この日は10:00〜12:00に機械部門を受験されるY様がセミナーに来られ、技術士二次口頭試験の対策として、体験論文対策についてお話しました。この日の資料をご覧ください。
まず今回は、体験論文求められる「技術士にふさわしい」とはどのようなことかをご説明しました。
(1) 口頭試験の合否の大半は、面接前に体験論文で決まってしまう
(2) 合格力を高めるには専門家になるしかない
(3) わかりやすさを追求しても専門家らしさは表現できない
ということでした。
次にY様の体験論文をもとに話し合いました。Y様はこれまで、業績について努力してきたことをわかりやすく文章にまとめられていました。ただし、「専門家らしさ」という意味からは物足りなさが否定できませんでした。というのは
- わかりやすさを先行させたため、話の前置きが長くなり結論が遅くなっている。
- 本質的な技術の説明が不十分になりがち
- 「努力」や発案を強調したため、系統的な技術応用が説明しきれていない。
という弱点が表れていました。
「専門家らしさ」を表現するには専門家から見てどう見えるべきか、逆解析をしてみる必要がありそうです。
なお、この体験論文の書き方はメールマガジンに掲載しております。
面談後のY様の原稿です。赤ペンの添削結果の答案に青ペンでびっしり指摘事項が書きこまれていました。Y様のご感想は
自分では結構良いと思っていたが、予想外に指摘が多く、多くの気づきが得られた。
というものでした。
下の写真はY様の答案です。答案が良くなるにはどうすべきかについて、一般的な評価はどうか、あるべき大きな考え方は、改善方法はどのようにすべきかなどをご提案しています。