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 メールマガジン技術士合格への道  第15回
 これで合格! 技術士二次試験合格講座
 さあ、目指そう! 技術コンサルタントとしての能力開発を
 ― 合格できる技術的体験論文の書き方(3) ―

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 技術士二次試験の合格発表が近付いてきました。技術的体験論文はもうでき
ていますか。10/27にもし合格していたら技術的体験論文をどうやって作
成するか?

 このように悩みに対して、技術士合格への道研究所では、安心のリスクヘッ
ジを提案しています。短期集中で体験論文の指導を行います。相談は夜間、休
日も可能。この安心のシステムをご覧ください。

http://www.gijutsushi1.com/category/1261089.html

 このメールマガジンではこれまで講座の指導で確認された、実戦的なノウハ
ウを公開して出来るだけたくさんの方の合格を支援したいと考えています。講
座の内容は次のホームページでも紹介しています。

 「技術士試験合格講座」  http://www.gijutsushi1.com/

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1.はじめに

 技術士合格への道研究所では、総合技術監理部門についても対策法を提案し
てきました。その結果は、経験則ではなく合格の理論に基づいた、技術者とし
ての本質的な能力開発を行うことが不可欠であるという結論にたどり着きまし
た。それが

「技術者コンピテンシー」 & 「コーチング」

という指導原理に基づいた指導です。専門技術を新たに習得するのではなく、
エンジニアとしての課題設定や対策提案能力を身につけることにより、技術士
試験の大部分の問題は解けるのです。つまり、

 普通の技術者のレベルの思考で、基本的な事項を間違いなく提案する

そのような活動の結果が昨年の試験では、何と67%という驚異的な合格率を
生み出しています。

 また、技術士試験では、

・受験者の専門分野の系統ごとに問題が異なる
・実際に体験したことが題材として求められる

 ですからご自身の得意分野の知識(経験)を生かして書かなければ合格でき
ません。

 こうした、「誤りのない論理的な考え方」、「得意分野を中心とした問題対
策」を行うには、受験者と指導者による緊密な指導のやり取りが欠かせません。
このため技術士合格への道研究所では受講者と講師によるマンツーマンでのコ
ーチング指導を行っています。この丁寧なやり取りの流れをご覧ください。

http://www.gijutsushi1.com/article/13545408.html

 このメールマガジンでは、こうした指導の中からテクニックを紹介しながら
11月の技術的体験論文提出に向けて、その作成対策について連載でお送りし
ます。今回はその第3回目です。
 第13回 合格できる技術的体験論文の書き方(1)
 第14回 合格できる技術的体験論文の書き方(2)
●第15回 合格できる技術的体験論文の書き方(3)←今回の内容

2. 技術士二次試験合格講座第15回 
 合格できる技術的体験論文の書き方(3)コンピテンシーの高め方

 技術士体験論文は業績を通した人物能力測定試験であり、そこでは技術者と
してのコンピテンシーをチェックされることになります。これは一般の部門、
総合技術監理部門の別にかかわらず共通して言えることです。逆に論文の中に
コンピテンシーが十分現れるようにしていけば合格率はだんだん向上していき
ます。

3. 技術者コンピテンシーのレベル

 技術的体験論文から読み取れる技術者コンピテンシーのレベルは、普通レベ
ルから上級レベルまで何段階化に層別できます。ここではあまり好ましくない
普通以下のレベルは無視するとして、良くある4つの段階ごとに層別してみま
す。それは、

(1)基本情報整理段階
(2)論理的因果関係整理段階
(3)技術貢献アピール段階
(4)社会貢献理念提唱段階

これらの4段階であり、この段階は、論文に対する評価ランクであると言えま
す。

 本研究所の講座ではこの4段階を経て受講生様の論文を完成させていきます。
このため無理なく確実に合格答案を目指せるわけです。

 実はこの4段階は一般的なコンピテンシーレベルのレベル2からレベル5に
ほぼ対応しています。それらはちなみに、

レベル1  問題行動 言われたからやった。やらざるを得ないこと。
レベル2  受動行動 やるべきことをやるべき時にやった行動
レベル3  能動行動 明確な意図、理由に基づく行動
レベル4  創造行動 独創的な工夫を加えて状況を改善する行動
レベル5  変革行動 既成概念を転換し、望ましい状況を作り出す

となっています。コンピテンシーレベルについては、ホームページを見てくだ
さい。
http://www.gijutsushi1.com/article/13385702.html

 ではその体験論文の4段階とはどのようなものか、段階ごとに見てみましょ
う。

3.1  基本情報整理段階

  基本情報とは答案に必要な事項、すなわち実際に業務でやったことを書き出
して、業績を定義している状態です。たとえば、

 ○○川における延長500mの築堤護岸工事。多自然川づくりを実施した。
工事遅延問題や安全管理について対策し、工期○日間で完成した。

というように業績としてやったことを書き出した状態です。論文として最低限、
業績の諸元を表す必要があり、まずは書き出すことになります。この段階では
事実はわかるものの、なぜそうしたのかや、行動の意義、意図までははっきり
しません。

 この意義(理由)や意図がわからないことは読み手にとって推論を強いるた
め非常に読みにくくなります。たとえ意図があったとしてもわからなければ読
み手に不親切であるだけでなく、独断的な印象さえ与えかねません。この理由
からとても危険な書き方であるということに注意しなければなりません。

