技術士体験論文に記述する「立場と役割」で確認されることは 

  • 業績は専門分野の技術を応用したものか
  • 問題解決の提案に対して貢献がされているか
  • 提案内容に対して反省や評価は行われているか

といった点だと思われます。そして、ここで最も重要なことは貢献が大きいことや、技術応用の内容が独創的であることです。ですので、この「立場と役割」の記述では、技術提案の貢献度や、技術応用の独創性が高まるように、整理していくわけです。場合によっては貢献が際立つように、対処した内容を修正していきます。しかし、たいていの方の業績は、コンピテンシーレベルで言うと

 レベル2受動行動 「やるべきことをやるべき時にやった」 

といったレベルであることが多いものです。それを、 

レベル4 創造行動 「独創的な工夫を加えて状況を改善する」

レベル5 変革行動 「既成概念を転換し、望ましい状況を作り出す」

ここまで高めていくことが望ましいと言えます。そのためには、次のように考えればよいでしょう。

無意識のうちに行っていた業務の隠れた工夫に理論付けする
ただ処理していた業務を再点検して改善すべき点を探す
業務の根柢にあった改善の思想の社会的意味を再確認する

 さて、前述のコンピテンシーのレベルとはどのようなものでしょうか。コンピテンシーには1レベルから5レベルまでのレベルがあり、より高いレベルが望ましいとされています。下の表をご覧ください。行動が問題行動から受動行動、能動行動、創造行動、変革行動と高まっていくにつれて、能力を予感させるレベルであることがお分かりいただけると思います。

コンピテンシーレベル 行動  動機、理由 行動原理 評価
レベル1  問題行動
部分的、断片的行動
言われたからやった。やらざるを得ないから。場当たり的な細切れな行動。  特に理由は無い 一貫性や深い考えが感じられない。評価すべき行動が確認できない
レベル2  受動行動
やるべきことをやるべき時にやった行動
その状況になれば誰でもそうするという当たり前のことを特に理由がなくやった 独自の意図を伴わない普通の行動 「まあ、そうして当然だろうね。でもだから何なの?」 
レベル3  能動行動
明確な意図、理由に基づく行動
状況に応じた最善策。状況反射的ではない。 成果志向、状況判断、本人の狙い・判断が明確 意図や判断理由を聞きたくなる。
レベル4  創造行動
独創的な工夫を加えて状況を改善する行動
問題解決の認識あり、独創的工夫により状況改善する。 創意工夫、状況改善 ユニークな工夫やアイデイアを聞きたくなる。
レベル5  変革行動
既成概念を転換し、望ましい状況を作り出す行動
問題点が解決すると共に、全員にとって利益となる。 パラダイムの転換 すぐにビジネス展開できるかもと予感させる。

 さてこのようなコンピテンシーのレベルがあることはわかりました。しかし、実際にコンピテンシーを高めてみようとすると難しい壁にぶち当たります。

コンピテンシーは自分では気がつかない

ということです。ヒアリングしてみると、たいてい自分では自分のコンピテンシーに気がつかないものです。これまでの指導活動で分かったことは、受講者様が認識している業績のうち9割以上が2レベルか1レベルであったということです。 

こうしたコンピテンシーレベルは、コーチング経験のある指導者(コーチ)からコーチング指導により高められることが多く、業績について

そうしたのはなぜですか?

この行動によって目指していたものは?

 というような質問を繰り返し行うことによってコンピテンシーレベルを高めていくことが可能です。

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