R1/2019年 上下水道・下水道 U-1-1

問題文 

下水の排除方式には、分流式と合流式があるが、それぞれの特徴を多目的に比較して述べよ。


模範解答1   (簡易答案1)    添削履歴1    作成日2020/5/18    上下水道部門  下水道    専門事項 下水渠


1.施工性、管きょ整備のしやすさ

合流式下水道は、雨水及び汚水が効率的に同時に排除できるシステムなので、管きょ網が整備しやすい。一方、分流式は雨水管渠の布設が別途必要となるため敷設費が高価となる。

2.流末の水質保全

合流式下水道は、処理場で雨水・汚水処理の総水量増加するため水質悪化しやすい。一方、分流式は、雨天時に汚水を公共用水域に放流することがないため、水質汚濁防止上有利である。

3.水洗化普及

合流式下水道は、雨水及び汚水が同一管渠で管径が大きいため水洗化普及に工期がかかる。一方、分流式は汚水の水洗化を早期に行うため、小口径管渠を効率的に整備可能である。

4雨水浸水対策

合流式下水道は、汚水と雨水が希釈されるため、雨水浸水対策は水質汚濁が河川に流出を避けるので浸透や貯留施設である。一方、分流式は雨水はをそのまま河川放流するため、雨水浸水対策は、既設水路の増強管渠を効率的に整備可能である。


模範解答1   (完成答案)    添削履歴1    作成日2020/5/19    上下水道部門  下水道    専門事項 下水渠

 

 


 

1.施工性、管きょ整備のしやすさ

合流式下水道は、雨水及び汚水が効率的に同時に排除できるシステムなので、管きょ網が整備しやすい。一方、分流式は雨水管渠の布設が別途必要となるため敷設費が高価となる。

2. 流末の水質保全

合流式下水道は、処理場で雨水・汚水処理の総水量増加するため水質悪化しやすい。一方、分流式は、雨天時に汚水を公共用水域に放流することがないため、水質汚濁防止上有利である。

3. 水洗化普及

合流式下水道は、雨水及び汚水が同一管渠で管径が大きいため水洗化普及に工期がかかる。一方、分流式は汚水の水洗化を早期に行うため、小口径管渠を効率的に整備可能である。

4. 雨水浸水対策

合流式下水道は、汚水と雨水が希釈されるため、雨水浸水対策は水質汚濁が河川に流出を避けるので浸透や貯留施設である。一方、分流式は雨水はをそのまま河川放流するため、雨水浸水対策は、既設水路の増強管渠を効率的に整備可能である。

5.老朽化

 合流式下水道は、大都市を中心に早期に整備された施設の老朽化し再構築整備が必要なっている。分流式は、近年の整備で耐震性を考慮した整備となっている。

 



R1/2019年 上下水道・下水道 U-2-1

問題文 

 地方の中核都市A市では、これまでの汚水処理と雨水処理の整備区域を概ね同一として、計画降雨50mm/h(5年確率降雨)を区域全体における一律の整備目標とする下水道施設整備を進めてきたが、雨水の未整備地区も多く残っており、従来の全体計画を見直す必要が生じている。計画的かつ効率的な浸水対策の施設整備を進めるため、雨水管理総合計画を策定スリこととなった。あなたがこの雨水総合管理計画策定業務の担当責任者として選ばれた場合、下記の内容について記述せよ。

(1)調査検討すべき事項とその内容について述べよ。

(2)業務を進める手順について、留意すべき点工夫を要する点を含めて述べよ。

(3)業務を効率的に、効果的に進めるための関係書との調整方針について述べよ。


模範解答1   (簡易答案1)    添削履歴2    作成日2020/5/25    上下水道部門  下水道    専門事項 下水渠

 


 

1.調査・検討事項と内容

@   水位観測デ-タを調査し、そのデ−タから浸水シミュレーションにより浸水予測し重要度区域を検討する。 

A   浸水実績状況を調査し、そのデ−タから階層分析法により評価を設定し浸水リスクが高い地区の整備を検討する

B   既設雨水整備状況を調査し、既設雨水管の流量表を算出し流下能力を検討する。

2.業務手順

@   検討対象区域を設定する 

地形情報を用いて簡易的なシミュレーションを行い浸水危険性の高いエリアを想定し、発生水位を予測し床上浸水や床下浸水、道路冠水を判断し区域設定する。

A   地域ごとの雨水対策目標を設定する

排水区における各種デ-タを整理し基準の重み付けで評価フロ−を作成し、浸水リスクの評価が高い地区を対象に浸水整備目標を設定する。

B   段階的対策方針を策定する

区域の重要度によって整備目標と整備事業費の制約を考慮し浸水対策達成率を10年後の80%とする方針で重要度の高い順から整備する。

3.関係者との調整方針

河川管理者は、河川が水害対策の100mmの整備に時間がかかるので浸透施設や貯留施設で整備を主張する。

住民は、民間に貯留施設を設けることを拒否する。

事業者は雨水浸透施設整備では事業費がかかる割に浸水対策効果が少ないので拒否している。

そこで私は浸水の重要地区に集中し整備することを提案し、ソフト対策として水位周知下水道システムを導入することで、3者を取りまとめて業務を効率化した。

 


