この日は10:00〜13:30にパーフェクトコースを受講中のGLS様(水道部門)が面談コーチングを受けられました。体験論文の内容についてのという御相談です。体験論文指導専用フォーマットの技術的体験チェックシートの添削結果をもとにこれからの修正方法についてご説明しました。
以下は、終了後のQ&Aです
講師: 本日の面談コーチングの感想はいかがでしたか?
G様:
2時間も面談していただいてありがたい。
セミナールームに来れない人はとても気の毒
と思っています。音声ファイルも良いですが、じっくり話せるのが良いと思います。
講師: 具体的にどこが良かったですか。
G様: ホワイトボードに書いて、確かめながら、「〜なのですか、〜ではないですか」と確認しながら学べるのがいいです。視覚と聴覚の両方で。
講師: 体験論文について今日感じたことはどんなことですか?
G様: 自分としては、
- ただやったことをまとめて書けばよい
- とりあえず技術士らしい話ができればよい
- 細かい設計の苦心した点とか、身の上話、特別苦労た話がふさわしい
と思っていました。なぜなら、体験論文とは個人の体験の中身の細かいところをチェックするものだと思ったからです。体験は人それぞれ異なるし、専門的なストーリーが良い思っていたからです。
講師: なぜそのように思われていたのですか。
G様: 過去の合格者からそのように聞いていたからです。体験者が苦労話としてそのように話していました。
講師: その通りです。ほとんどの講師は経験で教えています。しかし、それでは理論的な指導はできません。本研究所ではコンピテンシー理論に基づく指導をしています。
講師: 今日の面談コーチングではいかがでしたか。
G様: 今日の話は全然違いました。合格するには
- 技術士としてのビジョンを持たなければならない
- 将来像、自分が技術士としてどうやっていくかについての考えがいります。
普通の仕事では業界のことまで考えてやっているわけではないので、そこまで考えてやっていません。たいていは細かい仕事の問題解決ばかりですから。 しかし、
- 細かいことばかりでは、技術コンサルタントにはなれない
- あらゆる問題に対処していくためには、的確に答えられなければならない
- 専門テーマについての問題に対処する必要がある
- 信頼感のある対応力をつけるには将来ビジョンが不可欠
と納得しました。
講師: そうですね、コンサルタントになれば誰もが求めてくるはずで、広い見識がないと対応できません。
業界の中で技術やマーケットがどうなっているか、広い視野を答案に反映させるしかありません。
- 体験論文は狭い範囲でも、視点や見識は狭くてはいけません
- 広い視野、コンサルタントとしての信頼性は知識や個々の体験よりコンピテンシーへの影響が大きいのです
- しかし「評価」や「将来展望」を書くのは容易ではありません。すべての受講生様が11月の提出前まで苦闘しています。
つまり大事なところで点を取ることです。細かい工夫や努力では技術者コンピテンシーをアピールできません。
G様: 現時点での評価や将来展望が書けないときはどうすればよいですか。
講師:
- 体験がなければ知見で勝負です。
- 類似の業績の方の研究論文を探して見識を養います。
- 本研究所では科学技術論文検索をしますので、かなりの専門的レベルの知見が得られます。