Q.必須ⅠはA評価でしたが、自信のあった選択ⅢはC評価でした。なぜこのように評価が逆転したのでしょうか。
A.
技術士合格への道研究所では、必須Ⅰ、選択Ⅱ、選択Ⅲの3答案を横断的に分析し、試験官の評価軸に基づいて講評しました。
必須Ⅰでは、設問で示された観点ごとに課題を整理し、最重要課題の選定理由、倫理・持続可能性まで一貫して論述できていたことから、A評価となった理由を具体的に解説しました。特に、「大規模な組織改革」を最重要課題とし、「技術だけでなく実行できる組織づくりが重要である」という技術士としての視点が評価されたことを説明しました。
一方、選択Ⅲでは、「回線混雑の解消」を課題としていたものの、設問が問うていたのは「非機能要件の不整合がなぜ生じたか」という設計・要件定義レベルの課題でした。そのため、Sub6、Wi-Fi7、NTNなどの技術を挙げても、設問に対する解答になっていないことを指摘しました。また、「回線混雑」「臨時基地局」「復旧マニュアル」はすべて同じ運用レベルの観点であり、多面的な観点になっていないこと、解決策も通信容量の増強ではなく、要件定義や合意形成の改善を示すべきであったことを具体例を交えて解説しました。
選択Ⅱについては、設問要求には沿っていたためB評価を確保したものの、「調査する」「実行する」といった作業手順の説明に終始し、プロジェクト責任者として「何を最大リスクと判断し、何を優先し、その判断をした理由」が不足していることを指摘しました。さらに、情報通信分野であれば、冗長経路設計、フェイルオーバー、SLA、MTTRなど、専門技術を定量的な指標と結び付けて示す必要があることを具体的に説明しました。
このように、単に「良かった・悪かった」と評価するのではなく、設問のどこを読み違えたのか、試験官は何を評価していたのか、どのように書き換えればA評価に近づくのかまで、参考解答を交えながら具体的に指導しています。