H28年 建設・施工 Ⅱ-1-3問題 模範解答と解説

問題文

建設工事の施工計画を策定するに当たり,安全管理として留意すべき事項を3つ挙げ,それぞれについて述べよ

模範解答

(1)施工手順に伴うリスクの検討

 施工手順を確認する際,作業に伴いどのような危険が発生する恐れがあるのか,その危険はどのような頻度で発生する恐れがあるのか検討する。作業の中で最も重症度の高い危険の恐れがあるもの対し安全対策を立て作業員に周知する。

(2)施工に必要な安全の仮設設備,機械設備の検討

 作業をするに当たり,作業に必要な作業床,そこまでの作業通路,昇降設備の計画が必要となる。また,高所作業となると、墜落や飛来落下災害防止のための安全設備が必要となってくる。 また,作業をするために揚重機を使用することもあり,作業に適した機械設備を検討する必要がある。

(3)作業環境の検討

 地下ピット内での作業や有機溶剤を使用する作業環境では,酸欠を防止するために,換気設備が必要であったり,防護マスク等の保護具の適正使用が必要となる。また,地下や採光が入らない箇所においては,照明の接地を行い,安全に通行できるように環境整備を行う。 夏季においては,熱中症を防止するために,日蔭の休憩スペースを設け,冷水器,氷等を用意する。

解説

 この問題は、「建設工事の施工計画を策定するに当たり,安全管理として留意すべき事項」という漠然とした問題文で、何が焦点かよくわかりません。しかし、現場管理者なら最近の現場の事故発生件数として頻度の高いものが墜落、片落下、建設機械クレーン等の接触転倒である事はわかっています。またその人的要因の内訳は、規律の無視、危険な行為や、肉体的精神的要因などが支配的であるという事、そして管理的要因として安全管理体制の欠陥、施工計画の欠陥があるということがわかっています。

 こうした前提条件をもとに、比較的事故要因として大きいものを取り上げてその改善策を挙げれば良いわけです。

 留意すべき事項の書き方としては、対策を行う上で発生しやすい問題を取り上げその解決策を述べるのが良いでしょう。例文としては「〜するには〜のため〜する。」と目的等注意点を表す文がふさわしいと思います

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