鉄道土木 H21年 1-3「路床改良工法」
問題
路床改良工法の種類を3つ挙げ、それぞれの概要および留意点を述べなさい。
1.路床置換工法
1)概要
・路床が所定のK
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値を満足していない不良路床土を掘削除去し、良質土で置き換えて、路床を改良・強化する。
2)留意点
・本施工に先立ち、試験施工を行い、置換した路床が路盤の安定に必要なK値および締固め密度比を満足していることを確認する。
2.石灰安定処理工法
1)概要
・生石灰の水和反応による発熱作用と膨張作用により、土の性状を改良させる工法。
2)留意点
・市販の生石灰には塊状、粒状、粉状があるが、塊状は施工性に問題があり、粉状は粉末が飛散し安全管理上問題があるので、粒状を使用する。
3.セメント安定処理工法
1)概要
・路床土にポルトランドセメント等を添加して土粒子に接着力を与え、また、土粒子表面の性質を化学的に変えて親水性を低下させ、土粒子の粘着力を増加させる工法。
2)留意点
・土によってはセメントとの反応で六価クロムが生成される場合があるので、このような場合は添加材の種類を変えて再検討するか、もしくは路床置換工法などに工法を変更しなければならない。