本日相談に来られたN様は、出題傾向予測のもとに予想問題をほとんどこなされていました。そこで、模擬試験形式で45分で選択科目2題のチェックシートを作成していただきました。

問題文はこのようなものです。例年の傾向に新たな問いかけを1つだけ加えたものにすぎません。
1-1-1
下水道普及地域の浸水常襲地区において、局地的な大雨に対してとり得る具体的対策を複数挙げ、それらの原理や位置付けについて述べよ。またこれら複数の手法を併用する意義について言及せよ。 1枚
1-2-1
下水道事業経営においては下水処理のネットワーク化が必要とされている、施設計画の進め方について、複数項目を挙げて、手順、計画上の留意点を述べよ。
3枚
しかし、試験の結果は厳しいものでした。チェックシートはほとんどまとまっていませんでした。問いかけの言葉が変わるだけでこんなに難しくなってしまうということなのです。
下の写真のようにレジュメ、チェックシートの形式で正解を作成してみることにしました。

試験に勝つには完成答案を暗記する勉強ではダメなのです。
試験場に行ってその場で臨機応変に考える練習をしてください。すなわち、レジュメ、チェックシートの作成が暗黙知で出来るようにしてください。
出題者はある決まった一つの答えを求めているのではなく、出題者が解答した提案を見て受験者の能力を測っています。しかも、技術士にふさわしい応用能力を見るため、暗記では対応できない問題を作ります。
ですから、模範答案を覚えてもそのままの形で出ることはありませんので、必ずどうやったらその答案の答えを導けるかという考え方をおさらいしておいてください。