電話、スカイプによる指導内容<パーフェクトコース>

受講者様が抱える個別の問題解決に、専門的見地から全力を込めて対処しています。

真の合格はご自身の答案で合格を勝ち取ることから始まります。このように実現します。

  1. マンツーマン・コーチングで、誤りの原点を確認し、出題者の意図を読み解く。
  2. あなたが本来どう解答すべきであったかを説明します。
  3. 正解の範囲がピンポイントでわかる
  4. 無駄な記述による減点をなくし、本来自分が言うべきことを力説できる。

ようになります。具体的には日々の指導内容をご覧ください。

年月日   時刻 時間 住所 部門 科目 方法 対象課題
10月18日 19:00 1:20 東京 建設 都市及び地方 面談 技術的体験チェックシート
9月30日 14:00 1:30 兵庫 建設 施工管理 スカイプ 技術的体験チェックシート
7月10日 13:30 0:33 東京 機械 熱工学 電話 H29過去問V-1レジュメ
4月18日 21:00 1:15 東京 電気電子 情報通信 スカイプ 過去問練習編
4月12日 21:00 1:00 東京 衛生 空気調和 スカイプ 業務経歴チェックシート
4月6日 11:00 0:30 東京 建設 施工管理 電話 技術的体験チェックシート
4月5日 10:30 0:30 東京 船舶海洋 海洋空間 電話 技術的体験チェックシート
4月2日 19:00 1:20 東京 船舶海洋 海洋空間 電話 技術的体験チェックシート
3月29日 21:00 0:40 東京 衛生 空気調和 電話 H29U-2-2
3月28日 20:00 0:50 広島 機械 流体力学 電話 H29 U-2過去問レジュメ
3月24日 18:00 0:35 東京 電気電子 情報通信 スカイプ 過去問練習編
3月22日 20:00 1:00 東京 水道 下水道 スカイプ 業務経歴チェックシート
3月19日 18:00 0:30 東京 建設 施工管理 電話 技術的体験チェックシート
3月17日 15:00 1:30 東京 電気電子 配電 面談 技術的体験チェックシート

 

3月13日 17:30 0:42 宮城 建設 鋼コン 電話 H29V問題レジュメ(簡易答案)
3月9日 21:00 1:20 東京 化学 セラミクス、無機化学 スカイプ 業務経歴チェックシート
3月8日 21:00 0:30 東京 電気電子 配電 電話 技術的体験チェックシート
3月8日 10:00 1:00 宮城 建設 鋼コン 電話 業務内容の詳細
3月6日 10:00 1:30 山形 建設 河川砂防 電話 問題V 
3月3日 21:00 1:00 シンガポール 鉄道設計 土木 スカイプ 業績記述チェックシート
3月3日 16:00 1:00 栃木 建設 河川砂防 スカイプ 技術的体験チェックシート
2月18日 15:00 1:30 山形 建設 河川砂防 電話 問題U-2 
2月15日 10:00 1:30 東京 機械 ロボット 電話 業務経歴チェックシート
2月10日 17:00 0:30 東京 電気電子 情報通信 スカイプ 過去問練習編
2月8日 21:00 0:30 東京 化学 セラミクス、無機化学 スカイプ 業務経歴チェックシート
2月8日 17:00 0:40 東京 機械 熱工学 電話 H29過去問V-1レジュメ
2月7日 11:00 0:30 東京 衛生 空気調和 電話 業務経歴チェックシート
2月4日 10:00 1:00 東京 衛生 建築環境 電話 H29過去問V-課題設定
1月27日 17:00 1:00 東京 電気電子 情報通信 電話 業務内容の詳細
1月27日 15:00 1:00 山形 建設 河川砂防 電話 業務内容の詳細

2017年11月9日 機械部門、機械設計科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は23時00分から、50分間行なわれ,その受講者様は機械部門、機械設計科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。口頭試験対策として、業績論文に関する、評価、反省、今後の課題、将来展望の項目について確認しました。


5. 解決策の妥当性(業務に対する評価、改善効果、目標到達度も書く)
5-1 独創性、先駆性はあるか(独自性がある。ただ単に「他事例がない」ではだめ)
@ カム形状変更による高速化
短納期という制約条件の中で部品変更を最小限に抑えた高速化が必要であったためカム形状の変更のみで高速化を実現した。従来方法に比べて、低コストかつコンパクトになるメリットがある。カム形状はCAEを用いて強度解析を行いながら評価と設計を並行して進めたことで短納期対応を実現した。

期間を最小限に抑えた高速化が必要であった」とありますが、機会がない事はいつもの前提事項であり特段理由にはなりません。また工期がないときに方策を限定することは普通に行うことであって特別工夫とは思いません。

A クリップ部のユニット化
5つの動作伝達部をスプラインシャフト上部に集約してクリップ部のユニット化を実施。ユニット化すると通常部品点数が増えサイズが大きくなるが、今回の提案ではユニット化と軽量コンパクト化を同時に行った。

このユニット化の理由も単独で行えばサイズが大きくなることが分かっていたため、そうならないように同時にコンパクト化ということをだけであって当然のことです。

6. 現時点での評価(技術や社会情勢の変化自分のレベル向上を考慮した上での反省点)
@調整作業難易度の上昇:高速化すると調整作業が難しくなる。この原因はフィルム円筒成形時のシール力の低下やクリップワイヤの姿勢が悪くなることである。得られた知見は、高速化に伴いフィルムの加工限界を前提により細かく加工機の負荷設定をする必要がある。 

本来は反省点として目標に比較してうまくいかなかったこと、悪い結果を表明すべきところですがそのような材料は示されていません。このため小さく正しくまとまって結果的に特段この体験から学ぶ事はなかったという結論になっています。
 また論文趣旨のまとめの方向性が、フィルムの加工に関する細かい話に終始しており、機会マネージャとしてのマクロ的なテーマについて述べたほうがよろしいでしょう。

A軽量化による部品強度低下:コンパクト・軽量化と部品強度の両立が難しい。クリップ不具合時の部品破損を防ぐために通常ならワイヤが駆動部に入り込まない構造や部品強度を高める対策をするがクリップ部の機構が複雑でかつワイヤがどこに飛散するか予測困難なため、ワイヤ検出センサを追加して不具合時に装置停止する対策とした。電気も含めた装置全体を見る視点によりこの解決策を提案できた。

この軽量化に関するコメントも上記コメントと同じような、過負荷に関する記述となっており、新しい視点が必要です。

 業績論文のプレゼンについて厳しい視点から、修正点をご指摘しました。口頭試験はだれでも合格するとは限りません。専門家にふさわしい業績としての考え方を仕上げておく必要があります。そのための話し合いは十分とるようにしております。

   コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年10月27日 電気電子部門、電気設備科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は13時00分から、45分間行なわれ,その受講者様は電気電子部門、電気設備科目を目指す方で、居住地、青森から電話を用いて相談されました。

 業績の概略は決まっているもののプレゼンの骨子は見えていませんでした。というのは、業績とは職業訓練学校での指導教材に関するものであり、電気設備の設計や施工の現場ではなかったからです。 このため業績について深くヒアリングしてプレゼンできる材料を探す必要がありました。

 本研究所の業績指導では、技術的体験チェックシートと呼ぶフォーマットを用いて体験に関する内容を逐一チェックしています。予めいただいていた技術的体験チェックシートの内容は次のようなものでした。

 


 

4. 技術的問題点と解決方法

4-1 技術的問題点

@    停電時に制御プログラムがリセットされるため復帰運転が困難である。 

A     

B     

4-2 解決策

@   復電時に制御プログラムを再開し復帰運転をできるようにした。

A    

B    

4-3 苦心して工夫したこと

@     〇〇リレーを使い停電時の状態遷移プログラムの工程を保持するよう工夫した。

A      

 


 

 停電対策の改善だけであって、業績の全体が見えない未完成状態でした。そこでヒアリングを行って確認したところ、この電気設備に関する業績は工場を施設の全体的な電力需要を低減できる省エネ波及効果は大きいものであるということがわかりました。そこで具体的にどうやって工場設備を省エネ化するかについて、実施例をもとに提案内容まとめてもらうことにしました。

 すると次のような技術的体験チェックシートが出来上がりました。

 


 

4. 技術的問題点と解決方法

4-1技術的問題点

@   動力系配線によるセンサ誤動作対策

A   三相誘導電動機による設備ピーク電力増大

B 停電時に制御プログラムがリセットされるため復帰運転が困難である。

4-2解決策

@   動力系、弱電系の配線を制御盤に配線を集中させない。

A   インバータ導入により電動機運転の省エネ化及び電動機ごとの最適運転化。

B 復電時に制御プログラムを再開し復帰運転をできるようにした。

4-3 苦心して工夫したこと

@   〇〇ネットワークでI/Oユニットを分散配置し、省配線化を図った。

A   〇〇設備パラメータを〇〇で設定することにより集中管理を図った。

B 〇〇リレーを使い停電時の状態遷移プログラムの工程を保持するよう工夫した。

 


わずか2回目でここまで業績が具体化されるとは驚きです。この後は貢献内容を具体化していけばプレゼンとしては十分なものが出来上がります。

 

 私からの提案は、

  • 具体的な物件イメージ、業績の実施場所を示すことによって業績を具体化すること。
  • 提案内容を実施することによって、当初考えた目論見に対して進ちょく道はどうであったかを分析評価して、そのギャップに関する考察を行う。すなわちPDCAする

 以上2点を求めました。こうした具体的な業績イメージやその実施後に評価を行う事は体験がないと不可能なことです。そこで役立つのが雑誌文献検索です。本研究所の指導では

業績研究のほか過去問練習においても雑誌記事の検索によって専門的見解を示せるようにサポート

しています。同じ部門、同じ科目の技術者が、同じような業績によってどのような体験をして、業績からどんな知見を得ているか。優れた研究者は他者を導くことができるような有意義な発見する力を持っています。文献調査する事によってそのような研究者の知見から目ことが可能なのです。

 この文献調査とは、いわば体験しなくとも学べるバーチャルリアリティーみたいなものです、雑誌の記事や他者体験の盗用というイメージを持たれるかもしれません。しかし、実はこれが

雑誌文献を読んで学ぶという技術者の本来の務め(勉強)

なのです。

 技術士試験勉強と言いますとキーワードを暗記することが勉強のように考えられていますが、これは悲しい現状であって、本来の技術士の勉強ではありません。専門家としての知見を磨く為には、キーワードではなく専門家から直接学ぶ必要があるのです。そしてそのような専門家は日本に何人もいるわけではありませんので、文献から学ぶしかないのです。このため専門家の学びというものは必然的に雑誌や文献から得ることが欠かせません。本研究所ではそうした専門家としてのコンピテンシーを養えるように支援をしております

2018年10月18日 建設部門、都市及び地方科目の方の面談によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は19時00分から、1時間20分間行なわれ,その受講者様は建設部門、都市及び地方科目を目指す方で、東京都内のお勤め先から帰りに本研究所に立ち寄って面談で相談されました。この日は講座の業績分析用の教材である技術的体験チェックシートをもとにご説明しました。

  このS様の業績は駅のリフォーム設計の意匠計画に関する部分の貢献であり、それを文章化してプレゼンすることが、非常に困難をきたしておりました。まず技術的体験チェックシートでは、次の項目を整理します。

テキストの指導に従って項目を記入していくと業績論文が出来上がるようになっています。


1. 名称、時期

2. 立場 (指導監督的立場がわかるように)

3. 業務概要(物件・対策の概要、自分の成果・貢献を宣言する。)

@物件の規模、仕様

A応用技術

B自分の貢献

C成果


■講師コメント 

 上記部分は業績の前提条件であり、業務経歴をプレゼンする背景となることがまとまっています。このように前提事項を簡潔にまとめることで、貢献のプレゼンに集中できるようになっています。

 

 さて、業績のメインである、業績の問題点と解決策、工夫した点は次のようになっていました。


4. 技術的問題点と解決方法

4-1 技術的問題点

@駅の観光利用の促進:オフィス街の駅のため、観光客の利用が少なく、利用者低下のため経済効果の低下が予想された。

A従来型の手法でリフォームすると内装更新が中心となり、地元利用者にとって利便性が改善されず、路線イメージが全路線平均より10%低くなると予想された。

B設計の合理化:駅ごとの風情を差別化するには独創性を要し、デザイン費が15%かさむ。

4-2 解決策

@街の活気:美術館や祭りなど街の活気の顕在化と、歴史的遺産の修景モデルを作り、〇〇線の重厚さを演出し、観光利用者を5%増やした。

A路線の魅力を熟知した、駅員とのワークショップで全路線平均に比べ路線の魅力を10%向上させた。

B内装仕上げの選定には、創発デザインを導入し、トップダウンで作った枠組みに、ボトムアップで各駅ごとの素材を組み込む類比の原理で設計工期を25%低減した。

4-3工夫したこと

@    歴史のある駅遺構を博物学的遺産として場所に合わせて移築・補修等を工夫した。

A    出入口から電車に乗るまでの駅の印象を統一するようシークエンス景観を工夫した。

B    デザイン協調により、トップダウンとボトムアップを双方向にスパイラルアップ化することで、新しいデザイン解の創出を工夫した。


■講師コメント 

 業績内容がとりあえず出揃ったという感じで、まだ統一感がえられていませんでした。 こうした業績をプレゼンしやすい形に整理していくためには、まずはわかりやすい業務提案の柱を3つ程度設定する必要があります。この日のコーチングでは、業績内容をヒアリングして、問題点、解決策について3つの柱をそれぞれ設定してまとめてみました。 

  すると次のように系統的な内容として全体を整理することができました。このような骨格ができあがりますと、後は肉付きをしていけば良いだけです。


4-1 技術的問題点

@路線イメージ向上:

Aデザイン性向上

B設計の合理化

4-2 解決策(技術的提案、4-1を改善に導いた方策)

@路線の魅力を熟知したタスクチーム

A創発デザインを導入し、トップダウン、ボトムアップ

B類比の原理を応用した図地フレーミング手法

4-3工夫したこと

@シークエンス景観

Aトップダウンとボトムアップで伝達コミュニケーション

B内装デザインをモジュール化し、トーンアンドマナー

 


■講師コメント 

   どうですか。スッキリと設計概念がまとまって、プレゼンしやすい構成になっているということがお分かりいただけたでしょうか。

 さて技術的体験チェックシートは、さらにその先に、5. 解決策の妥当性 、6.現時点での評価、7.改善策、8.将来展望と続きます。その後これらの内容は次のようにできあがりました。

 5. 解決策の妥当性は技術士にふさわしい理由などを述べるところですが、説明が冗長となりますので省略します。


 

6. 現時点での評価

 駅ホームで類比の原理の自由度を高めたため、トップダウン側がデザイン目標を提示することで合理化を図った。しかし、実際は〇〇のためボトムアップ側の提案と乖離し手戻りが生じた。このことから類比の原理で自由度を高める一方、〇〇のため相補的関係性の管理が必要という知見が得られた。

7. 現時点での改善策

 相補的関係性の管理のためには、トップダウン側が提示した重要なトポロジー要素がボトムアップ側に正確に伝わっているか、両者によるデザ イン言語での意思確認が必要である。

8. 技術的課題、将来展望

 類比の原理は、トップダウン側が提示するデザイン目標の内容でボトムアップ側の提案が変わる。そのため、トップダウン側が重要なトポロジー要素をキーワード化し、提示するデザインをデザイン言語だけで伝えられるかの検証が重要である。


 

■講師コメント 

  このS様の業績はまもなく完成です。業績としてやったことをただまとめるだけでなく、他者と比べて独創的で汎用的な技術応用をプレゼンできると口頭試験での合格が確実なものとなります。このような方法で技術士試験は楽勝で合格する方法をご提案しています。

2018年9月30日 建設部門、施工管理科目の方のスカイプによるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は14時から、1時間30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、施工管理科目を目指す方で、居住地、兵庫県からスカイプを用いて相談されました。業務内容の詳細について現時点での評価として何を書いたら良いかわからないということでご相談をいただきました。

 一般的に業績論文のまとめには、成果や今後の展望を書いたりしますが、こうした内容が専門的知見を表すことから技術士にふさわしい資質能力を表現できると考えられています。しかし、専門的知見が独創性や技術的な工夫に富んだものでなければ逆効果となってしまいます。そこで本研究所ではコンピテンシーの観点から、各自の業績の中にどんな知見があったかを掘り下げる分析をやっております。それが技術的体験チェックシートの項目6、「現時点での評価」なのです。

 当初いただいた技術的体験チェックシートの項目6の内容は、下記のようなテンプレートに沿って受講者様が作成した文書でして、残念ながらこれを読んでも冗長だし、見識としての意味が不明で、このままでは論文には使えないと考えました。実はこの「現時点の評価」はとても難解で初回で正解できる方はほとんどいないのです。 本研究所では個別コーチングによって内容を分析しながら絞り込んで作成していきます。
 現時点での評価は@〜Cまで4項目ありました。それぞれコメントを申し上げます。


@舗装点検車により時速約60qで走行しながら非接触で赤外線計測し、全長14.4`を昼間2日で損傷調査を行おうとしたが、失敗したことは、計測時は昼間の計測であることから交通流への影響から時速60kmの走行で計測したことであった。この原因は、走行しながら走行位置をGPSで取得し、赤外線サーモグラフィカメラによる撮影のため、低速(時速30q程度)の方が誤差が少なく、より正確なデータが取得できると予測されるためである。この事態に至ったのは、昼間の低速(時速30q程度)走行により交通流への影響があった。また、他の路線の調査で時速70kmの走行でも計測が可能であったため、時速60kmの走行による計測するという判断を誤っていたことが原因である。これにより得られた知見は、計測時が交通量の多い昼間であるから時速60km〜70kmの高速で走行するのではなく、より精度の高いデータを取得するため、交通量の少ない時期を選定し、交通流への影響が少ない範囲で低速(時速30km〜40km)で計測するということである。


