H27年 建設部門、施工積算 Ⅱ-1-3問題 模範解答と解説
問題文
建設工事において足場を使用して高所作業を行う場合に、墜落・転落災害を防止するため、足場の設置計画、足場の組立て・解体作業、足場上での作業の各段階において留意すべき事項を挙げ、それぞれについて述べよ。
模範解答
(1) 設置計画段階
①計算による耐力確認:計画した足場は、想定される上載荷重や水平荷重を考慮した構造計算を行い、十分な耐力があることを確認する。
②強固な壁や柱との固定:揺れや傾きの発生を防止して、安定した足場にするために、足場自体を強固な壁や柱と緊結して固定する。
(2)組立・解体作業段階
①親綱・ネットの設置:作業中は、手摺が設置されていない状態となるため、親綱を張り手摺とする。また、足場の隙間から等の転落に備え、転落防止ネットを設置する。
②悪天候時の作業休止:強風雨等の悪天候時は、足場上が滑ることや高所でバランスを崩して転落に繋がる為、作業は行わないようにする。
(3)作業時段階
①手摺・柵の設置:作業場所には、強固な手摺や柵を設置しておき、作業時の不用意な転落を防止する。
②積載荷重の厳守:設計で見込んだ以上の荷重を掛けると、足場の傾斜や倒壊に繋がる恐れがあるため、積載できる荷重を明示して使用者へ周知する。
解説
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