2018年2月10日 電気電子部門、情報通信科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は17時00分から、30分間に行なわれ,その受講者様は電気電子部門、情報通信科目を目指す方で、場所は東京からスカイプを用いて相談されました。次のような内容でした。

筆記試験再現答案の敗因分析方法

 すでに筆記試験を体験されて、不合格となった方の場合は、まずその原因を究明して次年度試験にむけて対策方針を練ることが役立ちます。この日相談されたらT様も前年度に筆記試験を受験されて不合格となり、その原因究明が急がれていました。講座では既に受験された方については、筆記試験再現答案を作成し、答案を試験結果の評価(A、B、C)と照らし合わせて、そのような評価に至った原因究明することを指導の1つとして行っております。この敗因分析によってこれまでの勉強方法の問題点を明らかとし、そして次年度対策を立案できます。     

  1. 再現答案の作成

敗因を分析される前に、その前提となる再現答案を作成してもらうこととなっております。具体的には、講座の指定用紙にワードの文書として作成し、できるだけ忠実に試験当日の答案を再現することを求めています。これをもとに敗因を分析します。


2. 答案の自己評価

2.1 直接の答案評価

答案を試験結果の評価(A、B、C)と照らし合わせて、そのような評価と判断されるに至った要因を類推します。ここで、評価のB、Cはそれぞれ次のような意味と考えますので、それにふさわしい要因がご自身でも想定されると思います。

評価B 出題者の意図に答えられていないところがある

評価C 解答内容が出題者の意図とかなり違う

※実際の評価も知りたいため、試験センターの評価、自己評価の両方書き込んでもらって、その両者のギャップがなぜ生じたかについても議論します。

 

2.2 答案の敗因(遠因含む)分析

 上記の原因分析をさらに進めて、なぜそのような状況に至ったかについて考えてもらいます。その時、次のチェックリストに照らし合わせて、自己評価ではなく、具体的にそのようなことがなかったかどうか考えながら客観的に分析してもらいます。結果は敗因分析チェックシートに書き込んでもらいます。


表1 敗因分析のチェックリスト


 

           チェック事項      


 

  • 出題意図を正確にとらえていなかった          
  • 問題文、図表の意味を十分読み取れていなかった      
  • 出題意図の本質的内容(中心)について十分掘り下げた内容になっていなかった    
  • 出題意図と若干違うこと(周辺事項)を正解と考えて、何も疑問に思わずにそれが正解、またはそれも含めて正解だと思って書いてしまった   
  • 与えられた用語について意味を正しく理解せずに解答していた             
  • 専門知識が不足していた。だから書ききれなかった。または違う知っていることを書いてごまかした。      
  • 時間的な余裕がなく、書くのが精いっぱい。考える余裕がなかった      
  • 下書きせずにいきなり書いた。誤りに気付いて大修正した 

3. 技術士に求められる能力資質とは

その他、技術士に求められている資質能力についても答案に表現できていたかどうか自己評価してもらいます。

  • 問題・課題をそしゃくし、自分の持っている知識や技術を基礎にして、不足する知識・技術を身に付けること。
  • 該当する能力のある人材/組織を活用して目的を達成する、問題を解決する能力(取りまとめ力・管理能力)。特に昨今はプロジェクトの規模が大きく複雑化し、自分の専門分野以外の広い知識分野も協調させて目的を達成しなければならないケースが多い。
  • 自らの専門分野の知識・見識を幅広く有して、業務上の課題発見・分析能力、様々な制約条件下での対策案を企画立案できる能力
  • 自己の技術分野のみならず、全体的に技術を見通すこと、問題の発見能力と解決能力
  • 全体を俯瞰し総合的に検討しコーディネートする能力
  • 技術をベースにした問題解決能力
  • プロジェクトマネジメント能力(成果の品質、工程、コスト、人材等の投入等を管理できる能力)
  • 万一事故が発生した場合の影響を十分に認識し、社会に対する責任を常に持つ


まとめ

前記の作業の結果をまとめて、それらをもとに講師が答案添削・評価を行い、敗因の確認と分析、正解に至る提案を行います。

 

 以上、敗因分析方法について述べましたが、この作業は正解に至る方法論をつかむための指導です。ただ単に正解答案を作って終わらせるのではなく、次年度の試験で必ず正解に到達するにはどうすべきかについての確信(方法論)がつかめるように考えながら行ってください。つまり、大事なことは、

 

  • 敗因からご自身の弱点を知る
  • 結果の善し悪しより考え方が大切
  • 自分で0・ゼロから考えを組み立てる力 を得ること
  • です。そして、この具体的方法として
  • 他人に論文を読んでもらって意見を聞く
  • 何が良く(悪く)評価されるかを知る
  • 善し悪しの程度、60点のライン知る
  • 改善する場合の答案作成のねらいを話し合う

 

ことが役立ちます。


  コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。