■講師コメント
 60キロで計測したことがなぜ失敗だったのか。 60キロより30キロの方が誤差が少ない根拠は何か明らかではありません。こうした計測は高速である方が望ましいですから、少しでもスピードアップが開かれることを目指すべきです。ここではまず60キロ計測での問題点を分析し、技術的に改善し、ゆくゆくは100`を目指すべきだと考えます。


 

 

A舗装点検車により時速約60qで走行しながら非接触で赤外線計測し、全長14.4`を昼間2日で損傷調査を行おうとしたが、失敗したことは、赤外線計測装置は当初、マイクロボロメータ型赤外線サーモグラフィカメラを使用していたが、インジウムアンチモン型赤外線サーモグラフィカメラが適していたことが判明し、採用することとしたことであった。この原因は、マイクロボロメータ型赤外線サーモグラフィカメラは性能的に問題があるため、高速走行計測に不適であるため、インジウムアンチモン型赤外線サーモグラフィカメラが適していたことが判明したためである。この事態に至ったのは、マイクロボロメータ型赤外線サーモグラフィカメラが安価であるため、採用するという判断を誤っていたことが原因である。これにより得られた知見は、高速走行計測ではインジウムアンチモン型赤外線サーモグラフィカメラを採用するべきであるということである。


■講師コメント
 赤外線サーモカメラの形式の違いによる分解の違いはあって当然です。この例ではマイクロボロメータ型赤外線サーモグラフィカメラより、インジウムアンチモン型赤外線サーモグラフィカメラの方が分解能が高いということですが、一方カメラの価格は後者の方が10倍くらい高いという問題があります。したがって、コストが許されるなら後者が良いに決まっています。ということでこのカメラの違いによる測定精度の改善は業務の改善にあまり寄与しませんし、第一、建設部門施工計画としての技術応用がほとんどありません。このため論文に取り上げる内容としては不向きであると考えました。


B赤外線計測法の検出精度を高めるため、RC高欄部にて精度因子を検証し、日射と外気温が支配因子と判明しその適格条件に従って計測したが、失敗したことは、赤外線計測ではひびわれが舗装表面に発生している場合は、表層側損傷なのか基層側損傷かを判別することが困難であった。また、可視画像で確認できなかった表面付着物をブリスタリングと一部判定した箇所があった。この原因は、赤外線計測法では遠隔で損傷の深さまでの測定や一部の微細な損傷の判別が困難であるためである。この事態に至ったのは、場合によっては複合調査等(目視調査、路面性状調査等)でひびわれや微細な損傷の状況を把握し、総合的な判断を行うことの必要性の判断を誤っていたことが原因である。これにより得られた知見は、必要に応じて複合調査等を行い、損傷の深さ等も判断する必要がある。しかしながら、内部構造が視覚化できていることから、内部 に大きな熱変状(滞水、ひびわれ)が発生しているときは、赤外線画像に温度変化として現れる。ということである。


■講師コメント
 この問題は部分的特殊性によって赤外カメラだけでは判断がつかない場所があるという課題を表しています。ここから得られる知見は、ジョイント部分など他要員での損傷が予想される場所では赤外カメラの他に物理探査の手法を用いて複合的調査を行う必要があるということである。


C打音試験、コア採取等の現地調査の結果より、不良個所を特定し、赤外線計測精度検証の試験箇所を選定したが、失敗したことは、不良個所を選定したが、排水性舗装の場合、舗装構成、施工年月の同じ条件でも、舗装や排水桝のドレインパイプの目詰まりで舗装と床板の間の滞水状況が異なっていたということである。舗装構成、施工年月の同じ条件でも複数個所を試験箇所として選定しておくと目詰まりと滞水の関連性を検証できたが、今回は数か所しか試験箇所を選定していなかった。
この原因は、排水性舗装の場合は目詰まりにより吸水されず舗装と床板の間に空隙があっても滞水しないことである。一方、排水桝のドレインパイプが目詰まりしていると排水桝へ排水されず舗装と床板の間に滞水してしまうためである。この事態に至ったのは、舗装構成、施工年月の条件が同じ場合であれば、滞水状況も同じであるとの判断を誤っていたことが原因である。これにより得られた知見は、舗装構成、施工年月が同じ条件でも舗装や排水桝のドレインパイプの目詰まりにより滞水状況が異なり、赤外線画像にも違いが現れるということである。


■講師コメント

 

 この失敗体験が表しているのは、排水性舗装において、雨天の後の排水が不十分な場合に誤差要因となる可能性があるということである。このためここから得られる知見は降雨の後は数日から数週間赤外測定を控えるいうことが必要であると言うことです。


D赤外線計測の適合因子、日射、気温について、上記@箇所での判別試験により最適条件として、晴天の昼過ぎ(13時〜15時)を割り出したが、失敗したことは、調査条件の異なる判別試験として11月〜2月の月別での判別試験を行ったが、月別での大きな傾向が見られなかったことであった。この原因は、月別では温度差に大きな違いが見られなかった。また、年間を通して行えなかったためである。この事態に至ったのは、月別によって季節や時期など(冬季より夏季が有利など)により検出の程度が異なると考え、調査条件の一つとして判断を誤っていたことが原因である。これにより得られた知見は、赤外線計測での損傷検出は月別では大きな影響はなく、天候や時間帯など他の要因が大きいということである。


■講師コメント

 

 この体験では、実施時期によって赤外計測の精度に差が生じて、季節による向き不向きがあるのではないか、という仮説を検証したわけです。結果はそのような傾向はなく仮説は棄却されました。このため一見成果はなかったかのように見えますが、この体験に解釈を加えて知見とする事は不可能ではありません。すなわち、外気温の違いによって赤外計測の差が生じるかと考えたが、実際には赤外計測に影響与える因子は太陽光の日射であり、この条件は年間を通して、晴天であればあまり大きな変化は無く、赤外カメラ計測に季節的な変化は無いということです。すなわち、厳寒期はコンクリート構造物自体が冷え切っており、少しの加熱で不良個所がくっきりと出るし、一方、夏期はコンクリート構造物の温度は上がるものの、それ以上に太陽光のエネルギーが増すために、不良箇所が大きく加熱されて、くっきりと表れるということです。



 このように、業務を遂行するのに根拠となるような前向きな知見を体験から獲得していくことが大事です。技術士という職務は人に教える務めであり、資格を取って指導的立場にたつ人が多いようです。その時に専門家として指導できるか否かは、上記で述べたような体験から得た知見があるかどうかにかかっています。 マニュアルの知識では、誰もが知っているために、そのような知見では人を導くことができません。

 

 専門家は専門家であるためには、過去の独創的な体験によって得られた知見を沢山保有して、多くの人が道の問題に出くわした時に明解に解決策を示すことが必要なのです。このため技術士試験問題では、そのような一般の人に解決方法わからない難解な問題をわざと提示して、他の技術者を導いて解決に至る道筋を示せるような優れたエンジニアの力を試しているのです。

 もしご自分の技術力や応用力が試されているとしたらどうしますか。知識を述べるだけでは自身のエンジニアとしての優位性を示すことはできません。こうした専門家としての技量を表出しなければならない問題に対して、本研究所では各受講者様のコンピテンシーの分析を行ない、問題ごとにベストの提案をして、試験官からの評価を高めることができるように答えの方向性をご提案しています。このコンピテンシーを高める行動原理は、試験だけでなく、現実の業務の中で「私の提案は会社で取り上げられることが増えた」ととう好評を博しております。 

2018年7月10日 機械部門、熱工学科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は13時30分から、33分間行なわれ,その受講者様は機械部門、熱工学科目を目指す方で、居住地、東京から電話を用いて相談されました。機械部門熱工学のA様は過去問V問題を解いてこられて実力をつけられてきました。
 しかし、次の段階としてV問題を解こうとしたところ、急に問題の答え方のスタンスが違うことに気づかれて苦労されていました。U問題では機械部門・熱工学の専門知識や応用的主体でしたが、一方V問題ではマーケットの熱工学技術成果に対する需要や技術応用の知識が要求されるからです。熱工学と異分野との融合の意味がわからずに苦労されていたのです。具体的に問題をご説明しましょう。問題文は次のようなものでした。


 

V-1 熱システムは空調や発電など多岐に渡る分野で活用されており、近代社会の基盤を支えてきた。一方、市場のグローバル化や製品の多様化に伴い、従来の熱工学に基づくシステムと、通信技術・人工知能・バイオテクノロジーなどの異分野の技術を融合し、新たな価値を生む製品開発が積極的に行われてきている。異分野融合による製品力の向上に努めないと、いずれ競争力を失ってしまう可能性がある。このような状況を考慮して、熱システム設計者として以下の問いに答えよ。

(1)最新の異分野融合が行われている熱システムを1つ選び、その熱システムにおいて生み出される新たな価値を3つ挙げ、その内容を多面的な観点から説明せよ。

(2)(1)で挙げた価値のうち1つ選び、製品競争力をさらに強化するために、熱システム設計者として、将来必要になると考える異分野技術融合の提案を示せ。

(3)(2)の提案の効果と想定されるリスクについて論述せよ。


 

解答

1.ヒートポンプ給湯器の学習制御

1−1.使用者に応じた最適熱量の提供

 過去の使用実績から翌日に必要な湯量を予測し、夜間に沸き上げる熱量を最適化。

1−2.残り湯熱の回収による省エネ

 湯船の残り湯の熱を貯湯タンク側へ回収することで、翌日に沸き上げる熱量を低減する。

1−3.省エネ保温

湯船の水位が上昇した時のみ保温を実行し、保温によるエネルギーロスを低減する。

2.エネルギーマネジメント

 家の中に存在する家電製品や太陽光発電、蓄電池をIoT連携し、エネルギー使用量を最適化するエネルギーマネジメントが必要である。

2−1.HEMSによる高効率運転制御

 家庭における危機の使用状況を監視しながら、エネルギー授受を行う。消費エネルギーを平準化し、機器を個々に制御するよりも高効率な運転を実現する。

2−2.BEMSによる熱融通

商業施設内の熱システム設備について、BEMSによって統合制御を実施する。排熱の流量や温度等を把握し、吸着式ヒートポンプによって生成した冷却水を排熱設備の自己冷却や他の空調システムへ活用できる。

 


 

■講師コメント 問題文は(1)で挙げた価値、すなわちここでは(1使用者に応じた最適熱量、2残り湯熱の回収、3省エネ保温)のうちから1つ選び、

製品競争力をさらに強化するために将来必要になると考える異分野技術融合の提案

 を求めています。まず、1つ選んだのはどれですか。それを宣言しなければなりません。

また、将来必要になると考える異分野技術融合の提案とは上記のようなことではないでしょう。これらはすでに実現されていますし、異分野技術融合と言えるか疑問です。


 

3.提案の効果と想定されるリスク

3−1.提案の効果

 機器の消費電力を太陽光発電と蓄電池によって完全に賄うことが可能となるため、買い電力をゼロにすることが可能となり、エネルギーとして自立あるいは大幅に削減した熱システムを提供できる。

3−2.想定されるリスク

エネルギーマネジメントによって、機器や熱システムを統合制御するため、システムがサイバー攻撃を受けた場合、一部あるいは全ての機器について動作できなくなるリスクがある。対策として、ウイルス対策機能を有効化することが必要である。

 


■講師コメント 残念ながら解決策の提案に誤りがあるので、それをもとに回答した効果やリスクは、方向違いのものとなってしまって正解にはなりません。


 

まとめ

 この問題の解釈で見られたように、技術士の問題はいかに難しいかということがお分かりいただけたかと思います。単に技術的な知識があるだけでは問題に答えることができません。部門、科目の置かれた状況や今後の開発動向が見通せなければ回答する事が出来ないのです。

 本研究所のコーチング指導ではこうしたエンジニアの未来志向の提案を求める問題対して、マーケット動向や技術の現状を把握して、ベストの提案をできるよう指導しています。 その根本になるのは日本経済の現況を知ることであり、毎日経済新聞を読むなどして市場動向をつかむことに努めておりますので、このような指導は可能なのです。


 コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年4月18日 電気電子部門、情報通信科目の方のスカイプによるコーチング指導

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この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、1時間15分間行なわれ,その受講者様は電気電子部門、情報通信科目を目指す方で、居住地、東京からスカイプを用いて相談されました。

 


H29年U-2-2 問題 電気電子部門、情報通信科目

 

 近年、次世代の情報通信ネットワークを用いた新たなユースケースの実現が注目されている。その1つとして、工事現場から数10km以上離れた地点から、オペレータがブルドーザ等の重機をリアルタイムで遠隔操作する土木工事アプリケーションがある。あなたは、そのアプリケーションを実現するプロジェクト担当責任者として技術検討を進めている。このプロジェクトを進めるに当たり、下記の内容について記述せよ。
(1) 上記プロジェクトのフィージビリティスタディを進める際の手順について説明せよ。
(2) 上記の遠隔土木工事アプリケーションを実現する際に必要な、情報通信の観点からのシステム要件を4点挙げ、その内容を説明せよ。
(3) (2)で挙げたシステム要件のうちの1つを取り上げ、その要件を満足する情報通信インフラにおける技術手段について説明せよ。さらにその技術手段を実施する際に留意すべき事項を述べよ。



解答
.重機遠隔操作フィージビリティスタディ手順
a)アプリケーションの無線通信操作確認
 重機を既存アプリケーションで使用し無線通信で操作が可能であるかを確認する。
b)重機取付監視カメラ取得画像データの無線受信確認
 画像データ再生に途切れが無い様受信処理速度が十分か無線受信状況を確認する。
c)工事現場と遠隔地からの制御確認
 遠隔地からの有線LAN制御信号で工事現場にある重機を動作できるか確認する。
2.実現に必要なシステム要件
 a)無線通信の所用伝送容量
@操作制御用データ(4kbps)、A監視カメラ画像データはカメラ台数を前後左右の4台として250kbps/台とし、4カ所分のデータは1Mbpsとする。
データフレーム同期信号、誤り訂正用冗長符号を含め、合計2Mbpsの伝送容量とする。
b)無線通信方式
 2Mbpsのため、通信方式はLTEの方式同等とする。操作制御と画像データのチャネルを分けOFDM方式とする。無線通信通達性を考慮し周波数帯は700MHz帯とする。
c)通信誤り訂正方式
 誤り訂正方式には、リードソロモン符号とビタビ復号の併用を採用する。これは、重機の無線電波が遮断された際にバースト性誤り、工事現場では重機が発生する空間雑音でのランダム性誤りに対して訂正能力を強化する目的である。
d)ストリ−ミング転送方式
無線で取得したデータを数10km離隔した遠隔地との通信をリアルタイムで行う事ため、有線LANを使用する。画像データはリアルタイム性の他作業記録を残すため、リアルストリーミングでなくプログレッシブストリーミング方式とする。
3.重機遠隔操作の無線通信システム
a)無線通信方式の技術手段
工事現場無線基地局に適用する通信技術は、重機の制御、画像データ送受信のため、データ量が多くなる。高速伝送で実績のある4G通信技術を適用する。
b)通信方式適用に関する留意点
@無線通信に関して遮蔽物やマルチパスの対策に留意する。工事現場無線基地局の空中線を複数準備し空間ダイバシチ技術で無線信号強度を確保する。
A無線伝送が高速処理であるので、消費電力が大きい。無線装置の電源容量が十分であることに留意する。





V問題 課題に対して、汎用的に対応するとは。応用力の難易度が高まっている

 

問題文
世界中の様々なモノと人を含むあらゆる存在がインターネットにつながるIoTが進展しており、従来にない価値創造や課題解決に資する事例も現れつつある。そのIoTの適用分野の中でネットワークの果たす役割は大きく、IoTの進展に関わる課題として、各国が共通して認識している課題に「ネットワークインフラ整備」及び「ネットワークの高度化・仮想化」が挙げられている。このような状況を踏まえて、情報通信ネットワーク分野の技術者として、以下の問いに答えよ。
(1)IoTの適用分野を代表的な産業・用途にカテゴライズして記述せよ。その上で、IoTの適用分野におけるネットワークシステムとして、様々な産業・用途をカバーするために考慮すべき代表的な、IoT固有の要件を3つ挙げ、それぞれに対する課題について説明せよ。
(2)(1)で挙げた3つの課題すべてに対して、それらを解決するための情報通信分野としての具体的な技術的対策を提案せよ。
(3)(2)で提案した技術的対策がもたらす効果、及び新たに浮かび上がってくるリスクについて説明せよ。


