本面接指導コースを受講させていただき、ようやく合格することができました。実は私は前回初めての受験で、運良く筆記試験には合格していたのですが、口頭試験に落ちてしまいました。このため今回の筆記試験合格では、嬉しいよりも口頭試験に絶対合格するにはどうすればよいのかばかり考えていました。口頭試験は全体の9割程が合格しますから易しいと考えられがちです。受験者も殆どは、一般的な情報である、経験論文を再現し、周辺の情報をまとめておくといった程度のことしか知らないと思います。しかし、不合格となる1割の人たちも同じように準備するのに、自分では理由がわからないまま落ちてしまうのです。従って、対策が必要でした。
本コースを受講することにした理由は、他の受験対策機関では、口頭試験の模擬までしかやっておらず、口頭試験そのものの対策にはならないからでした。模擬試験では、試験官との受答えの上手下手しか得るものはありません。
一方、本コースは、口頭試験では、具体的に何をどれだけ準備するのかから始まり、この準備内容を如何にして本番で、試験官に訴えるかといった実戦的な対策法を学ぶことができました。
特に良いのは業務分析であり、具体的には先生が、私の筆記試験再現情報を読んで、そこから業績としてまとめるべき事柄を指示し、それらの事柄を技術士として認められる内容に先生と私の共同作業で仕上げていくのです。この作業は自分一人ではできません。先生と面談しながら、自分では充分と思っていた内容を不十分とされ、反対に自分では大した事は無いと思っていた内容を、よい内容なのでアピールすべきと言われるなど、非常に有益です。また、多分今のところ殆どの受験者が力を入れていない、技術者の倫理についても対策をしてくれるので安心です。
私は、本番前に3回面談していただき、その間にメールでやり取りをほぼ毎日していただいて、I .Z4約10頁ほどの技術士として試験官にアピールできる自分の問答集を作成することができました。また、先生とカセットテープに録音しながらの模擬も行い、情報の使い方を指導してもらいました。
本番前にはファックスで激励していただきました。当日は、最終の作成情報を持って出かけ、控え室で読み返しました。前回、不合格であった時とは比べ物にならない程充実した準備でした。本番では、経験論文、周辺知識、技術者倫理、学生の時の研究内容と、準備していた情報の殆ど全てが的中しました。それでも、試験の印象は安心には程遠い厳しい物に感じられました。ですから、合格した時には、本コースを受講して本当に正解だったと思いました。
本コースは、費用が決して安くありません。また、他の受験指導機関と異なり、先生の個人セミナーです。しかし、口頭試験を受けて合格すするためには必須の内容です。技術士である先生個人がこれだけ対応してくれる内容は他にありません。この講座を受ける方は、途中、作業がつらくなるかもしれませんが、合格するためには是非とも受講することをおすすめいたします。