建設部門 選択科目 道路 予想問題Ⅱ-1 解答者02 専門:道路設計
建設部門 選択科目 道路 予想問題Ⅱ-1 解答者02 専門:道路設計
予想問題 Ⅱ-1-1
問題文 道路線形は、安全で円滑な交通流確保のため極めて重要な役割があり、線形計画に際して立体、線形設計のポイントを述べ、そして平面・縦断線形の組合せ設計について、縦断曲線のサグとクレストの考え方を説明せよ。
予想問題Ⅱ-1-1 解答 簡易答案
1.立体、線形設計のポイント:運転者が走行中に道路線形変化を自然に認識し、事故や渋滞発生を避けるため安定走行を維持する。このため、縦断勾配を錯視しない線形設計を行う。
2.平面・縦断線形組合せ設計の考え方:平面曲線変化を前方視野内で自然に把握するため、縦断曲線のサグとクレストは平面曲線のIP(折れ点)に合致させる。
予想問題 Ⅱ-1-2
問題文 山地部において、地すべりの可能性が高いカ所選定に当たり、調査時のポイント及び、その後の定期点検時の留意点について説明せよ。
予想問題Ⅱ-1-2 解答 簡易答案
1.地すべり地の調査ポイント:空中写真判読図を実体視し、道路から見えない上部斜面(崖錐、崩壊、地すべり土塊等)の分布状況を把握する。その後、現地で地質概査、確認し危険カ所の判定する。 2.定期点検時の留意点:滑落崖・地表亀裂幅等の分布変化を観察する。傾斜計の数値変化により滑落の可能性を推定する。
予想問題 Ⅱ-1-3
問題文 近年の大地震(熊本、 大阪北部・北海道胆振東部)や豪雨、豪雪、台風被害等の大規模災害を踏まえ、耐災害性の強化策について道路の観点から以下の問いについて述べよ。(1)大規模災害から得られた教訓を説明せよ。(2)(1)を踏まえて、今後の方策を述べよ。
予想問題Ⅱ-1-3 解答 簡易答案
(1)大規模災害から得られた教訓:高速道暫定区間では、片側1車線の対面通行により道路啓開実施した。緊急路の橋梁、跨道橋等が損壊し通行止め発生、市街地の電柱倒壊等により救援物資の輸送に支障が出た。
(2)今後の方策:高速道の路肩活用し走行空間を確保する。区画線にLEDを使用し車線幅員・数を調整する。②緊急路(幹線道路)の 落橋・倒壊防止、支承の補強や交換を行う。幹線道路の跨道橋倒壊防止を推進する。市街地の電線類の地中化を促進する。
予想問題 Ⅱ-1-4
問題文 令和元年にナショナルサイクルルート制度が制定された。この制度の概要を述べ自転車の望ましい走行環境について記述せよ。
予想問題Ⅱ-1-4 解答 簡易答案
1.概要:観光資源を自転車走行環境や休憩・宿泊機能、情報発信等と連携・推進し、新観光価値で地域創成を図る。そのため、一定水準のサイクルルートを指定し、国内外にPRしサイクルツーリズムを強力に推進する。2.望ましい環境:都市部で車速が50km/h超箇所は自転車道、40km/h以下・車交通4千台以下の区間は車道混在構造、これら以外は自転車専用通行帯を整備する。郊外部は、車交通が約1万台以上で車道混在構造は外側線外に1.5m以上の幅を確保、交通量が少ない場合は、外側線外に1m幅を確保する。
予想問題 Ⅱ-1-5
問題文 路上表層再生工法について、工法の概要、特徴及び適用に関する留意点を説明せよ。
予想問題Ⅱ-1-5 解答 簡易答案
1.概要:破損がAs舗装の表層に留まっている場合、老朽化部分をかきほぐし再生添加材等を投入し性能改善し舗装を仕上げる。2.特徴及び適用留意点:原位置で、廃棄物を出さずに性能向上を図る。この工法は、ひび割れ率が40%以下、旧Asの針入度20超が品質改善の条件である 。
予想問題 Ⅱ-1-6
問題文 補強土壁の及び、軽量盛土について、各々の定義とメカニズムを概説せよ。
予想問題Ⅱ-1-6 解答 簡易答案
1.補強土壁:盛土内の補強材と盛土材の摩擦抵抗力、支圧抵抗力より盛土を補強する土留め構造物である。補強土壁は、盛土内の補強材と壁面材を連結し想定すべり面上の土くさび土圧と補強材の引抜き力のつり合い構造物として安定する。 2.軽量盛土:擁壁の裏込め材に軽量自立・自硬性材を用い壁面材を簡略化し、これと裏込め材が一体となり安定した擁壁機能を発揮する。
予想問題 Ⅱ-1-7
問題文 高速道路における、新しい物流システム 、自動運転に対応した道路空間について現状の課題を説明し、今後の道路構造を記述せよ。
予想問題Ⅱ-1-7 解答 簡易答案
1.自動運転現状の課題:3台隊列(全長約106m)になり、一般車との混合交通での安全性を確保する。 ②SA・IC通過時は、一般車走行中の本線へのスムーズな合流を行う。 2.今後の道路構造:自動運転による隊列走行時の安全・安定走行のため第3車線を専用車線として使用する。このため、片側2車線区間では車線増設する。②GPS受信の不可区間(TN、上空金網等)では、磁気マーカによる車線維持装置を設置する。SA・ICから本線に流入時に、合流区間本線システムにより注意喚起する。
予想問題 Ⅱ-1-8
問題文 高速道路が概成し多様なルート選定が可能となったがストックが老朽化し早急に補修の必要な施設が急増している。都市高速道路の主要部を占める老朽橋の補修について、以下の問いに答えよ。RC橋、鋼橋について代表的な損傷部位を挙げ、損傷程度による補修工法を説明せよ。
予想問題Ⅱ-1-8 解答 簡易答案
(1)活荷重を直接支持するCO床版:損傷が進行した床版の耐荷力照査(B活荷重)を行い、不足分は床版下面に軽量・引張強度が高い炭素繊維で補強し耐荷力向上する。クラック部分は(>0.2mm)は樹脂注入し補修する。②損傷軽微なCO床版:0.2mm以上のクラックは、損傷進行を防止するため樹脂注入し補修する。(2)鋼橋の桁断面変化・溶接接合部の亀裂は、亀裂進展防止のため先端部にストップホールを行い、当て鋼板を高力ボルトで摩擦接合し補修する。また、支承発錆で鋼桁下部の溶接亀裂は、耐震性向上のため免振型ゴム支承に交換する。鋼橋の耐荷力照査は、上記と同様にB活荷重を適用し鋼桁の欠損断面でL荷重載荷し桁許容応力超過分を補強する。
予想問題 Ⅱ-1-9
問題文 軟弱砂地盤における地震時の液状化を抑制する工法を、対策原理から分類・説明を行い、代表的な対策工法を挙げその効果を述べよ。
予想問題Ⅱ-1-9 解答 簡易答案
(1)液状化を抑制する工法:地盤の性質改良:土密度を増加、せん断強度の増加、土構造を化学的に安定させる。液状化しにくい材料に置換える。②地下水位を低下し、土中有効応力を増加させ、過剰間隙水圧比の上昇を抑える。透水性の高い材料を土中に造成し、地震時に発生する過剰間隙水圧を速やかに消散させる。(2)代表的な対策工法:SCP工法:地盤内に鋼管貫入し管内に砂等を投入し、振動により締め固めた砂杭を造成する。打設時の締固め・砂の圧入効果により、砂質土の間隙比を小さくし、密度を高めせん断強度増加する。