Q.出題テーマと自分の専門経験を結び付ける力は、どのように鍛えればよいですか?
A.
まず、出題テーマを見て、すぐに自分の得意な構造物へ当てはめようとしないことが重要です。
先に行うべきなのは、問題文の主題を分析し、
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何が社会的・技術的な背景なのか
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出題者は受験者に何を判断させたいのか
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どのような性能や機能の確保を求めているのか
を整理することです。
例えば、「気候変動対応型の性能確保」が主題であれば、単に豪雨や高潮を挙げるのではなく、
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外力条件がどのように変化するのか
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既存の設計条件や耐久性能では何が不足するのか
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将来にわたり、どの性能を確保する必要があるのか
まで読み取ります。
そのうえで、自分の専門経験を活かしやすい対象構造物を選びます。
例えば、コンクリート工学を専門とする受験者であれば、
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RC防潮堤:高潮、水位上昇、飛来塩分増加に対する耐久性能
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橋梁下部工:豪雨による洗掘、塩害、高温化に対する性能確保
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河川構造物:越流、湿潤・乾燥繰返し、ひび割れや鉄筋腐食への対応
など、主題と専門技術の接点を探します。
ここで大切なのは、最初から対象構造物を固定しないことです。「橋梁を書きたいから橋梁にする」のではなく、主題を最も明確に表現でき、かつ自分の専門性を発揮できる対象を選ぶという順序で考えます。
この力を鍛えるには、過去問ごとに完成答案を書くよりも、
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問題文の主題を一文で整理する
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対象構造物の候補を複数挙げる
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各候補について、主題との接点を整理する
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自分の専門性を最も活かせる対象を選ぶ
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問1の調査・検討事項だけを骨子化する
という練習を繰り返すことが効果的です。
例えば、同じ「気候変動」というテーマでも、橋梁、港湾構造物、防潮堤、河川構造物について、それぞれどのような技術課題が生じるかを比較します。この比較を重ねることで、問題を見たときに複数の状況設定を思い浮かべ、その中から最も適切なものを選べるようになります。
また、苦手分野をすべて詳しく学び直す必要はありません。ただし、新設、PC橋、プレキャスト、合成構造などについても、代表的な適用場面、利点、技術的課題を整理し、最低限の引き出しとして持っておく必要はあります。
状況設定が上手な受験者は、単に知識量が多いのではありません。主題を先に捉え、対象構造物と専門技術を後から結び付ける思考手順が身に付いています。
技術士合格への道研究所では、過去問を用いて「主題分析+対象構造物の比較+問1レジュメ」の練習を繰り返し、出題テーマに応じて、自分の専門経験を適切な状況設定へ変換できる力を養います。