自信を持って申し上げます。すべての部門が指導可能です。「同じ部門、同じ科目、できれば専門とする事項も同じ・・そのような講師に教わりたい」という希望は理解できます。本研究所でも当初は部門限定で行ってきました。しかし、次の理由から今では全部門としています。
①技術士二次試験で合格できないのは、専門技術よりも応用力の要因が大きい。 これまでの指導実績からいえることは、専門技術は受講者様が日常業務で養われた知識があるので、これまでほとんど問題になってはいません。むしろ、難解なのは専門技術以外の応用力です。技術士試験問題の出題者の意図の解釈や解き方、ご自分の業務の成果・貢献を系統的にアピールする方法、これらが最大の課題です。
②同じ部門、同じ科目であっても、実際の個別の業務に関して指導を受けるには、その専門領域の体験をするか調査をしなければ十分な指導ができない。
今日技術士の業務は高度化しており、実際の個別の業務を体験しなければ個別の技術内容にコメントできません。本研究所では個別の業務指導のため、その専門領域の類似研究論文の調査を行い支援をしています。この結果、第一線の研究者の見解を参考とすることが可能です。
そもそも技術士とは、師匠から弟子に伝承するような「職人技」ではないはずです。本研究所では合理的な合格の理論によって指導を目指しています。しかし、どうしても同じ部門を希望されるお気持ちは理解できますので否定はいたしません。本講座の希望者だけをお受けしております。
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専門分野指導について建設部門・河川の方からご質もをいただきました。ご紹介しておきます。
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先生のご専門分野は衛生工学とHPで拝見させていただきました。私の専門分野は、建設部門の河川・砂防及び海岸・海洋です。先般の私の無料添削で、瞬時に公務員で、ロックボルト等の専門知識の話がでたのは驚きでした。私の部門分野の専門指導は可能でしょうか。私自身もこの部門分野で不足している知識があります。その辺のアドバイスはしていただけるのでしょうか。
また、HPにオブザーバー講師がありましたが、踏み込んだ知識はこの講師の先生がカバーするのでしょうか。
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ご回答
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これまでの実績からも、河川・砂防の分野は自信をもって指導が可能です。
〇〇様の答案を拝見して感じたのは、
専門知識の不足ではなく、何を答えるかという答えの方向性の誤り
です。これは、専門知識の学習をせずとも改善は可能です。
一方、多くの
受講生様は、異口同音に知識の不足を挙げられます。
これは試験の印象としての難解さからくるものでしょう。答案の一字一句すなわち解答文がわかれば苦労しないはず、と考えがちです。
しかし、そのような答案の内容の知識をすべてマスターしておくことなど不可能です。問題をよくご覧ください。予想可能であらかじめ暗記可能な問題なんて存在しません。そこまで裏をかく予想外の出題ばかりなのです。これには根拠があります。文部科学省では応用力を図るために、意図して暗記が通用しない問題ばかりを作成しているからです。このため、解答はその場で考えて書くしかありません。
逆に専門知識というのはある程度体験を前提としたものと想定しているようです。
このため、仮に
知識を暗記するにもそうした方針を前提に範囲を限定してから暗記したほうが、がむしゃらに覚えるよりはるかに効率が良い
のです。
講座では、過去問練習、過去問分析、問題予想によって、覚えるべき専門知識の方向と程度を明らかとしていきます。
このため、ご自身でやられている専門知識学習も効率化されるものと想像します。
私の土木工学に関する知識は、過去の業務体験とこれまでの技術士試験指導から得られたものです。最低限のことは理解しています。また、「・・について述べよ」というような見識問題に対しては、ネットで容易に答えを見つけられますので苦労しません。
一方、難解なのは、「・・の考え方を述べよ」や「前提事項を加味して課題、解決策・・」、「対策の効果、リスク」といった内容です。これは知識だけではなく、
市場のニーズや技術管理の知識、それから論理性(ロジカルシンキング)が必要です。
この分野は、ほとんどの方が正式に学ばれていない分野であり、一方私はそれらを毎日実務で解いており、楽勝でコメント差し上げられるのです。
オブザーバー講師は、専門分野の方の意見を聞きたいという方のために用意しております。ただし意見を聞くにも、答案としてまずは合格点を取る必要があります。ほとんどの方の答案は、意見を聞く以前に答案としての要件を満たしてはいない場合が多いので(そのような状態で意見だけを求められても答えようがないので)、まずは合格答案を自身で作成されてからの取り扱いとしております。合格答案を作成されて、そのうえで希望者にはコメントをもらえるようにしております。