H29年 建設・施工 U−1−1 問題 模範解答と解説

問題文

土留め壁を設置する開削工事において、掘削底面の安定に影響を与える現象名を3つ挙げ、そのうちの2つにおいて、現象の概要と対策をそれぞれ述べよ。


模範解答1  (簡易答案形式1)  添削履歴 2回 専門事項 施工計画・施工管理


1.掘削底面の安定に影響を与える現象名

ボイリング、ヒービング、盤ぶくれ

2.ボイリング

1)概要

地下水位の高い砂質土地盤で土留め工を行う場合等に、掘削面と地下水位の高低差によって上向きの浸透流が生じ地下水とともに土砂が掘削面に流出する現象

2)対策

@浸透圧に対抗するため土留めの根入れを長くし土の有効重量を大きくする

A浸透流を低減させるためディープウェル等により地下水位を下げる

B浸透流を遮断するため地盤改良を行う

3.ヒービング

1)概要

軟弱な粘性土地盤で土留め工を行う場合等に、掘削背面の土砂の重量が掘削底面の地盤支持力より大きくなるとすべり面が発生し掘削底面が持ち上がる現象

2)対策

@すべり面の半径を大きく(すべりにくく)するため土留めの根入れを長くする

A掘削底面の強度を増加させるため地盤改良を行う

B背面土砂の重量を下げるため背面地盤を掘削する


模範解答1  (簡易答案形式2)  添削履歴 2回 専門事項 施工計画・施工管理


1.掘削底面の安定に影響を与える現象名

土留め壁を設置する開削工事においてボイリング、ヒービング、盤ぶくれ等が掘削底面に影響を及ぼす現象である。

2.ボイリング

1)概要

地下水位の高い砂質土地盤で土留め工を行う場合等に、掘削面と地下水位の高低差によって上向きの浸透流が生じ地下水と共に土砂が掘削面に流出する現象である。

2)対策

@浸透流に対抗するため土留めの根入れを長くし土の有効重量を大きくする。

A浸透流低減のためディープウェル等により地下水位を低下させる。

B浸透流遮断のため地盤改良(薬液注入工等)により不透水層を形成する。

3.ヒービング

1)概要

 軟弱な粘性土地盤で土留め工を行う場合等に、掘削背面の土砂の重量が掘削底面の地盤支持力より大きくなるとすべり面が発生し掘削底面が持ち上がる現象である。

2)対策

@すべり面の半径を大きく(せん断抵抗力を増加)するため土留めの根入れを長くする。

A掘削底面の強度を増加させるため地盤改良(深層混合処理工等)を行う。

B背面土砂の重量を下げるため背面地盤を掘削する。


模範解答1  (答案形式)  添削履歴 2回  専門事項 施工計画・施工管理

 


1.掘削底面の安定に影響を与える現象名

 土留め壁を設置する開削工事においてボイリング、ヒービング、盤ぶくれ等が掘削底面に影響を及ぼす現象である。

2−1.ボイリングの概要

 高地下水位の砂質土地盤で土留め工を行う場合等に、掘削面と地下水位の高低差により上向きの浸透流が生じ地下水と共に土砂が掘削面に流出する現象である。

2−2.ボイリングへの対策

@浸透流に対抗するため、土留めの根入れを長くし土の有効重量を大きくする。

A浸透流低減のため、ディープウェル等により地下水位を低下させる。

B浸透流遮断のため、地盤改良(薬液注入工等)により不透水層を形成する。

3−1.ヒービングの概要

 軟弱粘性土地盤で土留めを工を行う場合等に、掘削背面の土砂重量が掘削底面の地盤支持力より大きくなるとすべり面が発生し掘削底面が持上がる現象である。

3−2.ヒービングへの対策

@すべり面の半径を大きく(せん断抵抗力を増加)するため、土留めの根入れを長くする。

A掘削底面の強度を増加させるため、地盤改良(深層混合処理工等)を行う。

B背面土砂の重量を下げるため、背面地盤を掘削する。



模範解答2  (簡易答案形式1)  添削履歴 2回 専門事項 施工計画・施工管理

 

 


1.掘削底面の安定に影響を与える現象名

1)ボイリング、2)ヒービング、3)盤ぶくれ

 2.ボイリングについて

1)現象の概要

 水位の高い砂質地盤で発生する現象で、遮水性の土留め壁を用いた場合に、掘削面と土留め壁背面側の水位差が大きい場合に背面側から掘削面側に向かう浸透流が発生し、この浸透圧により掘削面側の地盤の有効応力が失われ、やがて地盤が突発的に液状化して砂の粒子が沸き上がる現象をいう。

2)対策

@地下水位低下工法

A地盤改良工法

2.ヒービングについて

1)現象の概要

 掘削底面付近に柔らかい粘性土がある場合に発生する現象で、土留め背面の土の重量や土留めに近接した地表面での上載荷重などにより、掘削底面の隆起、土留め壁のはらみ周辺地盤の沈下が生じ最終的には土留めの崩壊に至る現象をいう。

2)対策

@地盤改良工法


模範解答2  (答案形式)  添削履歴 2回 専門事項 施工計画・施工管理


1.掘削底面の安定に影響を与える現象名

1)ボイリング、2)ヒービング、3)盤ぶくれ

2.ボイリングについて

1)現象の概要:水位の高い砂質地盤で発生する現象で、遮水性の土留め壁を用いた場合に、掘削面と土留め壁背面側の水位差が大きい場合に背面側から掘削面側に向かう浸透流が発生し、この浸透圧により掘削面側の地盤の有効応力が失われ、やがて地盤が突発的に液状化して砂の粒子が沸き上がる現象をいう。

2)対策:@地下水位低下工法:背面側から掘削面側に向かう浸透水の流速を低減する工法で、ディープウェル、ウェルポイント及び土留め壁の根入れ長を増す工法がある。A地盤改良工法:掘削側の地盤中に不透水層を造成する工法で薬液注入工法がある。

3.ヒービングについて

1)現象の概要:掘削底面付近に柔らかい粘性土がある場合に発生する現象で、土留め背面の土の重量や土留めに近接した地表面での上載荷重などにより、掘削底面の隆起、土留め壁のはらみ周辺地盤の沈下が生じ最終的には土留めの崩壊に至る現象をいう。

2)対策:@山留壁せん断抵抗力増加:すべり面に沿うせん断抵抗力増加のために根入れ長を増す方法である。A地盤改良工法:掘削底面の強度を増加させるために深層混合処理工法がある。


 


模範解答3  (簡易答案形式1)  添削履歴 6回 専門事項 施工計画・施工管理


1.掘削底面の安定に影響を与える現象名

@ヒービング

A盤ぶくれ

B円弧すべり

2.現象の概要

 @ヒービング:軟弱な粘土質の地盤を掘削する時、掘削背面の土塊重量が掘削面下の地盤支持力より大きくなると、地盤内にすべり面が発生し、このため掘削底面に盛りあがりが生じる現象

 A盤ぶくれ:透水性の小さい粘性土の地盤で、その層の下部に砂や礫で構成される被圧滞水層が存在する時、その層から水圧が作用し、掘削により抵抗重量が減少し揚圧力とのバランスを保てなくなった場合に地盤が持ち上がる現象。

3.現象の対策

 @ヒービング対策: 土留め壁背面の地盤の強度をあげる。

計画時であれば土留め壁の根入れと剛性をあげる事で対応。

施工途中では、土留め壁の外側を地盤改良し、地盤沈下を抑制。

A盤ぶくれ対策:

揚圧力の低減する為、地下水位低下工法でディープウエルポイント。

底面抵抗力の増加の為、底盤止水改良工法で掘削底面を止水を兼ねて地盤改良。

 


模範解答3  (簡易答案形式2)  添削履歴 1回 専門事項 施工計画・施工管理


@掘削底面の安定に影響を与える現象名

(a)ヒービング

(b)盤ぶくれ

(c) 円弧すべり

A現象の概要

(a)ヒービングについて

軟弱な粘土質の地盤を掘削する時に、掘削背面の土塊重量が掘削面下の地盤支持力より大きくなると、地盤内にすべり面が発生する。そのため、掘削底面に盛り上がりが生じる現象である。

(b)盤ぶくれについて

透水性の小さい粘性土の地盤で、その層の下部に砂や磯が構成される被圧帯水層が存在する時、その層から水圧が作用し、掘削により抵抗重量が減少し、揚圧力とのバランスを保てなくなった場合に地盤が持ち上がる現象である。

B現象の対策

(a)ヒービング対策

土留め壁背面の地盤の強度を上げる。

計画時であれば、土留め壁の根入れを長くして剛性をあげる事で対応する。

施工途中では、土留め壁の外側を地盤改良し、地盤沈下を抑制する。

(b)盤ぶくれ対策

揚圧力の低減する為、地下水位低下法でディープウエルポイントを使用し地下水位を低下させる。

底面抵抗力の増加の為、底盤止水改良法で掘削底面の止水を兼ねて地盤改良を行う。


模範解答3  (答案形式)  添削履歴 4回 専門事項 施工計画・施工管理


 1.掘削底面の安定に影響を与える現象名

(1)ヒービング(2)盤ぶくれ(3)円弧すべりの3つの現象がある。

(1)ヒービングについて

軟弱な粘性土の地盤を掘削すると、壁の内側と外側に高さの差が生じる。それに伴い内側に比べて外側の重量が大きくなる。重量差に内側の地盤支持力が耐えられなくなると、土留めの下から土が回りこんで、内側の底面が盛り上がり、その分外側の表面が沈下する現象である。

(2)盤ぶくれについて

透水性の小さい粘性土の地盤の下部に砂や磯で構成されている被圧帯水層が存在する時、その層から水圧が作用する。掘削により抵抗重量が減少し、揚圧力とのバランスが崩れた場合に地盤が持ち上がる現象である。

2.現象の対策

(1)ヒービング対策は、地盤改良して地盤強度を上げる。計画時であれば、土留め壁の根入れを長くして剛性をあげる。施工途中では、土留め壁の外側を地盤改良し、地盤沈下を抑制する。

(2)盤ぶくれ対策は、揚圧力を低減する為、地下水位低下法でディープウエルポイントを使用し地下水を低下させる。底面抵抗力の増加の為、底盤止水改良法で掘削底面の止水を兼ねて地盤改良を行う。