解答
.ネットワーク整備でのIoTについて
a)IoT適用分野の用途別カテゴライズ
1)工場の工程管理
2)道路の交通量監視
3)家庭のエネルギー管理
b)IoT適用分野での固有な要件と課題
1)工場での作業機器結果データ収集 ・課題:工場内での多種なIoT機器の電波干渉を防止しデータを収集する。
2)道路の自動車混雑状況に関する情報収集 ・課題:自動車とIoT送受中継器との十分な送受電波強度を確保し、情報を収集する。 
3)家庭の電気エネルギー使用状況収集 ・課題:隣り合う家屋でIoT機器同士をネットワーク化し使用状況データを収集する
2.IoTを有効活用に関する技術的提案
a)無線通達性の技術的対策
IoTで使用される周波数は900MHz帯である。しかし、工場、道路、家庭のIoT機器の位置関係では無線通達性が悪い可能性がある。そこで、通達性を改善する方法として、空中線だけに頼るのではなく、電波漏洩ケーブルを併用する事を提案する。これにより最も強い電波強度を確保できる。
b)具体的な施策
@工場の場合:IoT機器の空中線を工場の天井近くに配置し、そこまでの接続に使用する。A道路の場合:IoT機器の空中線は電信柱等を利用して固定し、そこに無線中継器を配置ところまで接続する。B家庭の場合:家屋の屋根に空中線を配置する。IoT機器とはそこまで接続する。
3.技術的対策の効果とリスク
a)電波通達性向上の効果
提案した技術対策の効果は、無線電波の通達性が改善され、情報収集が可能となり、ビッグデータ解析により各々の情報が有機的に活用できる。
b)浮かび上がるリスク
IoT機器は増加する傾向にある。仮に、停電等で電源系に異常があった場合、集中管理機能が逆にボトルネックとなる可能性がリスクとして顕在することになる。


       コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

 

2018年4月12日 衛生部門、空気調和科目の方のスカイプによるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は衛生部門、空気調和科目を目指す方で、居住地、東京からスカイプを用いて相談されました。

問題と解答はこうでした。


 

  1. ZEBの定義
  2. ZEB計画設計の手順
  3. ZEBの課題と解決策 
  4. ZEB運用時の考慮

 


解答

 

 


1、ZEBの定義と概要
@ZEB Ready:50%以上省エネ
ANearly ZEB:再生可能エネルギーも取り入れて正味で75%以上省エネ
BZEB:正味で100%以上省エネ
2、 ZEB計画設計時の手順と考え方
@ 建物躯体の高断熱化や自然エネルギーの活用(自然採光・自然換気)により建物にかかる負荷を抑制する。
A 省エネルギー技術を導入する。(高効率熱源機、全熱交換器、LED照明の採用)
B 太陽エネルギー等の再生可能エネルギーを導入して(太陽光発電、太陽熱利用暖房・給湯等)、可能な限り、ネット・ゼロに近づける。
3、 ZEB普及の課題と解決策
1) 課題点
高層の大規模建築物等では屋上面積が限られ、エネルギーを創ることに限界がある。我が国では、欧米諸国に比べて中高層の比率が高い建築物が狭隘な土地に建設される傾向があり、ZEB実現は技術的にハードルが高い。
2) 解決策
実例を増やし、きちんと評価することが重要である。50%以上(ZEBReady)の省エネを満たした上で太陽光発電等でエネルギーを創り、正味でゼロ・エネルギーを目指す。ZEBにすることで居住者が省エネ効果を実感し、行動が変わる。エネルギー消費が見える化され、管理が適正化される。こうしたベストプラクティスを収集することが重要である。ZEBの実現可能性を試算し、きちんと評価することが狙いである。
4、 ZEB運用時の考慮
建築物のエネルギーエネルギー消費が見える化され、管理が適正化される。PDCAサイクルで、4段階を繰り返すことによって、継続的に省エネ改善する。
(P:Plan削減計画、D:Do省エネ実行、C:Check現状把握、A:Act現状解析)
空調を制御するためには室内に温度センサーを取り付けるが、取付位置が重要である。普段人のいる場所や空調の風が直接影響しない場所を選ぶ。居住者から体感温度等のクレームがでないよう考慮する。室内温度が1度上昇すると、生産性が2%低下、3度上がれば6%低下する。ZEBの推進により、快適な環境を生み出すことが生産性の向上に結び付く。


 問題の真の原因が見えていなかったので、コーチングによって根本原因を突き止めることにしました。

 

  • ビルオーナーがどうしてZEB実施に踏み切れないか
  • マイホーム住宅オーナーがどうしてZEHに踏み切れないのか

これらの疑問点について考えてみました。

答えは、コストがかかるのでコストダウンするしかない。そのためにはどうするか、

  • 設計法の自動化
  • ベストブラックティスを集めて、成功しやすくする。
  • 格付け制度で建物付加価値

などの方法が考えられます。


「4、ZEB運用時の考慮」についてはいかがでしょうか。


これは、最適化しかなく、その方法論が課題であると気付きました。ではその現実的な答えは何かというと、

  • コミッショニング
  • 省エネ改修ESCO事業

というようなことが相当するのではないかとご提案しました。  技術士問題では問題文の問いかけはシンプルでも答えは何通りも考えられて焦点は絞りきれず、その結果誤った方向に考えが進んでいってしまって、大幅に減点されて不合格となるケースが多いようです。本講座のコーチングでは、このような全体を見通した正解への方向性の掴み方を、問題の解答を通して一つ一つご説明しております。

 このため、答案の答えが全くわからなくてて、解答の糸口がつかめないというような、勉強が進まない状態はほとんど生じないようにしております。また添削回答については、いただいた日の即日、または翌日にお返しするようにしておりまして、受講者様はお考えになった記憶の新しいうちに、復習が可能です。ともしそこで理解できないことがあったとしても、すぐに電話、スカイプ、面談といった方法で疑問での解決が可能です。こうした深い理解を助ける手法で合格率を高めておりますのでどうかご安心ください。 

2018年4月6日 建設部門、施工管理科目の方の電話によるコーチング指導

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この日のコーチングによる指導時間は11時00分から、30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、施工管理科目を目指す方で、居住地、東京から電話を用いて相談されました。V問題についてリスクがわからないとのご質問でした。


 

問題文
 我が国では、近年、平成23年3月東日本大震災、平成26年8月豪雨、平成27年9月関東・東北豪雨、平成28年4月熊本地震など、各地で自然災害が発生している。このように、連続する大規模地震、津波や集中豪雨のように、いままで経験したことのない自然災害が発生している。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1)我が国の自然災害に対するインフラ、公共施設の社会資本の防災・減災に向けた対策における問題点、克服すべき課題について、幅広い視点から概説せよ。
(2)上述した課題を踏まえ、鋼構造の分野において、あなたが最も重要と考える技術的課題を2つ挙げ、それぞれについて解決するための技術的提案を示せ。
(3)あなたの技術提案それぞれについて、それらがもたらす効果を具体的に示すとともに、その技術的提案を実行する際のリスクや課題について論述せよ。


解答

(1)問題点、課題
1)インフラを粘り強い構造とする
自然災害でインフラの脆性破壊・全体崩壊が生じた場合、人命に危険が及ぶ。このため、従来の耐荷力増加対策に加え、塑性変形の許容によりインフラを粘り強い構造とする必要がある。
2)維持管理のコスト低減
インフラの防災機能を発揮するためには、部材が健全であることが前提となる。しかし、予算不足の状況下では、全施設への維持管理の継続が困難である。このため、インフラの周辺環境や重要度及び要求性能に応じた維持管理により、コストの低減を図る必要がある。
3)技術者の確保
インフラは災害時の救援活動拠点となるため、早期復旧が必要であるが、技術者が不足している。このため、産学官が連携した人材育成、残業時間の削減や週休二日制の導入等で労働環境の改善を図り、技術者を確保する必要がある。
(2)重要な技術的課題と技術的解決案
課題1)鋼橋を粘り強い構造とする
提案1)鋼橋の優れた塑性変形能の活用、部分破壊の許容および地震エネルギーの吸収により、全体崩壊・脆性破壊を抑える。
@塑性設計
FEM弾塑性解析で特定した崩壊時の塑性ヒンジの回転角と全塑性モーメントMpで崩壊荷重を算出し、部材の全体崩壊に対する安全性を照査する。また部材断面は、局部座屈が生じること無くMpに達することができるコンパクト断面を導入する。
A制震設計
犠牲部材である鋼材ダンパーを鋼上部工部材または上下部工間に設置し、鋼材の弾塑性履歴による減衰付加により地震エネルギーを吸収することで、橋体の全体崩壊を防止する。また、免震支承を併用により、優れた復元力を付加した合理的な制震設計とする。  
課題2)鋼橋の維持管理のコスト低減
提案2)性能照査型設計法の導入により、鋼橋の重要度の高低に応じた維持管理手法を設定し、効率的な維持管理予算の配分を行う。
@重要度が高い橋への維持管理
緊急輸送路や設計耐久年数が大きい橋は、社会的重要度が高いため、予算の集中投資によるフルスペックの維持管理で長期間に渡り部材機能の低下を防止する。具体的には、ICTを活用した自動点検(センサー・赤外線カメラ等)による損傷の早期発見・補修や長寿命化工法(金属溶射・クラッド鋼等)の導入により部材の高耐久化を図る「予防保全型維持管理」行う。
A重要度が低い橋への維持管理
利用頻度が少なく残寿命が短い既設橋は、架け替えや撤去までの短期間のみ部材機能の低下を防止できればよい。よって耐久性が低い工法(Ra-V等)や簡易点検(遠望目視等)等の低予算での維持管理を行う。
 (3)効果・リスク・課題
1)塑性設計について
@効果:脆性破壊・全体崩壊を防止することで住民の避難時間を確保し、人命を守ることができる。
Aリスク:a)地震後の塑性化断面の耐荷力が不足した状況下において、住民や車両が鋼橋を通行した場合、崩壊が生ずる危険がある。
b)FEM弾塑性解析は設計負荷(入力やモデル化が複雑)が大きく、解析結果の善悪の判断が困難で設計ミスに気付かない恐れがある。
B課題:a)活荷重に対する塑性断面の耐荷力照査や塑性化部材を削除したモデルでの解析により、通行荷重の制限や補強部材の設置を検討する。
b)プッシュオーバー解析等の大変形を前提とした準静的解析や損傷事例との対比チェックにより、設計ミスを防止する。
2)重要度の高低に応じた維持管理
@効果:全施設に対するフルスペックの維持管理が不要となり、コストの低減と維持管理の継続ができる。
Aリスク:重要度の低い既設橋に設定した残寿命が実際の残寿命より短くなる場合、採用した工法が耐久年数不足となり、損傷が発生・拡大する。
B課題:劣化シュミレーションで残寿命の設定精度向上を図る。


ここからは添削、コメントです。

2)重要度に応じた維持管理
@効果:全施設に対するフルスペックの維持管理が不要となり、コストの低減と維持管理の継続ができる。
■講師コメント  これはアセットマネジメントの目的であり、この対処を始める上での前提であったはずです。それが実施した結果の効果になるというのでは、当たり前すぎて答案の答えとしの意味がうすいです。わかりやすすぎて技術士試験の解答として価値がない(点が取れない)ということです。もう少し二次的発展的な影響も含めた広い意味での効果をお考えください。

Aリスク:劣化の進行が想定より速い場合、重要度の決定時に設定した寿命より実寿命が短くなる。この状況下で予算が不足し、追加の維持管理が不可である場合、損傷が発生や拡大が生ずる。
■講師コメント  ここで分析するのは提案内容すなわち「重要度に応じた維持管理」のリスクです。
「決定時に設定した寿命より実寿命が短くなった場合」は、計算誤差であり、そのことはこの提案内容の責任範囲外ということになります。
 さらに付帯条件として「予算が不足し、追加の維持管理が不可である場合」も付け加えるとしたら、それも責任範囲外です。
 そしてで2つの条件が同時に起こった場合に限定することは、非常に狭い前提条件の時にのみ成り立つ、いわば汎用性の小さいリスクということになり、答えとしての価値が低下してしまいます。

 そして「重要度に応じた維持管理」をどんどん進めていったらどうなるか、仮想の例に置き換えて考えるべきことをお話ししました。
 コーチングの結果、「重要度が高い橋への集中的な維持管理」という方策に対して、「緊急輸送路や設計耐久年数が大きい」というだけで社会的重要度を設定することは無理があることが判明しました。すなわち重要度はデータ分析により判断すべきものであり、その判断にはリスクが伴い、若手技術者なら誤る可能性が高いことを言うように指導しました。
 重要度設定から見直して、そこに専門家としての見識を表現する、その様なことが技術者コンピテンシーを高めることに役立つことを申し上げました。      

2018年4月5日 船舶海洋部門、海洋空間科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時30分から、30分間行なわれ,その受講者様は船舶海洋部門、海洋空間科目を目指す方で、居住地、東京から電話を用いて相談されました。技術的体験チェックシートの項目6、現時点での評価について話し合いました。この項目6では技術や社会情勢の変化、自分のレベル向上を考慮した上での反省点を挙げ、そこからpdcaの結果として専門家にふさわし発見知見を分析するものです。
 М様は、講座のフォーマットに従ってテンプレートに当てはまるように分析されました。


 

  1.  (解決策の提案に書いた方策を実施して)失敗したことは、・・・であった。排出されてきた掘削による地層流体が海上の船内で処理できる量を超えていたことであった。
  2. この原因は、・・ためである。深海のパイプ内への侵入流体の検知が遅れたためである。
  3. この事態に至ったのは、・・の判断を誤っていたことが原因である。地層流体の侵入を検知できる閾値の判断を誤っていたことである。
  4. これにより得られた知見は、・・ということである。体積変化の検知器は船上に設置されていて、深度が大きくなるほど体積変化の検知は遅くなり、検知器の作動よりもずっと前に深部では体積の変化が起こっていた。そこで、体積の変化をより早く検知するには検知器をより深い場所へ設置することが有効である。


 ここでどのように書けば専門家らしい知見がまとめられるか。

 例えば、水深1000mで発生したガスが100mまで上昇してきたら圧力が10分の1になり、体積が10倍になる・・・では当たり前すぎて読む価値はないでしょう。状態方程式の体積変化だけでは一般的な定理に過ぎないのです。

 なぜこのような知見を求めるのか・・・。それは専門家としての見識をチェックするためです。
そのためには一般的な定理だけでは解決できない、深海の問題を解決する知見を示すことです。

 それに対して現時点での改善策として、М様は次のようなことを挙げていらっしゃいました。


地層流体の侵入を検知できるセンサを船上ではなく海底に設置した装置に取り付ける。
フラッパーや液面の高さの変化以外の方法として、耐圧構造をもった電磁流量計を使用する。



 このような、一般的な定理だけでは推論することはできません。海洋環境工学に関する知見や提案を示すことが専門家らしさを表すことになるのです。

 本研究所では、こうした技術者コンピテンシーの原理に基づいてチェックシートやテンプレートを用意して、無理なく専門家としての視点が現れるように指導しております。      

 

2018年4月2日 船舶海洋部門、海洋空間科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は19時00分から、1時間20分間行なわれ,その受講者様は船舶海洋部門、海洋空間科目を目指す方で、居住地、東京から電話を用いて相談されました。サブシー防噴装置の長期保全用防錆処置工事についてです。この装置は何を目的として製作されたのか。今回その成果は得られているのかといったことが焦点となりました。

 業務内容の詳細にを検討するための講座のフォーマット「技術的体験チェックシート」は次のように書かれていました。


1. 名称、時期
海上〇〇装置の長期保全用防錆処置工事
■講師コメント ↑この装置はなにを目的としているのか。今回その成果は得られているのかをタイトルで表すことが必要です

 

2. 立場 (指導監督的立場がわかるように)
品質管理の責任者として、施工の計画立案と管理を行った。
3. 業務概要(物件・対策の概要、自分の成果・貢献を宣言する。)
@ 物件の規模、仕様、難易度等
漁業盛業期間中の港湾内に停泊中の作業船上
A 応用技術(技術名) 
大水深油圧制御技術、防錆技術 ここでは海洋関連がメインとなるようにしてください

■講師コメント ↑これはどこに応用しているのか。応用とは判断、実行、成果を得ることを指します。

 

B 自分の貢献(〜を〜したこと)
海上〇〇装置維持管理の低コスト化と長寿命化
C 成果 (コストダウン、品質向上、リサイクル、環境負荷低減、安全性向上など)
油圧回路を用いた薬液循環による工事費用総額50%削減、薬液排出による汚染防止
4. 技術的問題点と解決方法
4-1 技術的問題点(目標と現実の差、被害、望ましくない状況。業務課題ではない)
@ 海水や潮風の影響により、電飾防食は効果が早くなくなる。また、回路内部の防錆処理も含まれるため、塗料を使用できない。

■講師コメント このような制約があるなら、普通はどう対処しているのか。従来法は?

 

A 緊急事態に仕様する危機であり作動時間が最小限になるよう設計されているため使用後の作動液は全て船外へ排出される設計になっている。

■講師コメント このことの何が問題なのか意味不明です。成り行き的にそうなっているなら従えばよいだけです。

 

B 解放回路から循環回路への恒久的な改造は国際規格により禁止されている。

■講師コメント では普通はどう対しているのか。従来法で問題なく処理できるのでは?

 

4-2 解決策(技術的提案、4-1を改善に導いた方策)
@ グリコールを防錆剤として使用する。
です

■講師コメント この薬剤の使用に際して難しい点は何か。提案の技術応用はどこにありますか?

A 薬液の海洋への排出抑制と船上での保管量制限を解消するため、開放系を循環系に変更し薬液を回収、再利用する。

■講師コメント 保管量制限を解消するとはどういう趣旨か?

