電気・電子部門、電気設備 Ⅱ-1-3
問題文
高圧交流電路を開閉する代表的な開閉機器である断路器、負荷開閉器及び遮断器の機能・性能を説明し、それぞれの開閉機器の用途・種類を挙げよ。
模範解答
(1)機器の機能・性能および用途・種類
(1-1) 断路器
断路器は、電力回路が無負荷時に回路を開放するものであり、開閉性能はない。メンテナンス時の安全対策のために回路を開放する用途で使用される。また、遮断器とインターロックが行える断路器が一般的となっている。
(1-2) 負荷開閉器
負荷開閉器は、電力回路に負荷電流が流れているときに回路を開閉する。負荷開閉器は、電力ヒューズを設置しているため短絡電流の遮断も可能である。また、電力ヒューズは短絡電流の熱で回路が直接溶断するため、遮断器より早く遮断が出来る。電力ヒューズは、限流作用がり、短絡電流の低い値で遮断出来る。
負荷開閉器は変圧器等の個別保護に使用される。電力ヒューズは、一般用、変圧器用、コンデンサ用、電動機用など負荷特性により種類が分けられている。
(1-3) 遮断器
遮断器は、電力回路の負荷電流を開閉するとともに保護継電器(短絡、地絡、過負荷など)と連携して事故電流を遮断する。遮断器の種類は、真空遮断器、ガス遮断器、油入遮断器、気中遮断器などがあり、遮断時に発生するアーク放電の消滅方法として、真空・ガス・油・気中と分けられている。
解説
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