 


H29年 建設・施工 U−1−2問題 模範解答と解説

問題文

U−1−2 建設工事における共同企業体(JV,ジョイントベンチャー)は、工事の規模や性格、結成目的などによって形態が分かれ、さらに甲型と乙型に区分される。共同企業体の形態について2つ挙げ、それぞれの名称(略称可)と概要を示せ。また、甲型と乙型について、それぞれ説明せよ。


模範解答1  (答案形式)  添削履歴 1回 専門事項 施工計画・施工管理


1.共同企業体形態の結成目的による分類

 建設工事における共同企業体には、その結成目的により、1)特定建設共同企業体(特定JV)、2)経常建設共同企業体(経常JV)などがある。

1)特定JV:特定の工事の施工を目的として工事ごとに結成され、工事完成後または工事を受注できなかった場合は解散する。大規模で技術的難度の高い工事が、特定JVの対象となる。

2)経常JV:中小・中堅建設業者が継続的な協業関係を確保することにより、その経営力・施工力を強化する目的で結成する。発注機関の入札参加資格申請時に経常JVとして結成し、単体企業と同様に、一定期間、有資格業者として登録される。

2.施工方式の違いによる分類

共同企業体は施工方式によりさらに1)甲型、2)乙型に区分される。

1)甲型共同企業体:全構成員が、各々あらかじめ定めた出資の割合に応じて、資金、人員、機械等を拠出して一体となって工事を施工する方式である。利益は出資比率に応じて分配される。

2)乙型共同企業体:各構成員間で、共同企業体の請け負った工事をあらかじめ工区に分割して、各構成員はそれぞれの分担した工事について責任を持って施工する方式である。損益計算は各構成員の分担工事ごとに行われる。


模範解答2  (答案形式)  添削履歴 2回  専門事項 施工計画・施工管理


1.共同企業体の形態

1)特定建設工事共同企業体

 大規模(予定価格3億円以上が対象)かつ技術的難易度の高い特定の工事の施工を目的として工事毎に自主的に結成される。代表者は、施工能力の大きい者で出資比率は構成員中最大とされている。

2)経常建設共同企業体

中小・中堅建設業者が継続的な協業関係を確保することにより、その経営力・施工力を強化する目的で自主的に結成される。発注機関の入札参加資格審査申請時に経常JVとして結成し、単体企業と同様に一定期間、有資格業者として登録される。代表者及び出資比率は、構成員が自主的に決定することになっている。

2.共同企業体の施工方式

1)甲型共同企業体(共同施工方式)

 1つの工事について、あらかじめ定めた出資比率に応じて、各構成員が共同して施工する方式である。発注コストを削減できるため大型工事への対応が容易となる。又技術者は上位級の高度な技術経験ができる。

2)乙型共同企業体(分担施工方式)

 1つの工事について、あらかじめ各構成員の分担工事額を取り決め、工区別等に分割しそれぞれ施工する方式である。工区割りが比較的容易な工事や専門工事部分を容易に分割できる場合に用いられる。

H29年 建設・施工 U−1−3問題 模範解答と解説

問題文

U‐1‐3問題文 

建設業労働衛生マネジメントシステム(COHSMS)に関して、その目的導入メリットを記述した上で、具体的に実施すべき事項について4つ述べよ。


模範解答1  (答案形式)  添削履歴 3回 専門事項 施工計画・施工管理


1.COHSMSの目的

建設業において、事業者が「計画―実施―評価―改善」という一連のプロセスを定め、継続的な安全衛生管理を自主的に行い、安全衛生水準を維持・向上させていくこと。

2.COHSMSの導入メリット

1)安全衛生管理に関するノウハウを継承でき、人材育成が可能。

2)安全衛生管理に関わる実務の組織的、効率的な実施が可能。

3)リスクアセスメント導入により、事業場毎の状況に応じた管理計画が可能。

4)安全衛生水準の連続的、継続的な向上が図れる。

5)日常的な点検、改善等実施により、安全衛生活動の取り組みの適正評価が可能。

6)組織の健全性と信頼性を向上できる。

3.COHSMSの具体的実施事項

1)計画段階:@安全衛生方針の表明

       A危険又は有害要因の特定、及び除去するための実施事項の特定

       B安全衛生目標を設定

       C安全衛生計画を作成

2)実施段階:安全衛生計画の実施及び運用

3)評価段階:@安全衛生管理計画実施状況などの日常的な点検及び改善の実施

       Aシステム監査の実施

4)改善段階:定期的なシステムの見直し

 


模範解答1  (答案形式)  添削履歴 3回 専門事項 施工計画・施工管理


1.    COHSMSの目的

事業者が「計画―実施―評価―改善」という一連のプロセスを定め、継続的な安全衛生管理を自主的に行い、安全衛生水準を維持・向上させていくこと。

2.COHSMSの導入メリット

1)安全衛生管理に関するノウハウを継承でき、人材育成が可能。2)安全衛生管理に関わる実務の組織的、効率的な実施が可能。3)リスクアセスメント導入により、事業場毎の状況に応じた管理計画が可能。4)安全衛生水準の連続的、継続的な向上が図れる。5)日常的な点検、改善等実施により、安全衛生活動の取り組みの適正評価が可能。6)組織の健全性と信頼性を向上できる。

3.COHSMSの具体的実施事項

1)計画段階:@安全衛生方針を表明する。A危険又は有害要因及び除去するための実施事項の特定を労働安全衛生法令に基づいて実施する。B安全衛生方針に基づいて安全衛生目標を設定する。C安全衛生目標達成のための安全衛生計画を作成する。2)実施段階:安全衛生計画を適切且つ継続的に実施及び運用する。

3)評価段階:@安全衛生管理計画実施状況などの日常的な点検及び改善を実施する。A定期的にシステム監査を実施する。4)改善段階:定期的にシステムの全般的な見直しを行う。


 


模範解答2  (簡易答案形式2)  添削履歴 1回 専門事項 建設生産システム

 


 

1.COHSMSの目的

労働安全衛生水準の向上を図り労働衛生災害をなくすこと。

2.COHSMS導入のメリット

安全衛生管理における一連の過程を定めPDCAのサイクルを回すことで、次のメリットがある。

@組織全体の安全衛生管理に関する意識が高揚する。

A個々の現場の状況に応じた安全衛生対策ができる。

B作業員の参画により安全衛生活動が活性化される。

3.具体的に実施すべき事項

1)安全衛生方針の表明

安全衛生方針を文書にて明確にし、掲示や配布、説明を図り、全従業員への周知徹底を図る。

2)体制の整備

実施事項に対する役割と権限およびこれにともなう責任を割り当てる。合わせて、参加者の取組意識の高揚を図る。

3)危険性または有害性の特定と優先性の設定

行動・機械・設備・環境の情報より、潜在する危険性または有害性を特定し、リスクアセスメント手法により、取組実施事項や優先順を決定する。

4)日常点検および是正・改善

実施事項において、定めたことが実施されているかを確認し、不適切な場合は是正し展開・改善を図る。

 


 

 

H29年 建設・施工 U−1−4 問題 模範解答と解説

問題文

U−1−4 コンクリートに要求される基本的品質を4つ挙げ、そのうちの2つについて、基本的品質を確保するために留意すべき事項を概説せよ。


模範解答1  (答案形式)  添削履歴 1回 専門事項 施工計画・施工管理


1.コンクリートに要求される4つの基本的品質

コンクリートに要求される基本的品質としては、@強度、Aワーカビリティー、B水密性、C耐久性などがある。@とCについて概説する。

2.強度確保のために留意すべき事項

1)密実なコンクリートの打設と水和反応の促進

 強度確保は、打設時の緻密な水和組織の形成と湿潤養生が重要な要件となる。施工時の留意事項を述べる。

(1)内部振動機やタンピングによる適切な締固めでコンクリート中のエントラップトエアや余剰水を確実に排出し、空隙を減らす。

(2)打込み後は水和反応促進のため、コンクリート表面の水分の散逸を防ぎ湿順状態を維持する。湿潤養生はできるだけ長い期間行う。

3,水密性確保のために留意すべき事項

1)コンクリート表面の不連続面発生抑制

 コンクリート構造物表面の緻密な表面組織の形成が水密性確保の重要な要件となる。水密性低下につながるひび割れや継目等の不連続面の発生を抑制する。施工時は以下に留意する。

(1)打重ね許容時間を1.5時間程度、1層の厚さを50cm程度で計画し、打重ね時は下層のコンクリートと一体化させ、コールドジョイントを防ぐ。

(2)断面の小さい部材や傾斜型枠部はゆっくりと打上げ、内部振動機による適切な締固めを行う。あばたの原因となるコンクリート中のエントラップトエアや余剰水を確実に排出する。

 


 


 

模範解答2  (簡易答案形式1)  添削履歴 3回 専門事項 施工計画・施工管理


 1.コンクリートに要求される基本的性質

耐久性、施工性、水密性、ひび割れ抵抗性

2.「耐久性」を確保するために留意すべき事項

@凍害対策としてAE剤により微小な気泡を導入する

AASRによる骨材膨張を抑制するため、アルカリ総量を抑制する

B強度を高めるため養生は湿潤養生期間を可能な限り長くし、温度5℃以上を保つ

3.「施工性」を確保するために留意すべき事項

@流動性を高めるため減水剤等を使用する

A水和反応により徐々に硬化するため、運搬時間を可能な限り短くする

B流動性を高めると材料分離しやすくなるため、打設高さを低くし締固めを十分に行う


模範解答2  (簡易答案形式2)  添削履歴 2回  専門事項 施工計画・施工管理


 1.コンクリートに要求される基本的性質

コンクリートに要求される基本的性質として、耐久性、流動性、水密性、ひび割れ抵抗性が挙げられる。

2.耐久性を確保するために留意すべき事項

@凍害対策

水分凍結に伴う膨張圧による劣化を抑制するためAE剤等により微細な気泡を導入し凍結時の移動水分の逃げ道を確保する。

AASR対策

アルカリ成分が骨材と反応して膨張しコンクリートを損傷させるのを抑制するため、アルカリ総量を3.0kg/m3以下に規制する。

B養生

水分が不足すると水和反応が十分に得られなくなるため湿潤養生期間を可能な限り長くとり、凍結防止のため温度を5℃以上に保つ。

3.流動性を確保するために留意すべき事項

@配合

AE減水剤等を配合し、セメント粒子分散効果や連行空気のボールベアリング効果により流動性を高める。

A運搬時間

コンクリートは水和反応により徐々に硬化していくため運搬時間を可能な限り短くする。

B温度

温度が高いと水和反応が促進され流動性が低くなるため夏期(25℃以上)は練混ぜ水や骨材の冷却等を行う。

 