 

B 復旧可能な範囲で解放回路を35MPaの耐圧構造を持つ循環回路へ改造し、施工後に開放系へ復旧する。

■講師コメント 開放→耐圧→開放 この意味がわかりません。ABは同じことのダブりです。


4-3 苦心して工夫したこと(解決策を検討、遂行する上で工夫した事、アイデア、考察)
@ 耐圧の向上と柔軟性のトレードオフを、据付の固定配管と高圧用ホースを組み合わせた回路を考案することによって両立し、復旧作業時間と工事費を節約した。

■講師コメント トレードオフ? つまり耐圧ホースさえあればできることではありませんか?この両立はそんなに難しいことですか。

 

A 流量調整機構と減圧機構を組み合わせた回路により、性状判定用の薬液の採集と基準外の薬液の分離を安全に行えるようにした。

■講師コメント やったことの目的と手段、結果だけがかかれています。これは工夫の説明なのか、記述されている意味がわかりません


5. 解決策の妥当性(業務に対する評価、改善効果、目標到達度も書く)
5-1 独創性、先駆性はあるか(独自性がある。ただ単に「他事例がない」ではだめ)
海中で使用する機器の防錆を電極、脱気、塗装以外の手段で行なった。

5-2 応用性、汎用性はあるか(同技術のマーケットの大きさ、市場貢献可能性)
〇〇作業船に必ず設置されている〇〇装置で適応できる。海洋開発用の施工機械の増加に伴い需要が見込まれる。

5-3 経済的評価(事業主、クライアントの利益(省エネ量、もうけ、節約金額)
業界全体で薬液の需要が上がり入手困難になる可能性があるので、回収効率の改善が重要。
工場への輸送費用、薬液の運搬費用、保管倉庫の賃料、廃棄費用も抑制できる。

5-4 環境保全効果
使用した薬液は適切な処置を施してから廃棄するため環境への影響を最小限に抑えることができた。

6. 現時点での評価(技術や社会情勢の変化、自分のレベル向上を考慮した上での反省点)
 下の1〜4の文に当てはめて書いてください。
1 失敗したことは、注入後の薬液の汚染であった。
2 この原因は、薬剤と作動液のグリコールの濃度である。 濃度がどうしてか?
3 この事態に至ったのは、グリコールとラバー製品の反応性に対する判断を誤っていたことが原因である。 化学的知識の欠如では?
4 これにより得られた知見は、グリコールによる金属の腐食防止とパッキンの劣化速度の変化である。

■講師コメント 部品、材料のレベルにとどまっていて、海洋工学の技術を高める知見にはなっていません

7. 現時点での改善策(最新の解決方法、法規制、コスト安、海外輸入品など)
 水とグリコールの混合物とパッキンが反応し、油圧よりもパッキンの劣化が早い報告が最近になった報告され始めている。対策案としては耐水性の高いパッキンへ交換と反応性の低い薬液の開発がある。薬液の反応性が低いことは生体への影響も抑制される効果が期待される。

8. 技術的課題、将来展望(まだ残っている改善すべき点、今後の動向予測)
 海洋・深海底開発技術の進歩が要求されておりそれに、伴って海底に降下する機器の保全に関してさらなる経済性と簡略化が必要である。


 業績の問題点、解決策、今後の課題など一通り書いていただきましたが、結論として得られた知見は業績の本質的な物とはなっていませんでした。これでは技術マネージャー物の一貫性を疑われかねません。当初計画したことと、実際に取り組んだこと、それから完成後に検証したこと、これらは一直線上に並ぶことによって専門家らしい一貫性が打ち出せるのです。もしこれがその時々の成り行きで、技術の視点はバラバラとなったしたら、一貫性を持たないただの下請的な作業者と受け取られてしまいます。

 本研究所では技術的体験チェックシートによってエンジニアの業績を隅々までチェックし、貢献や成果を明らかにするとともに、最終的に打ち出された受講者様の業績が技術士にふさわしいものであるかを確認し、もし不十分と考えられた場合は改善を指導しています。その時、なぜ答案の記述が技術士にふさわしいものと言えないのか、といったコンピテンシーの尺度についてもケースバイケースでわかりやすくご説明しています。このためご自身では業績の中の何処が技術士にふさわしいといえるかわからない方でも、コーチング指導によって、試験官から見た場合の評価は明確にわかるようになり、自信を持って口頭試験に臨めるようになります。

2018年3月29日 衛生部門、空気調和科目の方の電話によるコーチング指導

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この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、40分間行なわれ,その受講者様は衛生部門、空気調和科目を目指す方で、居住地、東京から電話を用いて相談されました。解いている問題は医薬品工場の3室の空調設備設計に関するもので、この日は「バリテーション適格性評価」が疑問の中心でした。


問題文

U-2-2 医薬品固形製剤工場の建設に当たり,空気調和設備の設計を担当することに なった。その中で,空調ゾーニングにおいて,内部発熱の異なる3室の製造室を同一系 統の空調機で空調する。室内条件は3室とも同一であり,次の通りである。

 ・室内面積:40 m2,天井高さ3m

 ・室内温湿度:24℃±2℃, 50%±10%

 ・清浄度:JIS B 9920による清浄度クラス7 (Fed.Std.209Eクラス10000)

 ・製造時間:24時間対応(非製造時あり)

 医薬品製造施設特有の留意事項に配慮し,’次の問いに答えよ。

(1)製造室の清浄度を維持し,医薬品の汚染を防止するための室圧制御において,影響を与える要因を6項目挙げよ。

(2) 3室の製造室系統の空調ダクトフローシートを簡潔に図示せよ。図には,コイル,

  加湿器,フィルター,温湿度センサー,室圧制御関連装置など必要なものを記せ。ただし,3室とも交叉汚染に配慮し開口部を般けることはできない。

(3)本計画特有の空調設備に関わる省エネルギー対策を3項目挙げ,簡潔に説明せよ。

(4)空気調和設備の予測的バリデーションにおける適格性評価(クオリフィケーション)を4項目挙げ。それぞれの実抜事項を簡潔に述べよ。


解答

4、バリテーション適格性評価
@室内温湿度測定
室内の温湿度状況を温湿度計で測定。対象室の温度及び湿度が設計条件を満たしていること。1分間隔、1h測定。(平均値又は時間的な変動で確認)
A風量換気回数
管理上の上下限値を満たすこと。また、低換気回数(1時間あたりの部屋の空気の入れ替え回数)を越えていること。風速試験で求めた風速とエアフィルタの有効間口寸法から時間当たりの風量を算出する。求めた風量と室容積で換気回数を求める。
B浮遊微粒子濃度試験(清浄度測定)
 パーティクルカウンタで、浮遊微粒子の個数を測定する。対象粒子径0.5、1.0、5.0μm。測定点数10。測定高さ床上1m。測定回数1ポイント3回測定。サンプリング量28.3L/min(1CF)。
C気流可視化
気流可視化装置に純水、液体窒素を注入する。トレーサ発生ノズルを、気流方向を確認したい場所に置く。トレーサを発生させ、トレーサの流れる方向により気流を確認する。デジタルカメラまたはVTR記録。



という解答に対して、どのような結果になるか検証の目標を確認しました。

@室内温湿度測定
温度変化の幅が指定されているので、その範囲に収まっていること。

A風量換気回数
換気回数の測定方法、すなわち吹き出し空気量。
それが換気回数目標値を越えていること。

B浮遊微粒子濃度試験(清浄度測定)
 パーティクルカウンタで、浮遊微粒子の個数を測定する。対象粒子径0.5で分散分析して期待値が95%信頼区間で目標値をクリアする。

C気流可視化
トレーサで可視化して、気流が吹き出し口から、製剤作業域にダイレクトに到達しているかを見る。


というように製薬工場のクリーンルームについてのバリデーションとはどうすべきか、一つ一つ確認しました。

 このような問題では環境を目的の状態に維持するために何をどうするかという制御項目を正しく挙げる必要があり、その一方で「予測的バリデーションにおける適格性評価(クオリフィケーション)」というよくわからない要求に対して適切に答えなければなりません。

 技術士試験問題は部門科目によってはこのようなとことん難解な問題と成り得る場合があり、その時はいくら考えても答えがわからず、最終的には正解と思われる答えを提示してもらえないと前に進めません。 このため本講座では、一応ご自身で回答を試みていただいて、どうしてもわからないというときは、今回のコーチング指導のように講師がともに考えて答えを導くということをやっております。この結果、全く答えが分からないで勉強が挫折してしまうという問題は1度も陥ったことがありません。
 問題について苦手意識を持たれていて、書き方がわからない可能性があるとお考えの方でも、必ずサポートによって解決方法見出せますのでどうかご安心ください。

2018年3月28日 機械部門、流体力学科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、50分間行なわれ,その受講者様は機械部門、流体力学科目を目指す方で、居住地、広島から電話を用いて相談されました。U-2-1問題について、添削が続いたにもかかわらず正しい方向に解けていない状況なので、電話コーチングで指導することにしました。
 機械部門流体工学のU-2問題は次のようなCFDと風洞実験を用いて実務課題を解決する問題でした。


流体機械の性能改善をCFDを活用してこれまでよりも短期間・低コストで実施できるようになってきている。あなたがCFDと模型試験をもちいて現有の流体機械の効率を改善するプロジェクトの技術リーダーになったと仮定して、対象とする流体機械を1つ選定し、以下の問いに答えよ。
(1)選定した流体機械とその特徴について述べよ。
(2)検討すべき技術事項とその理由、及び技術検討を進める手順について述べよ。
(3)技術検討をする上での留意すべき事項について述べよ。



 この問題をT様はいつもの取り組んでいる現実的な課題をそのまま当てはめていたため、複雑すぎて解けなくなっていました。

 

 


T様の解答

 

(1)選定した流体機械とその特徴

〇〇施設におけるガス〇〇装置

1. 流体は固気2相流であり、〇〇装置より上流で乱流で、〇〇ブロック直前で平行流、〇〇ブロック内触媒板間で層流である。

2. ガス流れがレイノルズ数1000以下の層流で脱硝効率が上がる。

3. 〇〇の硬さと脱硝効率は反比例の関係にある。

2)a)検討すべき技術事項

 1. CFDでガス流量が〇〇板間で一様で反応機断面に対し、偏流をなくなるように、〇〇装置入口においてダンパーの配置を検討する。

■講師コメント ダンパーの配置を検討するとはどうすることですか。 試行錯誤で計算するでは×。

 

2.模型実験の触媒ブロックで整流された排ガスにより脱硝効率が最大となる硬度を求める検討を行う。

■講師コメント 現実は二相流と思われるが、模型実験ではどうするのか。 実ガスを実験に用いるのか? その温度は何度くらいか。

〇〇効率が最大となる硬度など、どうやって実験で出るのですか。試行錯誤的に何回も実験するのでは×です。

 

b)技術検討を進める手順

(1)   脱硝装置入口でダンパーを500mmピッチで取付、排ガスを6m/sで流して反応機断面に対し一様な流れか実験。

(2)   一様な流れでなければ、装置内の偏流が発生する箇所にダンパーを増加させ再実験。

(3)  模型実験で実寸の触媒ブロックでブロック高さを一定にし、排ガスを触媒板間で一様な流速にし、固体の粒径を分けて各々の粒径で最大の効率となる触媒硬度を求める。

(4)  触媒ブロックの摩耗率を決めそれ以上の摩耗率であれば、硬度を上げる。

■講師コメント ここは「CFDで・・・する」、「実験で・・・する」と書いてください。


3)検討を行うにあたっての技術的事項

(1)偏流が起こらなくても触媒ブロック上で乱流が起こる可能性があるので、乱流が起これば、流速を増減させる。

(2)C=uΔt/ΔLでCはクーラン数、uは 流速 、Δtは時間間隔、ΔLは 要素 幅としてΔtを小さくしてCを10以下とし、流れが細かく理解できるようにする。

(3)触媒損傷は石炭灰の粒径、ガス流速、衝突角度に依存する摩耗式により求める。

■講師コメント ここは上記2)a)の操作に対して、品質を高めるための提案です。

 


そこで実務の場面の中から、問題に適合した流体部分を取り出して、そこだけを解くことにしました。実際の流れを確認したところ、急なダクトの曲がりの直後に平行流を得たいという難しい課題があることがわかりました。そこで90度の角エルボダクトにガイドベーンをつけて、平行流にするという課題を設定しました。

 一般的にこのような直角の角エルボダクトでは、空気の流れは外側に偏ってしまい、曲がりの内側は風が流れないか、または逆流が生じるのが普通です。この問題ではそうした好ましくない流れの状態をcfdと風洞実験で確認して改善していくという手続きが求められました。

 課題を設定した後、CFDと風洞実験の役割を設定しました。

 CFDでは直角の角エルボダクトで、ガイドベーンによって曲がりの内側に流れの向きを変えてやることで出口での風速の分布と平行流に近づける事を検討することとしました。

 一方、風洞実験ではCFDでは確認することのできない現象をチェックする必要がありました。ガイドベーンによって流の向きは変えられたとしても、逆流が生じたり、渦を巻いたりする現象が予想されました。このような現象は、平均的な流れを捉えるCFDでは分析することはできません。

 

 そこで風洞実験で透明なダクトを用いて、空気を流すことによって、流れが乱れていないことを確認することにしました。もし偏りがあったり渦を巻いていたりした場合は、さらにガイドベーンを大きくするとかダクトの出口に抵抗つけて流速を平均化する必要があるからです。


 このほか、こうした解析の前提として、実務で対象としている流体が後半の排気ガスであることから、温度や粘性、個体・気体の二相流であることから、本来は正しい解析ができない恐れがありました。そこでCDを行う際には流体の密度や粘性を合わせる事、また風洞実験では常温空気を用いて実験するにあたり先の流体条件が無視できるものであることを確認することが前提条件であると申し上げました。

 以上を持ってこの日の電話コーチングによる指導を完了しました。機械工学流体科目のこのような問題ではT様はご自身の考えでは、問題が単純化できず実務で書かれているたくさんの問題が噴出して、答案としてまとめることができませんでした。しかし本講座のコーチング指導ではひとつひとつ問題を解決しコーチングによって必ず答えにたどり着くという指導を行っております。    

   コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年3月24日 電気電子部門、情報通信科目の方のスカイプによるコーチング指導

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この日のコーチングによる指導時間は18時00分から、35分間行なわれ,その受講者様は電気電子部門、情報通信科目を目指す方で、居住地、東京からスカイプを用いて相談されました。

H29年U-2-2問題


近年、次世代の情報通信ネットワークを用いた新たなユースケースの実現が注目されている。その1つとして、工事現場から数10km以上離れた地点から、オペレータがブルドーザ等の重機をリアルタイムで遠隔操作する土木工事アプリケーションがある。あなたは、そのアプリケーションを実現するプロジェクト担当責任者として技術検討を進めている。このプロジェクトを進めるに当たり、下記の内容について記述せよ。
(1) 上記プロジェクトのフィージビリティスタディを進める際の手順について説明せよ。
(2) 上記の遠隔土木工事アプリケーションを実現する際に必要な、情報通信の観点からのシステム要件を4点挙げ、その内容を説明せよ。
(3) (2)で挙げたシステム要件のうちの1つを取り上げ、その要件を満足する情報通信インフラにおける技術手段について説明せよ。さらにその技術手段を実施する際に留意すべき事項を述べよ。


この問題に対してT様は一般的な解き方しか思いつきませんでした。それは本質的答えを考えるという推論姿勢が欠けていたからです。
 問題文は毎年応用力傾向を増しています。T様は答えを考え、知っていることを書くという姿勢で解いていましたが、例年困難さをお感じになっていました。

 そこで講座の指導では、暗記に頼ることをやめて、ちゃんと問題文を読んで自分の考えをまとめること勧めました。T様はこれまで他の指導機関で学ばれて、キーワードを300暗記し、そして書く練習だけは誰にも負けない程度に行ってきたとのことでした。しかし技術士試験では書く力だけでは点が取れません。内容の提案力が勝負なのです。講座の指導のメニューではT様向けに特別な指導メニューを用意しました。

 それは、T様は答案に書かれたように書いたら試験官がどう考えるか、ということを毎回お伝えするようにしたのです。この結果、答案内容に対して試験官が疑問や反論を持つ可能性があるとT様が次第に気づくようになり、書き方の姿勢がだんだん変わっていたのです。この結果は、最終的に答案はサジェスチョンはするものの、語句の直しはせずとも、T様ご自身で正解答案を作成することができました。この体験は、T様の自信をけることに役立ったと思います。

 コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年3月22日 水道部門、下水道科目の方のスカイプによるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、01時間00分間行なわれ,その受講者様は水道部門、下水道科目を目指す方で、居住地、東京からスカイプを用いて相談されました。基本的な質問と業績のまとめ方について話し合いました。

 実はこれに先立って、次のようなメールのやり取りがありました。

 


1 背景:〇〇市ポンプ所は雨水を吸揚し〇〇川へ放流している。ポンプは〇台設置しゲリラ豪雨に備え雨水が来る前から運転可能な先行待機型である。また、大口径・高揚程のため、ポンプ軸受の無注水化が出来ない。当ポンプ所は豪雨時にポンプ冷却水が不足し、全台停止する事故が発生し、早急に冷却水の回収率改善と供給能力向上を図る必要があった。

 ■ポンプが無注水だから、注水型にするという、問題に対して答えを暗示させる前置きです。答えがすでに明らかとなっているわかりやすすぎる業務です。しかも前置きとして冗長に感じます。720字しかないのに「背景」までいるでしょうか。

 

2 立場と役割:指導的立場で問題を分析し試験・計画・設計・施工・技術評価を行った。3 課題、問題点:速やかに豪雨時におけるポンプの信頼性を向上させることが課題である。悶題点は@冷却水回収率の不足、A冷却水供給能力の不足であり並行で検討した。

 ■問題点はやはり水、課題は1と同じことの繰り返しで、進展していません。@とAがあるが共に水で、これでは管理者として視点の広さを訴えることができません。

ダメ直し的な業務です。悪さの原因究明、ポンプの修理です。提案は横から縦‥?なぜなのか。技術的背景がわかりませんので、独断的ともとれます。

 

4 技術的解決策:@については漏れ状況を試験した結果、各ポンプ冷却水管の逆止弁からの漏れが多いことが判明したので交換し、弁のシール性を向上させるため、配置を横置きから縦織きにすることで漏れを少なくした。(回収率53%、86%)Aについては上水配管を太くする(40A→75A)ことで当初検討を進めていたが水道基本料金が6倍になるため見送った。そこで、未使用の水榊(440m3)に着目して調査し、使用できることが判明したので改造した。当初、新旧水槽を連絡管で接続するため既設水楠に穴を開ける必要が生じ、1ヶ月程度ポンプを淬止する期間が必要であった。しかし、既設水梢と冷却水供給ポンプ間の配管に連絡管を接続する施工法で、停止期間を3日間に短縮した。

 ■やらずに見送ったことを書いて何の意味がありますか。それは業績ではありません。40から75Aではコストアップであり得ない選択だったのでは。現実味に欠けて、管理者としてのセンスを疑われませんか?

