2018年3月22日 水道部門、下水道科目の方のスカイプによるコーチング指導

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 この日のコーチングによる指導時間は20時00分から、01時間00分間行なわれ,その受講者様は水道部門、下水道科目を目指す方で、居住地、東京からスカイプを用いて相談されました。基本的な質問と業績のまとめ方について話し合いました。

 実はこれに先立って、次のようなメールのやり取りがありました。

 


1 背景:〇〇市ポンプ所は雨水を吸揚し〇〇川へ放流している。ポンプは〇台設置しゲリラ豪雨に備え雨水が来る前から運転可能な先行待機型である。また、大口径・高揚程のため、ポンプ軸受の無注水化が出来ない。当ポンプ所は豪雨時にポンプ冷却水が不足し、全台停止する事故が発生し、早急に冷却水の回収率改善と供給能力向上を図る必要があった。

 ■ポンプが無注水だから、注水型にするという、問題に対して答えを暗示させる前置きです。答えがすでに明らかとなっているわかりやすすぎる業務です。しかも前置きとして冗長に感じます。720字しかないのに「背景」までいるでしょうか。

 

2 立場と役割:指導的立場で問題を分析し試験・計画・設計・施工・技術評価を行った。3 課題、問題点:速やかに豪雨時におけるポンプの信頼性を向上させることが課題である。悶題点は@冷却水回収率の不足、A冷却水供給能力の不足であり並行で検討した。

 ■問題点はやはり水、課題は1と同じことの繰り返しで、進展していません。@とAがあるが共に水で、これでは管理者として視点の広さを訴えることができません。

ダメ直し的な業務です。悪さの原因究明、ポンプの修理です。提案は横から縦‥?なぜなのか。技術的背景がわかりませんので、独断的ともとれます。

 

4 技術的解決策:@については漏れ状況を試験した結果、各ポンプ冷却水管の逆止弁からの漏れが多いことが判明したので交換し、弁のシール性を向上させるため、配置を横置きから縦織きにすることで漏れを少なくした。(回収率53%、86%)Aについては上水配管を太くする(40A→75A)ことで当初検討を進めていたが水道基本料金が6倍になるため見送った。そこで、未使用の水榊(440m3)に着目して調査し、使用できることが判明したので改造した。当初、新旧水槽を連絡管で接続するため既設水楠に穴を開ける必要が生じ、1ヶ月程度ポンプを淬止する期間が必要であった。しかし、既設水梢と冷却水供給ポンプ間の配管に連絡管を接続する施工法で、停止期間を3日間に短縮した。

 ■やらずに見送ったことを書いて何の意味がありますか。それは業績ではありません。40から75Aではコストアップであり得ない選択だったのでは。現実味に欠けて、管理者としてのセンスを疑われませんか?

未使用の水槽を探しあてて?たまたま利用できたことが良かったとのことですが、そのようなことが貢献と言えるでしょうか。もしそのような遊休施設があれば、だれでも使いますし、それは今回限りのことにすぎません。

そんなことではなく、ご自身の下水道の技術応用による提案ははないのでしょうか。

 

5 成果:対策前はポンプ全台運転時間が3.3時間であったが、対策後は12. 3時間となり豪雨時だけでなく震災時における信頼性も向上した。また、水槽を2槽化にすることで各水槽の工事時(耐震化等)における冗長化も図れた。

■結果は3.3hから12.3hで効果は認めます。しかし、途中のプロセスの巧みさが見えません。誰がやってもここまではできそう・・と感じられる書き方では技術士にふさわしいコンピテンシーを打ち出すのは難しいと思います。2水槽化がとても良いとされていますが、しかしそのようなことを最初から目指していたわけではなく、成り行き的にそうなっただけの成果ではありませんか。専門家に特有の一貫性というものが打ち出せていません。


このような添削をベースに話し合ったところ、ご理解が進み業績論文のまとめは短時間のうちに完成させることができました。

 どなたの業績についても、本研究所では技術的体験チェックシートで詳細に分析しており、技術士のコンピテンシーを高めるための材料探しを体験業務の隅々まで行って、出来る限りのプレゼンテーションとなるように指導しております。