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 ― これまでの結果と今年の対応 ―

1.はじめに

 技術士合格への道研究所では、コーチング面談やコーチング電話指導を
マンツーマンで行い、誰でもコツを理解して合格できる技術士試験の論文
作成指導を行ってきました。それは試験のテクニックではなく、「技術者
コンピテンシー」の考えに基づくエンジニアとしての本質的な能力開発で
す。これによって、これまで多数の方の能力開発に貢献し、技術士合格支
援に成功しています。

 実際、これら指導の結果、だれでもご自分の専門技術を余すことなく答
案に反映し、技術士試験での合格力を自然に高められるようになっていま
す。このメールマガジンでは、当面8月の技術士二次筆記試験の対策につ
いて連載でお送りします。今回はその第一回目です。

2. 「驚異的合格率」昨年の筆記試験の総括
 
 まず昨年の筆記試験の成果についてご紹介しておきます。
受験者数     21名
合格者         13名
合格率     62%
となっています。
 また、受験者のうち提出課題の平均点が60点以上の方の合格率は、な
んと86%にもなっています。(詳しくはホームページをご覧ください)

 一般的な講座の合格率が3割〜4割であるといわれているのに比べて驚
異的であることがお分かりいただけるでしょうか。こうした成果の根拠は
そう難しいことではありません。次のような指導を地道に行っているだけ
で自然と合格率は高まるのです。

(1)予想の山が外れないように広範囲で予測する(山を張らない)
(2)下書きを書いて題意に柔軟に対処する(臨機応変さ)
(3)添削+コーチングで正しい考え方をスピーディーに理解する
(4)チェックシート等で添削・修正サイクルを早める
(5)オリジナル応用問題で練習する(総合技術監理の場合)

 また、合格者12名の内訳は建設5、総合技術監理3、水道ほか、森
林、環境、農業各1名となっており、部門に依存しない合格実績です。

 以上のことから、このメールマガジンでも講座の合格理論の一部を紹介
していきます。

3. 本質的な「技術コンサルタントの能力」を身につけよう

 講座の合格理論の最終目標としていることは、優れた技術コンサルタン
トとしての能力を獲得することです。ご存知のように技術士試験では、専
門知識のほかに、課題解決能力や技術応用力が求められます。体験論文で
は、実務において成果を挙げていることが必要で、また口頭試験では能力
以外に技術者倫理まで問われます。
 
 ここから類推できることは、文部科学省としては優れた技術コンサルタ
ントとしての能力を測って、ある一定以上の能力を備えた人に技術士の資
格を与えていると言うことです。

 したがって、試験に合格するには、やみくもに暗記したり、試験のテク
ニックに労するのではなく、実務で役立つ優れた技術コンサルタントであ
るように努めれば、かなり合格率が高まるはずです。では具体的にどのよ
うな能力なのか、技術士の試験ごとに見てみましょう。

4. 試験ごとに求められる4つの能力

 技術士試験では、筆記試験、技術的体験論文、口頭試験と3段階での試
験が行われます。それらの試験では共通して次のような4つの評価尺度が
見受けられます。

(1)広く正しい専門知識
(2)論理的な考察力(課題解決力)
(3)確かな技術応用力
(4)目的指向、顧客指向の判断力

 以下、解説しましょう。

(1)広く正しい専門知識

 筆記試験では、毎年受験者の裏をかくように新しい問題が出題されま
す。このことは専門知識の豊富さを求めていると考えて良いと思います。
この試験問題の多様性は実務で遭遇するたいていの問題に対処できると言
う技術コンサルタントとしての素養を測っていることに他なりません。実
際、特定の狭い範囲の事項だけしか知らない技術者は、専業の技師ならと
もかく、技術コンサルタントとしては務まりません。実務で求められる知
識は、試験問題のバリエーションの比ではありませんから。

 応用力中心と言われる技術士二次試験でも、やはり専門知識が前提とな
るということなのです。技術士試験の受験者としては継続的な専門技術の
習得が不可欠だと言えるようです。この専門知識については、選択科目の
問題や口頭試験でも求められます。

(2)論理的な考察力(課題解決力)

 筆記試験では、たいてい問題文で「現状」、「課題」、「対策」の3つ
が求められます。これは、状況を判断して的確な処置が出来るという技術
コンサルタントとしての基本的な能力を測っています。
技術士は技術者として最高の資格であり、指導監督的立場にある方が多い
のです。ですから常に正しい判断を行う必要があります。そのためには問
題解決の過程において、明解でかつ誤りのない思考が求められるのです。

 この課題解決型試験は、これまで文章題が多かったようですが、水道部
門などでは一昨年より必須科目で図表をもとに各自が推論する形式が取り
入れられています。従来、問題形式が課題が明示された文章題であったの
に対して、より応用力が求められるようになっています。このように論理
的な考察力はもっぱら必須科目で求められています。

(3)確かな技術応用力

 技術士が手がける問題は常に「技術的問題」であり、必ず技術を用いた
判断により問題解決が行われます。このとき確実に問題を解けるために
は、広い技術体系から一つの技術を選定して、特定の問題に当てはめなけ
ればなりません。この「技術体系から技術を参照して特定の問題に当ては
めて解く」能力が技術応用力なのです。

 技術応用力をアピールするには、背景となる技術体系が何かと、その固
有技術の名称や式を挙げることが有効です。この技術応用力は筆記試験や
技術的体験論文で求められます。

(4)目的指向、顧客指向の判断力

 目的指向、顧客(利益)指向は試験の項目としてあまり明示されてはい
ませんが、コンサルタントとしては必須です。このため当然試験の要求項
目の一つと考えてよいかと思います。