未使用の水槽を探しあてて?たまたま利用できたことが良かったとのことですが、そのようなことが貢献と言えるでしょうか。もしそのような遊休施設があれば、だれでも使いますし、それは今回限りのことにすぎません。

そんなことではなく、ご自身の下水道の技術応用による提案ははないのでしょうか。

 

5 成果:対策前はポンプ全台運転時間が3.3時間であったが、対策後は12. 3時間となり豪雨時だけでなく震災時における信頼性も向上した。また、水槽を2槽化にすることで各水槽の工事時(耐震化等)における冗長化も図れた。

■結果は3.3hから12.3hで効果は認めます。しかし、途中のプロセスの巧みさが見えません。誰がやってもここまではできそう・・と感じられる書き方では技術士にふさわしいコンピテンシーを打ち出すのは難しいと思います。2水槽化がとても良いとされていますが、しかしそのようなことを最初から目指していたわけではなく、成り行き的にそうなっただけの成果ではありませんか。専門家に特有の一貫性というものが打ち出せていません。


このような添削をベースに話し合ったところ、ご理解が進み業績論文のまとめは短時間のうちに完成させることができました。

 どなたの業績についても、本研究所では技術的体験チェックシートで詳細に分析しており、技術士のコンピテンシーを高めるための材料探しを体験業務の隅々まで行って、出来る限りのプレゼンテーションとなるように指導しております。

2018年3月19日 建設部門、施工管理科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は18時00分から、30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、施工管理科目を目指す方で、居住地、東京から電話を用いて相談されました。築堤工事の業績について技術的なポイントをどのようにアピールするか悩まれていました。
 K様は、施工管理の業務そのものには技術的なアピールできる材料がないと考えて、計測や騒音環境の改善のみを取り上げていました。しかし、それでは築堤工事の全体系が理解できません。

 私が感じていたのは、盛土の施工管理をちゃんと述べるべきだということでした。施工管理の科目なのですから、普通に施工管理ができれば◎のはずです。ところが、この時答案に書かれているのは簡易な計測法や振動レベルといった、管理項目の一部の断片に過ぎません。施工管理の都合上、それらがポイントであったということはわかりますが、その前提となる全体の施工管理が見えていないのです。こんな部分だけで施工管理と言えるでしょうか。

 そこで、 3つの業績の改善策の内、1つを施工の工程管理としました。そして他2つは品質管理と建設環境の改善としたわけです。

 現場にお勤めの多くの方は、建設施工の管理業務にはほとんど技術はないとお考えのようですが、施工管理とはすなわちヒト、モノ、カネを利用して技術までに建設工事を完了させるマネジメント技術です。建設、施工管理で受験するとしたらそのようなマネジメントについてプレゼンできれば十分なのです。

 ハイテクにこだわるのは一般的な現場技術者の傾向です。しかし技術士としては、必ずしもそんなテクニックではなく、ちゃんとしたら施工管理を経済的に効率的にできれば充分なのです。多少独創的で汎用性のあるプレゼンとする必要がありますが、決して無理してまでハイテクを訴える必要まではありません。

 K様は代替案として、無対策で問題なく済んだ施工提案を挙げて、施工業者として慎重であったことを訴えるべきとお考えになったようです。しかしそれほど良い業績論文とも思いません。
姿勢だけで貢献や技術力を訴えることは難しいからです。それよりもやったことをもとにちゃんとプレゼンされるべきでした。なぜなら業績論文とは本来はやったことを述べる場所なのですから。

 私はいつも「その業務は技術者でなくともできますか」と問いかけるようにしています。例えば施工管理が専門では無い事務長さんとか、現場に長く勤めてマネージメント力にもたけた人がいらっしゃるかと思います。そのような人がよくコーディネーターの役割を果たしている場合があるからです。

技術士にふさわしいかどうか心配な業務とは、そのような施工管理を専門としない方でもできる仕事かどうかです。おそらく技術的な信頼性品質確保の問題があって、実際の業務は施工管理者で訳では困難だと思われます。

 K様の場合施工管理だけでは技術士にふさわしいとは受け止めてもらえないと考えて、技術的なポイントを無理に盛り込んだために施工管理の全体系が見えなくなっていたのです。このような全体形を整えて、そしてしかるべきポイントで技術を的確に応用したことを述べる・・・・、そういったプレゼンの戦略を提案しております。

 ご自身の業績に関して技術士にふさわしいか否か、もし自信がなくなったらどうかお問合せ下さい。本研究所ではコンピテンシーの尺度に照らして技術者としての貢献が技術士にふさわしいレベルまで到達しているかどうか、スピード判定して差し上げています。そして皆さん必要としているのが、技術士にふさわしいレベルに到達しなかったときにどうやって高めるかということです。これについては、業績の論理性を高めることや、独創性や汎用性を高めて有意義な技術貢献をしたことを示したり、あるいは業績の総括として体験から得た知見を部門や業界の変革につなげる知見としてまとめあげたにする・・・・こうしたことをご提案して業績の評価が高まるように努めております。

2018年3月17日 電気電子部門、配電科目の方の面談によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は15時00分から、1時間30分間行なわれ,その受講者様は電気電子部門、配電科目を目指す方で、居住地、東京から面談を用いて相談されました。添削と音声ガイドによってこれまで技術的体験チェックシートを仕上げてきましたが、その展開がよくわからないということで面談して確認に来られました。

 添削のチェックバックは、当日または翌日のクイックレスポンスで行っております。こちらの方が受講者様にちゃんとをお送りしてことをご説明しました。結局、メールの添付ファイルがちゃんと伝わっていなかったということがわかり、疑問点は解けました。
 そこでこの機会を利用して技術的体験チェックシートのさらなる検討を行いました。
 それは、4−1問題点、4−2解決策業務、4−3工夫した点について、講師の側で整理再構築した内容を提示してお渡ししておりましたが、その内容について個々の記述内容を完成する必要がありました。

 この日問題となったのは、発電所から家庭に電気を配る送電線が、当初の設計の設備容量に対して、実際に予測したほど電力需要が伸びなかったという問題です。これは建設を数年経ってから確認されたことです。本来、送電線のサイズは都市の消費電力を予測してある安全率を持ってサイズを決定するものですが、しかし新興国の経済事情によっては、予想した通りに都市の電力需要が伸びないという事情があるようです。このような予測と現実が違う事実に対してどのように対処したらよいか。それがエンジニアとしての今後の業務に対する課題となっていくわけです。

 結論としてこの日明らかとなったとは、結局設計の時点では未来の需要を見通すことが不可能で、ある程度の余裕率を持って設計するしかないと言うことです。しかし、余裕率を大きくすることは過剰設計となり不経済な結果となってしまいます。そこで、余裕率を上げるに大きな電力需要の変動に耐えるためには、電線の引っ張り強度を上げてたるみを小さくするしかないということです。実際そのような新製品の開発が電線会社で行われているということで、ニーズの正しさが裏付けられたということです。

 

 業績論文については、今回ご説明したように各受講者様の体験業務を詳細にお聞きしてその中からベストの内容を打ち出せるようにコーチングでご指導しています。体験業務の中のマーケットに関する部分かまたは、技術経営的な要素にあるのか、それとも高度な技術貢献にあったのか、どのようなケースであったとしても技術的体験チェックシートで仔細にチェックしてベストのプレゼンができるように努めておりますのでご安心ください。

2018年3月13日 建設部門、鋼コン科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は17時30分から、42分間行なわれ,その受講者様は建設部門、鋼コン科目を目指す方で、居住地の宮城県から電話を用いて相談されました。リスクの考え方について質問されました。

 まず問題文と解答文は次のようになっていました。

 


 

 

H29 V-2

我が国では、近年、平成23年3月東日本大震災、平成26年8月豪雨、平成27年9月関東・東北豪雨、平成28年4月熊本地震など、各地で自然災害が発生している。このように、連続する大規模地震、津波や集中豪雨のように、いままで経験したことのない自然災害が発生している。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。

(1)我が国の自然災害に対するインフラ、公共施設の社会資本の防災・減災に向けた対策における問題点、克服すべき課題について、幅広い視点から概説せよ。

(2)上述した課題を踏まえ、鋼構造の分野において、あなたが最も重要と考える技術的課題を2つ挙げ、それぞれについて解決するための技術的提案を示せ。

(3)あなたの技術提案それぞれについて、それらがもたらす効果を具体的に示すとともに、その技術的提案を実行する際のリスクや課題について論述せよ。

 


 

(1)問題点、課題

1)  インフラに粘り強い構造を導入

自然災害でインフラの脆性破壊・全体崩壊が生じた場合、住民の避難時間が確保不可で多大な被害。よって従来の耐荷力の増加対策に加え、塑性変形の許容によりインフラに粘り強い構造を導入することが課題。

2)  維持管理のコスト低減

インフラの防災機能を発揮するためには維持管理で部材健全が前提→予算不足の状況下では全施設への長寿命化や予防保全管理が困難。よって、インフラの設置環境や重要度、要求性能に応じた維持管理でコストの低減を図ることが課題

3)  技術者の確保

インフラは災害時の救援活動拠点だから早期復旧が必要だが、技術者不足。よって、産学官が連携した人材育成、残業時間削減や週休二日制導入等による労働環境の改善で技術者を確保することが課題

(2)重要な技術的課題と技術的解決案

課題1)鋼橋上部工への粘り強い構造を導入

提案1)粘り強い構造を導入するため、鋼上部工の塑性化・部分破壊の許容や地震Eの吸収によって、脆性破壊を抑える。具体的には、塑性設計や制震デバイス(ダンパーによる減衰付加)の導入

課題2)鋼橋の維持管理のコスト低減

提案2)コスト低減のため性能照査型設計法の導入により架橋環境、重要度、設計耐久年数に応じた維持管理手法・構造を設定。具体例1防食@飛来塩分多→高耐久の金属溶射やグラッド鋼A残存寿命短→低耐久Ra-V。2点検@長大中橋→センサーで腐食自動探知A小橋→簡易点検。3構造:長支間→合理化少数桁で部材低減

(3)効果・リスク・課題

1)塑性設計について

@効果:脆性破壊・全体崩壊を防止→住民の避難時間を確保→人命を守る。

Aリスク:塑性化後の断面は、車両通行等の荷重により破断が生ずる危険。

B課題:活荷重に対する塑性断面耐荷力のFEM検証や破壊部材削除モデルでの解析等で積載荷重制限や補強部材設置を判断

2)性能照査型設計法について

@効果:要求性能に応じた維持管理でコスト低減→部材健全保持→防災機能発揮

Aリスク:社会情勢変化に伴い要求耐久年数が設定値より増加→損傷発生拡大

B課題:定期的な維持管理手法見直し+社会情勢変化(予算)を踏まえた劣化シュミレーションで設定耐久年数の精度向上

ABの修正案

Aリスク:設計耐久年数と実耐久年数のギャップが生じた場合、採用した維持管理手法・構造が過大設計または耐久年数不足から損傷の発生・拡大

B課題:維持管理手法・構造の耐久性データ蓄積+維持管理を踏まえた劣化シュミレーションで設計耐久年数の精度向上

 


 

 性能照査型設計では目標寿命前に損壊する確率は0ではない。これは基本的な前提事項です。ですので、問題(3)で求めるリスクとは、そのような一般事項ではなく、ご自分が提案内容の方策に含まれるリスクを精査することを求めているということです。

 すなわち、(2)の「重要な技術的課題と技術的解決案」では課題として次の2つが宣言されていました。

課題1)鋼橋上部工への粘り強い構造を導入

課題2)鋼橋の維持管理のコスト低減

 これらを行うことによって発生する頻度は小さいが被害額の大きい現象は何かという問題です。一般の人にはわからないが、技術的なメカニズムを考えるれば技術士なら推論可能である事項が問われています。

 また、改善案に示されている「設計耐久年数と実耐久年数のギャップが生じた場合、・・」という前提は答える内容の意味を狭くしてしまいますので好ましいものではありません。このようなことをコーチングによって指導しました。

2018年3月9日 化学部門、セラミクス、無機化学科目の方のスカイプによるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、1時間20分間行なわれ,その受講者様は化学部門、セラミクス、無機化学科目を目指す方で、居住地の東京からスカイプを用いて相談されました。業務内容の詳細の仕上げ法についてコーチング指導を行いました。

  この指導に先立って受講者様のS様より、次のようなメールと添付にて業務内容の詳細をいただいておりました。

 


 

 

お世話になります。

検討し、改善いたしました。暫定版ですが、添付いたします。

このあたりで一度、スカイプで相談したいなと思っております。

明日  3月9日(金)PM9:00〜

または、3月11日(日)終日

どちらか、ご都合のよろしい時間はありますでしょうか。来週でも可能です。

以上、よろしくお願いいたします。

 


 

当研究所ではこうしたご相談の要望に対して、受講者様の時間的な都合にできるだけ合わせるように、随時電話スカイプによる相談を受け付けております。

業務内容の詳細は次のようなものでした。

 


 

1.立場、役割 製剤設計技術主任として、現行品改良のため製剤の設計と性能を評価。

2. 業務概要 〇〇剤(後発品、O/W型乳剤、油相:〇〇〇〇、300万人分/年、加速試験)の、〇〇性向上、〇〇障害付与による〇〇合一抑制と、比重制御による〇〇抑制により、3年間の安定性を確保した。

3. 技術的問題点 @瓶内(30人分)でミセルが凝集・合一し、効果に±〇〇%ものバラつき発生。Aミセル浮沈抑制用の擬塑性増粘剤で、滑り性が上昇(内視鏡挿入手技の妨げ)し、シェアが減少。B生産機の乳化性能が不足により、長時間処理の熱でミセル安定性が低下。

4. 解決策の提案 @ミセル凝集抑制のため、親水性シリカ粒子によるミセル濡れ性向上及び、水相の高分子増粘剤濃度増加による立体反発で分散を維持した。また、粘度制御によって再分散性を確保した。A親水性シリカ粒子を用いて、水相-ミセル間の比重差ρ=0.01に低減し、浮沈速度を低下した。Bエネルギー効率の高い高圧乳化法を採用し、安定なミセル径と経済性の観点から均質化圧力を80MPaに高めた。

5. 成果 @ミセル合一速度80%抑制と再分散性95倍向上により、効果のばらつきを先発品の〇〇%に抑制した。A比重差低減によるクリーミング速度65%抑制で、擬塑性増粘剤不使用を実現し、滑り性の評価を100%改善した。品質の向上により売上が5%増加した。得られた知見:O/W型乳剤のミセルにシリカ粒子を導入する場合、油相の成分とシリカ粒子の組み合わせによっては、シリカ粒子が油相から離脱し水相に移行する場合がある。油相−シリカ粒子間相互作用を高めるため、官能基の付与等が有効である。


 

 

今回は業務内容の詳細の仕上げの最終段階に相当します。全体的な印象を確かなものとするため、概要、技術的問題点、解決策の提案、成果というか項目ごとのバランスを整える必要があります。業績論文では解決策の提案は主体となりますので、答案の中で最も大きいウェイトを占めるように仕上げていく必要がありました。

 今回いただいた業務内容の詳細では、残念ながら成果の項が解決策を同程度の内容となっており、バランスが悪くなっていました。業績の貢献を訴えるあまり成果の内容は文字数を増してしまう傾向はよく見られることです。しかしバランスを崩すと冗長感を増し、それが成果に関する記述であると、論文の後半でくどさが目に付くようになります。

 そこで、成果の項を簡潔に記述して、対策を解決策の項でしっかり述べるようにご提案しました。この結果はバランスが良くなってとても見やすくなりました。

 

コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年3月8日 電気電子部門、配電科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、00時間30分間行なわれ,その受講者様は電気電子部門、配電科目を目指す方で、居住地、東京から電話を用いて相談されました。貢献、技術、工夫とは何かを中心に指導しました。

 電気電子部門における配電業務では、架空電線の手段として鉄塔建設が行われますが、それ自体は構造力学的な貢献が大きく、単純に電気設備技術者としての貢献を訴えることは難しいということをお伝えしました。
 このコーチング指導の前提として、次のような技術的体験チェックシートをいただいておりました。■印は添削のコメントを表します。

 


 

 

1. 名称、時期

〇〇国〇〇市〇〇変電所建設に伴う送配電設備設計

平成〇〇年5月〜平成〇〇年2月

2. 立場 (指導監督的立場がわかるように)

送配電設備コンサルタントとして設計責任者として、地質地形調査を反映した送配電線ルート計画、送配電設備設計を行った。

3. 業務概要(物件・対策の概要、自分の成果・貢献を宣言する。)

