R1/2019年 建設・道路 Ⅱ−1−1
問題文
車道の曲線部においては、当該道路の設計速度に応じた最小曲線半径が道路構造令にて定められているが、その算定の考え方及び適用に当たっての留意点を述べよ。
模範解答1 (簡易形式1) 添削履歴 1回 2019.07.24 専門事項 道路設計
1.最小曲線半径算定の考え方
道路の曲線部において、直線部と同様に安定した快適な道路条件を確保する。このため、曲線走行時の遠心力等が、タイヤと路面の摩擦限度以下となるように最小曲線半径を決定する。
具体的には、曲線部外側への横すべりや転倒を防止し、走行速度と片勾配、および摩擦係数等の要素により設計速度の2乗÷127(片勾配tanα+摩擦係数)で算定する。
この時の片勾配は、走行性、自転車等の分離、地域性等を考慮して決定する。
また、摩擦係数は路面の凍結や湿潤時の走行安全性を考慮し0.1〜0.15とする。
2.適用に当たっての留意点
車線逸脱に起因する死傷事故は、曲線半径が小さいほど多くなるため、最小曲線半径は極力避け、経済・安全性、地形と調和を考え適切な値を使用する。
②山地部で、道路種級に応じた最小曲線半径により莫大な土工費が発生する場合、設計速度を低減、曲線半径を小さくし費用便益比有利の場合は設計速度の低減を行う。この場合、運転者が自然に速度低下できる一定区間を確保する。
③第3種道路で自転車道等を設けない場合、自転車の走行安全性を考慮し最大片勾配を6%とする。
模範解答1 (簡易形式2) 添削履歴 3回 2019.07.30 専門事項 道路設計
1.最小曲線半径算定の考え方
道路の曲線部において、直線部と同様に安定した快適な道路条件を確保する。このため、曲線走行時の遠心力等が、タイヤと路面の摩擦限度以下となるように最小曲線半径を決定する。
具体的には、曲線部外側への横すべりや転倒を防止し、走行速度と片勾配、および摩擦係数等の要素により、設計速度の2乗÷127(片勾配tanα+摩擦係数)で算定する。
この時の片勾配は、走行性、自転車等の分離、地域性等を考慮して決定する。
また、摩擦係数は凍結・湿潤時には、低下するため安全性を考慮し厳しい値とする。
2.適用に当たっての留意点
車線逸脱に起因する死傷事故は、曲線半径が小さいほど多くなるため、最小曲線半径は極力避け、経済・安全性、地形と調和を考え余裕のある曲線半径を使用する。
②山地部で、道路種級に応じた大きな曲線半径により莫大な土工費が発生する場合、設計速度の低減を行うことで曲線半径を小さくし、運転者が自然に減速できる一定区間を確保する。
③第3種道路で自転車道等を共用する場合は、路面湿潤時の自転車不安定による転倒事故防止のため最大片勾配を6%とする。
模範解答1 (答案形式) 添削履歴 0回 2019.08.5 専門事項 道路設計
1.最小曲線半径算定の考え方
道路の曲線部において、直線部と同様に安定した快適な道路条件を確保する。このため、曲線走行時の遠心力等が、タイヤと路面の摩擦限度以下となるように最小曲線半径を決定する。
具体的には、曲線部外側への横すべりや転倒を防止し、走行速度と片勾配、および摩擦係数等の要素により、設計速度の2乗÷127(片勾配tanα+摩擦係数)で算定する。この時の片勾配は、走行性、自転車等の分離、地域性等を考慮して決定する。
また、摩擦係数は凍結・湿潤時には低下するため、安全性を考慮し厳しい値とする。
2.適用に当たっての留意点
車線逸脱に起因する死傷事故は、曲線半径が小さいほど多くなるため、最小曲線半径は極力避け、経済・安全性、地形と調和を考え余裕のある曲線半径を使用する。
②合理的な曲線半径を採用する
山地部で、道路種級に応じた大きな曲線半径により過大な土工費が発生する場合、設計速度の低減を行うことで曲線半径を小さくし、運転者が自然に減速できる一定区間を確保する。
③自転車の安全性確保を図る
第3種道路で自転車道等を共用する場合は、路面湿潤時の自転車不安定による転倒事故防止のため最大片勾配を6%とする。