 筆記試験の選択科目では問題文の最後に「〜留意点を述べよ」とか、技
術的体験論文では「技術的成果」が求められます。これは、前記(1)〜
(3)の知識や応用力がいくら十分であったとしても、技術コンサルタント
としては、プロなので成果を出せなければ評価されないことを意味してい
ます。つまり、ただまじめにやるべきことをやる能力ではなく、成果を必
ず生み出せる能力、すなわちそれは「コンピテンシー」を求めているので
す。

4. 技術士試験で求められる対応姿勢のまとめ

 技術士試験では、試験の各段階で先の4つの評価尺度で能力が測られる
と述べました。では試験ごとにどう対処すればよいでしょうか。結論的に
言うと試験ごとに評価尺度が変化するため、臨機応変に対処を変えていか
ねばなりません。おおむね筆記試験では専門知識や課題解決力が、また体
験論文では技術応用力や目的指向、顧客指向の判断力が重要になり、口頭
試験ではもっぱら顧客指向の判断力が重要となってきます。

 問題毎にそのような要求は明示されますが、予めそのような回答姿勢で
臨めば間違いないということです。

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技術士合格への道研究所の驚異的合格率の秘密について

 さて、本メールでは昨年筆記試験の驚異的合格率について冒頭で述べま
した。この根拠についてご説明しておきます。

 技術士合格への道研究所の指導では、毎年PDCAを繰り返し、改善を
重ねてきており、その成果と言えます。通常の添削指導では、どうしても
合格力を上げることが出来ないという限界の認識から次の方策を取り入れ
ています。

(1)予想の山が外れないように広範囲で予測する(山を張らない)
(2)下書きを書いて題意に柔軟に対処する(臨機応変さ)
(3)添削+コーチングで正しい考え方をスピーディーに理解する
(4)チェックシート等で添削・修正サイクルを早める
(5)オリジナル問題で練習する(総合技術監理の場合)


(1)予想の山が外れないように広範囲で予測する(山を張らない)

 試験で答案が書けない最大の原因は、「答えを知らない」ことです。こ
のため、出来るだけ多くのテーマについて答案を用意することをお勧めし
ています。最低限、選択科目では10問、必須科目では5問を用意してもら
います。

 従来は問題文を暗記して試験場で書き出すと言う戦術もありましたが、
近年の応用力重視傾向下では問題のバリエーションが多すぎて通用しませ
ん。出題予想を限定してしまうと、必然的に当たりはずれが多くなって合
格率を高めることは難しいのです。

(2)下書きを書いて題意に柔軟に対処する(臨機応変さ)

 前記「山を張らない」戦略を支えるのがこの下書きを書くことです。試
験問題が多少違っても、毎回試験場で臨機応変に答案の下書きを書いて、
推敲し題意にぴったりの内容の文章にすればよいのです。出題者の意図に
柔軟に対処するにはこれしかありません。

 下書きが短時間で出来るためには、現状から課題、対策を正しく組み立
てられる論理的な考え方を身につけておく必要があります。逆に下書きの
トレーニングでは論理性や因果関係など推論方法を中心に指導します。

(3)添削+コーチングで正しい考え方をスピーディーに理解する

 論理的に正しい考えを持てない方が意外と多いようで、そのような間違
った考え方をしている場合に、なぜいけないのか自分では原因を理解しに
くいものです。明らかに間違っている場合はともかく、必ずしも間違いで
はないものの、答えの中心がずれている場合も分かりにくいものです。

 また、人によっては必須ではないものの、少しでも答案の要求に寄与す
ることであれば答えとして認められるという甘い考えをお持ちの方もいら
っしゃいます。解答が正解の中心からずれていれば何らかの減点をされる
わけで、練習段階で考え方のずれを見逃すのは最初から合格を逃している
ようなものです。

 答案の答えは出題者が意図するある一定の範囲の場合にのみ得点できま
すので、コーチングによって毎回正しい考えが何であるかを説明していま
す。誤った考えに陥りがちな方でも、ゆっくり説明を受ければなぜ誤って
いるのか、正答・誤答の根拠が理解できれば正しい考えを身につけること
はそう難しいことではありません。

(4)チェックシート等で添削・修正サイクルを早める

 広範囲に多数の出題対策を行うには、一つの答案の作成時間を短縮する
必要があります。これを可能にしたのがチェックシート等による添削で
す。問題を初めから答案形式で書かないで、答案のあらすじだけを簡易な
箇条書き形式で書き出すのです。答案の誤りも早く見つけられます。この
結果、答案の主要部分は短時間で出来るし、添削も早くなります。

(5)オリジナル問題で練習する(総合技術監理の場合)

 総合技術監理の必須科目では、毎年総監の知識を測る試験問題が出題さ
れます。その過去問のテーマは、リスクマネジメント、BPC、チェック
リスト、トレードオフなどとなっており、このような総合技術監理の技術
応用が出来なければなりません。

しかも、題材は各自の個別の業績に基づいたものです。いわば技術的体験
論文を題意に沿うようにアレンジして書くようなものです。このため、個
別の業務を想定した総合技術監理の技術応用を指導しています。

 本講座の総合技術監理コースの指導では、毎年予想問題を出題し、こう
した応用問題に臨機対応に対処できる能力を養っています。既に指導した
問題は、リスクマネジメント、2007年問題(団塊世代技術継承)、環境経
営、ヒアリハットマネジメント、コーポレートガバナンス、HACCP、
PDCA、品質偽装などであり、リスクマネジメントは的中しています。

 指導方法の詳しい内容については、ホームページをご覧ください。

URL http://www.gijutsushi1.com/

 これら結果、試験の作文テクニックではなく、本質的な技術コンサルタ
ントとしての能力が身につくため、技術者として一回りも二回りも大きく
なれることは間違いありません。

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