受講希望者から「骨子指導」についてご質問をいただきました。ご紹介しておきます。
以下、質問文と回答内容です。
今回のメール質問に対するご回答ありがとうございます。再現答案に対しては大まかな講評でも良かったのですが、論文添削までしていただきありがとうございます。
(口頭で説明している)音声評価指導は大変参考になりました。これまで経験した大手S社の講座では、添削でここまで詳細にはコメントもらえませんでした。かつて2年間指導を受けた講師からは、技術的観点と書き方を指導していただきました。技術的な指導は「確かな」ものがあったと感じ、技術屋としてありがたいものでした。しかし、いざ論文にしようとなると、私の論旨が的を得ていないということを指摘されました。
佐武様が音声ファイルで評価されたように「骨子」指導は他社講座にはありません。技術士合格への道研究所の独自のものです。他社はもっぱら集合教育による論文の書き方指導でした。
私は、「骨子」作成は「個人の能力」に依存するもので、人から学ぶ程のものではないと思っていました。そして、前記他社講座では、解答作成において「定型骨子」による答案ひな形の使用が奨励されました。また「論文はたくさん書け、論文は手で覚える」と指導されました。私も指導を信じて、論文をたくさん書きました。答案用紙を最後まで書ききれると自負しており、この指導は間違いではなかったと思います。
しかしながら、私は「骨子の作成」ではいつも「つまづいている」と感じておりました。しかし、このままでは、前記他社講座ではそのような指導は期待できません。
以上のような理由で私は貴社の講座を受講する考えに至りました。さらに付け加えると、貴社の講座は、今の仕事に非常に役立つと考えました。
ここで、質問があります。
音声評価で1枚問題、2枚問題で「課題」という表現がありました。
文科省では、「課題」は3枚問題でのみ出てきます。
なぜ、音声ファイルで1枚問題、2枚問題で「課題」と求められていたのでしょうか。
質問に対する回答
TG様
お問い合わせありがとうございます。
技術士合格への道研究所の佐武です。
音声評価指導はディープラーニングの方策であり、ここまでわかる方法はほかにはないと確信しています。おっしゃるように、技術内容と骨子は両方とも必要なもので、別々に考えられるものではありません。
今日技術業務は高度化し、知識だけではやっていけません。こうした時代の変化を受けて技術士問題も難易度を増しています。
それに対して、大手S社の「基本的な定型」ひな形は、とりあえず文章を書くだけの方式であり、今の問題に合わないのだと思います。逆に、文章を書くことがとことん自信のない人が多いから、そのようなひな形が支持されるのかと思います。とりあえず書ければ合格できたという過去の合格体験も背景にあると思います。
しかし、今では問題の複雑さは昔と比べると大人と子供ぐらいの差になっており、旧来の方法では通用しないのです。
本研究所の講座は、仕事に役立つに違いありません。何かをやるときに、本質的なことは何か、すなわち「骨子」を考えて臨めば失敗はしません。
ご質問いただいた「課題」ですが、Ⅲの定義で課題解決問題と呼ばれています。広い視点で課題を見つけて、解いていくストーリーとなっています。
一方、1枚問題、2枚問題では比較的方策が明確化しており、答えを無から探すことはありません。
それでも狭い範囲なりに技術者が解くべき問題の焦点があり、それを明確に意識する必要はあります。そうしないと、事務的で散漫な答えになりがちだからです。そうならないために、あえて「課題」を自ら設定して確実に技術の中心をとらえるように勧めております。
ご要望がありましたら、メールにお書き添えいただければ幸いです。では、よろしくお願いいたします。