

ということです。    


   コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で鉄道設計技士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年9月27日 建設部門、鋼コン科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、鋼コン科目を目指す方でした。場所は広島から電話を用いて相談されました。

 業務経歴チェックシートでは、

  1. 現時点での評価
  2. 現時点での改善策
  3. 技術的課題、将来展望

をまとめます。この分析に役立つのが「現時点での評価」を行うことです。
 現時点での評価では、実施してから数年を経て、当初計画した内容や、方針が良かったのか悪かったのかを評価します。特に悪かった点を挙げて分析すると、改善点が明らかとなります。つまりPDCAです。こうした反省点を挙げられることは、実は専門家の必須能力であり、そうしたことをプレゼンすれば技術士として試験の合格力を高められることは間違いありません。

 この方が反省点として挙げられていた内容は、


1.現時点での評価
1) PCT桁橋などの桁橋は、主桁と横桁に囲まれており、主桁側面部や下部ハンチ部は、撮影面に対し30度以上確保しようと水平移動すると隣接桁が邪魔となって撮影するこができないことが多い。
2) コンクリート面に黒い色ムラがあり、見た目が漏水と区別がつかず打音しても健全であった。これは、PCT桁の主桁横桁間に発生していることが多い。

 

2. 現時点での改善策(最新の解決方法、法規制、コスト安、海外輸入品など) なし
3. 技術的課題、将来展望

 点検診断の効率化の課題としては、@かぶり部のとれない構造箇所の抽出、A技術基準の変遷、施工年代との関連を分析した劣化診断、B黒い色ムラと漏水の判別方法などがあげられる。

 



1.の1)は撮影の手段的な不具合であって、考えれば予測できることです。しかも、改善したとしても業績を本質的に改善する効果はありません。このため着目点としては改善の余地があります。
2)はコンクリート型枠剥離剤に由来するものであり、コンクリート工事に必然的な問題です。件数として無視できないほどの問題であれば、分析の一環として前向きに取り組むべきことです。

 8の解答として書かれていた内容は7に書くべき事項です。8では本業績の改善ではなく、同類の業務を一般化して、そのうえで今後技術者としてどんな問題を解決すべきか技術課題を表します。
 そして、将来展望とは技術者としての取り組み姿勢や、対応すべきマーケット動向、環境・技術の変遷を予測します。

 コーチング指導では業績のプレゼンを段階的に行っていきます。途中でまだご自身では気づかれていないことでも、だんだん核心に近づくにつれて、骨子を補完しますので、必要であれば補足してもらうことになります。その結果、専門家にふさわしい業績の骨子が次第に出来上がっていくのです。

 

 コーチングの素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の業績内容に合わせてヒアリングしながら指導しています。添削が膠着状態となり、ご自身では解決不能と判断したときや、業績について新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で技術士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年9月21日 建設部門、道路科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時00分から、35分間行なわれ,その受講者様は建設部門、道路科目を目指す方で、場所は愛媛からスカイプを用いて相談されました。

 


A市では、バイパスが完了し市内の交通状況に変化が生じていることから、中心部の4車線の幹線道路について、歩行者と自転車の輻輳による危険性や様々な地域課題の解決に向け、道路空間の再配分を検討することになった。この検討業務を担当する責任者として、下記の内容について記述せよ。(1)事前に調査する事項(2)業務を進める手順(3)業務を実施する際の工夫や留意事項



と言う問題に対して、(1)は、次のように解かれていました。

 

 



(1)事前に調査する事項:対象エリアを設定し、以下の調査を実施する。
1)設計交通容量算定時の計画水準(交通量・交通容量比V/C)を求めるため、12h道路交通量(車、自転車、歩行者)を調べる。
2)交通渋滞要因の排除を図るため、歩行者・自転車・車両相互の交通事故(事故形態ごとの死傷者数)を調べる。
3)将来道路網における混雑度を推計するため、対象エリア内の道路改良計画、都市計画等を調べる。
4)市街地の魅力向上を図るため、無電柱化計画に必要な道路を含む周辺の既存電力・通信線網、及び地上・地下物件を調べる。
5)緑化に必要な樹種選定のため、年間の平均気温、降水量を調査する。



