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 メールマガジン技術士合格への道 第10回
 これで合格! 技術士二次試験合格講座
 さあ、目指そう! 技術コンサルタントとしての能力開発を
 ― 合格できる筆記試験直前対策1 3大不合格原因への対処―

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 技術士試験の勉強は進んでいますか。技術士合格への道研究所でも添削指導
が佳境に入りました。現在、1週間に60件以上の答案添削を行っております。
これらの添削結果より、合格に役立つ知見をお知らせしたいと思います。これ
からご紹介するのは、今年の添削指導から得られた最新の知見、

 合格率が2倍にアップする「3大不合格原因と対処方法」

です。
 このメールマガジンでは講座の指導で確認された、実戦的なノウハウを公開
して出来るだけたくさんの方の合格を支援したいと考えています。講座の内容
は次のホームページでも紹介しています。

 「技術士試験合格講座」  http://www.gijutsushi1.com/

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1.はじめに

 技術士合格への道研究所では、技術士二次試験のすべての部門について共通
した、エンジニアとしてのコンピテンシー開発を提案してきました。経験則の
合格テクニックではなく、実際に通用する技術コンサルタントとしての能力開
発です。
 技術コンサルタントが自らの技量を高めようとしても、実社会では学ぶ場が
なく、自分でも気づきにくいため独学は容易ではありません。このため合格の
理論に基づいた、技術者としての能力開発と「気づき」が不可欠であるという
結論にたどり着きました。それが

 「技術者コンピテンシー」 & 「コーチング」

という指導原理に基づいた指導です。

 技術士試験は平成19年以降改正されて、ますます問題解決力を問われる試
験に変化しました。そうした、技術者として本質的な素養を教わる場がどこに
もないため、多くの方から好評を博しています。

 エンジニアとしての分析力や課題設定力、対策提案能力を高めることにより、
技術士試験の大部分の問題は解けるようになります。つまり、

 答案作成のテクニックではない、技術者としての本質的な能力アップ

 そうした本質的な能力開発で必ず合格力を高められるのです。また、試験で
は応用力志向が高まっており、

・個別ケースでの提案
・受験者自らの体験を題材とする問題

が増えています。このような問題に対しては、ご自身の得意分野の知識(経験)
を生かして書かなければ合格できません。

 こうした、「エンジニアとしての本質的な能力開発」、「個別の体験をベー
スとした問題対策」を行うには、受験者と指導者による緊密な指導のやり取り
が欠かせません。このため技術士合格への道研究所では受講者と講師によるマ
ンツーマンでのコーチング指導を行っています。下はセミナールームにおける、
個別指導や公開セミナーの例です。

http://www.gijutsushi1.com/article/13470352.html
http://www.gijutsushi1.com/article/13466888.html

 このメールマガジンでは、こうした指導の中からテクニックを紹介しながら
技術士二次筆記試験の対策について連載でお送りします。今回はその第10回
目です。なお、この合格講座は要望にこたえて延長して連載していきます。

 第2回 試験申し込み書対策
 第3回 合格できる筆記試験対策1必須科目の出題傾向分析
 第4回 合格できる筆記試験対策2選択科目の出題傾向分析
 第5回 合格できる筆記試験対策3必須科目の答案対策
 第6回 合格できる筆記試験対策4選択科目の答案対策
 第7回 総合技術監理部門合格対策1
 第8回 総合技術監理部門合格対策2
 第9回 総合技術監理部門合格対策3
●第10回 合格できる筆記試験直前対策1  ←今回の内容
 第11回 合格できる筆記試験直前対策2
 第12回 合格できる筆記試験直前対策3

2.技術士二次試験合格講座第10回 合格できる筆記試験直前対策1
  ― 3大不合格原因と対処方法 ―

 技術士二次試験の筆記試験の論文対策について、これから3回の連載で当研
究所の添削結果よりまとめた3大不合格原因の対処方法について述べたいと思
います

 まず、「3大不合格原因」とは何か? 受験者が陥りやすい誤りで、かつ致
命的な減点に至る誤った考え方は何か。それは次の3つです。

(1)題意と違う内容(自分の得意な内容)を中心に解答する
(2)長い前置き+不要なまとめ=貧弱な本論
(3)課題の分析がお粗末、結果として論理的展開がない

 答案添削では内容から文章表現まで、総合的な審査が行われます。解答の誤
りも軽微なものから重大なものまであります。ここにあげた3つはいずれも頻
度が多く、かつ致命的なものなので、多くの方が共通して弱点として持ってい
て注意すべきものなのだと思います。

 対処方法はそれぞれ異なるため、それぞれ順番に説明していきたいと思いま
す。((2)、(3)は次回以降に)今回は、

(1) 題意と違う内容(自分の得意な内容)を中心に解答する

についてご説明します。

3.「題意と違う内容(自分の得意な内容)を中心に解答する」

 技術士二次試験では、高度な技術や概念についての応用力を計るため、出題
者が宣言する技術や概念について、受験者の問題解決を柔軟に求めるケースが
あります。この場合、自由に述べるのではなく、出題者の要求するテーマにぴ
ったりの内容でなければなりません。

