技術士に求められる資質能力を試験で表現する 1

2016.12.05

 平成2 6 年3 月7日、科学技術・学術審議会、技術士分科会資料、

別紙5 今後の第二次試験のあり方について

からも、技術士の資質、能力が読み取れます。ここでは、技術士試験の段階や技術者と技術士との違いなどが対比して書かれています。これを見れば、技術士の資質と言うものがさらに細かく理解できるでしょう。

 技術士試験の年間の全体イメージは次の「今後の二次試験のあり方について」を見ると大体の流れが理解しやすいです。


 最初の段階が申込書の提出ですが、ここで提出する業務経歴表が口頭試験の資料となります。その内容は、これまでに従事した業務内容のほか、問題、課題、技術提案、成果、評価、今後の展望までを含むものとなっています。

 つまり筆記試験よりも何カ月も前に、業績論文を仕上げておく必要があるということです。

 申し込み書の中には、(1)業務経歴(2)業務内容の詳細(業績論文)の2つからなっています。

(1)業務経歴

 業務経歴とは、一般的に何をやったかという物件の説明が出来ですが、

試験官のチェック対象はモノではなくて個人の業績

なのです。しかもその受験者の貢献について、どれだけ巧みな技術士としての務めがあったかという点をチェックします。ですので携わった物件の名称を挙げるだけでは業績の説明として不十分だと言うことです。

(2)業務内容の詳細

 ここでは720文字で、これまで従事したベストの業績について、概要、問題、課題、技術提案、成果、評価、今後の展望を記述していきます。やはりここでも、

物件の内容ではなくて個人の貢献がチェック対象となる

ので、できるだけ技術士らしい技術的な対応が行われた事を述べる必要があります。

 よくありがちな悪い例が、わかりやすく説明するために、前置きとなる業務概要や問題点の説明が冗長になってしまうことです。これでは物件の内容が分かっても、個人の貢献は効果的には伝わらず、結局説明が無駄になってしまいます。

 そこで大事な事は、できるだけ簡潔に書くということと、問題点の記述ではなく貢献の内容を力説することです。すなわち、問題解決として行った対策が効果的で独創性に富んだものであり、かつ汎用性も面でも優れたものであるというような説明をすることです。

 よく言われる「技術士にさわしい業績」とはこのような、

  • 独創的で効果的な解決策
  • 実施物件だけでなく、他でも役立つ、広く汎用的な応用性に富んだ技術開発

を意味するものです。

 わずか720文字の中にこの2つの概念を盛り込む事はとても大変だとお感じの方がいらっしゃいます。あれもこれもと書いていくとすぐに文字数がオーバーしてしまうからです。その原因は簡単です。技術士に求められる資質能力をコンピテンシーの視点で見ていないから散漫になってしまうということです。

 そこで、業績論文全体をコンピテンシーの視点で骨子を構成し、必要な説明を肉付けしていくと論文作成スタイルをとれば簡潔にまとまっていくに違いありません。

 実はこのような、コンピテンシーを軸とする業績論文の書き方を本講座では指導しているため、出来あがった内容簡潔かつアピール性に富んだものとなりほとんどの方が満足される業績の記述が出来上がっています。

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