Q.建設部門で受験し、必須Ⅰ、選択Ⅱ、選択ⅢがすべてB評価でした。自分では手応えがありましたが、書き方が悪かったのか、設問のポイントがずれていたのか、それとも専門知識が不足していたのか分かりません。どのように改善すればよいでしょうか。
A.
すべてB評価であった場合、答案の方向性が大きく間違っているとは限りません。一定の知識と論文構成力は評価されているものの、技術的判断の具体性や、設問が求める内容との対応が十分でなかった可能性があります。
実際の答案では、次のような改善点が確認されました。
必須Ⅰの大規模災害復旧とDXに関する答案では、課題設定や提案の方向性は適切でした。一方で、「データ連携を自動化する」「全国規模のデータセンターを整備する」といった提案について、エラーをどのように検知するのか、誰がどの段階で確認するのか、既存システムとどう連携するのかといった具体的な実施方法が不足していました。
技術士答案では、DXという言葉を使うだけでなく、
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UAVや衛星画像による被災情報の収集
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BIM/CIMやGISによる情報の一元管理
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データ形式の標準化
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入力誤りや欠測を検出する確認体制
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通信障害時のバックアップ方法
まで示すことで、提案の実現性が高まります。
Ⅱ-1の補強土壁に関する答案では、施工方法の説明はできていましたが、補強の力学的な仕組みが弱くなっていました。
補強材に発生する引張力が、土塊の変形を拘束し、見かけのせん断強度や安定性を高めることを説明する必要があります。また、支持地盤の安定、排水処理、補強材の定着長、敷設間隔、締固め管理など、施工時の留意点まで示すことで、専門性と実務性が伝わります。
Ⅱ-2のBRT導入計画では、検討範囲は広く取れていましたが、専用レーンを設けた場合の一般車線への影響、停留所配置、交通結節点との接続、利用需要などの具体的な評価が不足していました。
例えば、
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GISによる人口・施設・交通需要の分析
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交通量調査に基づく道路容量の確認
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PTPSによる信号優先制御
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停留所間隔や乗換動線の検討
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導入費用と利用者便益の比較
まで記述すると、計画を実現するための技術的判断が明確になります。
Ⅲの道路啓開に関する答案では、エッセンシャルネットワークの考え方は適切でしたが、優先順位の決定方法や実行手順が抽象的でした。
UAVによる被災状況の把握、CIMや道路台帳を用いた通行可能性の判定、緊急輸送道路や救命・物資輸送拠点への接続性を踏まえた優先区間の設定、資機材・人員の配置計画などを具体化する必要があります。
このように、B評価からA評価へ引き上げるために必要なのは、知識を無制限に増やすことではありません。
大切なのは、
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提案した技術をどのように実施するのか
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なぜその技術を選ぶのか
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どの指標で効果を確認するのか
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どのようなリスクがあり、どう管理するのか
まで、一段深く説明することです。
技術士合格への道研究所では、再現答案を分析し、設問ごとに「評価された点」「不足していた点」「A評価に必要な技術的具体性」を整理します。そのうえで、レジュメ、簡易答案、本番形式答案の順に修正し、設問の要求に対して、専門知識と技術的判断が正しく結び付いた答案へ仕上げていきます。