1)は、一般的な道路設計の手順にける初期の作業である計画水準値を求めるための作業でした。しかしこの問題では前提条件がバイパス完成後の交通量減少に伴う車線数削減の計画ですから、一般的な調査ではなく、減少した交通量に対して車線数減した道路が有効に作用するかということをねらいとして調査すべきです。12h道路交通量自体は正解ですが、こうした「調査項目」を求める問題では、

 

調査の考え方がチェックされるため、調査項目とその狙い目的を明らかとする

とよいでしょう。

2)は「交通渋滞要因をなくすため、交通事故数を調べる」となっていましたが、渋滞するから交通事故が発生するのであって、その逆に交通事故から渋滞をなすことは難しいと考えました。(交通事故をなくすだけでは渋滞はなくならない)
 渋滞現象とは、ささいなブレーキや車線幅減少によってどこでも起こりうる現象であるため、ここは

渋滞防止のために関係する道路の車線幅減少やブレーキにつながる道路勾配などの速度変動要因をくまなく調べる

必要があると考えました。

3)は問題ありません。

4)は「無電柱化のため電力・通信線網、及び地上・地下物件を調べる」とありますが、正確には下空間の余裕(電線敷設エリア)の確認です。

5)「緑化のために平均気温を調査する」は一見正解なのですが、逆に気温さえわかれば樹木が決定できるのか、といえばそうでもありません。最も困難な樹種選定の判断は、実は気温などがわかっただけでは判断できないのです。地域的に植物の生育が期待できるか造園の専門家の視点で検討する必要があります。
 この「調査事項」とは簡単に手計算やチェックでわかる調査項目ではなく、

専門業者に委託する様な難解で期間を要する検討事項

と位置づけてください。(2)で示す道路設計の作業手順に先立って、事前に検討すべき外注調査と位置づけて考えると良いでしょう。そうした狙いを示すことが必要だということです。

 

次に(2)解答は、

 


 

 (2)業務を進める手順

1)現道を2車線に縮小する前提とした交通容量の解析

2)主要地点の交通量・混雑度推計

3)2車線道路に縮小、渋滞予測し横断構成の設定

4)歩行者、自転車、自動車相互の安全性確保のための通行空間計画

5)無電柱化による景観保護:電力配電及び、通信に必要な地中配管のスペース確保

6)沿道環境保護の緑化樹種選定

 


となっており問題ありません。

 

 

また、(3)は模範解答に相当する素晴らしい内容となっています。

 


 

(3)業務を実施する際の工夫や留意事項

1)車線数(2車線に縮小)は時間単位の検証する:交通量は地域や路線により時間変動特性を有するため2車線の妥当性検証は、それに応じた車線数を決定する必要がある。車線数縮小に伴う、ピーク・方向特性、大型車混入率等の変化を考慮した時間単位の交通量検証し適切な車線数とする。

2)細路交差点の集約化・改良し交差点容量向上する:車線数の縮小により細路交差点への新たな交通需要が発生する恐れがあり、細路交差点の効果的な集約化を行い右折交通量に応じた滞留長の確保、及び従道路側で小型車1台分の滞留スペースを確保する。

3)停車帯の設置による交通円滑化する:交通障害の原因となる駐車車両の排除のため、駐停車の需要を見越して沿道の商業施設への出入りや荷捌き場を設置する。

 


 当初、このような個別の設計技術に関する留意点を書くことが答えとしてふさわしいとご自身ではお感じになっていらっしゃらなかったみたいですが、何度か検索を重ねた後に確信されたようです。

 

 Uー2問題では、問題の前提として個別の設計課題が与えられていいます。「A市では、バイパスが・・歩行者と自転車の輻輳・・道路空間の再配分・・責任者として・・」というあたりです。このため、

 ケースを特定してその物件での特別な留意点を表すことが求められている

のです。


       コーチング指導の素晴らしさがお分かりいただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。このような方法で鉄道設計技士合格への道が最短となるよう努めています。

2017年9月18日 建設部門、鋼コン科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は16時00分から、1時間20分間に行なわれ,その受講者様は建設部門、鋼コン科目を目指す方で、場所は広島から電話を用いて相談されました。

