技術士一発合格の鍵は、二次試験突破の工夫にあり

技術士の試験においては、試験の位置づけと突破法を工夫する必要があります。
ただやみくもに知識を暗記して書くだけでは、一発合格は無理でしょう。少ない回数で合格できる技術士試験の対策とは、知識の暗記ではなく、頑張るべきところと勉強法を工夫する必要があります。

一次試験は足慣らしに過ぎない。主戦場は二次試験

技術士の一次試験では適性科目・専門科目・基礎科目の択一式の試験がありますが、どの科目においても満点を取る必要はありません。
一次試験の合否決定基準は各科目50%以上とされているため、極端にいえば各科目で50%以上取れれば、一次試験は突破できます。

それなら、上から一問ずつ問題を解いていくのではなく、自分ができそうな問題や得意な問題に時間を費やし、不得意な問題は後回しにする方が、効率良く点数を稼ぐことができます。
例えば、適性試験は15問の出題がありますが、合格ラインに達するためには8問正解する必要があります。

ざっと全ての問題に目を通し、明らかにできない問題、時間はかかるが解けそうな問題、確実にできる問題といったように自分の中で優先順位をつけ、できそうな問題から解いていきます。このとき、明らかにできない問題に時間を割く必要はありません。

もちろん、規定の点数に達しない場合はそのような問題にも手をつけなければなりませんが、そうでない場合は、できる問題に時間を費やすのが得策です。
いずれにしても、技術士一次試験は勉強すれば誰でも必ず合格できますので、この勉強であまりエネルギーを費やさないことです。あくまでも足慣らしと考えて、主戦場である二次試験でしっかり戦えるよう早めに準備を進めるようにしてください。

技術士二次試験、それはプロの力を「試す」試験

技術士二次試験は技術管理者の能力を測るため択一試験と論文試験となっており、択一試験の点数によって受験者の「足切り」が行なわれます。択一試験の勉強は、過去問をじっくり学べば十分ですが、一方、論文試験の問題は予想がつきにくい形式となっています。この理由は、未知の問題や変化に対応できる高い能力を知りたいからです。技術者の能力を表すコンピテンシーとは、既知の仕事ではなく、未知の新規な仕事でも高い能力を発揮できることを意味しています。

また、有能な技術者であるほど、現状改革や公益性を高める提案をたくさん出来るものです。こうした、「効果的な提案をして公益性を高める力、しかも試行錯誤ではなく初回でよい結果を出せる(それがコンピテンシー)」は、知識や経験では測ることができず、結果的に厳しい仕事の場面を想定して、課題や解決策を求めるという、いわば「受験者の力を試す」試験になるということです。こうした問題を解くにはコツが必要です。

⇒ 1.問題文に隠された出題者の意図を読みとる

論文試験では、答えの方向性が発散しないように、出題者の求める内容を詳しく説明することが行なわれます。問題によってはこうした前置き文が数十行の長文になる場合もあります。
あるいは、出題者が求める内容をあえて詳しくは書かない場合もありますので、その場合は推論します。

こうした前置き文から出題者の求める解答の範囲、解き方、考え方を読み取って、正解の幅を絞り込むことによって、答えの正解率を高めることができます。問題文を見たら、いきなり対策を考えるのではなく、こうした隠された出題者の意図をじっくり読み取って、その中でベストの提案をするようにしてください。

解答の方向性を誤ったらどうなるか。それは厳しい評価となります。出題者が求める問題とは違う答えに出来上がるのですから、最悪の場合はC評価、すなわち門前払いとなる例も見られます。

⇒ 2.問題点の記述、一般論の説明に流されないこと

技術士試験の目的は、技術者の力を測ることですが、そのためには責任ある判断が求められます。一方、試験では、決定的な判断や具体的提案は誤っていた場合には減点される危険性があります。

こうした判断を避け、現状分析や問題点といった、いわばそつない説明で答案を埋めるという安易な作戦を取る方も多いようです。あるいは、専門技術の提案ではなく、一般的なマネジメントで切り抜けようとする方もいるようです。

しかし、これでは試験官が専門技術をチェックすることが出来ません。論文試験は技術者の能力を測るため、加点式の側面もあるのです。積極的に技術を応用して、問題を解決する提案を書きだすことです。現に、ちゃんと技術提案している場合には答案用紙にかなりの余白があっても合格されている方はいます。