 例えば平成20年の建設部門必須科目ではこのような問題でした。

(1)社会資本の維持管理に関する現状と課題を述べ、これに対する対策として
のアセットマネジメントの必要性及びその実用化に向けた方策についてあなた
の意見を述べよ。

(2)我が国の公共事業は、近年、縮小傾向にあるが、このような状況が、建設
分野における技術力の維持及び向上に与える影響とその課題を挙げ、今後とる
べき方策についてあなたの意見を述べよ。

  (1)では、ただの維持管理ではなく「アセットマネジメント」の方法につい
て特定して述べなければなりません。また、(2)では受注競争やコストダウン
ではなく「技術力の維持」について限定した議論が必要です。

 このような問題の答案採点で焦点となるのは

・要求された事象についてもれなく論じられているか
・要求された事象の中心課題について的確に答えているか

という2点だと思います。

3.1 「アセットマネジメント」で要求されている論点

 上記(1)の解答方法を考えてみましょう。まず、次のようなことに言及する
必要があります。

 現状と課題では、従来の維持管理では対処できない原因と対策について

 アセットマネジメントの必要性では、なぜ「アセット(資産)」の「マネジ
メント(管理)」でなければならないかという根拠について

 「実用化に向けた方策」では、上記を受けて、予防保全管理、劣化(寿命)
予測診断、補修技術、資金調達etcについての提案

 つまり、「〜あなたの意見を述べよ」とはあるもの、実は非常に限定した内
容でないと点をもらえないということです。

3.2 「公共事業の縮小と技術力」で要求されている論点

 また一方、上記(2)では、一見、受注競争や低入札、コストダウンの課題と
考えられがちですが、要求の中心は「技術力の維持及び向上」です。「技術力
の維持及び向上」に限った影響や課題、対策について論じなければなりません。

 公共事業が縮小するとまず影響するのは、

競争激化による低入札の増加 → 入札審査における価格志向性強化
建設会社の業績悪化     → 技術開発投資の減退
建設技術者の就業機会の減少 → 経験的技術力の低下

 このような傾向です。上記の→のように現象の問題点から、要求されている
「技術力の維持及び向上」の問題に展開していけばよいわけです。

 この問題の課題は、次のようにまとめることができます。

・入札審査における技術評価の適正化
・技術開発投資の支援(官民共同研究の推進)
・建設技術講習機関の創設

4. 特定の具体例にあてはめて解答する問題の場合

 上記のほか、題意と違う内容に解答しがちなケースが、具体例や体験例を挙
げて解答するケースです。このような問題では、かつて

 自分の得意な内容を中心に解答して有利に書け

という戦法がありました。かつての自由解答形式では良かったのですが、今で
は偏った内容となるため致命的です。決してお勧めできません。

 例えば、機械部門をはじめとして次のような問題が出題されています。問題
文はいずれも省略形です。

(1)機械がこれまでと異なる環境条件で使用できないとすれば,それはどの様
な問題によるものか。あなたの専門とする技術分野で具体例を挙げて述べよ。
(機械、必須)

(2)鋼構造物におけるリダンダンシー(冗長性)について、具体例を挙げて概
説せし、課題、技術的解決策を述べよ(建設・鋼コン、選択)

(3)源流部から海岸までの土砂管理の現状と課題について、あなたの得意とす
る分野で具体的な課題を設定し解決策を述べよ。(建設・河川、選択)

(4)河川表流水を取水する場合の取水施設を2つ挙げ、機能及び特徴を述べよ。
(上下水道・水道、選択)

(5)カーボン・オフセットの仕組みについて、具体的な例を挙げ、概要を述べ、
解決すべき課題について論ぜよ。(環境・環境保全、選択)

 いずれの問題も要求されている条件にぴったりの事例を挙げなければなりま
せん。良くある誤りは、関連はしているが厳密には違う例に該当する場合です。
次のような例です。

(1)機械の問題では、環境条件による影響を受けているが、本質的な対応では
なく、応急的に解決してしまっている場合です。そのほか以下のケースでも次
のような誤った例示があり得ます。

(2) 鋼コン 冗長性に関与しているが、メイン課題は別なテーマ
(3) 河川 自分の得意とする課題ではあっても、ニッチな話題
(4) 水道 取水施設には違いないがその一部に過ぎないもの
(5) カーボン・オフセットには違いないが、植林のみで発展性がない

 このような『問題』ケースではいずれも、「題意に答えていない」という意
味で、門前払いとなり、一発で不合格となってしまう危険性がありますので注
意してください。

5. 「題意と違う内容(自分の得意な内容)を中心に解答する」のまとめ

 3大不合格原因の1つを解消するには、今回述べたように出題者の要求にぴ
ったりの事例を取り上げて解いていくことが必要であることがお分かりいただ
けましたか。

 過去の試験で、しっかり答案は書けたのに不合格であったという方は多いと
思います。そのような場合に、冷静に「出題者が要求していることに答えてい
るか」をチェックしてみてください。3大不合格原因を克服するだけで合格率
は2倍になることは間違いありません。

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