 業務経歴チェックシートでは、申込書に書いてある5つの業績について、それぞれ応用技術、貢献、成果が何であるかを明確にしました。当初ご自身では、関係すること全てが重要だと考え1件当たり100から200字程度の冗長な記述となっていました。これは単刀直入にプレゼンができないと考えました。そこで

直接技術的な関係性の高い貢献と、その結果として得られた経済効果について絞って表現

することとしました。その結果業績全体が正しい技術的方針に則って成果を導いている様子が感じ取れるようになりました。

 

 


 技術的体験チェックシートでは次の項目について、コーチングによって簡潔にまとめました。

 

  1. 業務
  2. 立場 
  3. 業務概要
  4. 技術的問題点と解決方法
  5. 解決策の妥当性
  6. 現時点での評価
  7. 現時点での改善策(最新の解決方法など)
  8. 技術的課題、将来展望

当初は、ご自身ではやはり各項目全てが数百字の冗長な表現となっていましたが、論述のポイントを絞り込むことによって、各項目を2行程度に簡潔に表現することができました。

この結果、

業績の骨格を明確に読みとることができ、一貫性のある技術マネジメントの姿勢を打ち出すことができる

ようになりました.。

2017年8月26日 建設部門、道路科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、15分間行なわれ,受講者様は建設部門、道路科目を目指す方で、場所は愛媛からスカイプを用いて相談されました。

 

 


A市では、バイパスが完了し市内の交通状況に変化が生じていることから、中心部の4車線の幹線道路について、歩行者と自転車の輻輳による危険性や様々な地域課題の解決に向け、道路空間の再配分を検討することになった。この検討業務を担当する責任者として、下記の内容について記述せよ。
(1)事前に調査する事項
(2)業務を進める手順
(3)業務を実施する際の工夫や留意事項、

 

 


と言う問題でした。

 

 これに対して、(1)(2)とも道路の再配分についてどうするかだけを挙げられていました。しかし、この課題は前提事項にすぎず、問題分析の中心は

  • 歩行者と自転車の輻輳による危険性をどう解決するかということと、
  • 様々な地域課題

すなわちここでは地域の経済振興をどう行うかが課題でした。受講生のT様もわかってはいるけど言葉に表し切れていませんでした。これでは得点になりません。ですので大事なことは、

 

考えていることは、文章に表す。

(3)で提案することは、(2)の業務手順、(1)の調査事項で宣言しておくことにより、思考の一貫性を示す。

ということです。そこで、道路の再配分以外に、自転車と歩行者の配分、景観の改善として電線地中化と道路緑化をどう進めるかについて(1)では調査事項、(2)では業務手順として表現することを提案しました。     

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年5月28日 機械部門、機械設計科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、20分間に行なわれ,その受講者様は機械部門、機械設計科目を目指す方で、場所は東京から電話で相談されました。「失敗学」の問題で「リスク」が問われました。

「リスク」とは発生確率が小さいものの危険性の高い出来事

です。たいていはめったに起こらないことです。

 しかし、普通に考えて起こりえない、考えにくいことはふさわしくありません。K様は

軸の自励振動による疲労破壊として、新しいアクチュエータの設置や本設備付近への他設備の設置により周辺に新たな振動原が発生した時に、軸の固有振動数と加振振動数が一致することで自励振動を発生させ、繰り返し応力により疲労破壊を起こす。

と提案されましたが、しかし実際にはその軸の回転数は100rpmに過ぎないのです。これでは軸の自励振動や疲労破壊は起こりえないのではないかと想像します。

 リスクとしては原理的に考えて、ある程度可能性の予感できる事象が望ましい

といえます。    

   コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年5月8日 建設部門、鉄道科目の方のライン電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時から、1時間に行なわれ,その受講者様は建設部門、鉄道科目を目指す方で、場所は千葉県からライン電話を用いて相談されました。

 

H28年建設・鉄道U-1-1問題
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 踏切事故の現状と課題を簡潔に述べるとともに、事故防止のための方策3つ挙げ、その内容を述べよ。
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と言う問題でした。

