この日は19:00〜20:30にパーフェクトコースを受講中のM様(建設部門)が面談コーチングを受けられました。体験論文の内容の吟味です。その概略内容は、
- 体験論文の添削結果についてご説明
- 業績が抱える根本的な弱点の説明
- 業績を技術士にふさわしいものにするための戦略
というものでした。
この業績は、M様の自信作ということもあり、
- 問題点がわからないと検討しようがない
- 改善方法が見いだせないと修正できない
という問題がありました。
そこで、面談コーチングによりご説明したわけです。
まず、問題点は、業績の成果はあるものの本質的なコンクリート技術の応用が少ないということでした。
機器の精度に関するものが主体で建設の業績としてややものたりない感じでした。体験論文で合格できるには、専門分野の技術応用で十分アピールする必要があります。
この原因はM様が高度な技術にこだわるために機器の精度に必要以上に神経質となっていたためです。機器精度はもちろん支配的因子の一つではありますが、建設・コンクリートとしての業績の広がりが感じられません。
技術士試験では、各部門の専門技術者としてコンピテンシーを測られるわけで、もし建設・コンクリートなのにその特定の領域で貢献が感じられなければ、試験の得点は期待できません。
このため、提案内容は、機器の精度に関するものから、物件の健全性評価に主体を置いたものへと修正することが望ましいといえます。物件対応の調査として、機器を使用した建設・コンクリートの維持管理に関する業績を表現すれば十分技術士にふさわしい内容になると考えます。
この後、では修正答案はどうまとめるかについて、ご説明し、納得していただきました。下はM様が指摘事項をびっしりとメモとして書かれたものです。