音声ガイドは答えを与えるのではなく、考え方を身につける。だから合格出来る。
これまで技術士論文試験の勉強法といえば、模範答案を暗記して、同じ様な解答を真似して書くことが勉強方法の1つとされていました。試験の判断基準を甘く、問の関連事項やテーマに対する考え方とか自由に述べればある程度点がもらえたのです。ところが文部科学省技術士分科会の方針が変化し、技術者コンピテンシーを求めるようになり、試験方が大きくかわりました。知識に関するチェックはもっぱら択一問題試験がその役割を担うこととなり、二次論文試験では判断力や考え方をチェックする位置づけとなりました。このため過去の模範解答をベースとして正解を導く方法は、コンピテンシーの測定の妨げとなるため、新しい論文試験では暗記による解答戦略はことごとく無効化されるようになりました。
こうした新しい論文試験では、模範解答ではなく、問いの趣旨を理解して、「私ならこう考えてこのように提案する」と言う独自の具体的な提案が合格のための前提条件となってきました。このような解答を導くには、過去問の答えは参考にならないため、自ら前提条件を分析し、問題解決に至る答えを考え出すしかありません。音声ガイド指導ではこのような、正解に至る考え方を学びとるため、添削の各段階で、
「ここでは何を求められているから何を書かなければならない」
というような具体的な指導を行っていきます。これによってどんな受講者様でも考え方が自然と身について、
自分は何を考えどう答えるべきか
という考える筋道が身についていくということです。
例えば建設部門施工科目のあるT様は、Ⅲ問題の回答において、ご自身の成功体験からPC部材による施工の合理化の提案提案に偏る傾向がありました。しかし音声ガイドによる指導の過程で、そうした特定の提案に偏ることの減点のリスクを理解されました。その結果、T様は出題されたテーマに関連する幅広い提案を行う必要があることを学び、 PC化の提案はサブの提案とされるようになり、結果として現場管理者にふさわしい幅広い提案が行えるようになりました。