- 対策内容が簡潔に示されている
- 課題や問題点と論理的につながる
- 専門分野の技術が応用された内容である
- コンサル活動として何を行ったか
- なにを提案して貢献したか
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「技術的提案」では、実施内容の是非を試験官が評価するため、出題者が求め ているわけですから簡潔に表現する必要があります。答えの必要条件として提案事項を要求しているわけですから、まず簡潔に表現しておくことが望ましいといえます。
次に「技術的提案」は当然ながら優れたものでなければなりません。このためには、まず先の項目「課題および問題点」と因果関係が感じられなければなりません。しかも、問題点を十分解決しうる解決策である必要があります。こうした論理性のアピールは、「技術的提案」が課題に対して十分条件であることを根拠付けるものとなると考えられます。
3つ目には、「技術的提案」では技術士にふさわしい専門性が確認されます。このため、少なくとも何かしらの専門技術が問題解決の中心に表れている必要があります。このためには、専門技術の技術名や理論、法則、原理名を挙げて、その技術による問題解決過程や根拠を説明すれば良いのです。
先のトンネル業務の事例について模範例を示します。
① 坑口部の先行施工 買収済み用地にある坑口部を先行施工して全工程のCPを解消するよう工程変更した。すなわち、図2のように、垂直縫地、緩衝工、坑門の順に施工し、次に入坑口法面を開削し、トンネル二次覆工完成後に埋め戻すことを提案した。この理由は、坑口部が全体工程のCPと判断され、一般的なCP対策である分離、前倒しが可能かつ有利と判断したためである。
② 入坑口法面の補助工法 入坑口はトンネル掘削時に崩壊の危険性が高いため、垂直縫地で地盤強度を高め、円弧すべりの安全率を1.5以と上した。
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