3.2  論理的因果関係整理段階

 次に論理的因果関係整理段階では、業績の骨子を論理的に組み立てて、納得
しやすいストーリーとなっています。論理的因果関係とは、

・目的と方策
・原因、結果
・方針、根拠

といった因果関係です。並列・直列関係、階層構造といったことも包含するか
もしれません。実施したことがなぜ必要だったのかといった意義や必然性、全
体像は理解できますのでストーリーとしては納得しやすくなります。

 それとともに一応の妥当性も理解できるため、少なくとも独断的であるとい
った印象は無くなります。文章も読み手にとって理解しやすいものとなるでし
ょう。

 しかし、まだ業績についてわかるだけであって、技術士としての貢献がどう
であったのかまでは、はっきりしません。つまり、これだけでは答案としては
「点」が取れないのです。
 
3.3  技術貢献アピール段階

  技術貢献アピール段階とは、業績内容が技術士にふさわしいものとなるよう
に、必要な要件を整えた状態です。すなわち「技術士にふさわしいもの」とし
て次のようなことが記述されている状態です。

(1)専門技術の応用過程
(2)応用技術の数理的な内容
(3)物理現象に対する計測や解析
(4)技術的成果についての専門的コメント

 つまり、これらの検討過程や判断根拠からプロの業績らしい信頼感が感じら
れるということが大事なのです。

 また総合技術監理部門においては、同部門で言うテクノロジー、総合技術監
理の5つの管理の手法が相当します。すなわち経済性管理、人的資源管理、社
会環境管理、安全管理、情報管理の手法を応用して問題を解く能力があるかと
いうことです。

 試験官は受験者のコンピテンシーを測るため、これらの技術士にふさわしい
点がどこなのかと、答案中を探し回ります。その際にまず前記の基本情報や論
理的因果関係に抜け落ちがないことを前提に、技術的成果あるいは技術士にふ
さわしい点を見つけるのです。そしてそれらの点が技術士にふさわしいと確認
できると、一応「合格」と「?チェック」するわけです。

3.4  社会貢献理念提唱段階

 社会貢献理念提唱段階とはコンピテンシーレベルの最上位の段階です。なぜ
コンピテンシーレベルが高くなるには「社会貢献理念提唱」しなければならな
いかといいますと、優れた指導者となるためには社会的ニーズや文化に適合し
た正しい方向性を示さねばならず、そのためには変革行動が欠かせません。

 変革行動とは既成概念を転換し、望ましい状況を作り出す行動です。実務に
おいては、それは問題点が解決すると共に、全員にとって利益をもたらします。
すなわちパラダイムの転換を起こすことによって、すぐにビジネス展開できる
かもと予感させるものだと言えます。

 ところで、この社会貢献理念提唱段階で求められるような指導監督的技術者
としてふさわしい理念とはどこから生まれてくるのでしょうか。実際ほとんど
の方がこの手前の技術貢献アピール段階止まりであり、最上位の社会貢献理念
提唱段階にまで到達できる方はそう多くはありません。

 その理由は、「変革行動」や「ビジネス展開」には業績そのものの知識だけ
でなく広く社会全体を展望する視点が必要であり、誰にでも備わっているもの
ではないからです。独自の部門の専門家であるだけではそのような視点は持て
ません。

 逆にこの社会貢献理念提唱段階を極めることができれば、技術士として合格
はかなり確かなものとなるということです。

4. 「コンピテンシーの高め方」のまとめ

 以上の4つの段階を経て体験論文は完成されていきますので、最終的に最上
位段階まで論文を高められれば、きっと既成概念を転換して望ましい状況を作
り出す変革行動の人としてアピールできます。パラダイムの転換を伴って問題
点が解決すると共に、全員に利益となり、すぐにビジネス展開できるかもと予
感させるような提案で満たされているはずです。

 この結果、技術士口頭試験では試験官の高い評価を得て、試験官をして

 「この受験者を落とすわけにはいかない」

という印象を持たせるに違いありません。
 
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技術士合格への道研究所のパーフェクトコース講座の最近の指導より
 
 講座の指導では技術的体験論文の指導が中盤を迎えております。ほとんどの
方が業績をチェックシートという形式でまとめている段階です。

 「業績」はただやったことを書き連ねただけでは合格できる技術的体験論文
にはなりません。そのために、今回のマガジンでご紹介した通り、コンピテン
シーレベルを高めるために答案の評価ランクを

(1)基本情報整理段階
(2)論理的因果関係整理段階
(3)技術貢献アピール段階
(4)社会貢献理念提唱段階

と段階的に高めていっている最中です。

 そして論理的で技術士の業績にふさわしい貢献や成果、指導的技術者として
の理念・・こういったことをまとめるにはどうすればよいか、という問題につ
いて、たくさんの受講生様が当研究所のセミナールームを訪問されて解決され
ています。

 このような方に対応するため相談では、まずヒアリングを行い、その後に役
立つコメントをお伝えしています。それは、

業績の大きな方針は何か?
総合技術監理の技術はどう役立っているか?
技術士にふさわしい内容はどこか?
この体験から学んだことは何であり、そこから考える未来は何か?

といったことです。ヒアリング・コーチングをすれば、間違いなく明確な答え
にたどり着けるのです。この体験をされた方はきっと合格論文の出来上がりは
もうすぐそこという感じを持たれるに違いありません。

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