H29年 衛生・空調 Ⅱ−1−3 問題 模範解答と解説
問題文 Ⅱ−1−3
空調システムを構成する加湿装置において,その原理の違いにより3つの方式に大別される。この3つの方式を挙げ,それぞれの特徴を簡潔に説明せよ。また,3つの方式について,代表的な加湿器を各々2つ挙げ,その特徴を簡潔に述べよ。
模範解答1 (簡易答案形式1) 添削履歴 2回 完成日2018/3/16 専門事項 ビル空調設計
1. 気化方式
この特徴は冷房負荷低減と蒸発吸収距離に注意する必要が無い。
① 滴下浸透気化式加湿器
加湿モジュールに滴下給水し、気流を通過させる。過加湿による結露が無い。
② 透湿膜式加湿器
水中の不純物は純透湿膜で遮断され、清浄な水蒸気で加湿される。
2、蒸気方式
空気線図上、乾球温度一定の線上を変化する。
① 電極式蒸気加湿器
水自体を発熱体として蒸気を発生。水位を変化させる制御であるため、反応速度が遅い。
② 電熱式蒸気加湿器
立上時間短縮と蒸気発生量の追従性を考慮したもので、ヒータの電力量を変化させているため優れた制御特性を発揮する。
3、水噴霧方式
微細な水滴を噴霧する方法
空気線図上、湿球温度一定の線上を変化する。
① 超音波式加湿器
超音波霧化により加湿する。飽和効率50%である。
② 高圧スプレー式加湿器
加圧水をノズルから噴霧。大風量に対して多量噴霧を行う。
模範解答1 (答案形式) 添削履歴 2回 完成日2018/3/28 専門事項 ビル空調設計
1. 気化方式
過加湿による結露が無いため、美術館、博物館、事務所等で使用される。
①滴下浸透気化式加湿器
加湿モジュールに滴下給水し、気流を通過させる。
②透湿膜式加湿器
水中の不純物は純透湿膜で遮断され、清浄な水蒸気で加湿される。
2.蒸気方式
空気温度を下げず絶対湿度を高めるため、精度を求められる恒温恒湿室等に使用される。
①電極式蒸気加湿器
水に電流を通すことで水中の不純物運動を行う。この運動エネルギーを利用して水を加熱し、蒸気を発生させる。水道水を使用するため水処理する必要が無い。
②電熱式蒸気加湿器
立上時間短縮、追従性がよいため、制御性がよい。
3.水噴霧方式
帯電防止のため、微細な水滴を噴霧する。
①超音波式加湿器
超音波霧化により加湿する。湿度を50%まで上げられる。
②高圧スプレー式加湿器
大空間にて、大風量に対して多量噴霧を行う。