2017.03.11 総合技術監理部門のY様、総合技術監理の業務経歴の詳細について指導

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 Y様の業務概要は、業績の本質とあまり関係のない物件の仕様をとか規模が表れていました。これらはできるだけ簡潔に表現して訴えたい事柄を中心に絞り込む必要があります。

 次に課題について、

  • 発注者から1カ月の工期短縮が求められた
  • 無災害で高品質の工事を、限られた作業員で行なう。

といった原則的な表現しかできていませんでした。すなわち無災害で高品質というのはどの現場にも求められることであり、限られた作業員で行うのも同様です。

 課題とは、ならばどうするのか

課題とはこの現場でターゲットとすべき事項は何かを示す

必要がありました。

 技術的解決策では、不要な前置きが書かれてた後に、経済性管理、人的資源管理などの記述がありましたが、具体性にかけたり工夫や貢献の内容が不明確だったりしてアピール力に欠けていました。これでは試験官から

「この業績の何処が総合技術監理ですか」

と言われかねません。

 そこで業績について一つ一つ確認しながらそれぞれの相関の要素技術すなわちヒヤリハットやPDPC法とか応用技術を確認していきました。そして技術応用においてどのような独創的で汎用性に富んだ工夫があったのか、それを考えてもらうことにしました。

 この工夫をする、そしてそれが

独創性や汎用性に富んでいることがコンピテンシーを高める

という法則があるのです。

 こうした業績の中にどのような応用技術があったかを考えるには、実際に体験されたご本人のヒアリングに頼らざるを得ません。ただしご本人はその要素技術が何であるかという事は分からないわけで、そうした材料を探しながら講師が要素技術を指摘していくわけです。

  あるいは要素技術のありそうな貢献や工夫においては、講師の側で一般的に取りうる解決策に近い対応を推論しながら、

「それはつまりハインリッヒの法則に相当するのではありませんか」

「そのような展開をPDPC法と呼ぶのではありませんか」

と言うように応用技術や法則、原理を挙げながら実際にどのような工夫が行われていたかを確かめることにしています。

  最後に成果。この中でも「無災害で所定の品質を工期内に確保できた」と言うような、いわば建設工事の建前のような成果の表現となっていました。そこで解決策で応用した技術ごとにどんな技術成果があったかを考えて、それらを業績の成果として漏らさずまとめることをお勧めしました。

  さらに成果の集大成として、この業績を経て学んだ事は何かという知見を簡潔に表すとなることにしました。ナレッジマネジメントの視点から業績で学ぶ事は技術士にとって成果の1つだからです。この成果を考えるときに大事なことが

「失敗は成功の母なり」

と言う発見の図式です。すなわち失敗してもそれを反省し、改善していくことで成功に近づくと言う考え方です。これは発明王エジソンが残した名言なのです。

  こうした作用の結果Y様の業績の検討をのもとになる方向性は確認されました。この2日の後にY様は、総合技術監理部門技術士にふさわしい内容をに高めながら業務経歴の詳細を完成されました

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