@    110 kV送電、15kV配電

A    適正ループ化により 

■適正とは何のことか「適正」にするために技術応用があるはずですので、この適正という言葉を使わずに表してください。

B    地形地質調査にて地形地質状態を特定し、適切なルート計画及び鉄塔タイプを選定した。         

■ 「地形地質」? こうした技術は応用理学部門や建設部門に相当する技術であり、これでは電気工学以外の業績となってしまいますので要注意です。

C    他変電所過負荷容量10%低減

4. 技術的問題点と解決方法

4-1 技術的問題点(目標と現実の差、被害、望ましくない状況。業務課題ではない

@    地形状態及び地耐力を把握せず、ルート選定を見余ると、適切な鉄塔設計ができず、鉄塔崩壊が発生する。 

■ここでは技術的問題点を抽出したいところなのに、問題の方法は把握せず着手したら、それは人為的なミスとなって本来の問題点の抽出になりません。

A    地形状態及びを把握せず、ルート選定を見余ると、適切な鉄塔設計ができず、過剰設計となり予算超過が発生する。

■こちらも同じで何かを見誤ったら、それはやはり人為的なミスであって技術的問題点とはなりません。まずは誤りなしに人が普通に正しく行うことを前提としてください。

4-2 解決策(技術的提案、4-1を改善に導いた方策)

@    標準貫入試験により、地耐力を判断した。 

■建設部門の技術に相当しますので、これを1番の技術対応に設定すると電気以外なので門前払いとなります。

A    測量調査により、地形状態を判断した。

4-3 苦心して工夫したこと(解決策を検討、遂行する上で工夫した事、アイデア、考察)

@    地形状態を加味し一部の標準貫入試験箇所を簡易貫入試験を採用することで経済的に調査を進めることができた。  

■ただ普通に工事を行ったではなく、独自の工夫点はどこなのかを示すように。それが技術者のコンピテンシーとなります。

A    経済性、施工性への対応性を加え、環境影響及び維持管理面も考慮して、鉄塔ではなく積極的に鋼管柱を提案した。  

■交換とか、変更とは対策の手続きの名称であって、そのことのどこが工夫なのかを述べる必要があります。

 


 

 電話スカイプによるコーチング指導では、添削の技術内容に対して具体的にどのように回答すればよいかを話し合いました。受講者様等双方向に対話することで解決策としてふさわしく、かつ受講者様自身が提案しうる内容、すなわち体験の中からいつでも書ける業績の中心的部分に相当する内容から、有効な提案を引き出すことに成功しました。

 業績論文では経験内容の最も貢献の高い所を紹介する必要があり、そのためには受講者様のどの部分が市場的価値を持って、かつ他の技術後の差別化をはかれるかといった評価が必要です。 当研究所の技術的体験チェックシートによる指導では、こうした体験の中で核となる中心的業績を無理なく自然に引き出すことによって、試験官から得点力の高いプレゼントを可能にしています。

2018年3月8日 建設部門、鋼コン科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時00分から、1時間00分間行なわれ,その受講者様は建設部門、鋼コン科目を目指す方で、居住地、宮城から電話を用いて相談されました。業務内容の詳細においては業績の内容と専門技術の応用、そして成果を記す必要があります。この建設部門鋼構造の方の場合、その成果がどのような意味を持つか分かりにくいものとなっていました。

 

S様の業績論文では、橋長〇mの床版交換設計において、I型格子床版を用いて鈑桁と縦桁の剛度差が小さい場合に、床版に付加曲げモーメントを加算する必要があることを提案していました。

〇〇のI型格子床版を採用したことでコストを〇%、工期を〇日縮減できた。 と一応業績の成果はまとめられていましたが、それ以外にこの業績でどんな知見を得たか述べなければなりません。

得られた知見: 剛度差が小さい鈑桁と縦桁を有する床版に付加曲げモーメントを考慮した結果、床版の設計モーメントが〇%増加した。このことから、剛度差の大小に関わらず、付加曲げモーメントを考慮する必要がある。

当初書かれた、この得られた知見の内容は、つまりどのような場合でも安全側設計のため付加曲げモーメントを加算しなければならないという結論です。しかし一般的に付加曲げモーメントは、剛度差が小さい場合には不要だとされてきたものです。そのような一般的な認識と矛盾するわけです。これでは試験官の合意を得ることができません。

そこでご提案したのは、この業績の1番の知見は何かというと、付加曲げモーメントのどの時点から加算すべきかという見極めができたということではないかと考えました。これまで曖昧であった付加曲げモーメントを加算するか否かの判断を明確に剛度差いくつを境にして加算の可否を判断するようにすればよいと考えたわけです。

このように本講座の申込書を指導では、業績の一つ一つに置いて専門家らしい知見まで含めて、矛盾がなく試験官に納得しやすいような形で表現できるよう指導しております。
この結果口頭試験では、試験官から見て「この受験者は独創的で汎用性の高い貢献をしていることから、コンピテンシーが高いと考えられ、不合格にしてはならない」という気持ちを起こさせるに違いありません。

事実本講座の受講者様の口頭試験の際に、試験官が面接の際に「あなたはこのことをどうして論文に書かないのですか。次論文にしてください」というコメントをもらうことがありました。同じような合格のサインを、試験官をして発せざるを得ないような業績づくりを目指しております。

2018年3月6日 建設部門、河川砂防科目の方の電話によるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時00分から、1時間30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、河川砂防科目を目指す方で、居住地、山形から電話を用いて相談されました。ストックの活用法 答案をもとに話し合いました。

 この日提出された論文は、次の問題の解答でした。

 


河川、砂防及び海岸・海洋 H29 V-1

 わが国では、高度経済成長期に社会的要請に基づき急速に整備した社会資本の老朽化に対して、厳しい財政制約の下、効率的に対応していく必要がある。そのような状況を踏まえ、社会資本の整備や維持管理の分野においては、既存ストックの有効活用を図ることが求められている。河川、砂防、海岸、海洋分野における既存ストックの有効活用に関して、以下の問いに答えよ。

(1)河川、砂防、海岸・海洋分野において、現在取り組まれている既存ストックの有効活用に資する具体的な取組の例を2つ挙げ、その概要を説明せよ。

(2) 今後、より積極的に河川、砂防、海岸・海洋分野における既存ストックの有効活用を推進していくに当たっての課題を2つ説明せよ。

(3)(2)で記述した課題に対して、それぞれの改善方策を提案せよ

 


 以下に、解答と講師による添削コメントを■の印の箇所に書き添えます。

解答


(1)具体的取組み例

1)破堤要因である越水・浸食・浸透の各外力に応じた対策により、河川堤防の強化を図る。 

 ■つまり何を提案しているのか。どうやって外力に応じた方法とするのか。技術士提案としての工夫が見えません。

2)砂防堰堤をグラウンドアンカーで補強することにより、転倒・滑動の安定条件を満足させ長寿命化を図る。

■これは合理化の意図か? 解答趣旨を明らかとする必要があります。

(2)有効活用推進の課題

1)堤防天端舗装・裏法面の合成繊維と植生による法覆う工の補強により、破堤要因の中で最も多い越流水に対する補強対策を実施する。

■作業内容ではなく技術者が解析すべき技術課題は何かを示す。

2)砂防関係施設維持管理(予防・事後・観察・無点検)のサイクルを継続的実施する。 

■これは基本事項、河川砂防の技術者として最低限のことにすぎません。よりよく維持管理するために技術者が解析すべき技術課題は何か?それがコンピテンシーです。

 

(3)有効活用の改善方策

1)土により堤防高を高く・天端を広く・裏法勾配を緩くする十分な堤体断面の確保を併せて行えばコストをかけず、より越水破堤を防止することができる。

2)砂防関係施設維持管理に加え点検・健全度評価を実施することにより、劣化が健全化する前の補修ができる。


 

 スカイプコーチングではこれらの添削の指摘を補足するとともに、ではどう書いたら正解できるのか、ご自身の体験の中からベストの答えを引き出すようにしました。

最初の提案では、現場の取り組みを示すことに集中し、あれこコメントを発散させるのではなく、具体例の紹介に徹底することにしました。

「(2)有効活用推進の課題」では最低限の維持管理ではなく、有効活用を意識してさらに効果的に行うための技術課題を設定するようにしました。その結果、翌日には問題が解決し、修正答案を作成することができました。


解答

 

(1)具体的取組み例

1)既設堤防の天端や裏法を保護工で覆うことで、耐久性・低コスト・短期間施工が向上され、越水による被害を軽減させる。

2)鋼管を格子状に組み合わせた構造をもつ鋼製透過型砂防堰堤へ改良することで、土砂を流下させる。

(2)有効活用推進の課題

1)保護工は、越水の卓越方向が多様であり、越流水による引張力に耐え得る材質・堤体変化に追随できる・一部決壊しても機能が確保できるものとする。

2)鋼製透過型砂防堰堤は、流下してくる土石流の貯留や減勢による耐流体力・洪水時に巨石と流下する土砂を分離する機能が確保できるものとする。

(3)有効活用の改善方策

1)通常、保護工の裏法は植生で覆うが、一か所浸食を受けると以後耐浸食性を示さず、また浸食に対する強さは生息状態に影響を受ける。

よって、疲労浸食に強くブロックが越水流により上下に変動しても切れ抜け落ちない連結材を用いた連節ブロックを設置する。

2)鋼製透過型砂防堰堤として、実績があり古くから鋼管によるフレームをコンクリート基礎に固定した鋼製スリット型堰堤が一般的である。

これに対し、さらに、土石流衝撃力を向上せ巨石を確実に補足し土砂を流下させる、上流側に緩衝桁を配置し鋼製トラス構造のI型スリット堰堤を設置する。

 


  技術士試験では、いきなり対策方法を求めるのではなく、現状分析を行って自ら問題点を抽出してそれに対する技術課題を設定するという、すなわち分析力が求められるようになりました。このため国土交通白書を闇記して備えよう書き出すという方法では合格出来ません。

 今回ご相談されたT様も普段行政に携わり国土交通政策には相当詳しく日常的に携わっているようです。しかしこの問題のような、普遍的な現場を取り上げて、そこに問題点を発見し、独自の課題設定を行っていくという問題形式では、分析力が発揮できず苦慮されたようです。こうした分析力というのは技術者のコンピテンシーの1つとなっており、今後も重視されるに違いありません。

 技術士の勉強では、暗記した知識に頼ることなく、毎回問題を読んで分析して正しく答えることが必要です。そのような練習を重ねることによって、プロエンジニアとしての判断力が養われて、問題は変わってもぶれることなく正解できるようになるのです。当研究所では添削指導において答案の語句の直しではなく、考え方の転換を指導するようにしております。そうすることによって、受講者様が自ら修正の方向性をつかめることができるからです。こうした、何が合格の尺度であるかということを早くつかむことによって、合格への心構えがしっかりとできると考えております。

2018年3月3日 建設部門、河川砂防科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は16時00分から、1時間行なわれ,その受講者様は建設部門、河川砂防科目を目指す方で、居住地の愛知県からスカイプを用いて相談されました。

 まず、この1週間前に提出されていた業績論文では、問題点と解決策の分析がうまくいっていませんでした。それは次のような内容となっていました。検討過程で用いる課題様式「技術的体験チェックシート」の項目4-1と4-2を、順次1から5のチェックシートの修正段階ごとに示します。


1


4-1 技術的問題点

@    既往の〇〇解析ではピーク水位、流量については計算値が実績と整合しているのに対し、波形については10l(〇センチ)も誤差が生る。これはモデル上幹線水路のみをモデル化しているためである。〇〇時の水位上昇が1時間に〇センチ程度であり、内水ポンプへの停止依頼からから停止までに1時間を要することから〇センチの誤差は大きすぎる。

A    一般的〇〇解析モデルの堀込河道への排水方法は堤防越流モデルが多く堤防が不連続となっている理由で10lもの誤差が生じてしまう。

B    一般的な〇〇シミュレーションでは出発水位を朔望平均満潮位として〇〇事象だけを対象にしていた。しかし最近、高潮時の長期水位上昇が発生しており、さらに水位が上昇する危険性があった。

4-2 解決策

@    河道追跡を安定化するため、〇〇解析モデルの降雨初期の集水性をモデル化して、誤差を2.5l(5センチ)以下に改善した。ポンプ停止水位を5センチラウンドで設定していることより誤差を5センチ以下としたい。

A    堀込河道区間の河道への排水方法を越流モデルと樋管モデルを組み合わせることで誤差を2.5l以下に改善した。

B    従来の〇〇モデル以外に高潮モデルを加えることで安全側の評価とした。

 


 この状態では問題の趣旨やねらい、問題点を取り上げ挙げる理由がよくわかりませんでした。文章が冗長なせいもあって読み取りにくいという問題もありました。

そこでまずは簡潔に内容表すことをご指示申し上げました。その結果、次のように修正されました。


2


4-1 技術的問題点

@    既往の〇〇解析では、計算値と実績が整合していない。堤防決壊を避けるために必要な準備時間での〇〇上昇に相当する〇センチの誤差は大きすぎる。

A    一般的〇〇解析モデルの〇〇河道への排水方法は堤防越流モデルが多く堤防が不連続となっている理由で〇センチもの誤差が生じてしまう。

B    一般的な〇〇シミュレーションでは、〇〇事象だけを対象にしていた。しかし最近、高潮時の長期水位上昇が発生しており、さらに上昇すると堤防が決壊し、浸水被害〇〇戸被害総額〇〇億円となる。

4-2 解決策

@    河道追跡を安定化するため、〇〇解析モデルの降雨初期の集水性をモデル化して、誤差を5センチ以下に改善した。

A    堀込河道区間の河道への排水方法を越流モデルと樋管モデルを組み合わせることで誤差を5センチ以下に改善した。

B    従来の〇〇モデル以外に高潮モデルを加えることで安全側の評価とした。

 


 この上記の答案では一応、説明しようとする努力は感じられましたが、最終的な結論に結びつく分析や対策とはなっていなかったために、やはり読み手側が推論しないと意味がわからないという問題がありました。

 そこで、答案に加筆して正解を示し、添削する方向性を詳しくお伝えしました。

 


3


4. 技術的問題点と解決方法

4-1 技術的問題点

@    既往の〇〇解析では、計算値と実績が整合していない。ポンプ停止が含まれてないため〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇となり堤防の決壊危険性がある

A    一般的〇〇解析モデルではたとえ〇〇を改善しても〇〇のため〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇となり堤防の決壊危険性がある

B    一般的な〇〇シミュレーションでは、〇〇事象だけを対象にしていた。しかし最近、高潮時の長期水位上昇が発生しており、さらに上昇すると堤防が決壊し、浸水被害〇〇戸被害総額〇〇億円となる。

4-2 解決策

@    〇〇のため、〇〇解析モデルの降雨初期の集水性をモデル化して、誤差を5センチ以下に改善した。  (←これはどういう意味か、何故これを書いたか理由が不明)

A    堀込河道区間の河道への排水方法を越流モデルと樋管モデルを組み合わせることで誤差を5センチ以下に改善した。 (← どういう意味か不明)

B     従来の〇〇モデル以外に高潮モデルを加えることで安全側の評価とした。


 その後、いただいた答案においても、問題の焦点やその背景、そして対策のねらいなのがよくわからない状態が続いていました。こうした業績の骨子に関する部分ついての周辺事項がわからないと、業績に対する正しい評価が得られません。そこでこの日、最終的に、受講者様からいただいた答案に対して直接解決修正して添削を行うことをいたしました。その結果、的確に意味が通じる業績論文の骨子が出来上がりました

 


4


4-1 技術的問題点

@    既往モデルでは降雨初期の水路を通じて河川に早く流入する集水性を考慮していないため計算値と実績に〇センチ(〇〇上昇時間で1時間)の差が出ている。この精度が悪いモデルからポンプ停止水位を設定することは、ポンプ停止が遅れ堤防の決壊危険性がある。

A    一般的な〇〇シミュレーションでは、〇〇事象だけを対象にしていた。しかし最近、高潮時の長期水位上昇が発生しており、さらに上昇すると堤防が決壊し、浸水被害〇〇戸被害総額〇〇億円となる。

4-2 解決策

B    解析精度向上のため、〇〇解析モデルの降雨初期の小水路から幹線水路が満杯になるまでは到達時間が早い通常の流出現象として取り扱う集水性をモデル化して、誤差を5センチ以下に改善した。

D    新たに作成した詳細な〇〇とポンプ稼働を考慮した高潮モデルに、実績潮位と実績降雨波形を確立降雨1/100に引き伸ばした外力で解析することで安全側の評価とした。

 


 この結果をもって、受講者のS様は、内容的に完成したと判断したので、提出形の業務内容の詳細にこれらの結果をまとめることにしました。チェックシートから業務内容の詳細はテンプレートがあって、テキストを流し込むだけですぐに出来上がりました。出来上がった業務内容の詳細の技術的問題点と解決策の提案をご覧ください。簡潔に技術内容がまとまっていて、一読して技術士にふさわしいと読み取れる内容となっています。

 


5


1. 立場、役割  省略

 

2. 業務概要  省略

3. 技術的問題点 既往モデルでは降雨初期の水路からの流入がなく、水位の計算値と実績とは堤防破堤の危険となる〇センチもの差が生じた。また、最近、高潮時の長期水位上昇が発生し、〇〇と高潮の複合型災害も予想された。

4. 解決策の提案 @〇〇モデルの精密化:〇〇解析モデルの降雨初期については、等流計算により流入量を求め距離による時間遅れを考慮して河川に流入させるようモデルを改良した。この結果、水位の計算値と実績との差を5センチ以下に改善した。

A〇〇と高潮の複合型災害:詳細な〇〇と〇〇ポンプ稼働をモデル化した。外力には実績潮位と確立降雨1/100を使用して潮位と〇〇のピークに降雨波形を合わせて解析した。この結果、高潮時には新たにポンプ停止水位の基準点と下流部の排水調整エリアを設けてポンプ運転調整することでポンプ停止時間を短縮し、〇〇安全度を向上させた。 

