総合技術監理部門体験論文指導(骨子組み立て) 2009.10.09

記事一覧へ>

 この日は10:00〜13:00に総合技術監理のI様の相談を行いました。I様はこの日の朝、新潟県より来られました。当セミナールームは東京駅から2.4kmのところにあるのでアクセスは簡単です。
 I様は8月よりこれまで4回の添削を受けられて、今回は5回目となり、順調に仕上がってきていました。

 当講座の体験論文完成の過程について説明しておきます。講座の指導の結果として、多くの方は下の4つの時期を経て体験論文を完成されていきます。

  1. 基本情報整理
  2. 論理的因果関係整理
  3. 技術貢献アピール
  4. 社会貢献理念設定
 それぞれ、どのような時期かをご説明します。
   時期  体験論文(チェックシート)の内容のレベル
 1  基本情報整理  答案に必要な事項、やったことを書き出して、業績を定義している。業績としてやったことは、わかるものの、なぜそうしたかや、行動の意義ははっきりしません。
 2  論理的因果関係整理  業績の骨子を論理的に組み立てた、納得できるストーリー。目的と方策の関係、原因・結果の関係はわかるものの、技術士としての貢献までは、はっきりしない。つまり、答案としては「点」が取れないかも。
 3  技術貢献アピール  業績の貢献内容が技術士にふさわしいものとなるように、必要な要件を整えた状態。技術的検討過程や判断根拠からプロの業績らしい信頼感が感じられる。
 4  社会貢献理念表出

 指導監督的立場の技術者としての理念を明確にする。業績には本人が気付かない社会変革的な意義がある場合が多い。それらをヒアリングやコーチングによって引き出して表出させる。
(一般の指導では上述の3どまり。さらにコンピテンシーを高めて合格を確実なものにする)

 以上の、こうしたの4つの段階を経て体験論文を完成されていきますので最終的に出来上がった論文は、既成概念を転換し、望ましい状況を作り出す変革行動の人としてアピールできます。パラダイムの転換を伴って問題点が解決すると共に、全員にとって利益となりすぐにビジネス展開できるかもと予感させるような提案で満たされているはずです。

 この結果、技術士口頭試験では試験官の高い評価を得て、試験官をして

 「この受験者を落とすわけにはいかない」

という印象を持たせるに違いありません。

 ともあれ、この日のI様の相談では、長時間のヒアリングの結果、四つの項目をお伝えしました。それは、

  1. 業績の大きな方針は何か?
  2. 総合技術監理の技術はどう役立っているか?
  3. 技術士にふさわしい内容はどこか?
  4. この体験から学んだことは何であり、そこから考える未来は何か?

でした、3時間のヒアリング・コーチングの結果かなり明確な答えにたどり着けたと確信しております。合格論文の出来上がりはもうすぐそこという感じです。