模範解答2  (答案形式)  添削履歴 1回 専門事項 施工計画・施工管理


1.コンクリートに要求される基本的性質

 コンクリートに要求される基本的性質として、耐久性、流動性、水密性、ひび割れ抵抗性が挙げられる。

2.耐久性を確保するために留意すべき事項

1)凍害対策

 凍結膨張による劣化抑制のため、AE剤等により微細な気泡を導入し凍結水分の逃げ道を確保する。

2)アルカリ骨材反応(ASR)対策

 アルカリ成分が骨材と反応して膨張しコンクリートを損傷させるのを抑制するため、アルカリ総量を3.0kg/m3以下に規制する。

3)養生

 コンクリート中の水分が不足すると水和反応が十分に得られなくなるため、湿潤養生期間を可能な限り長くとり、凍結防止のため温度を5℃以上に保つ。

3.流動性を確保するために留意すべき事項

1)配合

 AE減水剤等を配合し、セメント粒子分散効果や連行空気のボールベアリング効果により流動性を高める。

2)運搬時間

 コンクリートは水和反応により徐々に硬化していくため、運搬時間を可能な限り短くする。

3)温度

 水和反応が促進され流動性が低くなるため、夏期(25℃以上)は練混ぜ水や骨材の冷却等を行う。

 


 


模範解答3  (簡易答案形式2)  添削履歴 1回 専門事項 建設生産システム


(1) コンクリートに要求される基本的品質

@ワーカビリティー 、A強度、B耐久性、C水密性

(2) 基本的品質を確保するために留意すべき事項

@ワーカビリティー

密実なコンクリートの打ち込みには、作業に適したワーカビリティーが重要である。以下に留意点を挙げる。

・出荷時のスランプ設定:練り混ぜから打ち終わりまでの時間や運搬条件によるスランプロスを考慮する。

・粗骨材の寸法設定:鉄筋の組み上りの鉄筋過密状況や鉄筋間のあき寸法不足による充填不良を考慮する。

・混和剤の選定:気候や気温の影響による凝結特性を考慮する。条件により打ち込み時の養生を計画する。

A強度

構築物の機能や性能の確保には、設計強度の発現が必須である。以下に留意点を挙げる。

・配合や打ち込み計画:コンクリート硬化時の水和反応による発熱を低減させ、温度ひび割れの発生を防ぐ。

・保温養生や湿潤養生:コンクリートの打ち込み後の低温や乾燥を制御し、凍害や乾燥ひび割れを防ぐ。

・型枠支保工存置期間の管理:コンクリートの強度発現まで、有害な作用を受けないように保護する。


 


模範解答4  (簡易答案形式1)  添削履歴 8回 専門事項 施工計画


1.コンクリートに要求される品質

@スランプ・・・柔らかさの程度を表した値

A空気量・・・ワーカビリティの改善、耐凍害性を向上させる。

B塩化物量・・・コンクリート中の鉄筋の腐食の防止。

C圧縮強度・・・圧縮力を受けて破壊する時の強さを応力度で表した値。

2.品質を確保する為の留意事項

 @スランプ:スランプとは柔らなさの値であり、流動性を示す。スランプロスの原因には、高い気温、運搬時間の長さ等がある。スランプを確保する為に、AE剤、AE減水剤の界面活性剤の気泡力によって、微細な空気泡を連行させベアリングの様な役目を果たし、流動性の良いコンクリートとなる。

 A圧縮強度:

(1)水セメント比の設定

 単位水量が多いと伸縮ひび割れが、セメント量が多いと温度ひび割れが発生

   水密性をもとに水セメント比を、一般の場合55%以下、ダムの場合60%以下に設定する。

   (2)養生:強度発現まで湿潤養生を保つことが重要。

 


模範解答4  (簡易答案形式2)  添削履歴 3回 専門事項 施工計画


1.コンクリートに要求される品質

@スランプ・・・コンクリートの柔らかさの程度を表す値。

A空気量・・・ワーカビリティの改善、耐凍害性を向上させる。

B塩化物量・・・コンクリート中の鉄筋の腐食の防止。

C圧縮強度・・・圧縮力を受けて破壊する時の強さを応力度で表した値。

2.品質を確保する為の留意事項

 @スランプの品質確保の為には

スランプロスの原因に、高い気温、運搬時間の長さがある。

外気温25℃以上の時は、コンクリート練混ぜから打込み終了までの時間を90分以内とし、遅延型の高性能AE減水剤を併用により凝結時間を調整し流動性を改善する。

 A圧縮強度を確保する為には

(1)水セメント比の設定

単位水量が多いと伸縮ひび割れが、セメント量が多いと温度ひび割れが発生する。

水密性をもとに水セメント比を、一般の場合55%以下、ダムの場合60%以下に設定する。

  (2)コンクリート養生

打込み後一定期間を硬化に必要な温度及び湿度に保ち、有害な作用の影響を受けない様に、湿潤状態の保持し、夏期の場合は、散水養生等、冬期の場合は、保温断熱養生等を実施する。

 


模範解答4  (答案形式)  添削履歴 4回  専門事項 施工計画


1.コンクリートに要求される品質

@スランプ(コンクリートの柔らかさの程度を示す値)A空気量(ワーカビリティーの改善、耐凍害性を向上させる。B塩化物量(コンクリート中の鉄筋の腐食の防止)C圧縮強度(圧縮力を受けて破壊する時の強さを応力度で表した値)

2.品質を確保するために

@スランプの流動性確保

スランプロスの原因は、高い気温と運搬時間によって凝結が促進されるからである。流動性を保つには、コンクリート練り混ぜから打ち込み終了までの時間を90分以内にする。運搬時間は1時間以内にする。

さらに、遅延型の高性能AE減水剤を併用する事により、凝結時間を調整し流動性を改善する。

A圧縮強度の水セメント比の設定

水セメント比を小さく設定すると、水密性等が高くなり、耐久性を高められる。水密性をもとに水セメント比を定める場合、鉄筋コンクリートで55%以下、無筋コンクリートで60%以下とする。

また、コンクリート養生を行う。打ち込み後、一定期間硬化に必要な温度及び湿度に保ち、急激な温度変化等を受けないように湿潤状態を保持する。

夏期の場合は、コンクリートの水和を進めるため散水養生等、冬期の場合は、コンクリートの硬化を早める為、保温断熱養生等を実施する。

 


 


模範解答5  (答案形式)  添削履歴  4回 2018/04/30 専門事項 施工計画


1.コンクリートに要求される品質

@スランプ(コンクリートの柔らかさの程度を示す値)A空気量(ワーカビリティーの改善、耐凍害性を向上させる。B塩化物量(コンクリート中の鉄筋の腐食の防止)C圧縮強度(圧縮力を受けて破壊する時の強さを応力度で表した値)

2.品質を確保するために

@スランプの流動性確保

スランプロスの原因は、高い気温と運搬時間によって凝結が促進されるからである。流動性を保つには、コンクリート練り混ぜから打ち込み終了までの時間を90分以内にする。運搬時間は1時間以内にする。

さらに、遅延型の高性能AE減水剤を併用する事により、凝結時間を調整し流動性を改善する。

A圧縮強度の水セメント比の設定

水セメント比を小さく設定すると、水密性等が高くなり、耐久性を高められる。水密性をもとに水セメント比を定める場合、鉄筋コンクリートで55%以下、無筋コンクリートで60%以下とする。

また、コンクリート養生を行う。打ち込み後、一定期間硬化に必要な温度及び湿度に保ち、急激な温度変化等を受けないように湿潤状態を保持する。

夏期の場合は、コンクリートの水和を進めるため散水養生等、冬期の場合は、コンクリートの硬化を早める為、保温断熱養生等を実施する。



H29年 建設・施工 U−2−1問題 模範解答と解説

問題文

U−2−1  

  中心市街地で軟弱地盤地帯に計画された高架橋下部工事において、橋脚(鋼矢板による山留め、掘削深さ5m)、基礎杭(杭径1000o、杭長30m、オールケーシング工法)の施工に当たり、以下の問いに答えよ。

(1)工事着手に当たり、施工計画作成に必要な事前調査項目とその概要を述べよ。

(2)基礎杭の施工時に生じやすい杭の品質・出来形に影響するトラブルを2つ挙げ、原因と防止対策について述べよ。


模範解答1  (簡易答案形式1)  添削履歴 3回 専門事項 施工計画

 


1. 事前調査項目

(1)地盤条件:地質・地盤構成、地盤のN値、地下水位、透水性等の調査

(2)敷地条件:敷地及び周辺地盤の高低差、施工個所の位置形状の調査。

(3)周辺環境:隣接建物の有無、地下水利用状況の調査。

(4)地中埋設物等:上下水道等のインフラ埋設物、既存山留壁の調査。

(5)既設構造物:既存建物の地下躯体等の調査。

2.杭品質・出来形に影響するトラブルと原因・防止対策

(1)杭頭部の杭径不足

1)原因:軟弱地盤の場合に、杭頭付近でケーシングを引き抜いた際に、土圧が生コンの側圧以上に大きくなり、コンクリートが圧縮されて杭径不足になる場合がある。

2)防止対策:杭頭部分の地盤改良又は杭頭部の余盛コンクリートを大きくする。

(2)鉄筋かごの共上がり:ケーシングチューブの引き抜き時に、ケーシングチューブと鉄筋かごが接触して共に浮き上がる場合がある。

1)原因

@ケーシングの傾斜。

A鉄筋かごの変形。

Bケーシング内部への土砂固着。

2)防止対策

@ケーシングチューブの鉛直度保持と鉄筋かご頂部の動き監視。

A鉄筋かごの適切な位置にスペーサーを設置する。

Bケーシングチューブ先端を掘削孔底面より先行させる。

 


