技術士合格への道研究所の講座の受講についてお問い合わせのあった方に対しては、できる限り受講前の説明をしております。 この記事はその事例紹介です。

写真 相談者様に技術士合格の尺度について説明しました
多くの方の心配事項は、次のような内容です。
合格のために自分には何が欠けているか知りたい(能力診断、敗因分析)合格するには自分は何をすべきか知りたい(個別の合格法メニュー)このため、講座に対しては次のような質問が寄せられます。
講座は受講者の足りない能力をどうやって評価するか (添削評価の確からしさ)講座は受講者の能力をどうやって高めるか (能力開発プログラム)添削や指導、ツールの具体的内容 (効果、わかりやすさ)一番の関心事である現状診断を簡単に行う方法として、過去問答案を提出していただいて添削、診断する方法があります。この日相談に来られた相談者T様も平成20年度の答案を作成され、下図の添削結果をお渡ししました。

診断結果は次のような内容です。
- 必須科目 現状分析が丁寧すぎる一方、出題者が要求している「課題」がありません。対策は一応あるものの、対策選定の根拠が説明不足なので独断的に見えます。また、答案の配点は、現状<課題<対策の順に高くなっていますので、後半ほど力を入れることが大事です。 現状分析を簡潔にして、「課題」を示し、対応策と関連付ければA評価となるでしょう。
- 選択科目 出題者の要求に答えるというより、自分の知識をまとめて、主張することに力を注いでいるようです。まずは何を答えなければならないか、「MUST」の事項を書き出して、それらを軸に答案を構成してください。知識は十分なので必ず合格点に達します。
この日の診断のまとめはこうでした。 (最初の写真の場面です)
出題者の意図を正確に読み取る管理者としての判断を求められているので、簡潔に答える技術者コンピテンシーが評価されるため、そのような尺度を自らの内に持つそのためには、本研究所の講座では
チェックシートで題意を正確、かつ短期間で読み取る練習を行います。管理者として正しい判断ができるよう、コーチングで学んでもらいます。技術者コンピテンシーを学習するため、面談、電話、音声ファイルによる説明を行います。以上のことを相談者T様にご説明し、納得していただきました。技術士試験は、専門的で、かつ受験者の業績に依存して個別性が高いため、相談が容易ではありません。しかし、本研究所ではすべての相談者様の業績や疑問点に対して、可能な限り掘り下げたお答えをするようにしています。