H29年 衛生・空調 Ⅱ−1−1 問題 模範解答と解説
吸着式冷凍機について、概要及び冷凍の原理を説明せよ。また、この機器のメリット・デメリットを述べよ。
模範解答1 (簡易答案形式1) 添削履歴 3回 完成日2018/2/28 専門事項 ビル空調設計
1. 吸着式冷凍機とは
シリカゲル等の多孔質吸着材が冷媒ガスを吸着する現象を利用した冷凍機である。冷媒(水)は「蒸発−吸着−脱着−凝縮」の順で装置内を循環する。真空に減圧した蒸発器内冷媒が蒸発するときの気化熱で冷水を冷やす。蒸発器で蒸発した冷媒を吸着した吸着材は、温水で加熱することにより再生する。
2.メリット
①ノンフロン冷凍機であり、環境負荷が少ない。
②熱駆動冷凍機で、消費電力が1kw未満と低い。
③駆動部を持たないので騒音・振動がない。
④メンテナンスが容易で、メンテナンスコストが安価。
⑤熱駆動であることから、温排熱から冷水を取り出せる。
⑥吸収冷凍機のように腐蝕性のある塩類(吸収液)を使用しないため、有害な防蝕材が不要である。
3.デメリット
①冷媒が水のため冷凍させることはできない。3℃以上の冷水を製造。
②COPが1以下と低い。凝縮負荷が高く冷却水量が多い。冷却塔サイズ、冷却水ポンプ容量が大きくなる。
模範解答1 (簡易答案形式2) 添削履歴 2回 完成日2018/3/2 専門事項 ビル空調設計
1. 吸着式冷凍機概要と原理
シリカゲル等の多孔質吸着材が冷媒ガスを吸着する現象を利用した冷凍機である。冷媒(水)は「蒸発−吸着−脱着−凝縮」の順で装置内を循環する。真空に減圧した蒸発器内冷媒が蒸発するときの気化熱で冷水を冷やす。蒸発器で蒸発した冷媒を吸着した吸着材は、温水で加熱することにより再生する。
2.メリット
①ノンフロン冷凍機であり、環境負荷が少ない。
②熱駆動冷凍機で、消費電力が1kw未満と低い。
③駆動部を持たないので騒音・振動がない。
④メンテナンスが容易で、メンテナンスコストが安価。
⑤熱駆動であることから、温排熱から冷水を取り出せる。
⑥吸収冷凍機のように腐蝕性のある塩類(吸収液)を使用しないため、有害な防蝕材が不要。
3.デメリット
①冷媒が水のため冷凍はできない。3℃以上の冷水を製造。
②COPが1以下と低い。凝縮負荷が高く冷却水量が多い。冷却塔サイズ、冷却水ポンプ容量が大きくなる。
模範解答1 (答案形式) 添削履歴 2回 完成日2018/3/12 専門事項 ビル空調設計
1. 吸着式冷凍機概要と原理
シリカゲル等の多孔質吸着材が冷媒ガスを吸着する現象を利用した冷凍機である。冷媒(水)は「蒸発−吸着−脱着−凝縮」の順で装置内を循環する。真空に減圧した蒸発器内冷媒が蒸発するときの気化熱で冷水を冷やす。蒸発器で蒸発した冷媒を吸着した吸着材は、温水で加熱することにより再生する。
2.メリット
①ノンフロン冷凍機であり、環境負荷が少ない。
②熱駆動冷凍機で、消費電力が1kw未満と低い。
③駆動部を持たないので騒音・振動がない。
④メンテナンスが容易で、メンテナンスコストが安価。
⑤熱駆動であることから、温排熱から冷水を取り出せる。
⑥吸収冷凍機のように腐蝕性のある塩類(吸収液)を使用しないため、有害な防蝕材が不要。
3.デメリット
①冷媒が水のため冷凍はできない。3℃以上の冷水を製造。
②COPが1以下と低い。凝縮負荷が高く冷却水量が多い。冷却塔サイズ、冷却水ポンプ容量が大きくなる。