模範解答1  (答案形式)  添削履歴 2回 専門事項 施工計画


1.施工計画作成に必要な事前調査項目と概要

(1)     地盤条件

地質・地盤構成、地盤のN値、地下水位、透水性等の調査。

(2)     敷地条件

敷地及び周辺地盤の高低差、施工個所の位置形状の調査。

(3)     周辺環境

隣接建物の有無、地下水利用状況の調査。

(4)     地中埋設物等

上下水道等のインフラ埋設物、既存山留壁、架空電線等の調査。

(5)     地下・既設構造物

地下鉄、既存建物の地下躯体等の調査。

2.杭品質・出来形に影響するトラブルと原因・防止対策

(1)杭頭部の杭径不足(先細り)の発生

1)原因

軟弱地盤の場合に、オールケーシング工法において杭頭付近でケーシングを引き抜いた際に、土圧が生コンの側圧以上に大きくなり、生コンの硬化までに土圧やケーシングを引き抜く際の反力等が側圧として杭中心方向に作用して、コンクリートが圧縮されて杭径不足になる場合がある。

2)防止対策

杭頭部分の地盤改良による孔壁の強化や、杭頭部の余盛コンクリートを大きくすることによる側土圧への抵抗力を高めることで杭径不足を防止する。

(2)鉄筋かごの共上がりの発生

オールケーシング工法において、ケーシングチューブの引き抜き時に、ケーシングチューブと鉄筋かごが接触して共に浮き上がる場合がある。

1)原因

@ケーシングの建て込み不良による傾斜が原因と考える。

A鉄筋かごの組立不良による変形が原因と考える。

B施工手順不良によるケーシングより削孔先行によるケーシング内部への土砂固着が原因と考える。

2)防止対策

@ケーシングチューブの鉛直度保持と鉄筋かご頂部にテープなどのマーキングによりケーシングチューブ引き抜き時の鉄筋かごの動き監視することにより防止する。

A鉄筋かごの適切な位置にスペーサーを設置することにより鉄筋かごの変形を防止する。

Bケーシングチューブ先端を掘削孔底面より先行させることにより孔底からの土砂やスライムの巻き込みによる土砂固着を防止する。


 


模範解答2  (簡易答案形式1)  添削履歴 2回 専門事項 建設生産システム


1.施工計画作成に必要な事前調査項目

1)地盤調査

地質調査・支持層の土質標本や柱状図、水文調査・地下水位・被圧層、汚染調査。

2)インフラ

地中埋設は、上下水道・ガス・消火栓・電力・電話・通信など、架空の電線など。

3)周辺構築物

周辺の構築物の構造・基礎形式・ひび割れ状況など、必要に応じて家屋調査。

4)道路状況

交通量調査、施工ヤードや工事車両の経路など、通学路、工事車両待機場所。

5)緊急時の対策

関連法令の手続き、インフラ損傷時の発注者・監理者・行政への連絡体制、対策工。

2.品質・出来高に影響するトラブル

1)杭支持層の判断間違い

杭支持層の判断間違いを挙げる。原因は、設計図書の深度のみで判断し、実際の地層と想定との異なり。防止対策として、掘削深度管理に加え、掘削先端の土砂と支持層の土質標本との比較やオールケーシングの揺動回転抵抗の変動にて判断する。

2)杭の天端レベルの下がり

ケーシング撤去時の杭のコンクリート天端の下がりを挙げる。原因は、ケーシング撤去時の杭径の膨れによる。防止対策は、類似地質の実績や先行杭のケーシング撤去後の杭天端の下がり実績を参考にし、コンクリート余盛を調整することである。


 


模範解答3  (簡易答案形式1)  添削履歴  8回  専門事項 施工計画


1.施工計画作成に必要な事前調査事項

@ボーリング調査

A敷地条件の確認

B支障物調査 

2.事前調査事項の概要

@ボーリング調査:支持層確認。高止まり、支持層未到達の不具合。

A敷地条件の確認:重機搬入路は重機の搬入が可能か、掘削機・重機・設備・鉄筋加工場が配置。既設構造物との最小離隔距離。

B支障物調査:地下埋設物(上下水道、ガス、電気、通信、情報等)

 試掘や探査等により埋設物の確認。

3.基礎杭の施工時に生じやすい杭の品質・出来形に影響するトラブル

   @ケーシングの杭心ずれ、傾斜

   原因:軟弱地盤により、杭心の設定に用いる逃げ心が施工中に動く。

   防止策:杭の鉛直度をトランシット等により直交方向から杭の傾斜を確認。

A杭径がコンクリート充填不足等で所定の径より細くなる 

   原因:コンクリート打込時、ケーシング引き抜き後の孔壁に作用する外圧と内圧のバランスやコンクリートの充填性の不足。

   防止策:単位水量を確保する為、高性能AE減水剤等を添加する。


模範解答3  (簡易答案形式2)  添削履歴  3回 専門事項 施工計画


1. 施工計画作成に必要な事前調査事項

@ボーリング調査

A敷地条件の確認

B支障物調査 

2.事前調査事項の概要

@ボーリング調査(土質、地下水)

調査箇所は50〜100mに1箇所程度選点し支持層を確認する。連続した地層と支持力の確認、地下水の確認、圧密沈下層や液状化層の確認がある。

A敷地条件の確認事項

(1)道路運送車両の保安基準(道路運送車両法)・・・車両に対する制限

(2)車両制限令(道路法)・・・通行の制限

(3)道路交通法・・・積載の制限

(4)作業に使用する機械の設置で、設備・鉄筋加工場が配置され、作業に支障がない。

(5)杭打ち機と既設構造物との最小離隔距離を確認する。

B支障物調査

施工中に支障がある地下埋設物(上下水道、ガス、電気、通信、情報等)の有無の確認。

平面図や断面図で近隣の埋設物や構造物のチェックを行う。さらに、弾性波探査、電磁探査等の物理探査を実施する。

3.基礎杭の施工時に生じやすい杭の品質・出来形に影響するトラブル

   @ケーシングの杭心ずれ、傾斜

原因:地盤中に転石や地中障害物が存在した場合、杭心ずれが発生する。

防止策:杭の鉛直度をトランシット等により直交2方向から杭の傾斜を確認。掘削孔の傾斜の管理値は、特記にない場合は1/100以下とする。掘削中の孔曲がりは、掘削機械の傾斜や土質の硬さが著しい変わり目に生じる事が多いので、表層地盤の強化や、掘削速度の調整等が必要となる。

A杭径がコンクリート充填不足等で所定の径より細くなる 

原因:コンクリート打込時、ケーシング引き抜き後の孔壁に作用する外圧と内圧のバランスやコンクリートの充填性の不足。

防止策:単位水量を確保する為、高性能AE減水剤等を添加し、従来に比べて粘性の高いコンクリートを打設する。流動性の低下が懸念される場合は、遅延型の高性能AE剤を使用することで凝結性状を改善でき、トレミー管から先行打設したコンクリートを押し広げ、充填不足を防止する。


模範解答3  (答案形式)  添削履歴  3回 専門事項 施工計画


.施工計画作成に必要な事前調査事項

@ボーリング調査

A敷地条件の確認

B支障物調査

2.事前調査事項の概要

@ボーリング調査(土質、地下水)

調査箇所は50m〜100mに1箇所程度選点し、支持層を確認する。連続した地層と支持力の確認、地下水の確認、圧密沈下層や液状化層について調査する。

A敷地条件(関係法令・施工条件)

1)道路運送車両に対する制限。

2)車両の制限における通行。

3)道路交通法で積載の制限。

4)作業ヤード配置。

5)杭打ち機と既設構造物の最小離隔距離。

B支障物調査(地下埋設物)

施工中に支障がある地下埋設物(上下水道、ガス、電気、通信、情報等)の有無を確認する。平面図や断面図で近隣の埋設物や構造物のチェックを行う。

さらに、地下の構造や状態、地下資源の存在などを調査する為、弾性波探査、電磁探査等の物理探査を実施する。

3.基礎杭の品質・出来形のトラブル

@ケーシングの杭心ずれ、傾斜

原因:地盤中に転石や地中障害物が存在した場合、杭心ずれが発生する。

防止対策:

杭の鉛直度をトランシット等により直交2方向から杭の傾斜を確認する。掘削孔の傾斜の管理値は、特記仕様書に記載がない場合1/100以下とする。

掘削中の孔曲がりは掘削機械の傾斜や土質の硬さが著しい変わり目に生じる事が多いので、表層地盤の強化や、掘削速度の調整等が必要となる。

Aコンクリート充填不良で径不足

原因:コンクリート打ち込み時、ケーシング引き抜き後の孔壁に作用する外圧と内圧のバランスやコンクリートの充填性の不足により発生する。

防止対策:

 a)コンクリートの流動性確保

単位水量を確保する為に、高性能AE減水剤等を添加する事で、従来に比べて粘性の高いコンクリートを打設する。スランプの経時変化により流動性の低下が懸念される場合は、遅延型の高性能AE減水剤を使用することで、凝結時間を遅延する。

b)トレミー管による打設

充填不足を解決する為に、コンクリートの打ち込み速度は1〜2m3/minとする。コンクリートの天端はアジテータ車1台分打ち込みごとに計測し、打ち込み中トレミーの先端が常にコンクリート中に2m以上挿入されていることを確認する。



 


H29年 建設・施工 U−2−2 問題 模範解答と解説

問題文

U−2−2 寒冷地の海岸部にある建設後50年を経た幹線道路の鉄筋コンクリートT桁橋において、複数の原因によるコンクリート部材の損傷が確認され、補修・補強が必要と判断された。

(1)   これらの条件から想定される損傷状況を挙げ、その原因と損傷に至るまでの過程を説明せよ。

(1)で想定した損傷に対する補修・補強工法を2つ選定し、選定理由と施工上の留意点を述べよ


模範解答1  (答案形式)  添削履歴 1回 専門とする事項 施工計画・施工管理


経年劣化した鉄筋コンクリート構造物の維持管理

1.想定される損傷状況と原因および損傷に至る過程

1)鉄筋腐食とひび割れ(塩害)

@損傷原因

寒冷地の海岸部に位置する幹線道路橋であることから、50年にわたり海水飛沫や凍結防止剤の散布に曝されてきたと考えられる。水分と共に塩化物イオンがT桁内に侵入し易い環境下にある。鉄筋位置での塩化物イオン濃度は、鉄筋発錆限界(1.2s/)を超え、塩害による鉄筋腐食が発生している。

