H30/2018年 建設・施工 Ⅱ−1−4 問題 模範解答と解説

問題文

マスコンクリートの施工に当たって、特に留意すべき事項を述べよ。また、その留意事項について、製造・運搬、打設・養生等の各段階において講じなければならない対策について概説せよ。

模範解答1  (簡易形式1)  添削履歴 2回 2019.4.13   専門事項 施工計画

1.施工に当たっての特に留意すべき事項

マスコンクリートはセメントと水が反応した際に発生する水和熱による温度ひびわれ制御に特に留意する。

2.製造・運搬

① 低熱ポルトランドセメントや中庸熱ポルトランドセメントを使用する。

② AE減水剤、フライアッシュ等の混和材を使用する。

③ スランプ量を小さくし、単位セメント量を低減する。

④ 練り混ぜ水に冷却水を使用する。

⑤ 運搬中はドラム全体を保温シートで覆って、外気温や直射日光による影響を遮断する。

⑥ 運搬中に交通渋滞により時間が経つと凝結、硬化が早まるので、迂回ルートを確認する。

3.打設・養生

① ひびわれ誘発目地を配置する。

② 計画されたリフト高さ、継目位置、打継時間間隔を遵守する。

③ コンクリートとパイプクーリングの通水温度差は20℃以下とする。

④ 保温シート等によりコンクリート表面を保温する。

模範解答1  (簡易形式2)  添削履歴 1回 2019.4.21   専門事項 施工計画

1.施工に当たっての特に留意すべき事項

マスコンクリートはセメントと水が反応した際に発生する水和熱に起因する温度ひびわれ制御に特に留意する。

2.製造・運搬

① 低熱ポルトランドセメントや中庸熱ポルトランドセメントを使用する。

② AE減水剤、フライアッシュ等の混和材を使用する。

③ スランプ量を小さくし、単位セメント量を低減する。

④ 練り混ぜ水に冷却水を使用する。

⑤ 運搬中はドラム全体を保温シートで覆って、外気温や直射日光による影響を遮断する。

⑥ 運搬中に交通渋滞により時間が経つと凝結、硬化が早まるので、迂回ルートを確認する。

3. 打設・養生

① ひびわれ誘発目地を配置する。

② 計画されたリフト高さ、継目位置、打継時間間隔を遵守する。

③ パイプクーリングの通水温度が低すぎるとひびわれを助長することがあるので、コンクリートと通水温度差は20℃以下とする。

④  コンクリート表面の急冷を避けるため、保温シート等によりコンクリート表面を保温する。

模範解答1  (答案形式)  添削履歴  0回 2019.4.29   専門事項 施工計画

1.施工に当たっての特に留意すべき事項

マスコンクリートはセメントと水が反応した際に発生する水和熱に起因する温度ひびわれ制御を特に留意する。

2.製造・運搬

① 低熱ポルトランドセメントや中庸熱ポルトランドセメントを使用する。

② AE減水剤、フライアッシュ等の混和材を使用する。

③ スランプ量を小さくし、単位セメント量を低減する。

④ 練り混ぜ水に冷却水を使用する。

⑤ 運搬中はドラム全体を保温シートで覆って、外気温や直射日光による影響を遮断する。

⑥ 運搬中に交通渋滞により時間が経つと凝結、硬化が早まるので、迂回ルートを確認する。

3.打設・養生

① ひびわれ誘発目地をひび割れが発生しても構造上影響のない位置に配置する。

② 計画されたリフト高さ、継目位置、打継時間間隔を遵守する。

③ パイプクーリングの通水温度が低すぎるとひびわれを助長することがあるので、コンクリートと通水温度差は20℃以下とする。

④ コンクリート表面の急冷を避けるため、保温シート等によりコンクリート表面を保温する。

模範解答2  (答案形式)  添削履歴 4回 2019.4.10  専門事項 施工計画

1.マスコンクリートの留意事項

温度応力ひび割れである。セメントの水和反応に伴いコンクリート温度が上昇する。コンクリートの熱膨張、引張応力を抑制するため、下記のようなフレッシュコンクリートの冷却に留意する。

2.対策

2-1製造

温度ひび割れを防止するためには、水和熱の小さい中庸熱、低熱セメントの使用が有効である。また、コンクリートの材料である水、セメント、骨材を冷却することで、コンクリートの打込み温度を下げるプレクーリングする。

2-2運搬

 コンクリートの運搬時間を出来るだけ短くすることによりコンクリートの温度上昇を抑制し、打設温度の上昇を防止する。

2-3打設

フレッシュコンクリートを冷却することで、コンクリートの打込み温度の上昇を抑制する。また、誘発目地や打設ブロックの大きさを検討することで、体積変化に対する拘束を低減し、温度ひび割れを抑制する。

