H29年 衛生・空調 Ⅱ−1−2 問題 模範解答と解説

問題文   Ⅱ-1-2

近年,多くの建物用途において空気熱源ビル用マルチエアコンが多用されている。その設計や性能評価について以下の質問に答えよ。

(1)機器能力の算出において,時刻別熱負荷の算出結果に対して補正すべき事項を箇条書きで8つ挙げよ。

(2)空気熱源ビル用マルチエアコンの屋外機選定・配置に関する設計上の主な留意点について箇条書きで8つ挙げ,簡潔に説明せよ。

(3)ビル用マルチエアコンの運転状態における処理熱量計測方法を2つ挙げ,その概要,評価に必要なデータ,長所・短所について簡潔に説明せよ。

 模範解答1  (簡易答案形式1)  添削履歴 2回  完成日2018/2/23 専門事項 ビル空調設計

1. 機器の能力算出熱負荷の補正事項

①在室人数

②OA導入量

③ペリメータ窓方位

④ペリメータ窓庇

⑤ペリメータ窓断熱

⑥照明照度

⑦室温

⑧ペリメータ、インテリア

2.屋外機設計上の留意点

①海が近い場所は耐塩害仕様を選定

②最遠配管相当長より屋外機能力確認

③吸込口、吹出口に風の障害物確認

④敷地境界において屋外機騒音値

⑤寒冷地域の凍結対策

⑥寒冷地域の積雪対策

⑦事務所上RF屋外機振動対策

⑧同設定温度大空間では、PACを選定

3.処理熱量計測方法

①コンプレッサカーブ法

冷媒循環量を求め、室内機エンタルピー差より空調能力を算出。

データ:冷媒圧力・温度。

長所:冷媒循環量測定不要。コストが安価。

短所:メーカによる圧縮機流量特性が開示されていない。

②エアーエンタルピー法

室内、屋外機空気温湿度、風速からエンタルピー差、熱量を算出する。

データ:空気温湿度、風速。

長所:測定点が多ければ精度が高い。

短所:天候や外乱の影響を受け易い。

模範解答1  (答案形式)  添削履歴 2回  完成日2018/3/22 専門事項 ビル空調設計

1.機器の能力算出熱負荷の補正事項

①在室人数②OA導入量③ペリメータ窓方位④ペリメータ窓庇⑤ペリメータ窓断熱⑥照明照度⑦室温⑧ペリメータ、インテリア

2.屋外機設計上の留意点  

①海が近い場所は耐塩害仕様を選定する。

②最遠配管相当長より屋外機能力確認する。

③吸込口、吹出口に風の障害物確認する。

④敷地境界において屋外機騒音値を確認する。

⑤寒冷地の凝縮ファン対策を行う。

⑥寒冷地域の積雪対策を行う。

⑦屋外機振動対策(スプリング防振)を行う。

⑧個別空調不要の部屋であれば、高COPのPACを選定する。 

3.処理熱量計測方法

①コンプレッサカーブ法

圧縮機の冷媒循環量を求め、室内機出入口の冷媒圧力・温度からエンタルピー差を求めることにより熱量を算出する。冷媒循環量測定不要のためコストが安価である。発停時等の流量誤差がでる。

②エアーエンタルピー法

室内、室外機出入口の空気温湿度、風速測定結果から空気エンタルピー差、風量から熱量を算出する。高精度の測定が可能である。天候や外乱の影響を受け易い。

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