A損傷過程

鉄筋腐食膨張によるひび割れが発生している。さらに二酸化炭素や水が浸入する環境で中性化が進み、ひび割れが急速に進行している。

2)コンクリート表面の剥離・剥落(凍害)

@損傷原因

寒冷地の海岸部のため、氷点下5℃以下になりコンクリート表面の細孔内の水が凝結・融解を繰り返し、凍害によるスケーリングが発生している。

A損傷過程

スケーリングによる剥離・剥落がかぶり厚付近まで進行し、コンクリート表面組織が脆弱化している。軽微な鉄筋腐食も発生している。

2.想定した損傷に対する補修・補強工法の選定理由と施工上の留意点

1)除塩と断面修復

1)-1選定理由

鉄筋が腐食した状態であれば、腐食鉄筋のかぶりコンクリートの除去と鉄筋発錆限界を超えた部位の除塩が不可欠である。

1)-2施工上の留意点

@再劣化防止のためにかぶりよりも深い位置まで塩化物イオンの分布を把握し、健全部は極力残して除去する。除去した状態の構造耐力維持についても検討する。

A鋼材の腐食による力学的性能の低下が懸念される。構造物の耐力・剛性を回復するための鋼材の増設や交換を含んだ断面修復工法を適用する。

A除去した部分は付着性の良い材料で修復を行う。

2)表面被覆

2)-1選定理由

スケーリングにより脆弱化したコンクリート表面の被覆処理を実施する。これにより塩化物イオンや水の浸入を抑制し、劣化を防止する

2)-2施工上の留意点

@表面被覆を行う前に、塩害によるコンクリート内部の鉄筋損傷具合を調査し、腐食の進行に応じて1)の処置を実施する。

A床版や排水溝など、施工範囲外からの水の浸入経路等を入念に調査し止水・排水処理の上、表面被覆を実施する。

 


 


模範解答2  (簡易答案形式1)  添削履歴 3回 専門とする事項 施工計画・施工管理


1−1.想定される損傷状況

@剥離、剥落、鉄筋露出(床版、地覆、桁、橋脚)Aスケーリング、ポップアウト(床版、高欄、地覆)B格子状のひび割れ、抜け落ち(床版)

1−2.原因

@塩害(鉄筋が塩化物イオンにより腐食・膨張しコンクリートが剥離)

A凍害(コンクリート中の水分が凍結し体積膨張により破壊される)

B疲労破壊(幹線道路のため交通量が多く50年間の繰り返し荷重による)

1−3.過程

@飛来塩分や凍結防止剤が床版や桁、橋脚側面等に供給され鉄筋が腐食する。

A積雪や水はね等により水分供給され凍結融解の繰り返しにより表面が剥離する

B床版下面に乾燥収縮による橋軸直角方向のひび割れが発生し、繰り返し荷重により格子状ひび割れへと進展し、上面に貫通し抜け落ちる

2−1−1.増厚工法の選定理由

古い設計で鉄筋量が不足しているため床版を補強しひび割れを抑制する

2−1−2.施工上の留意点(PCM:ポリマーセメントモルタル)

既設床版とPCMとの一体化を図るためケレン(脆弱部除去)や樹脂注入等を行う

2−2−1.表面被覆工法の選定理由

塩分、水分を遮断するため増厚工法に追加しコンクリート表面の被覆を行う

2−2−2.施工上の留意点

湿潤時や低温時に施工すると付着強度が低下するため気象条件を確認する


模範解答2  (簡易答案形式2)  添削履歴 4回 専門とする事項 施工計画・施工管理


(1)-1 想定される損傷状況

@塩害によって床版、桁、橋脚等のコンクリートが剥離、剥落し、鉄筋が露出する。

A凍害によって床版、高欄、地覆等にスケーリングやポップアウトが発生する。

B疲労破壊によって床版に格子状のひび割れが発生し、抜け落ちる。

(1)-2 原因

@鉄筋が塩化物イオンにより腐食・膨張しコンクリートが剥離する。

Aコンクリート中の水分が凍結し体積膨張により破壊される。

B50年間の幹線道路の輪荷重を繰り返し受けたことにより床版にひび割れ等の損傷が発生する。

(1)-3 課程

@飛来塩分や凍結防止剤が床版や桁、橋脚側面等に供給され鉄筋が腐食する。

A積雪や水はね等により水分供給され、凍結融解の繰り返しにより表面が剥離する。

B床版下面に乾燥収縮による橋軸直角方向のひび割れが発生し、繰り返し荷重により格子状ひび割れへと進展し、上面に貫通し抜け落ちる。

(2) (1)で想定した損傷に対する補修・補強工法として増厚工法および表面被覆工法を挙げる。

(2)-1 増厚工法の選定理由

@鉄筋量が不足している床版を補強しひび割れを抑制する。

Aコンクリート中の塩化物イオンや凍害によって脆弱化した部分を除去する。

(2)-2 増厚工法の施工上の留意点

 下面増厚工法は交通規制が不要であるが、交通振動により剥離する恐れがあるため、樹脂注入により既設床版と一体化させる。 

(2)-1 表面被覆工法の選定理由

 寒冷地・海岸部であることより、塩分、水分を遮断するためコンクリート表面の被覆を行う。

(2)-2 表面被覆工法の施工上の留意点

@湿潤時や低温時には付着強度が低下するため湿度85%未満、温度5〜40℃で施工する。

Aひび割れが顕著な場合は柔軟性がありひび割れ追従性に優れた有機系を、浮き・剥離や湿潤している場合は下地と同質の素材で断面修復し透湿性が必要であるため無機系を選定する。


 

模範解答2  (答案形式)  添削履歴 1回  専門とする事項 施工計画・施工管理


(1)−1 想定される損傷状況

@塩害によって床版、桁、橋脚等のコンクリートが剥離、剥落し鉄筋が露出する。

A凍害によって床版、高欄、地覆等にスケーリングやポップアウトが発生する。

B疲労破壊によって床版に格子状のひび割れが発生し抜け落ちる。

(1)−2 損傷の原因

@塩化物イオンにより鉄筋の不導体被膜が破壊され腐食・膨張しコンクリートが剥離する。

Aコンクリート中の水分が凍結し体積膨張により破壊される。

B50年間の幹線道路の輪荷重を繰り返し受けたことにより床版にひび割れ等の損傷が発生する。

(1)−3 損傷に至るまでの過程

@飛来塩分や凍結防止剤が床版や桁、橋脚側面等に供給され鉄筋が腐食する。

A積雪や水はね等により水分供給され、凍結融解の繰り返しにより表面が剥離する。

B床版下面に乾燥収縮による橋軸直角方向のひび割れが発生し、繰り返し荷重により格子状ひび割れへと進展し、上面に貫通し抜け落ちる。

(2)(1)で想定した損傷に対する補修・補強工法として表面被覆工法および増厚工法を挙げる。

(2)−1−1 表面被覆工法の選定理由

 寒冷地・海岸部であるため、コンクリート表面の被覆を行い塩分、水分を遮断する。

(2)−1−2 表面被覆工法の施工上の留意点

@湿潤時や低温時には付着強度が低下するため湿度85%未満、温度5〜40℃で施工する。

Aひび割れが顕著な場合は柔軟性がありひび割れ追従性に優れた有機系を、浮き・剥離や湿潤している場合は下地と同質の素材で断面修復し透湿性が必要であるため無機系を選定する。

(2)−2−1 増厚工法の選定理由

@鉄筋量が不足している床版を補強しひび割れを抑制する。

Aコンクリート中の塩化物イオンや凍害によって脆弱化した部分を除去する。

(2)−2−2 増厚工法の施工上の留意点

 下面増厚工法は交通規制が不要であるが、交通振動により剥離する恐れがあるため、樹脂注入により既設床版と一体化させる。



模範解答3  (簡易答案形式1)  添削履歴 4回 専門とする事項 施工計画・施工管理


(1) 損傷状況:ひび割れ、錆汁、スケーリング、及び部分的なはく離・剥落

@塩害:コンクリート中の塩化物イオンの作用により構造物を性能低下させる。

過程:コンクリート中の塩化物イオン供給が促進されると鉄筋は腐食し易くなり、その腐食生成物の体積膨張によりコンクリートや鉄筋の損傷に至る。

A凍害:コンクリート中の水分の凍結膨張により構造物を性能低下させる。

過程:凍結融解の繰り返しによりコンクリート組織が破壊され、表面から劣化が進行し、微細ひび割れ、スケーリングから崩壊へと損傷も大きくなる。

B中性化:大気中の二酸化炭素の作用によりコンクリートの塩基性低下する現象。

過程:中性化の進行によりコンクリートが炭酸化し、鉄筋が腐食し易くなり、鉄筋腐食生成物の体積膨張によりコンクリートや鉄筋の損傷に至る。

(2)補修・補強工法

1)再アルカリ化工法

@選定理由:非破壊(電気化学的手法)により、中性化したコンクリートの再アルカリ化及び鉄筋の不働態化を図れるため。

A施工上の留意点:施工後の再中性化防止のため、表面被覆工法と合わせて実施を検討する。

2)表面被覆工法

@選定理由:コンクリート表面から内部への、二酸化炭素(中性化)、塩化物イオン(塩害)、水(凍害)、酸素(鉄筋腐食)などの腐食性物質の浸入抑制を図れるため。

A施工上の留意点:ひび割れ、スケーリング、はく離、鉄筋腐食等の劣化箇所の補修工法と組み合わせて行う必要がある。


模範解答3  (簡易答案形式1)  添削履歴 1 専門とする事項 施工計画・施工管理


(1)     損傷状況

ひび割れ、錆汁、スケーリング、及び部分的なはく離・剥落等のコンクリート部材の損傷が想定される。@塩害

<原因>コンクリート中の塩化物イオンの作用により鉄筋が腐食し、コンクリート構造物の性能を低下させる。

<過程>海水飛沫や飛来塩化物、凍結防止剤等によりコンクリート中の塩化物イオン供給が促進されると鉄筋は不動態被膜が部分的に破壊され腐食し易くなる。その腐食生成物の体積膨張によりコンクリートや鉄筋の損傷に至る。

