2017年4月11日 建設部門、鋼コン科目の方の電話による指導
この日のコーチングによる指導事項は18時30分から、30分間,電話によって相談しながらコーチング指導しました。
昨日の検討の続きを話し合いました。支保工なしに両側からせり出しながら施工し、中央で合体するという画期的な橋梁工事の業績について、道路が
カーブしているため(片持ちで施工すると)ねじれが発生するので、それを打ち消すような形に
型枠、コンクリートを打設していく方法を取られていました。
ところが最後に中央でで両端から伸びてきた橋が合体することになり、その時にいきなりコンクリートスラブで合体するのではなく、まずは鉄骨のリブを連結して一体化した後にコンクリートスラブを打設するという手順になることが起こりました。
このとき、
予想に反して片持ち梁の橋脚のねじれが逆方向に生じてしまった。これはなぜか。
じっくり考察したところ、原因はこの鉄骨リブによるところが大きいと解かりました。逆にこのことから、鉄骨リブが存在する場合にはリブが負担するねじれ力を考慮した技術計算を行う必要があるということがわかりました。
そしてさらに汎用性の高い知見として、
支持点位置によって発生するねじりモーメント を加味した支保工計画が必要である
ということがわかりました。こうした体験を通して学ぶことが専門家としての資質の証となるのです。