解答は、
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1.踏切事故の現状
我が国の鉄道運転事故の4割は踏切事故が占め、踏切鳴動時間により日123万人時間の労働力損失になっている。その対策として踏切の統廃合が最も効果的だが、費用と時間を要するため、多くは踏切の保安度を向上させて事故防止を図っている。
2.踏切事故の課題
1)踏切の保安度向上
自動車運転者へ注意喚起を促すために、ハード及びソフトの対策を講じる。
2)踏切の統廃合の迅速化
立体交差化の工費・工期圧縮により踏切の除却を安く早く進めていく。
-------------------
でした。こてに対する添削は、

1.踏切事故の現状では、統計の説明が冗長すぎて役立っていませんので、それはそこそこにして、要因をまとめること。
対策はここでは不要。真の原因を突き止めることを申し上げました。

2.踏切事故の課題としては、「踏切の保安度を向上する」では具体的方策が見えません
ハード及びソフトの対策を講じる」も同じで具体的方策が見えず、これでは答えになっていません。

 また「踏切の統廃合」ではそもそも踏み切り改善対策の対象外となり、これでは答えになりません。


H28年建設・鉄道U-2-2
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 鉄道の速度向上のための技術的方策について、以下の問に答えよ。
(1)走行速度向上にあたり、地上設備(線路・構造物等)に関係して検討すべき項目を3つ挙げ簡潔に述べよ。
(2)上記(1)で挙げた項目のうち1項目について、具体的な検討内容と対策が必要となった場合の具体的な方法を述べよ。
(3)上記(2)の検討及び対策を実施するに当たっての、具体的な留意点を述べよ。
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と言う問題でした。

(1)の検討すべき項目の解答として

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@変動輪重、横圧や脱線係数によって車両の走行安全性が損なわれないこと
A輪重・横圧の増加により軌道部材や構造物が損傷を受けないこと。また変位が過大にならないこと。
B曲線通過速度に対して均衡カント量が確保されること。
-------------------
の3つを挙げられていました。
 しかしいずれも、つまりどういうことかわかりません。変動輪重、横圧や脱線係数によって車両の走行安全性が損なわれないためには何をすべきか肯定文で言うことです。

 走行速度向上すると変動輪重、横圧が増すわけで、それらが増しても安全走行できるように〇〇を〇〇するという文で述べることです。
 走行速度向上すると、均衡カントが大きくなるため、それに対応する。すなわちカントを大きくするがここでの答えです。     

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年5月8日 衛生部門、建築環境科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は15時30分から、30分間に行なわれ,その受講者様は衛生部門、建築環境科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。

 H27年衛生工学部門建築環境施設の問題Vです。

 


近年、地球温暖化やヒートアイランド現象の影響から、都市部を中心に局地的な集中豪雨が発生しやすくなってきている。また2014年4月には「雨水利用の推進に関する法律」が公布され、都市や建物における雨水利用を促進し、水資源の有効利用を図るとともに、下水道や河川への雨水の集中的な流出を抑制することが求められている。そのような背景から、建物に設置する雨水利用設備の役割もますます重要なものになってきている。雨水利用設備の計画に関する以下の問いに答えよ。
(1)都市部に建つ建物に雨水利用設備を導入する目的について述べよ。
(2)建物に導入する雨水利用設備の処理フローを1つ示し、その構成について述べよ。
(3)近年の気候変動や社会の動向を踏まえた雨水利用設備の計画上の留意点について述べよ。
(4)建物に雨水利用設備を導入した後の維持管理上の留意点について述べよ。


 

という問題でした。これに対して、(3)(4)の解答としては

(3)気候変動や社会の動向を踏まえた雨水利用設備の計画上の留意点
1)集中豪雨等における貯留槽の満水時対策
2)都市洪水の防止 
3)ヒートアイランド現象による熱環境の緩和
4)地球環境保全効果
@エネルギー消費の削減
ACO2排出の削減
(4)雨水利用設備導入後の維持管理上の留意点
1)集水機能の向上
2)雨水集水時の防音・振動対策
3)槽内の防虫対策

と書かれていました。

(3)については、4)地球環境保全は一建物の雨水設備でどうなるものでもなく、テーマとしてふさわしくないと考えられます。細目にある、エネルギー消費の削減、CO2排出の削減にしても、そもそも雨水利用設備自体がエネルギー多消費ではありませんので、ふさわしくないといえます。