A凍害

<原因>コンクリート中に含まれる水分の凍結膨張によりコンクリート組織が破壊され、コンクリート構造物の性能を低下させる。

<過程>凍結融解の繰り返しによりコンクリート表面から凍結膨張による劣化が進行し、更に表面からの水分供給が促進されることにより微細ひび割れ、スケーリングから崩壊へと徐々に大きな損傷に至る。

B中性化

<原因>大気中の二酸化炭素の作用によりコンクリートの塩基性を低下させる現象。

<過程>中性化の進行によりコンクリートが炭酸化し、鉄筋が腐食し易くなる。鉄筋腐食生成物の体積膨張によりコンクリートや鉄筋の損傷に至りコンクリート構造物の性能を低下させる。

(2)補修・補強工法

1)再アルカリ化工法

@選定理由

非破壊工法(電気化学的手法)により、中性化したコンクリートの再アルカリ化及び鉄筋の不働態化を図ることができるため。

A施工上の留意点

施工後に再び二酸化炭素が侵入して再中性化することを防止するため、表面被覆工法等の対応策と併せて実施することを検討する必要がある。

2)表面被覆工法

@選定理由

コンクリート表面から内部への、二酸化炭素(中性化)、塩化物イオン(塩害)、水(凍害)、酸素(鉄筋腐食)等の腐食性物質の浸入抑制しコンクリートや鉄筋を損傷に至らせる劣化環境の防止を図ることができるため。

A施工上の留意点

ひび割れ、スケーリング、はく離、鉄筋腐食等の劣化が進行している箇所の補修・補強工法による対応策と併せて実施することを検討する必要がある。

 


 

 

H29年 建設・施工 V-2問題 模範解答と解説

問題文

 建設産業には、安全と成長を支える重要な役割が期待されているものの、今後10年間に労働力の大幅な減少が予想されており、建設現場の生産性向上は避けて通ることのできない課題である。そのため、国土交通省においては、産官学が連携して、生産性が高く魅力的な新しい建設現場が創出されるように、i-Constructionに取り組んでいるところである。他方、政府においては、一億総活躍社会の実現に向けた産業・世代間等における横断的な課題を解決するために、働き方改革にチャレンジしている。建設産業は他産業に比べて厳しい労働環境にあり、小規模な企業の技能労働者を始めとして、働き方改革の改善が喫緊の課題となっている。これらを踏まえ、以下の問いに答えよ。

(1)働き方改革を考える上で、建設業が抱える慢性的な課題を3つ挙げ、その背景も含め説明せよ。

(2)(1)で挙げた課題について、あなたが有効と考えるi-Constructionの方策を1つ挙げ、適用できる場面と具体的な利用方法、及びそれによって得られる改善効果を、事例を交えながら説明せよ。

(3)建設部門における働き方改革を効果的に進めるために、雇用や契約制度などに関して改善すべき事項を取り上げ、あなたの考えを述べよ。


模範解答1  (簡易答案形式)  添削履歴 8回 専門事項 施工計画・施工管理

 


1.建設業の慢性的な課題

(1)課題:長時間労働を削減する。

背景:経験のある労働者の不足。

(2)課題:女性や高齢者が働きやすいように就労環境を整備する。

背景:男性社会の名残りが多く、衛生面や就労体制が男性中心である。

(3)課題:高所などの危険を伴う作業を削減する。

背景:人身事故が多く発生する。

2. i-Constructionの有効策と適用、効果、改善効果

有効なi-Construction:マシンコントロール

a.  適用できる場面:広範囲を切土や盛土する造成工事

b.  具体的な利用方法:地形測量情報を記憶した重機により、自動的に切土と盛り土量を計算しながら施工する。

c.  改善効果:@測量待ちがなく、施工位置と施工量が短時間で確定するので、作業時間の短縮になる。

A施工の難易度が事前に把握できるため、重機の種類変更などがスムーズにでき、工程遅延による運転者への負担が減少する。

B重機と測量作業者の近接作業がなくなり、事故防止になる。

3.働き方改革を効果的に進めるための雇用や契約の改善事項

(1) 働き方改革のための雇用面の改善事項

改善前:ベテランの引退による人手不足で、労働者への負担が増加する。

改善事項:@ベテランを入れたシフト勤務体制で、技術の継承と人材確保を両立する。

A休憩所や更衣室などの福利厚生を完備し、働きにくさを解消して、女性の入職者を確保する。

B講習会等の技術習得のサポート制度を導入し、継続的に就労者を確保する。

(2) 働き方改革のための契約面の改善事項

改善前:施工時期が一定の期間に集中しているため、労働者不足が発生している。

改善事項:@維持管理付きや包括、複数年の期間の長い契約により、労働者の偏りをなくした雇用ができる。

A施工時期を受注者が選択できるフレックス契約にすることで、施工者の人材や資機材を確保しやすくする。

B雨天等の不可抗力の作業休止実績を月次で工程に反映させて逐次工期の見直しを行う制度を作り、労働者の休暇を取得しやすくする。

 


 


模範解答2  (簡易答案形式1)  添削履歴 5回 専門事項 施工計画・施工管理


1.建設業が抱える慢性的な課題

1)労働力の不足

@少子高齢化に伴い労働人口が減少する

A就労環境の悪さによる新規入職者の減少、熟練技術者の離職・退職

2)生産効率が低い

@単年度予算の執行のため年度末に工期末が集中する

A労働集約型であり人手がかかる

B現地屋外生産のため気象の影響を受ける

3)労働災害が多い

  @高所作業や重機との近接作業等、危険を伴う作業が多い

2.有効と考えるi-Constructionの方策

ICTの全体的な活用(ICT土工)

1)適用できる場面

築堤、造成等の掘削、盛土工事

2)具体的な利用方法

ドローンによる起工、出来形測量、MCバックホウによる法面整形、床付

3)改善効果

@省力化により従来よりも少人数で高品質な施工が可能

A丁張設置が不要となり省力化・待ち時間短縮、出来形書類の作成労力軽減

B重機の手元作業員が不要となり安全性が向上する

3.雇用や契約制度等に関して改善すべき事項

1)処遇改善

@共通仮設費等を反映させたうえで週休2日を確保した工期設定を行う

A建設キャリアアップシステムによりスキルアップを正当に評価する

B重層下請構造是正のため、生産性向上等により企業経営を安定させ日雇労働

者や一人親方の社員化や社会保険への加入を促進する

2)若年・女性の入職促進

@現場見学会やインターンシップ等を積極的に行い、建設業の魅力を伝える

A富士教育訓練センターや職業訓練校を活用し、技能向上・就職支援を行う

B女性向けのハード整備、家庭との両立を考慮した労働時間の設定を推進する

30行634字


模範解答2  (簡易答案形式2)  添削履歴 2回 専門事項 施工計画・施工管理


1.建設業が抱える慢性的な課題

1)労働力の不足

@少子高齢化に伴う定年退職者増、新規入職者数減少により、労働者数が減少する。

A他産業に比べて低賃金、重労働といった就労環境の悪さにより、新規入職者は減少し、既存の労働者の中にも他産業に転職する者が出てくる。

2)生産効率の低さ

@公共工事は単年度予算のものが多く、年度末に工期末が集中し人手や資機材が不足する一方、年度始は仕事が少ないため遊休が発生する。

A一部を除き機械化が進んでおらず、人手による作業が多い労働集約型産業である。

B現地屋外生産のため、寒暖・風雨の影響を受け品質確保や工程への対処が必要となる。

3)労働災害の多さ

@高所作業や重機との近接作業等、危険を伴う作業が多く、全産業で死亡者数が最も多い。

2.有効と考えられるi-Constructionの方策

 上記の課題に対し、「ICTの全体的な活用(ICT土工)」が有効と考える。

1)適用できる場面

 築堤、造成等の掘削、盛土工事に適用することができる。

2)具体的な利用方法

 ドローンにより起工、出来形測量を3Dで行うことや、そのデータをMCバックホウに取り込んで法面整形、床付けの施工を行う。

3)改善効果

@測量、施工ともに手元作業者が不要となり作業時間短縮、安全性向上に繋がる。

Aバックホウにおいては感覚に頼る部分が無くなり、経験の浅いオペレーターでも高精度の施工が可能となる。また、丁張が不要となるため、技術者の負担が軽減され作業の待ち時間も短縮される。

B測量データを取り込み出来形書類を自動作成することが可能となる。

3.雇用や契約制度等に関して改善すべき事項

1)処遇改善

@週休2日導入のため、共通仮設費等を割増して工期延長のコスト増を解消した工事発注を行う。

A建設キャリアアップシステムにより経験、保有資格等が評価され将来性ある労働環境を整備する。

B重層下請構造是正のため、生産性向上(ICT土工、コンクリート工のプレハブ化の導入等)により企業経営を安定させ日雇労働者や一人親方の社員化や社会保険への加入を促進させる。

2)若年・女性の入職促進

@社会貢献度の高さ等建設業の魅力を伝えるため現場見学会やインターンシップ等を積極的に行う。

A入職促進のため、富士教育訓練センターや職業訓練校を活用し、技能向上・就職支援を行う。

B女性が働きやすい環境として、ハード整備や家庭との両立を考慮した労働時間の設定を行う。

1001字

 


模範解答2  (答案形式)  添削履歴 1回  専門事項 施工計画・施工管理


1.建設業が抱える慢性的な課題

1)労働力の不足

@少子高齢化に伴い、熟練技術者は定年退職する一方で新規入職者は減少していく。結果として、労働者数が減少する。

A他産業に比べて、低賃金、長時間労働といった就労環境の悪さにより、新規入職者は減少し、既存の労働者の中にも他産業へ転職する者が出てくる。

2)生産効率の低さ

@公共工事は単年度予算のものが多く、年度末に工期末が集中し人手や資機材が不足する一方、年度始は仕事が少なく遊休が発生する。

A平成初期をピークに建設投資が減少し、労働力過剰な状況が続いてきた。このため、トンネル等一部を除き機械化が進まず、人手による作業が多い労働集約型産業となっている。

B現地屋外生産のため、天候の影響を受ける。具体的には温度管理や水分管理等の品質確保、雨天休工後の休日施工等の工程調整が必要となる。

3)労働災害の多さ

@仮設足場での高所作業や重機との近接作業、火器や刃物の使用等、危険を伴う作業が多く、全産業での死亡者数の比率が30%を超え最も多い。これは労働者数の比率が約10%であることを考慮すると非常に高いといえる。

