H30/2018年 衛生工学・空気調和 Ⅱ−1−4 問題 模範解答と解説

問題文

Ⅱ-1-4 主に北欧諸国で利用されてきた置換換気・空調システムが,日本でも導入が進んでいる。この置換換気・空調システムについて,原理,メリット,デメリットなど主な特徴について説明せよ。

模範解答1 (簡易形式1)  添削履歴 1回 2019.2.7   専門事項 一般ビル空調

1.置換換気・空調システムの原理

室内より少し低い空気を床面付近から低風速(0.2〜0.5m/s)で吹き出し、居住域内に温度成層を作ることにより汚染空気を上昇させて天井面から排気する。居住域の汚染空気を混合させることなく新鮮空気でそのまま置き換える方式。

2.置換換気・空調システムのメリット

 ①居住域の空気を混合することなくピストンフローにより効率良く換気するため換気量を20%程度削減でき省エネルギーである。 

 ②低風速で吹き出すため室内のドラフト感が少ない。

3.置換換気・空調システムのデメリット

 ①居住域の温度成層を作るために室内の発熱が小さい場合は上昇気流が形成されないため、必要な換気量を確保できない。

 ②上昇気流による汚染空気がドラフトやすきま風により再拡散することを防ぐため、室の気密性・断熱性の確保にコストがかかる。

模範解答1 (簡易形式2)  添削履歴 0回 2019.2.16  専門事項 一般ビル空調

(1)原理

 夏期は室内より少し低く、冬期は少し高い空気を床面付近から低風速(0.2〜0.5m/s)で吹き出し、居住域内に温度成層を作ることにより汚染空気を上昇させて天井面から排気する。居住域の汚染空気を混合させることなく新鮮空気でそのまま置き換える換気・空調方式。

2.メリット

 ①居住域の空気を混合することなくピストンフローにより効率良く換気(換気効率は100%)するため換気量を20%程度削減できる。ダクトサイズ・送風機が小さくなることでイニシャルコストおよび消費エネルギーを削減できる。

 ②低風速で吹き出すため室内のドラフト感が少ない。

 ③居住域(床面から2m程度)のみを快適な温度に保つため省エネルギーである。

 ④床吹出口に風量調整機能を持たせることでパーソナル空調が可能。

3.デメリット

 ①エントランスホールなど外気侵入による気流分布が変化する室は温度成層が形成されにくいため換気効率が悪い。

 ②吹き出し風速が小さいため、冷房時には気流感が不足しPMVが高くなる。

  吹き出し温度を下げて快適環境(PMV±0.5)に近づける場合は省エネルギーとならない。

模範解答1  (答案形式)  添削履歴 0回 2019.2.20   専門事項 一般ビル空調

1.原理

 夏期は室内より少し低く、冬期は少し高い空気を床面付近から低風速(0.2〜0.5m/s)で吹き出し、居住域内に温度成層を作ることにより汚染空気を上昇させて天井面から排気する。居住域の汚染空気を混合させることなく新鮮空気でそのまま置き換える換気・空調方式。

2.メリット

 ①居住域の空気を混合することなくピストンフローにより効率良く換気(換気効率は100%)するため換気量を20%程度削減できる。ダクトサイズ・送風機が小さくなることでイニシャルコストおよび消費エネルギーを削減できる。

 ②低風速で吹き出すため室内のドラフト感が少ない。

 ③居住域(床面から2m程度)のみを快適な温度に保つため省エネルギーである。

 ④床吹出口に風量調整機能を持たせることでパーソナル空調が可能。

3.デメリット

 ①エントランスホールなど外気侵入による気流分布が変化する室は温度成層が形成されにくいため換気効率が悪い。

 ②吹き出し風速が小さいため、冷房時には気流感が不足しPMVが高くなる。吹き出し温度を下げて快適環境(PMV±0.5)に近づける場合は省エネルギーとならない。

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