「課題および問題点」 とはいった何を書けばよいか?
「課題」
、「問題点」のそれぞれがどのような位置づけなのか。簡単に問題発生のモデルを示してみましょう。一般的に技術士の業務は、技術的な問題解決の形を取っており、次のような手順で解決されます。  

問題が発生する (問題点1)
原因を分析する 
解決するための課題を示す
対策を行おうとすると、 
実際に対策を行うと障害(問題点2)があって容易にはできない
技術を駆使して新たな問題点2を解決して対策を完了する

 技術士体験論文では上記3の「課題」と5の「問題点2」を書けばよいのです。   具体的な例で示しますと、例えばコンクリートの中性化によるひび割れの問題とします。  

コンクリート表面の一部にクラックという問題が発生する 
内部のpHを測って原因を中性化による鉄筋のさびによると特定する  
コンクリート内部を再アルカリ化することを課題とする 
再アルカリ化のためコンクリート被覆かアルカリ液浸透をする 
アルカリ液浸透はコンクリート内部まで容易に浸透していかない
電気泳動技術により浸透速度の問題を解決してアルカリ化する

  この問題で 3の「課題」と5の「問題点」を書けばよいのですから。 

  • 「課題」はコンクリート内部を再アルカリ化することである。
  • 問題点」は、アルカリ液浸透がコンクリート内部まで容易に浸透しないため、電気泳動技術により浸透速度の問題を解決してアルカリ化した。

となります。

技術士試験対策ならマンツーマン個別指導で

技術士試験対策ならマンツーマン個別指導がおすすめです。当技術士講座ではコンピテンシー指導・各種コーチング指導で技術士資格取得に求められる応用力を高める指導を行っております。電話・スカイプ指導で直接疑問を解決できます。夜間・休日もOK!技術士試験対策なら当講座におまかせください。無料セミナーも開催しております。詳しくはお問い合わせフォームまたはお電話で。お気軽にお問い合わせください。 >講座トップページ

 具体的な例で課題および問題点を見てみましょう。

-------------------------------------------------------------

○○鉄道線○○トンネル工事の施工管理の例

課題1 工程管理による工期遅延リスクの低減

問題点1 工程管理上での問題点は、本工事上部用地の買収が協議中にあり、工事着手ができないことであった。このためトンネルの中〜終端にかけては最大4ヶ月の待機を余儀なくされ、この場合構造物施工時間が工期遅延のリスクがあった。遅延が鉄道に及んだ場合には損害額は○億円/月に上ると見られる。 

課題2 入口坑口構造物をトンネルより先行施工

問題点2 大規模開削となり、①法面が変位し崩壊しやすい、②トンネル掘削時の切羽崩壊の2つ。

------------------------------------------------------------- 

「課題および問題点」なのですから、両者を対比して書くのがよいでしょう。その上で、因果関係とか論理性が明確に表現できるとよいでしょう。

 「課題および問題点」というと、課題だけあるいは問題点だけ、または別々に書いてしまいがちです。しかし、技術士試験では、出来上がった建設物に対する評価ではなく、それを行った人物に対する評価なのです。もっと正確に言うと、

どのように「課題」を正しく設定し、新たに発生した「問題点」をどう上手に解いたか

という点に着目して評価(採点)されます。  

 とくに「課題および問題点」というと業務改善の入り口部分の主要な内容ですから、そこで丁寧かつ論理的に対処していることを示せれば、技術者としての評価は高まります。  

 なお、合格への道研究所が提唱する「技術者コンピテンシー理論」では、そういった、技術者がどう考え、どう判断したかということに技術的な理論の裏づけを行って、結果として再現性のある技術応用活動をしていく人物像を定着するようにしています。 

 これは、こうした業務上の問題を解くのに不可欠な、

課題設定や問題認識の論理的な考え方は技術者コンピテンシーを表す

ものであり、しかもこうしたが得方のプロセスというものが、

専門分野に依存せず、すべての試験官の、論文に対する評価(得点)を高める

からです。

技術士試験対策ならマンツーマン個別指導で

技術士試験対策ならマンツーマン個別指導がおすすめです。当技術士講座ではコンピテンシー指導・各種コーチング指導で技術士資格取得に求められる応用力を高める指導を行っております。電話・スカイプ指導で直接疑問を解決できます。夜間・休日もOK!技術士試験対策なら当講座におまかせください。無料セミナーも開催しております。詳しくはお問い合わせフォームまたはお電話で。お気軽にお問い合わせください。 >講座トップページ

お問合せ・ご相談はこちら

受付時間
9:00~18:00
定休日
不定期

ご不明点などございましたら、
お問合せフォームかもしくはメールよりお気軽にご相談ください。

お電話でのお問合せはこちら

03-6661-2356

マンツーマン個別指導で驚異的合格率!
技術士二次試験対策ならお任せ!
面談、電話、音声ガイド・コーチングで100%納得
添削回数は無制限、夜間・休日も相談可能

お電話でのお問合せ

03-6661-2356

<受付時間>
10:00~17:00

  • 試験対策講座のご案内

株式会社
技術士合格への道研究所

住所

〒103-0008
東京都中央区日本橋中洲2-3 サンヴェール日本橋水天宮605

営業時間

10:00~17:00

定休日

不定期