2.有効と考えられるi-Constructionの方策

 上記の課題に対し、「ICTの全体的な活用(ICT土工)」が有効と考える。

1)適用できる場面

 築堤、造成等の掘削、盛土工事に適用することができる。

2)具体的な利用方法

@ドローンやレーザースキャナーを使用して起工、出来形測量を3Dで行う。

AそのデータをMC(マシンコントロール)バックホウ、ブルドーザーに取り込んで法面整形、床付け、転圧等の施工を行う。

3)改善効果

@測量、施工ともに手元作業者が不要となり作業時間短縮、安全性向上に繋がる。また、2次元に比べ精度も上がり点群データを解析しPCで立体表示が可能となる。

A重機においては感覚に頼る部分が無くなり、経験の浅いオペレーターでも高精度の施工が可能となる。また、丁張が不要となるため、技術者の負担が軽減され作業の待ち時間も短縮される。

B重機に搭載されたGNSSにより日々の施工量が自動計算され進捗状況が一瞬で確認できる。また、測量データをPCに取り込み出来形書類を自動作成することが可能となる。

3.雇用や契約制度等に関して改善すべき事項

1)処遇改善

@週休2日導入のため、共通仮設費や労務費等を割増して工期延長のコスト増の解消や、日雇労働者の給与減を抑制する工事発注を行う。

A建設キャリアアップシステムにより経験、保有資格等が評価され、昇給に繋がるといった将来性のある労働環境を整備する。

B重層下請構造是正のため、生産性向上(ICT土工、コンクリート工のプレハブ化の導入等)により企業経営を安定させ、日雇労働者、一人親方の社員化や社会保険への加入を促進させる。

2)若年・女性の入職促進

@インフラ整備や災害復旧等、建設業が社会貢献度の高く魅力ある職業であることを伝えるため、現場見学会やインターンシップ等を積極的に行う。

A新規入職促進のため、富士教育訓練センターや職業訓練校等を活用し、技能向上や就職支援を行う。また、講師として退職した熟練技術者を活用する。

B女性が働きやすい環境整備として、トイレや更衣室等のハード整備や、家庭との両立を考慮した労働時間の設定を行う。


 


 

模範解答3  (簡易答案形式1)  添削履歴 1回 専門事項 施工計画・施工管理


1.建設業が抱える慢性的な課題

(1)課題:技能労働者の労働時間短縮

背景:日本全体の生産年齢人口が減少する中、近年の建設投資の減少により技能労働者の離職が進み慢性的に技能労働者が不足している。労働時間についても全産業平均より長時間労働になっており、週休2日も十分確保されていない。

(2)課題:技能と経験に見合った処遇(賃金)の確保

  背景:建設業生産労働者の賃金は製造業に比べ低い水準にあり、建設産業の将来を担う若い担い手が入職を避けるようになっている。

(3)課題:生産性向上のための現場作業効率化

 背景:激震化する災害や今後急増する老朽化施設の維持管理・更新には、現状では大掛かりで多大な費用を要する。限られた人材・財源で効率よく行う必要があるため、建設生産システムにおける生産性の向上を推進することが喫緊の課題である。

2.有効と考えるi-Constructionの方策:自動化施工技術

(1)適用できる場面:広範囲で急傾斜地での土工事施工。

(2)具体的な利用方法

@ドローンを使用した3次元測量

AICT建機により、3次元測量データを使用し自動制御により無人化施工する。

(3)改善効果

 @測量作業自体が大幅に減少するので、施工位置の確定や施工数量の計測までの作業時間を大幅に短縮することができる。

 AICT建機での自動施工は、斜面等での計測作業を減らすので、経験年数の浅い若いオペレーターでも精度よく施工できる。又、建機周りでの作業を減らせるので安全性も向上する。

3.働き方改革を効果的に進めるための雇用や契約制度等の改善すべき事項

(1)雇用面に関する改善事項

1)長時間労働の是正:週休二日制を含めた休日の拡大を図る

 2)処遇の改善:技能と経験に合った賃金の確保に取り組む。

(2)契約面に関する改善事項

1)長時間労働の是正:週休二日制を前提とした適正な契約工期設定へ取り組む。

2)処遇の改善:社会保険加入促進に取り組む。

 


 

模範解答3  (答案形式)  添削履歴 2回 専門事項 施工計画・施工管理


1.建設業が抱える慢性的な課題

(1)課題:技能労働者の労働時間短縮

日本全体の生産年齢人口が減少する中、近年の建設投資の減少により技能労働者の離職が進み慢性的に技能労働者が不足している。

労働時間についても全産業平均と比較して年間300時間以上長時間労働の状況にあり、他産業では当たり前となっている週休2日の確保も含めた技能労働者の労働時間短縮が課題である。

(2)課題:技能と経験に見合った処遇の確保

  建設業全体で処遇(賃金)は上昇傾向にあるが、生産労働者(技能者)については、製造業と比べ低い水準にある。

建設産業の将来を担う若い担い手の入職を促進するためには、技能労働者の処遇を適正に改善することが課題である。

(3)課題:生産性向上のための現場作業効率化

 激震化する災害や今後急増する老朽化施設・インフラ等の維持管理・更新には、現在の事後保全型の維持管理方法では、対策が大掛かりで多大な費用を要する。

  建設投資が減少し、建設産業の労働人口が減少する中、限られた人材・財源で効率よく行う必要がある。そのためには、建設生産システムにおける生産性の向上のための現場作業の効率化を推進することが喫緊の課題である。

2.課題解決策:

i-Constructionの方策:自動化施工技術

(1)適用できる場面

広範囲の造成工事や急傾斜地での切土盛土等の土工事施工に適用できる。

(2)具体的な利用方法

@ドローンを使用した3次元測量により3次元地形測量情報を収集しデータ化する。

AICT建機により、3次元測量データを使用し自動制御により切土と盛土量を計算しながら無人化施工を行う。

(3)改善効果

 @測量時間の大幅短縮

測量待ちがなく測量作業自体が大幅に減少するので、施工位置や施工数量の計測から確定までの作業時間を大幅に短縮することができる。

 A自動化施工による生産性向上

ICT建機での自動化施工は、斜面等での計測作業を減らすので、経験年数の浅い若いオペレーターでも精度よく施工でき、且つ大幅な工期短縮が可能となる。又、重機周りでの測量作業や高所作業を無くすことができるので、重機との接触事故を防止し安全性も向上する。

3.雇用や契約制度等の改善すべき事項

(1)雇用面に関する改善事項

@熟練技能労働者の雇用延長

熟練労働者の雇用延長や、短縮労働時間シフトへの取り組みにより労働力不足を改善し、若い担い手への技術の継承も行う。   

A若手技能労働者の雇用拡大

週休二日制を含めた休日の拡大を図ることにより若手技能労働者の労働時間短縮を推進し、若手技能労働者の入職を促進する。

 A女性労働者の雇用拡大

   更衣室、休憩所、便所等、女性の働き易い環境を整備し、女性労働者の雇用拡大を促進する。

(2)契約面に関する改善事項

@技能労働者の契約条件改善

週休二日制を前提とした適正な契約工期設定へ取り組むことにより技能労働者の労働時間短縮及び労働者不足対策に取り組む。

A社会保険加入促進

社会保険加入促進に取り組むことにより、技能労働者の労働環境整備推進に取り組む。工事契約時のみならず、継続的なモニタリング調査等により加入推進状況を確認する必要がある。


 

 


 

模範解答4 (簡易答案形式1)  添削履歴 4回 専門事項 建設生産システム


1)建設業が抱える慢性的な課題

1)生産性の向上

社会資本の提供や老朽化資本の維持管理・更新のため担い手の確保は必須である。限られた人材で生産を確保するためには、「生産性の向上」をさせることが課題。

2)処遇の改善

建設技能労働者の処遇は低く、若手の入職や定職者離れの要因となっている。技能労働者の確保のためには、適切な評価に基づく「処遇の改善」をすることが課題。

3)人材の育成

品質の確保となる技術の継承は、熟練者と若手担い手とを組み合わせ、作業を通じて図られてきた。技術の継承をするためには「人材の育成」をすることが課題。

(2)有効と考えるi-Constructionの方策

1)適応できる場面

「生産性の向上」の解決策として、「コンクリート工の規格の標準化」挙げる。例えば、建築物の部材構成を工場生産のプレキャスト化を採用する。

2)具体的な利用方法

具体的には、設計段階より「標準規格化したプレキャスト製品やプレハブ鉄筋などの工場製作した定形部材」を採用し、現地では部材を組み立て構築させる。

3)改善効果

工場制作部材であり「安定した品質管理」ができ、標準化規格部材の採用により発注後の制作とならず工期短縮となる。現地作業が減り「生産性の向上」が図れる。

3.雇用や契約制度等に関して改善すべき事項

1)契約形態の方式

プレキャスト製品やプレハブ鉄筋などの採用は、設計段階より施工者が参加できると取り組みやすくなるため、ECI方式やDB方式にすることが望ましい。

2)処遇の改善

休日の確保のため、受注条件に休日(閉所日)を考慮した工期を設定する。また、キャリアアップシステムの運用により適正に評価し、賃金などの処遇に反映させる。

3)雇用の拡大 

 外国人材の技能実習修了者の雇用促進を図り、建設需要への適応を図る。発展的には海外でのインフラ需要における国内での教育訓練の充実強化の場とする。


 


 

模範解答4 (簡易答案形式2)  添削履歴 1回  専門事項 建設生産システム


(1) 建設業が抱える慢性的な課題

@生産性の向上:社会資本の提供や老朽化資本の維持管理・更新のため担い手の確保は必須である。限られた人材で生産を確保するために、「生産性の向上」が課題。

A処遇の改善:建設技能労働者の処遇は低く、若手の入職や定職者離れの要因である。技能労働者の確保のために、適切な評価に基づく「処遇の改善」が課題。

B人材の育成:品質の確保となる技術の継承は、熟練者と若手担い手とを組み合わせ、作業を通じて図られてきた。技術の継承をするために、「人材の育成」が課題。

(2) 有効と考えるi-Constructionの方策

@適応できる場面:事例とし、鉄筋コンクリートの橋脚の施工を挙げる。「生産性の向上」の解決策は、「コンクリート工の規格の標準化」とする。サプライチェーンマネジメントとして、規格化した工場生産のPCaコンクリートフォームを採用するとともに、先組したプレハブ鉄筋やユニット足場も合わせて採用する。より効率化を図るために、フロントローディングやコンカレントエンジニアリングを図る。

