Q.建設部門(都市及び地方計画)を受験しています。これまで問Ⅱ-2がB評価にとどまっており、判断理由や比較検討が浅いことを課題と感じています。どのような構成・手順で改善を指導していますか。
A.
技術士合格への道研究所では、Ⅱ-2問題を単なる「調査項目や業務手順を書く問題」とは捉えません。問題文の状況を読み取り、技術者として何を判断し、どの案を選び、どのように関係者を動かすかを示す問題として指導します。
まず、問題文に設定された状況を分析します。例えば、駅周辺で「都市の玄関にふさわしい空間が不足している」「合意形成のために3D都市モデルを活用する」と示されている場合には、
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なぜ合意形成が難しいのか
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なぜ通常の図面ではなく3D都市モデルが必要なのか
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どの段階で都市計画上の判断が必要なのか
を整理します。
次に、「課題→判断軸→比較検討」の骨格を作ります。空間の質、動線の錯綜、景観の不調和などの課題を整理し、安全性、回遊性、景観調和、実現性、合意形成のしやすさなどの判断軸を設定します。そのうえで、複数案を比較し、「なぜこの案を採用するのか」を技術的に説明できるようにします。
業務手順についても、
「現地調査→データ整理→計画案作成」
と作業を並べるだけではなく、
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各段階で何を把握するのか
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その結果を次の判断にどう使うのか
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判断を誤ると何が起こるのか
を対応させ、意思決定の流れとして組み立てます。
また、「留意点」は判断を誤らないための注意事項やリスク管理、「工夫点」は計画の質や合意形成を高めるための能動的な技術的工夫として書き分けます。
問(3)の関係者調整では、単に「説明する」「意見を聞く」と書くのではなく、誰に、どの段階で、どの判断を確定してもらうのかを明確にします。これにより、後戻りを防ぐ技術的調整と、技術者としての主体性を示します。
添削では、各設問について、
1.講評
2.評価できる点
3.修正点
4.参考解答
を示し、「なぜB評価にとどまるのか」「A評価にするには何が不足しているのか」を具体的に整理します。
Ⅱ-2で求められるのは、知識量ではなく、状況を読み、判断軸を設定し、複数案を比較して、根拠を持って決断する力です。この思考過程を一つずつ分解して練習することで、判断理由と比較検討の深い答案へ改善します。