5. 成果 省略


 

 以上、建設部門河川砂防科目のS様の業績論文作成についてのご説明をしました。

 本講座の指導では各種チェックシートと音声ガイドをコーチングによってどんな難解な業績であろうとも、その業績が抱えている最大の技術的課題を的確に捉えて、対策を明確に提案するという書き方を指導しています。このため、業績に不安を抱えている方、またこれまでの口頭試験でプレゼンが不調に終わった方でも十分口頭試験を突破できるように指導しております。

 こうした申込書段階でのコーチング指導については高い満足を頂いており、その様子がアンケート調査結果より読み取れます。もしよろしければ、各受講者様が異口同音に挙げている講座の満足度をご覧ください。

2018年2月18日 建設部門、河川砂防科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は15時00分から、1時間30分間行なわれ,その受講者様は建設部門、河川砂防科目を目指す方で、場所は山形から電話を用いて相談されました。

 内容はハザードマップの作製手順、同活用上の留意点についてです。問題は平成29年U−2−1です。

 


 近年、想定を上回る規模の災害の発生も見られる中、ハード対策に加えて被害想定範囲等を示したハザードマップを活用したソフト対策の重要性が増していることを踏まえ、以下の問いに答えよ。

(1 ) 河川、砂防及び海岸・海洋のいずれかの分野を選択し、被害想定区域の設定からハザードマップの作成に至る手順を概説せよ。

(2) (1)で扱ったハザードマップについて、活用上の留意点を述べよ。

 


 

 

あらかじめこんな答案をいただいていました。

 


(1)砂防分野のハザードマップ作成に至る手順

1)地形図により土砂災害のおそれのある地形条件を有する箇所の抽出

2)抽出箇所の土砂の堆積状況や地形条件等を現地で調査し被害区域を設定

 3) 住居・土地利用を調査し、被害区域での避難地情報等を決定

4)ハザードマップへの記載事項

土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域

A避難地・避難経路

B災害時の自治会長・住民・行政・消防等の連絡方法一覧

B避難を促すための行政から住民への伝達手段、伝達経路

C雨量情報・土砂災害警戒情報等の取得方法や土砂災害警戒システムの活用法

D要配慮者施設の住所・連絡先 

(2)ハザードマップの活用上の留意点

1)避難経路での二次災害に備え、同一地区毎の避難行動をとる

2)土砂災害特別警戒区域内の建築物構造規制・立地抑制・移転支援を推進する

4)平常時の備え・緊急時の備えを確認し、年に一度の訓練でPDCA化を図る

5)住民からマップの定期的な意見聴取を行い活用しやすいものに更新する


それに対して、指摘、添削しました。

具体的に下記のように書き方を指定させていただきました。


(1)砂防分野のハザードマップ作成に至る手順

1)地形図により土砂災害のおそれのある地形条件を有する箇所の抽出

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

2)抽出箇所の土砂の堆積状況や地形条件等を現地で調査し被害区域を設定

 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

3) 住居・土地利用を調査し、被害区域での避難地情報等を決定

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

4)ハザードマップへの記載事項

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

1〜4の手順を偏りなく補足してください。

 (2)ハザードマップの活用上の留意点

1)避難経路での二次災害に備え、同一地区毎の避難行動をとる

  非難の話のみであって、ハザードマップが出てきません。ここはハザードマップについて処置を書くように。

2)土砂災害特別警戒区域内の建築物構造規制・立地抑制・移転支援を推進する

 建築行政の指導に用いて法の運用を誘導する・・・そこまでのものでしょうか。話が重すぎませんか。そもそも行政は縦割りなので無理があります。

4)平常時の備え・緊急時の備えを確認し、年に一度の訓練でPDCA化を図る

     「PDCA化」?つまり何するのか。これはハザードマップと何の関係あるのですか。本題からそれたら△です。

5)住民からマップの定期的な意見聴取を行い活用しやすいものに更新する

     趣旨は悪くはありませんが、受け身的で主体性がありません。

 


 

このほかメールで次のように指導しました。

 

(2)はご自身ではハザードマップのことを考えて、「こうあれ!」として書かれているのでしょうけれど、文面にはハザードマップのことは何も書かれていません。

 訴えの趣旨、すなわち最も大事な点を読み手の推論に依存するような書き方は△です。試験答案ですから、提案するようにしてください

 

 コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年2月15日 機械部門、ロボット科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時00分から、1時間30分間にわたって行なわれ,その受講者様は機械部門、ロボット科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。ロボット科目としての業績の本質の表し方をご相談しました。

 当初の業績内容は次のようなもので、ロボット制作の全体像がつかみにくいものでした。


屋外設置ロボットの設計補佐、H=〇m、重さ〇t、〇〇のセルフロックによる安全確保コストダウン10%
人間型ロボット設計補佐、空気圧シリンダ選定メンテナンス時間30%減
〇〇頭部演出ロボット設計も〇m×〇m×〇m〇〇分析を用いた感情表現演出、集客前年比20%増
清掃ロボットアーム計画、4自由度アーム、距離画像センサを用いた全身トラッキングによりコストダウン5%
〇〇社向け〇〇提案ロボット設計、〇m×〇m×〇m距離画像センサの深度計測から行動推定により、コストダウン30%



 そこで、業績についてヒアリングし、ロボットとしての必須要素を洗い出していきました。

 この方法として、業務経歴チェックシートに基づいて、項目を相談しながら作成していきました。用いた業務経歴チェックシートは次のようなものです。

機械部門ロボットの業績作成用業務経歴チェックシート

この指導においては、次のようなことに留意してコーチングしました。

 

  • ロボットの本質的な業務にかかわることは何か。
  • 補助的な業務や、メインではない手段的な作業は排除する。
  • 単発の作業ではなく、概念的な課題を挙げる。
  • 貢献と成果をリンクさせる。
  • 成果は経済的な表現とする。

 

などです。

 

 その結果できたのは次のようなロボットマネージャーとしてふさわしい業績です。


〇〇像型ロボット設計H=〇m、〇t、動力〇kW3Dシミュレーションを利用したCAEにより自由度を削減コストダウン10%

〇〇型人間ロボット設計〇cm、動力4kW、表情あり〇〇材有限要素解析法を用いて表皮厚を最適化コストダウン30%

感情表現型ロボット設計〇m×〇m×〇m、〇〇分析、〇〇モデルへの感情マッピング感情表現度up

〇〇工場の掘削ロボットアーム計画〇自由度、〇センサ、〇〇計測技術にて人体動作トレース、コストダウン5%

〇移動型〇〇空間計測ロボット設計〇m×〇m×〇m、距離画像センサ、接触センサ〇〇計測技術により、〇〇行動計測コストダウン30%



 当研究所では、このように業績作成で行き詰まると、間髪を入れずに面談やスカイプ、電話相談を取り入れて問題点を整理して、適切な解決法を提案しております。この結果短時間で技術士にふさわしい業績を作成することが可能なのです。    

 

  コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年2月10日 電気電子部門、情報通信科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は17時00分から、30分間に行なわれ,その受講者様は電気電子部門、情報通信科目を目指す方で、場所は東京からスカイプを用いて相談されました。次のような内容でした。

筆記試験再現答案の敗因分析方法

 すでに筆記試験を体験されて、不合格となった方の場合は、まずその原因を究明して次年度試験にむけて対策方針を練ることが役立ちます。この日相談されたらT様も前年度に筆記試験を受験されて不合格となり、その原因究明が急がれていました。講座では既に受験された方については、筆記試験再現答案を作成し、答案を試験結果の評価(A、B、C)と照らし合わせて、そのような評価に至った原因究明することを指導の1つとして行っております。この敗因分析によってこれまでの勉強方法の問題点を明らかとし、そして次年度対策を立案できます。     

  1. 再現答案の作成

敗因を分析される前に、その前提となる再現答案を作成してもらうこととなっております。具体的には、講座の指定用紙にワードの文書として作成し、できるだけ忠実に試験当日の答案を再現することを求めています。これをもとに敗因を分析します。


2. 答案の自己評価

2.1 直接の答案評価

答案を試験結果の評価(A、B、C)と照らし合わせて、そのような評価と判断されるに至った要因を類推します。ここで、評価のB、Cはそれぞれ次のような意味と考えますので、それにふさわしい要因がご自身でも想定されると思います。

評価B 出題者の意図に答えられていないところがある

評価C 解答内容が出題者の意図とかなり違う

※実際の評価も知りたいため、試験センターの評価、自己評価の両方書き込んでもらって、その両者のギャップがなぜ生じたかについても議論します。

 

2.2 答案の敗因(遠因含む)分析

 上記の原因分析をさらに進めて、なぜそのような状況に至ったかについて考えてもらいます。その時、次のチェックリストに照らし合わせて、自己評価ではなく、具体的にそのようなことがなかったかどうか考えながら客観的に分析してもらいます。結果は敗因分析チェックシートに書き込んでもらいます。


表1 敗因分析のチェックリスト


 

           チェック事項      


 

  • 出題意図を正確にとらえていなかった          
  • 問題文、図表の意味を十分読み取れていなかった      
  • 出題意図の本質的内容(中心)について十分掘り下げた内容になっていなかった    
  • 出題意図と若干違うこと(周辺事項)を正解と考えて、何も疑問に思わずにそれが正解、またはそれも含めて正解だと思って書いてしまった   
  • 与えられた用語について意味を正しく理解せずに解答していた             
  • 専門知識が不足していた。だから書ききれなかった。または違う知っていることを書いてごまかした。      
  • 時間的な余裕がなく、書くのが精いっぱい。考える余裕がなかった      
  • 下書きせずにいきなり書いた。誤りに気付いて大修正した 

3. 技術士に求められる能力資質とは

その他、技術士に求められている資質能力についても答案に表現できていたかどうか自己評価してもらいます。

  • 問題・課題をそしゃくし、自分の持っている知識や技術を基礎にして、不足する知識・技術を身に付けること。
  • 該当する能力のある人材/組織を活用して目的を達成する、問題を解決する能力(取りまとめ力・管理能力)。特に昨今はプロジェクトの規模が大きく複雑化し、自分の専門分野以外の広い知識分野も協調させて目的を達成しなければならないケースが多い。
  • 自らの専門分野の知識・見識を幅広く有して、業務上の課題発見・分析能力、様々な制約条件下での対策案を企画立案できる能力
  • 自己の技術分野のみならず、全体的に技術を見通すこと、問題の発見能力と解決能力
  • 全体を俯瞰し総合的に検討しコーディネートする能力
  • 技術をベースにした問題解決能力
  • プロジェクトマネジメント能力(成果の品質、工程、コスト、人材等の投入等を管理できる能力)
  • 万一事故が発生した場合の影響を十分に認識し、社会に対する責任を常に持つ


まとめ

前記の作業の結果をまとめて、それらをもとに講師が答案添削・評価を行い、敗因の確認と分析、正解に至る提案を行います。

 

 以上、敗因分析方法について述べましたが、この作業は正解に至る方法論をつかむための指導です。ただ単に正解答案を作って終わらせるのではなく、次年度の試験で必ず正解に到達するにはどうすべきかについての確信(方法論)がつかめるように考えながら行ってください。つまり、大事なことは、

 

  • 敗因からご自身の弱点を知る
  • 結果の善し悪しより考え方が大切
  • 自分で0・ゼロから考えを組み立てる力 を得ること
  • です。そして、この具体的方法として
  • 他人に論文を読んでもらって意見を聞く
  • 何が良く(悪く)評価されるかを知る
  • 善し悪しの程度、60点のライン知る
  • 改善する場合の答案作成のねらいを話し合う

 

ことが役立ちます。


  コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年2月8日 化学部門、セラミクス、無機化学科目の方のスカイプによる指導

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 この日のコーチングによる指導時間は21時00分から、30分間になわれ,その受講者様は化学部門、セラミクス、無機化学科目を目指す方で、場所は東京からスカイプを用いて相談されました。S様は化学部門のどの科目で受験するが悩みを持たれていました。というのは業績の概要が無機化学か有機化学か特定できず、かつ装置に由来する領域も含んでおりました。このため、前の年度は化学装置で受験されました。
 しかし今年は冷静に考えると無機化学やセラミックスに関連が深いと考え、化学部門・セラミックス及び無機化学製品で受験することを決めました。

 その後業務経歴を作成されて不安に思われたので相談することとなりました。
 S様の業績は次のような内容となっています。(一部省略いたします)

  業務名 職務内容 物件規模、形式 応用技術、貢献 成果
1 〇〇セラミックス表面に付着する塵埃の乾式除去に関する 研究 (Dp=〇〇µm) パルスエアジェットにより 除去率向上の発見
2 〇〇造影剤の固結防止策の 計画、設計 (〇〇人分/年) 工程中、添加物のガラス転移抑制で 固結発生100%減
3 〇〇造影剤の原料微粒子の 計画、設計、評価 (Dp=〇〇µm) 湿式粉砕法により 原価従来比〇%削減
4 経口〇〇洗浄剤の 計画、設計 (〇〇Mg・5水和物) 溶媒媒介転移の抑制、噴霧乾燥の採用で 原価従来比40%削減
5プレゼ 〇〇型乳剤(消泡内用液)の 設計、評価 (油相:〇〇剤) シリカ粒子添加によるミセル浮沈制御により 3年間の安定性確保



 本講座では電話やスカイプを用いた相談によって、こうした業績作成途中段階での相談に随時対応することにしています。この日も何日かの内から時間調整を行い夜21時から相談することになりました。

 業績についてあらかじめいただいておりました業務経歴チェックシートをもとに、一つ一つ業績を確認していきました。
S様のご心配は、中心と考えている無機化学に対して、 一部有機化学の業績も含まれているので、全体としての整合を図れるのか心配ということでした。
 しかし、これは全然問題ありません。たとえ無機化学の業績であっても、有機化学の試験や体験、理論を応用することは必要なことです。技術士の能力としてこうした他部門の力を応用して目的を達するということが示されています。

 すなわち技術士の資質能力とは、 1番は問題・課題をそしゃくし、自分の持っている知識や技術を基礎にして、不足する知識・技術を身に付けて解決することです。
 しかしそれ以外に、取りまとめ力・管理能力というのも求められています。これは自分にはないが、問題解決の能力のある人材/組織を活用して目的を達成する能力のことです。特に昨今はプロジェクトの規模が大きく複雑化し、自分の専門分野以外の広い知識分野も協調させて目的を達成しなければならないケースが多いのでそこまで必要となっているのです。

 こうした相談の結果、業績の大部分は無機化学に相当しており、一部は有機化学に相当していますが受験する科目はセラミックス及び無機化学で問題ないとわかりました。
 本講座ではこのようにスカイプや電話を利用したコーチングによって、疑問点を早期に解決し、答案練習に集中できるように講座を運営しております。
 S様は「大手セミナーの添削ではここまで細かく見てもらえませんでしたので、大変参考になりました。」と感想を述べられていました。
 本講座ではこうしたスカイプ電話によるコーチングを随時受け付けておりますのでぜひあなたもご活用されて合格にお役立てください。    

   コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年2月8日 機械部門、熱工学科目の方の電話による指導

 この日のコーチングによる指導時間は17時00分から、40分間に行なわれ,その受講者様は機械部門、熱工学科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。機械部門熱工学のA様は順調にU-2問題を解いてこられて実力をつけられてきました。
 しかし次の段階としてV問題を解こうとしたところ、急に問題の答え方のスタンスが違うことに気づかれて苦労されていました。U問題では機械部門・熱工学の専門知識や応用的主体でしたが、一方V問題ではマーケットの熱工学技術成果に対する需要や技術応用の知識が要求されるからです。具体的に問題をご説明しましょう。

問題文は次のようなものでした。
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V-1

 エネルギー自給率が低い日本においては、特定のエネルギー源への依存を過大としないことが求められており、地球温暖化対策と合わせて再生可能エネルギーに一定の期待がされている。このような現状を背景として、技術的観点から、以下の問いに答えよ。
(1)エネルギーセキュリティ向上及び地球温暖化対策のためには、国産の再生可能エネルギー利用促進が期待されるが、どのような国産の再生可能エネルギーが考えられるか。3つ挙げて説明せよ。
(2)日本において、エネルギー源の一定量を海外から導入する場合、地球温暖化対策を考慮して何が将来のエネルギー源となるか考えを述べよ。
(3)(2)のエネルギー源を使用した発電システムを1つ挙げ、その構成例と特徴及び課題について述べよ。
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 これに対して俺様も最初の解答は次のような内容となっていました。
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1.国産の再生可能エネルギー
1−1.太陽光発電 
 半導体の一種である太陽電池によって、太陽光エネルギーを直接電気に変える。太陽光を直流に変える太陽電池と、直流から交流に変換するインバータで構成する。
1−2.風力発電 
 風の運動エネルギーの最大40%程度を電気エネルギーに変換することができる。効率は周速比によって異なることから、風速に適した回転速度が重要となる。
1−3.地熱発電
 地熱貯留層から高温の蒸気と熱水を取り出し、気水分離器で分離した後、蒸気でタービンを回して発電するため天候に関係なく安定して発電が可能である。
2.地球温暖化を考慮した将来のエネルギー源
 地球温暖化が深刻化する中で、電気や熱への変換時において水素が以下の理由で有力であると考えられている。
2−1.無尽蔵かつハイパワー 