A具体的な利用方法:従来工法と採用する生産性向上工法の手順を示す。

・従来工法:施工手順は、足場架設→鉄筋組→型枠組、コンクリート打ち込み→型枠払の繰り返し作業となる。

・生産性向上工法:型枠は代替えとしてPCaコンクリートフォーム、鉄筋は型枠高さに合わせたプレハブ鉄筋、足場はPCaコンクリートフォームに合わせたユニット足場を工場にて制作。現場では、プレハブ鉄筋を架設→PCaコンクリートフォームを架設(ユニット足場は最上部のPCaコンクリートフォームに地上で先行取り付け架設)→コンクリート打ち込み→繰り返し作業となる。

B改善効果:現地作業が減り「生産性の向上」が図れる。以下に要点を示す。

・工場制作をするため、安定した品質管理ができる。

・標準化規格部材の採用により発注後の制作とならず工期短縮となる。

・PCaコンクリートフォームを代替え型枠とすることで、型枠工が省力化する。

・プレハブ鉄筋・ユニット足場により、省力化となる。

・高所作業が、激減し墜落災害の要因が減る、など。

(3) 雇用や契約制度等に関して改善すべき事項

@契約形態の方式:プレキャスト製品やプレハブ鉄筋などの採用は、設計段階より施工者が参加できると取り組みやすくなるため、ECI方式やDB方式にすることが望ましい。

A処遇の改善:休日の確保のため、受注条件に休日(閉所日)を考慮した工期を設定する。また、キャリアアップシステムの運用により適正に評価し、賃金などの処遇に反映させる。

B雇用の拡大:外国人材の技能実習修了者の雇用促進を図り、建設需要への適応を図る。発展的には海外でのインフラ需要における国内での教育訓練の充実強化の場とする。


 


模範解答5 (簡易答案形式1)  添削履歴 9回   専門事項 施工計画

 

 


.建設業が抱える慢性的な課題

 

@担い手不足による労働者不足

建設投資額の減少・競争の激化により、建設業者数や就業者数の減少傾向。

結果として現場の技能労働者の高齢化や若年入職者の減少。

A建設後50年以上経過による高齢化の割合の増加

 施設の老朽化による重大な損傷事故等が今後も発生する可能性。

 施設の情報不足や維持管理に係わる基準・マニュアルにバラツキがある。

 B天候など自然条件に影響を受けやすい為、労働時間が長い

  建設業は労働時間が長く、出勤日数も多いのが特徴。

  製造業に比べて年間出勤日数が17日多い。

2.i-constructonでの方策

  ドローン等による3次元測量で労働時間短縮

適用場面:山間部を通る道路工事において、法面に測量、丁張りかけする作業。3次元測量データと設計図面との差分から、施工量(切土、盛土量)・施工位置を自動算出。

得られる改善効果:3次元設計データ等により、ICT建設機械を自動制御し、施工を効率化。重機の日当たり施工量1.5倍。作業員約1/3。

     従来の3Kのイメージを払拭し、多様な人材を呼び込む事で人手不足解消。新3Kで魅力ある建設現場に改善。

3.雇用や契約制度等に関して改善すべき点

 @女性の建設従事者の環境改善

   作業環境の整備、出産後の現場復帰支援、快適トイレの整備

 A外国人労働者の雇用拡大

   欧米人、アジア人以外に中東地域の人も招く為、ハラル対応の急速や礼拝所の整備。

 B社会保険などの法定福利費の確保

   下請企業は標準見積書の活用等により、法定福利費相当額を内訳明示した見積書を注文者に提出。

雇用する建設労働者が社会保険に加入する為に必要な法定福利費を確保。

 


模範解答5 (簡易答案形式2)  添削履歴 2回   専門事項 施工計画

 

 


 

1.建設業が抱える慢性的な課題

@担い手不足による労働者不足

建設投資額の減少・競争の激化により、建設業者数や就業者数の減少傾向である。結果として現場の技能労働者の高齢化や若年入職者の減少となり、技能労働者の人手不足になっている。

A建設後50年以上経過による高齢化の割合の増加

    高度経済成長期に集中的に整備され、近年、これらの社会資本の老朽化が急速に進行している事から、施設の老朽化による重大な損傷事故等が今後も発生する可能性が大きい。

    施設の情報不足や維持管理に係わる基準・マニュアルに各管理者間でバラツキがあったり、技術職員が不足している問題もある。

B天候など自然条件に影響を受けやすい為、労働時間が長い

建設業は労働時間が長く、出勤日数も多いのが特徴である。製造業に比べて年間出勤日数が17日多いのは、完全週休2日制の普及状況が低いことである。

2.i-constructonでの方策

   @方策:ドローン等による3次元測量した結果を用いて労働時間短縮を図る。

A適用場面:山間部を通る道路工事において、法面で測量、丁張りかけする作業に適用出来る。

3次元測量データから施工位置を自動算出し、作業に掛かる時間を短縮する。

B得られる改善効果:

(1)ドローン等による写真測量等により、短時間で面的(高密度)な3次元測量を実施。

(2) 3次元測量データ(現況地形)と設計図面との差分から、施工量(切り土・盛り土量)を自動算出。

(3)ICT建設機械を自動制御し、施工を効率化。

(4) 3次元測量を活用した検査等により、検査の省略化。

3.雇用や契約制度等に関して改善すべき点

@女性の建設従事者の環境改善

育児休暇・介護休暇の他、事業所の性格に応じ勤務時間管理を弾力化し、例えば朝礼への参加免除など育児・介護に協力すると共に、現場管理についての意識改革を進める。

トイレ、更衣室等の整備を推進し、働きやすい現場環境整備。

A外国人労働者の雇用拡大

 欧米人、アジア人以外に中東地域の人も招く為、ハラル対応の急速や礼拝所の整備をする。

 同一労働同一賃金の原則を踏まえて、国内建設事業の人材不足の補充策として活用する。

B社会保険などの法定福利費の確保

下請企業は、法定福利費相当額を内訳明示した見積書を注文者に提出する。元請企業は、提出された見積書を尊重し、各々の対等な立場における合意に基づき請負契約を締結する必要がある。法定福利費を賄う事ができない金額で請負契約を締結した場合、建設業法第19条に違反するおそれがあるので慎むこと。

 


模範解答5 (答案形式)  添削履歴 6回   専門事項 施工計画

 

 


.建設産業が抱える慢性的な課題

 

@担い手不足による労働者不足

五輪等の需要で建設投資が急増した為、工事量に対し技術者比率が低下傾向で、技術者不足が生じている。

 今後は、若手の入職が重要で「給料高い・休日多い・希望が持てる」など若手技術者が魅力を感じる事ができるようにPRしていく事が不可欠である。戦略手金広報で、建設産業の魅力を建設業界全体で発信する。

Aインフラの高齢化の割合増加

近年、社会資本の老朽化が急速に進行していることから、施設の老朽化による重大な損傷事故等が今後も発生する可能性が大きい。

 施設の情報不足や維持管理に係わる基準の平準化や維持管理工事のビックデータによるデータ分析を実施する事で危険を予知する。また、民間の資金・知恵等を活用し、民間の事業機会の拡大による経済成長を実現していく為、PFIを積極的に推進する。

B長い労働時間

建設業の労働時間が長いのは、休日が少なく出勤日数が多いのが要因である。

今後は、適正工期の確保及び完全週休2日制の実現による、建設業に従事する人々の生活の質の向上させる事が重要である。また、ICTを全面的に活用、中小企業への支援等により生産性を向上を進める。

2.i-constructionでの方策

@方策:ドローン(UAV)空撮測量とは、カメラを搭載したドローンを低空飛行させ連続写真を撮影する写真測量技術の一種である。画像解析により各写真の特徴点抽出と写真間の対応付けを行い、カメラ位置を推定することで、3次元座標を持った点群を得られる。低空で撮影した高解像度画像を用いる事から、より詳細な地形を得る事ができる。

A適用場面

ドローン測量では、1度のフライトによる観察で、地形図、縦断図、横断図に必要な単点の位置及び標高の所得が短時間で高精度のデータを取得できる。ドローン測量から得た3次元測量データを基に施工位置を自動算出し、測量・丁張り作業が不要となる。

また、検査では3次元測量を活用した検査等により、出来形書類が不要となり、検査項目が半減する。

B得られる改善効果 

1)UAV測量による測量で測定時間を短縮できる。

2)3次元測量データと設計図面との差分から、施工量(切土、盛土量)を自動算出できる。

3)UAV写真測量により3Dモデルの点群データを多く取得できる為、3次元での数量算出ほうが高精度である。

4)ICT建設機械を自動制御し施工途中の丁張設置が不要なため、作業の効率化を図れる。

5)UAV測量は施工中に作業を止める事無く測量できるので、進捗状況を効率的に管理できる。

3.雇用や契約制度等の改善点

@女性建設従事者の環境改善

育児休暇・介護休暇の他、事務所の性格に応じ勤務時間管理を弾力化し、例えば朝礼への参加免除など育児・介護に協力し、現場管理の意識改革を進める。快適トイレ、更衣室等の整備を推進し、働きやすくする。

 また、現場に女性管理職、女性職員を増員し女性同士がコミュニケーションを取れるようにし、女性目線での現場環境改善を進める。

A外国人労働者の雇用拡大

 近年、ベトナム、フィリピン、インドネシア等からの労働者が増加している。外国人の多国籍化により、現場内の安全看板に英語、中国語、ベトナム語等も追記し、外国人が理解できるようにする。

また、慣れない環境の中で生活し、就労する為、仕事面、生活面、精神面でもフォローできる環境整備を進める。

B社会保険等の確保

下請企業は、法定福利費相額を内訳に明示した見積書を注文者に提出する。元請企業は、提出された見積書を尊重し、各々の対等な立場における合意に基づき

請負契約を締結する。

マイナンバー制度を活用し、税と社会保障の分野で連携を進め、社会保険等未加入企業に対する加入指導に進展させる。