 この解答者のО様は、問題文の

「近年の気候変動や社会の動向を踏まえた・・」

と読んだとき、この「社会の動向」とはすなわち省エネしかないと確信したとのことです。しかし、雨水利用設備に関する社会動向と言うものがありますので冷静に考えるように申し上げました

(4)については「2)雨水集水時の防音・振動対策」とはどう考えてもふさわしくない留意点といえます。むしろ循環ポンプや揚水ポンプなどの設備がふさわしいでしょう

 つまり、

  • 問題としてある程度大きいもの、解決する意義のある問題、あるいは
  • 取り組むべき価値のある課題

を取り上げねばならないということです。   

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談を受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年5月1日 建設部門、道路科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は建設部門、道路科目を目指す方で、場所は愛媛からスカイプを用いて相談されました。過去問分析を行いその要因より今年の問題を予測する作業を行ってきました。しかしそれだけではテーマが読み切れないところがあって障害にあたっていました。

 建設部門・道路の問題は、

  • 昨年はII-1-1では「視距」に関する問題、II-1-2では道路緑化
  • 一昨年は、メンテナンスとラウンドアバウトの問題

が出題されました。こうした過去問の傾向から読みとれる事は

  • 重要な問題のテーマとして維持管理や技術管理がある。
  • その中から細かいテーマが選択されて出題されている。

という様子が伺えます。

 こうなると出題されるテーマが何なるか絞り込むことが容易ではありません。そこで道路の専門誌の特集記事も参考にしていくつかテーマを絞り込むこととしました。

 問題対策としては、こうした問題のテーマの予測以外に

どんな問いかけがあるか

ということを調べるのが重要です。なぜか。それは問いかけの言葉がすなわち技術者のコンピテンシーに関する事だからです。

昨年の「視距」の問題も定義は答のごく1部であって、それ以外に目的や「線形設計上の留意点」とかが求められています。つまり、単に言葉の意味を知っているだけではなく、道路設計の現場で

どのように活用できるかという活用法に関する知識がなければ答えられない

と言うことです。本講座の過去問分析ではこうした問いかけ文言分析も行い、

どんなコンピテンシーが求められているのかを明確にして、

リアリティーのある問題予想法するように努めています。    

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年4月27日 経営工学部門、サービスマネジメント科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は18時00分から、30分間に行なわれ,その受講者様は経営工学部門、サービスマネジメント科目を目指す方で、場所は神奈川から電話を用いて相談されました。電池の性能改良計画の業績でした。

 解決策の提案について検討しましたが、プロセスの話が回りくどく、分析に終始している感じでした。回帰分析→強い相関→最適条件・・・そしてどうしたのか。最終的にわかった対策の条件とは何なのか、肝心の結論が書かれていなかったようです。

 そこで論文の修正方針は、まず1番目は、問題発生工程の特定について要因分析の事は述べられていましたが、その結果は何か、すなわち工程改善の手段はどう講じたのか述べるように申し上げました。

 その後さらに分析過程が2段階加わることが述べられていましたので、全部で3段階の分析過程の全体構成を示すべきだと申し上げました。

 成果の説明では、電池の内部短絡が主要課題であることが書かれていたので、本来であればこれを早く宣言すべきです。この事を最初に宣言するよう申し上げました。

 末尾の文章は今後の課題、残された作業内容を示しているようでしたが、本来成果の項でこのような技術は不要です。また今回の解決策が同じような製品量産過程において活用できることが書かれていましたが、それも同じ業績の再現に過ぎず、特別好業績で得られた知見とは言い難く、成果に相当をするとは思えないことを申し上げました。    

  コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年4月27日 建設部門、施工科目の方のスカイプによる指導

 この日のコーチングによる指導時間は13時30分から、30分間に行なわれ,その受講者様は建設部門、施工科目を目指す方で、場所は神奈川からスカイプを用いて相談されました。擁壁基礎部の地盤施工計画の業績についての記述についての相談でした。

技術的問題点として、

  • ・・切り回し道路の運用期間を短縮する工程計画が求められた。
  • ・・予測され、沈下量・時間の予測と工程調整が問題となった。

と書かれていましたが、これらには問題の要因が分析されていません。対策内容がすでに決まっている、すなわち仕事ありきで進んでいるように見受けられます。つまり厳しい見方をすると、

