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鉄道土木 H23年 1-1「普通分岐器」

問題

 普通分岐器(N型)に関し、それまでの分岐器(特に大正14年型)と比べ改良された点を記述しなさい。また、保守上の弱点を3つ挙げ、その対策について具体的に述べなさい。

模範解答

1. 普通分岐器(N型)の改良された点

1 トングレール先端部の磨耗量が減少するよう改良

 N型普通分岐器は、トングレール先端部断面を頭部が尖った形状にし、摩耗及び欠損が少ないものに改良した。

2 ポイント後端継目のボルトを増やし、ボルト折損時におけるトングレール脱落を防止するよう改良

 N型普通分岐器のポイント後端継目は、継目ボルトを1本増やして4本ボルトとし、第2ボルトが折損して継目板が緩んだ時においても、トングレールが前方に飛び出すことはなく、安全面が改善された。

3 トングレール底部の損傷を防止するよう改良

 N型普通分岐器の転てつ棒取付部は、トングレール底部と転てつ棒上面の間に隙間を確保でき、トングレール底部の損傷防止が図られている。

2 保守上の弱点

1 トングレール先端部の断面が薄くなり、フローが発生し易くフロー削正の頻度が増える点

 車輪との接触面が薄くなったため、フローが発生し易くフロー削正の頻度が増えることとなった。

2 ポイント後端継目のボルト締付けトルク調整が細かく必要となり、保守管理に熟練を要する点

 4本の継目ボルトに対し、それぞれロックナットワッシャーを介し2つのナットで締付けるが、第1ナット・第2ナットの締付けトルクが各ボルトにより異なり、保守管理にある程度の経験が必要である。

3 脱落防止金具とスイッチアジャスタの離隔が構造的に狭くなり、短絡防止のための離隔管理がより厳正になった点

 構造的に脱落防止金具とスイッチアジャスタの離隔が狭いため、わずかなトングレールの食い違いから接触による短絡のおそれがあるため、検査時に離隔距離50mm確保の点検が必要となった。

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