2-4養生

パイプクーリングなど打込まれたコンクリートの温度上昇を人工的に抑制するためポストクーリングする。

模範解答3  (簡易形式1)  添削履歴 0回 2019.5.2   専門事項 施工計画

.マスコンクリートの施工に当たって、特に留意すべき事項

水和熱に起因した温度ひび割れの防止と乾燥によるひび割れ幅の抑制が必要である。

2.製造・運搬時の対策

1)低発熱型セメントを使用する等、セメントや混和材の種類を適切に選定する。

2)AE剤、減水剤の適切な使用により単位水量と単位セメント量を減らし、温度上昇を小さくする。

3)コンクリート製造時に水や骨材を冷却する。

4)打設温度が事前に計画した温度を超えないように、運搬中のコンクリート温度上昇の抑制をおこなう。

3.打設・養生時の対策

1)打設リフト高やブロック割りを十分に検討する。

2)コンクリートの温度上昇の把握、打設後の温度履歴の測定とフィードバックの実施。

3)コンクリート部材内外の温度差や、部材全体の温度低下速度が大きくならないよう、パイプクーリングや断熱性の高い材料での養生を行なう。

4)夏場は必要以上の散水を避け、冬場は型枠の長期存置とコンクリート表面の保守を継続する。 

模範解答3  (簡易形式2)  添削履歴 2回 2019.5.3   専門事項 施工計画

1.マスコンクリートの施工に当たって、特に留意すべき事項

水和熱に起因した温度ひび割れの防止とひび割れ幅の抑制が必要である。

2.製造・運搬時の対策

1)中庸熱ポルトランドセメント・低熱型セメントなど、水和発熱の小さいセメントの使用。

2)AE剤、減水剤の使用により単位水量と単位セメント量を減らし、温度上昇を小さくする。

3)コンクリート製造時に水や骨材を冷却する。

4)自己収縮の小さいセメントを使用する。

5)熱膨張係数の小さい骨材(石灰石など)の使用。

6)運搬中の温度上昇の抑制をおこなう。

3.打設・養生時の対策

1)外気温の低い時間帯の打設を行なう。

2)コンクリートを1 回に打込むブロックの大きさL/H を出来るだけ上げる。

3)コンクリート部材内外の温度差や、温度低下速度が大きくならないよう、パイプクーリングや断熱性の高い材料での養生を行なう。

4)冬場は型枠の長期存置とコンクリート表面の保温を継続する。 

5)誘発目地の設置により拘束を受ける部材の長さを短くする。

模範解答3  (答案形式)  添削履歴 0回 2019.5.6   専門事項 施工計画

1.マスコンクリート施工の特に留意すべき事項 

温度ひび割れは、水和反応に伴うコンクリートの体積変化(膨張、収縮)が拘束されることにより発生するため温度上昇の抑制が重要である。また、補強鉄筋を追加してひび割れ幅の制御が有効である。

2.製造・運搬時の対策

中庸熱ポルトランドセメント・低熱型セメントなど、水和発熱の小さいセメントを使用する。

2)AE剤、減水剤の使用により単位水量と単位セメント量を減らし、温度上昇を小さくする。

3)コンクリート製造時に水や骨材を冷却する。

4)自己収縮の小さいセメントを使用する。

5)熱膨張係数の小さい骨材(石灰石など)の使用。

6)運搬中の温度上昇の抑制をおこなう。

3.打設・養生時の対策

1)外気温の低い時間帯の打設を行なう。

2)コンクリートを1 回に打込むブロックの大きさL/H を出来るだけ上げる。

3)コンクリート部材内外の温度差や、温度低下速度が大きくならないよう、パイプクーリングや断熱性の高い材料での養生を行なう。

4)冬場は型枠の長期存置とコンクリート表面の保温を継続する。 

5)誘発目地の設置により拘束を受ける部材の長さを短くする。

模範解答4  (答案形式)  添削履歴 3回 2018.8.5   専門事項 施工計画

1.留意点

 セメントの水和熱による温度上昇で有害なひびわれが入る恐れがあるため、ひび割れ誘発目地をひび割れが発生しても構造上影響のない位置に設ける。さらに、リフト高さ、継目位置・構造、打設時間間隔を設定する必要がある。

2.対策

2−1.製造・運搬段階

①単位セメント量、単位水量はできるだけ少なくし、AE減水剤遅延型を用いる。

②保湿性の良い木製の型枠を使用し、型枠の存置期間を通常より長くする。

③アジテータ車で運搬中に温度上昇を抑制する為に、ドラムを断熱シートで覆う等の対策を行う。

2−2.打設・養生段階

①コンクリートの打ち込み温度は25度以下にする。

②コンクリート部材内外の温度差が大きくならないように、コンクリート温度はできるだけ緩やかに外気温に近づける。

③パイプクーリングの通水温度が低すぎるとひび割れの発生を助長する事があるので、コンクリートと通水温度の差は20度以下とする。

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