判断せずに行動した(または命令されて仕方なくその通り行動した)

という悪いパターンとなりますので、根本的な要因を分析し、そこから正しい判断を下したという論理的プロセスを示すべきです。

 解決策の提案ではFEM解析により地震レベル2の沈下量を基礎の地盤改良強度と範囲を提案したと書かれていました。しかしFEM解析は誰が何のためにしたのか。提案した寸法の根拠は明らかではありませんでした。また施工管理の業績と言うには、このような提案だけでは(施工プロセスの説明がないので)施工管理の業績といえない危険性があります。

 地盤改良強度と範囲を提案したことが書かれていました。しかし、こうした事項はただ提案すれば良いというものではなく、

試験官は論理的な解決プロセスが知りたい

のです。そこで技術的根拠を示すように申し上げました。

 成果では、工期短縮の要因として「剛支持から柔支持基礎への変更」という大きな提案が挙げられていました。しかし、このような大方針は文章の後半で後出しするのではなく、最初に宣言すべきでしょう。

 そして、「改良を厚くすれば液状化沈下量は減るが・・」というような反省点の内容は文章の最後に添えるものではなく、むしろFEM解析の結果なので解決策に書くべきものと思われました。ただしこの内容は施工管理の知見からは離れていますので、できたら実体験から得られた今後の施工管理に役立つ知見が望ましいことを申し上げました。

 コーチングの内容は以上です。本研究所では疑問が生じた際は随時相談をこのような方法受け付けており、疑問を短時間で解決するよう努めています。

2017年4月23日 経営工学部門、サービスマネジメント科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導事項は21時から、1時間,スカイプによって相談しながらコーチング指導しました。  

 業務概要 文章形の業務概要のまとめとして、判断や作業内容が書かれていましたが、業務内容の詳細はそもそも720文字しかなく全体が概要なので、そのような要約をつけなくても本文を読むだけで概要を画伯できるものであることを申し上げました。

技術的問題点 いろいろ書かれていましたが問題検討をのプロセスや、問題が発生する形2かかることが多く、結論としてどういった経済損失があるのかということが不明確でした。このため問題点の結果生まれる経済損失を見積もって金額評価することをお勧めしました。

 解決策の提案 解決策を指定書かれていることの大部分が作業プロセスにおける検討をの作業の1つ1つであり、その結果としてどう判断して何を実行したかが述べられていませんでした。この解決策の提案というのは結果的に問題を解決したがという考えた事の実施内容大求めるところでありまして、そうしたプロセスに終始しては責任ある行動を示すことができないわけです。物作りの業務としてもどう形を作ったが明らかではありません。そこで検討プロセス数は最小限として対策内容を明記することを求めました。

 成果 解決策を実施したあとの反省点を挙げ、そこから学んだ事を知見として述べる事を行っていますが、これが困難を極めていました。その原因として体験内容の何処が失敗体験なのかよくわからないということ。また知見が汎用性のあるものではなく、失敗の始末話みたいな結論で終わってしまっていることでした。そこで

知見とは創造性や汎用性に富んだ、聴いてありがたい事項である

ことを申し上げて、再度検討することをお願いしました。

2017年4月22日 建設部門、鋼コン科目の方のライン電話による指導

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 この日のコーチングによる指導事項は14時から、1時間,ライン電話によって相談しながらコーチング指導しました。鉄道駅のホームの可動策整備に伴うスラブ強度設計の業務でした。

 技術的問題点の記述では前提条件のスラブの形状や役所の規則が挙げられていましたが、結論として言える業務の経済的な損失については述べられていませんでした。このため

 何のためにこの業務を行ったかを示すためにも経済的損失を金額で示す

ことをお勧めしました。

 解決作の提案ではやはり設計手順として検討を重ねて建築標準との差異を明らかにしたとか、解析手法としてのモデル化を〇〇要素としたとか、結論が読み取れず、業務内容のプロセスに終始している感じがしました。

そこで

プロセスの話は簡潔にし、完成物件の結果につながった判断や決定事項を重点的に述べる

ことをお勧めしました。

 成果の1つとして述べる、業績を体験して得られた知見についてはまだ汎用的で独創性の高い内容が表れていなかったので継続して検討することをお願いしました。