水や化合物として存在し、単位重量当たりの発熱量がガソリンの2.7倍。
2−2.エネルギー媒体 大容量の電力を長時間貯蔵する電力貯蔵媒体に適している。
2−3.エネルギーセキュリティ 水電解や燃料改質、自然エネルギーから製造可能でエネルギー自給率向上につながる。
3.水素を利用した発電システムの構成例と特徴及び課題
 発電システムとしては燃料電池システムが挙げられる。
3−1 構成例 
 アノード側に水素、カソード側に空気を供給し、化学反応を発生させて直流電力を出力する燃料電池スタックと、水素と酸素の化学反応を安定化するために燃料電池スタックの温度を一定に保つ冷却水回路と冷却水ポンプと、燃料電池スタックから出力された直流電力を交流電力に変換するインバータから構成される。 
3−2 特徴及び課題 
 燃料電池システムは水素の持つエネルギーを直接電気エネルギーに変換するため、エネルギー損失が非常に少なく、発電効率が高い。また、携帯用電源として持ち運べる程、小型化が可能であるので、自動車や家庭において自立型分散電源として使用できる特徴がある。
課題としては、燃料電池スタックにおいて使用している触媒中の希少金属の価格が高価であり他の化石燃料を使用した発電システムよりも高価となるため、発電コストの低減が挙げられる。

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 さて添削結果の説明です。問題VではUと違ってここの技術提案をするわけではありませんので、機械部門、熱工学の全体像を俯瞰的なマーケットや技術営業に関する意見が必要です。
 「1.国産の再生可能エネルギー  1−1.太陽光発電」では U-1と同じような専門知識に基づいた技術解説がされていますが、ここではエネルギー市場の中で太陽光エネルギーがる位置づけをされているかというような、もっと大きな視点が必要です。まずはこうした再生可能エネルギーがどれだけ存在しているか賦存量が焦点になるかと思います。
 次に再生可能エネルギーを考えるときに欠かせことができないのがエネルギーの買取コストです。こういった経済的事情によってエネルギーの将来性が大きく左右されるからです。そして最後にエネルギー自給というセキュリティ問題についても着目しなければなりません。

 このような視点で考えて行くとなると、たとえ解答として水素エネルギーを選択されたとしてもその選択理由が違ってくると思います。上記で回答としてA様がお書きになった「単位重量当たりの発熱量がガソリンの2.7倍」とか「大容量の電力貯蔵媒体に適している」は視点がミクロすぎてふさわしくないということがわかるかと思います。

 またエネルギーセキュリティについては、問題文に「日本において、エネルギー源の一定量を海外から導入する場合」と書かれていることから、水電解や燃料改質などによって、国内で自給できるものは対象外であるということがわかるかと思います。このように問題文を深読みすることによって大きな減点を回避できる可能性があるのです。

 3に書かれた発電システムの構成例と特徴及び課題とは、A様が日頃業務で行っている、いわば得意分野の内容です。「アノード側に水素、カソード側に空気を供給し・・燃料電池スタックと、水素と酸素の化学反応を安定化するため・・直流電力を交流電力に変換するインバータから構成される。」と力説されていました。これだったら自信持っていくらでもプレゼンできそうです。

 しかしこうした得意分野の内容は、それに影響されて答えを誤った方向に誘導する危険性もあります。A様も実際にはこの添削の後に誤りに気づかれ大きく修正されました。問2の解答方針がもし誤りであったとしたら、 問い3の解答は即座に別な内容に修正する必要があります。臨機応変に対応する必要があるといえます。

 そして実際の正解の答案は次のようになりました。

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正解

1.国産の再生可能エネルギー
1−1.太陽光発電 
国内では再生可能エネルギーの12.5%を占める。固定価格買取り制度を推進力として今後も普及が進むと考える。本体や施工などの低コスト化が重要である。
1−2.風力発電 
コストにおいて既に火力発電と遜色ないレベルまで到達している。今後は出力変動に対する系統の受入能力を高めること、そして系統運用の広域化が必要である。
1−3.地熱発電
資源量としては世界3位の賦存量を誇り、出力が安定的で発電コストもLNG火力発電に匹敵する。今後は温泉事業者の理解を得ながら、地元と共生した持続可能な開発を進められるかが鍵となる。
2.地球温暖化を考慮した将来のエネルギー源
CO2排出量の観点ではLNG火力発電は石炭火力発電の半分のCO2排出量であり、化石燃料の中では最も有利である。また、エネルギーセキュリティの観点ではLNGの海外調達先は他の化石燃料とは異なり一極集中ではなく広く分布しており、より安全に日本へ導入できると考えるため、LNGが主力のエネルギー源になると私は考える。
3.LNGを利用した発電システムの構成例と特徴及び課題
発電システムとしてはコンバインドサイクルが挙げられる。
3−1 構成例 
1段目にガスタービン、2段目に蒸気タービンを設置し、さらに発電機、復水器、排熱回収ボイラから構成される。 
3−2 特徴及び課題 
特徴:燃料を運動エネルギーに変換するガスタービンと熱エネルギーを運動エネルギーに変換する蒸気タービンの2段階のエネルギー変換を用いる。熱効率が54%と非常に高いためCO2削減効果が高い。
課題:
@冷熱利用 LNGは非常に低温であるため、都市ガスとして活用する際において加温や昇圧のために非常に多くのエネルギーを消費する課題がある。LNGから都市ガス製造時における消費エネルギーを低減するために液体ガスの製造、冷熱発電等などの冷熱利用によるエネルギーの有効利用が必要であると考える。
A輸送コスト LNGは埋蔵拠点が世界各地に分散しているため、埋蔵地点が集中している他の化石燃料と比較して輸送コストが高額になるので、数社での共同調達の促進取り組みが必要であると考える。
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 問1では広い視点でエネルギーの分析が行われていますし、問い2では輸入すべき将来のエネルギーについてLNGを選択されています。そして問い3ではその構成および特徴、課題について具体的に述べているためを理想的な答案を作成されたということです。

 このように本講座の指導では、簡易形式の答案によって骨子の作成の仕方を学び、短い回数で正解に至る考え方を習得できるようになっています。今までの添削指導で合格できなかった方でも、試験官の採点方法がかかるため得点するためのコツが掴めるかと思います。そしてクイックレスポンスの指導によって短期間に合格力を高められますので直前にしたとしても合格力を付けられる事は間違いありません。  

コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせてスピードラーニング指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。

2018年2月7日 衛生部門、空気調和科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は11時00分から、30分間行なわれ,その受講者様は衛生部門、空気調和科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。
 衛生工学部門空気調和科目のY様は業務経歴を作成で悩まれていました。一応の成果を表現するところまでは良かったのですが、技術的なポイントを絞り込むに至っていませんでした。

 そこで講座の課題フォームである業務経歴チェックシートに従って指導を進めてきました。当初策定した業務経歴は次のような内容となっており、業務の「物件規模、形式」と「応用技術、貢献」の項目があまりふさわしいとは言えませんでした

「応用技術、貢献」の欄を見てみますと、次のようになっておりそれぞれチェックを進めていきました。

  1. 定速機からインバータ冷凍機、電子膨張弁採用による
  2. 低温換気の各部屋使い回しによる外調機風量減
  3. ブライン方式から直膨化
  4. 冷温水4管式から2管式変更再熱負荷無における
  5. 全熱処理から潜熱、顕熱分離冷却変更による


上記1から5についてコメントいたします。

「定速機からインバータ冷凍機、電子膨張弁採用による」はすなわち対策した内容は「インバータ駆動」であり、従前の状態である「定速機」についてはここで触れる必要はありません。

「低温換気の各部屋使い回し」では省エネの前向きな概念が伝わらないし、そもそも「使い回し」ではただの節約に過ぎません。そこで熱工学の概念である、温度の段階的使用を意味する「カスケード利用」、そして省エネにつながる「大温度差」という技術名を盛り込むことにしました。

「ブライン方式から直膨化」ではただの方式変更に過ぎません。また従来方式が必ずしも「ブライン方式」と決まっているわけでもありません。このような場合に大事な事は改善後の設備方式を明確に説明することであり、ここでは「ホットガスバイパス機能により高精度化」とまとめることにしました。

設備の複雑形から単純形に変更するという「冷温水4管式から2管式変更」はタダのスペックダウンであり、コストが下がるのは当然です。一方それに伴って性能もダウンしているはずであり、単純に改善とは呼べません。したがってここでは精密空調施設の性能アップをしながらコストダウンを行う「有害物質トレース、バリデーションによりVE」という貢献にまとめました。

「全熱処理から潜熱、顕熱分離冷却変更」では単なる変更にすぎず、技術貢献が明確となりません。そこで技術的な貢献を明らかとするためこの設計を行った技術応用の技術名、すなわち「熱流体解析、空気線図解析による低エンタルピー化」と表することにしました。これによって空気調和の本質的な技術が表現できるとともに、技術の幅の広さを表現することが可能となりました。

 本研究所の業績指導では、上記のように受講者様の業績が包含している専門科目の業績の貢献を、技術名も含めて読み取ることに努めております。このためご自身で気づかれなくても、業務経歴として本を主張すべき応用技術が何であるかをご指摘することが可能です。


 技術士合格への道研究所では、上記の業務経歴相談と同じようにすべての部門の方に対して業務経歴チェックシートを用いて、

  1. 業務名
  2. 職務内容
  3. 物件規模、形式
  4. 応用技術、貢献
  5. 成果

の5項目を整理するように指導しています。 

 この結果、単に成功に携わった物件名とか、研究名とか言ったら形式的な業務名称ではなく、エンジニアとしての技術貢献がいかに巧みであったかを表現することが可能です。 

 5つの業績内容は口頭試験で受験者の専門性を確かめる材料となり、その業績の貢献いかんによっては口頭試験の質問が厳しくなることが予想されます。これでは合格が危ぶまれますので、申込書作成段階から業績内容についてコンピテンシーを高めるような記述を行っていくことが安心して1発合格するためには必要です。 

 本研究所では業務経歴チェックシートによって5つの業績内容を、そして技術的体験チェックシートによって業務内容の詳細を効果的に仕上げるようにサポートしています。

2018年2月4日 衛生部門、建築環境科目の方の電話による指導

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 この日のコーチングによる指導時間は10時00分から、1時間00分間に行なわれ,その受講者様は衛生部門、建築環境科目を目指す方で、場所は東京から電話を用いて相談されました。衛生工学部門建築環境施設のO様は平成29年V問題で悩まれていました。その問題は次のような内容です。



 建築関連5団体は、今日の地球環境問題と建築との係わりの認識に基づき、「地球環境・建築憲章」を制定し、持続可能な循環型社会の実現にむかって、連携して取り組むことを宣言している。先ず、その骨子となる5つの方針とその概要を述べよ。次に、各自の専門領域において、その方針を実現するための技術を3つ提案し、それらの概要と実現に向けての方法と課題を具体的に延べよ。



 そして本講座の3段階答案作成法を用いて一応の完成答案を作成した訳ですが、しかし最後の課題の設定で十分な提案できかねていました。というのはこの問題ではテーマに適合する技術を3つ提案し、その課題を任意に展開する内容だったのですが、しかし意味のある巧みな展開となっていませんでした。

 O様は提案技術として「雨水・排水の再利用」を挙げて概要と課題を次のように述べられていました。



(概要)
 雨水や排水といった2系統の水源から得る、多元給水システムを採用し、雑用水として水資源の循環利用を図る。
(実現に向けての方法)
@屋上などから雨水集水し、スクリーンで固形物を除去し、更に沈砂槽・沈殿槽で微細物質を除去してからろ過及び消毒装置を経由して貯留後、ポンプ圧送する。
A排水は、手洗い・洗面などの低汚濁雑排水を集水し、生物膜ろ過処理・活性炭吸着・塩素滅菌処理を行い、再生利用水槽に貯留した後、雑用水として供給する。
(課題)
@各処理槽のコンクリート基礎工事等を削減させる為に、砕石やプラスチック材を利用した地下空隙貯留とした貯留と浸透機能を併せ持つ構造設計が課題となる
A膜処理性能を維持する為、乱流促進材の技術を開発させ、膜面での水の流束や乱れを制御する事により汚濁物質が付着しにくい流動条件とする事が課題となる。



 しかし、この1の課題では衛生工学の本質的な技術が出ていないし、 2の課題では膜処理を取り上げたのは良かったですが、しかしディテールの課題にすぎない汎用性の小さいものでした。これではエンジニアのコンピテンシーを大きく訴える事は出来ません。

 課題を提起するという能力は技術士のコンピテンシーの比較的高い能力と位置付けられており、今後技術士問題が難易度を増すにつれて出題される可能性が高いと予想されたので、課題について練習することにしました。
 
 O様が、その後最初に提案された課題は次のような内容でした。


@雨水貯留槽内などにおける藻類の増殖原因となる窒素やリンの除去処理を高める為、栄養塩類除去技術を開発させ、藻類除去による維持管理の削減を図る事が課題となる。

A再生水利用とするトイレ器具水栓類に付着するスライムを抑制させる為に、供給先の貯留槽や送水過程での薬液注入を制御する事により、残留塩素の消費を抑制させる抗菌保持が課題となる。

B再生水の経済性を高める為、再生水として要求される水質に対し、所要の機能を満たす各処理施設のプロセスを複合化した構造とする事により、建設、維持管理の両面で経費を削減させる事が課題となる。

C再生水処理過程の保守管理を容易化する為、ばっ気槽の次工程に膜分離処理方式を取り入れ、沈殿槽過程を省略させる事により、管理項目を少なくし、設備状況を簡易的な指標で把握できるようにする事が課題となる。

D再生水の需要拡大を図る為には、耐薬品性と物理的強度を持つセラミック膜と浮上ろ材による上高流ろ過とする高速繊維ろ過を組み合わせた装置とする事により、再生水の水質向上と安定的に製造できるシステム構成とする事が課題である。

E再生水の利用促進を高める為には、渇水時などにおける利用転換の際の水質を担保するオゾン処理や膜処理技術といった処理方法を組み合わせる事により、全ての利用用途に適用した水質基準の再生水を造水させる事が課題である。


これらは色々な意味で問題を抱えていました。

@雨水貯留槽内などにおける藻類の増殖原因となる窒素やリンの除去処理を高める為、栄養塩類除去技術を開発させ、藻類除去による維持管理の削減を図る事が課題となる。
■課題の本質は末尾の「藻類除去による維持管理の削減を図る事が課題となる。」にあり、それ以前のフレーズは修飾語にすぎません。主題の文に比べて修飾子が長いと冗長感につながります
また「栄養塩類除去技術を開発させ、」とありますが、この栄養塩類除去技術とは何か具体性にかけています。

A再生水利用とするトイレ器具水栓類に付着するスライムを抑制させる為に、供給先の貯留槽や送水過程での薬液注入を制御する事により、残留塩素の消費を抑制させる抗菌保持が課題となる。
■この課題は問題ないみたいです。

B再生水の経済性を高める為、再生水として要求される水質に対し、所要の機能を満たす各処理施設のプロセスを複合化した構造とする事により、建設、維持管理の両面で経費を削減させる事が課題となる。
■「所要の機能を満たす各処理施設」では何のことかわかりません。また方法論についても「プロセスを複合化した構造」ってとありますが、そのような復号化によってなぜ経費削減できるのか肝心の技術的メカニズムがイメージできません技術課題を求めるということはその部門科目の技術をどのように応用するかということを確かめるためのものであり、その理由から応用技術が明確にイメージできるものでなければなりません

C再生水処理過程の保守管理を容易化する為、ばっ気槽の次工程に膜分離処理方式を取り入れ、沈殿槽過程を省略させる事により、管理項目を少なくし、設備状況を簡易的な指標で把握できるようにする事が課題となる。
■膜分離が簡便な方法であることが想像できますが、しかし膜分離によってなぜ「沈殿槽過程を省略」できるのか意味がわかりません。沈殿過程がなくなれば管理項目が少なくなるでしょうけれども、「簡易的な指標で把握できる」 かどうかは疑問です。

D再生水の需要拡大を図る為には、耐薬品性と物理的強度を持つセラミック膜と浮上ろ材による上高流ろ過とする高速繊維ろ過を組み合わせた装置とする事により、再生水の水質向上と安定的に製造できるシステム構成とする事が課題である。
■「再生水の水質向上と安定製造」は納得できますが、「耐薬品性と物理的強度を持つセラミック膜と浮上ろ材による上高流ろ過とする高速繊維ろ過を組み合わせた装置」では、まるで商品紹介のようであまりにもスペシャルな固有の手段すぎます。課題としてまとめるためには、技術課題にふさわしい汎用性が必要です。

E再生水の利用促進を高める為には、渇水時などにおける利用転換の際の水質を担保するオゾン処理や膜処理技術といった処理方法を組み合わせる事により、全ての利用用途に適用した水質基準の再生水を造水させる事が課題である。
■まず「渇水時の利用転換」とか「全ての利用用途に適用した水質基準」などねらいや言葉の意味が不明です。少なくとも課題としての意味やねらいがわかるように説明しなければなりません。

 O様の課題についての練習は、こうしたダメ出しを経て短期間のうちに技術士にふさわしい完成された課題となりました。課題をどう表現するかという事は、すなわちエンジニアがこれから自らどのように技術研鑽すべきかという選択を表しており、エンジニアの経験や哲学が直接的に反映されるものです。課題をどう考えるかは、暗記の勉強で学ぶ事はできず、上司から部下の技術継承を行っていくしかありません。本講座では個別コーチングの過程でそうした技術継承を行えるように指導しております。     

 

  コーチングがいかに役立つかご理解いただけましたか。本研究所では受講生様の進度に合わせて指導しています。論文の理解度が欠けていると判断ときや、業績についても新しい視点が必要と判断したときは、随時電話、スカイプにてご相談の時間を持つように講師の側からお知らせしております。皆さんの技術士合格への疑問を短時間で解決するよう努めています。