誤りを恐れて、技術以外の記述でお茶を濁したい気持ちをこらえて、前向きに問題解決の提案をするようにしてください。

⇒ 3.簡潔で明解な骨子を作成して、論旨を一貫させる

技術士二次試験の問題は、1〜3の複数の問いかけからなる場合が多いようです。1問形式の場合でも、「分析と解決策」、「考え方と応用事例」というような段階的問いかけとなっています。

このため、段階的な問いの意図をとらえて、論理的に解答します。例えば「課題、解決策、留意点」を求める3問構成では、まず、背景から課題を抽出して、それに対応した解決策を立案し、その解決策を行う上での留意点を提案します。

ここで、大事なことは、問いの1と2、2と3がそれぞれ論理的に、「目的、方策」という関係でつながっていること。このためには、プロセスがわかりやすく、最終的成果が見えているというように一貫させることが大切です。

実はこの、正しい技術的プロセスによって最終的に成果が導きだされるというのが技術者コンピテンシーの本質であり、試験官はこれをチエックするため論文を採点しているといっても過言ではありません。このため、試験官がプロセスを理解しやすいように、簡潔で明解な骨子を作成して、必要に応じて肉付けします。そして最終的に技術的成果に至るという意図を明確に表現することが大切です。

⇒ 4.書きながら修正しない

修正は大きな時間ロスに繋がります。それを改善するためにも、骨子を作成して肉付けする書き方を身につけることです。骨子を作成しておくことで、書き直しや内容に矛盾が生じる事態を避けられるなど、書きながら修正する必要がなくなります。

さらに、全体に見通しがつき、適切な時間配分を行うことができます。本講座では、簡易答案形式の練習で骨子作りが学べます。論文試験合格に繋げるためにも、ぜひ本研究所をご利用ください。

⇒ 5.答案を自己修正し、ベストの内容にする

答案を書き終えたら、必ず見直しが必要です。書いているときとは違って、試験官と同じ視点で冷静にチエックすることが必要です。

・そのチェックリストは、

  • 出題の意向に応じて解答しているか。
  • 誤った提案をしていないか。
  • 専門技術を応用して解いているか。
  • プロとして相応しい実用性の高い提案をしているか。

といった観点です。

1は問題の趣旨を読み取る力、すなわち技術経営の視点やマーケットを背景とした判断力です。
2は技術的な知識に依存します。
3は技術を応用する姿勢が問われますし、4は貢献の結果が成果につながるようにまとめていかねばなりません。

2は知識の暗記で高められますが、一方1、3、4は練習しないと身につきません。応用力に相当しますので、たくさんのケーススタディーを通して、かつ言葉で説明を聞いて始めて納得できるものです。このような応用力を養うため段階的な指導をしています。

⇒ 6.まとめ、コンピテンシーを高める技術継承

一般に、論文指導は下記のような理解と応用力発揮の段階をたどります。これがコンピテンシー習得の全体像であり、学ぶ順序は1→2→3→4と進んでいきます。このため1では答えを暗記するのではなく、4の応用を見据えた考え方を学びとるようにしてください。ちなみに、本講座の指導では、4の指導のため口頭の説明によって、ケースバイケースで何通りもの解答法をご説明しています。

  • (1)過去問答案の添削を受けて、語句の修正点がわかる。
  • (2)上記の説明を聞いて、一般論として修正の趣旨、正解の考え方がわかる。
  • (3)新しい問題を解いたときに、先に学んだことが一般論として当てはめられる。
  • (4)新しい問題を解いたときに、学んだ一般論を当てはめて、個別の問題に正解できる。

実は1→2→3→4と展開していけること自体が、技術者のコンピテンシーなのです。
本研究所では、コンピテンシー理論を導入した指導を行なっており、添削ではわかりにくい考え方を、何回も話し言葉で説明し体得してもらうことで、技術継承を行っています。

簡易答案形式の練習で、かつクイックレスポンスの添削で、段階的に学ぶから可能なのです。知らず知らずの内にコンピテンシーレベルが高まり、専門家らしさをアピールできるようになっています。論文試験合格に繋げるためにも、ぜひ本研究所をご利用ください。

本研究所では、マンツーマンの個別指導で技術士試験対策を行っております。
スカイプ指導面談による指導に加え、スピードラーニングのように耳で説明を聞くボイスメール指導つきの音声添削などを駆使し、皆様の試験突破のお手伝いをいたします。パーフェクトコースや口頭試験コースなどの各種コース、コーチングに関する疑問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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