この答案の添削で以下のようなことを指摘申し上げました

 


1回目添削での指摘事項

まず問題文をよく読んで、考察してください。正しい解決シナリオができていないようです。

これがないと、方針が曖昧模糊として対処姿勢が定まりません。

まず下記の@〜Eについて答えてください。

@          地方の中核都市A市                ←このA市とはどんな市か。例えば何市?どんなことが想定されるか。⇒中核都市は、生活圏の核となる機能を備えた都市で川口市や川越市など

A          これまでの汚水処理と雨水処理の整備区域を概ね同一としている ←これは何を意味しているのか。良いのか悪いのか⇒計画全体区域において一律の整備区域で進めることを基本としていた。しかし、近年では雨水整備の優先度の高い地域を中心に浸水対策の推進することとした。

B          計画降雨50mm/h(5年確率降雨)を区域全体における一律の整備目標とする下水道施設整備 ←ここから何を読み取れるか。近年何が変化したのか。⇒計画降雨50mm/hを上回る降雨が発生し浸水被害が発生した実績降雨に対しても減災を講じる必要がある。

C          雨水の未整備地区も多く残っている。←だとしたら何をすべきか⇒選択と集中の観点から、浸水対策を実施すべき区域を明確にし期間を決めて集中的に実施する。

D          従来の全体計画を見直す必要が生じている。 ←どんな計画が想定されるか⇒もともとの汚水処理と雨水処理で実施することを予定している地域のうち、汚水処理を浄化槽へ見直し、雨水対策を行う場合雨水に特化した雨水公共下水道の実施を行う。

E          計画的かつ効率的な浸水対策の施設整備を進めるため、雨水管理総合計画を策定する。  雨水管理総合計画にはなにをまとめる⇒地域の事情に合わせた浸水対策を実施すべき目標とする整備水準・施設整備方針を定め下水道の浸水対策を計画的に進めることを目的にしている。

 

2回目添削での指摘事項

問いに正確に答えること、そして発散しないために主要なこと3つに絞るようにしてください。

講座のテンプレートに従ってまとめてください。

1.調査・検討事項と内容

@〇〇を調査し、(それをもとに)〇〇を検討する。主要な項目3つに絞る

A〃

B〃

2.業務手順

@〇〇を〇〇する。←1の項目に倣って、時系列に手順を設定する。

A〃

B〃

3.関係者との調整方針

河川管理者は、〇〇と主張する。住民は、〇〇を拒否する。事業者は、〇〇に反対している。

そこで私は○○を〇〇することを提案し、3者をとりまとめて業務を効率化した。

 

3日目添削での指摘事項

下水道技術者としての考察プロセスを明確に示してください。これを測るための試験です。

 

4回目添削での指摘事項

問1の検討内容は単刀直入に述べるように。

問3の取りまとめは、ほかの技術者が読んで納得できるように説明してください。

 


模範解答1   (簡易答案2)    添削履歴4    作成日2020/6/8    上下水道部門  下水道    専門事項 下水渠


 

1.調査・検討事項と内容

@    浸水地域設定

水位観測デ-タを調査し、そのデ−タから浸水シミュレーション行いどこにどの程度の湛水が発生する計算し、20cm未満道路冠水相当、20cm〜45cm床下浸水、45cm以上を床上浸水整理する。 

A    整備目標設定

浸水実績状況を調査し、階層分析法により浸水リスクが高い地区を絞り込む。

B    照査降雨設定

降雨観測デ-タを調査し、浸水時降雨ハイドログラフを作成、一般地区50mm/h、重点地区を最大降雨である照査降雨の設定する。

2.業務手順・留意すべき点

@    検討対象区域を設定する 

地形情報を用いて氾濫解析モデルのシミュレーションを行い浸水危険性の高いエリアを想定し、発生水位を予測し床上浸水や床下浸水、道路冠水を判断し区域設定する。

雨水の未整備地区では、雨水公共下水道の検討するため、浸水対策の整備目標と区域を決めて集中的に実施する。地域ごとの浸水要因分析を行い未整備地区の状況や整備すべき箇所優先順位と河川整備状況に応じた設定を行う。

A地域ごとの雨水対策目標を設定する

排水区における各種デ-タを整理し基準の重み付けで評価フロ−を作成し、浸水リスクの評価が高い地区を対象に浸水整備目標を設定する。対策目標の設定は、地域の重要度に応じて計画降雨の水準を上げて検討する。

B段階的対策方針を策定する

区域の重要度によって整備目標と整備事業費の制約を考慮し浸水対策達成率を10年後の80%とする方針で重要度の高い順から整備する。事業費の制約を考慮し、現在・中期・長期の段階に応じた対策方針を設定する。計画降雨に対するハ-ド対策、照査降雨に応じたハ-ド対策とソフト対策を設定する。地域ごとに下水道区域や計画降雨や段階的対策方針をマップ化し整理する。

3.関係者との調整方針

河川管理者は、100mm/hr対応の河川整備に時間がかかるので流出抑制対策の貯留整備を主張する。住民は、貯留施設を公共用地に設置してほしいができないため、マンションの駐車場用地に貯留施設要請を拒否する。事業者は、学校等の公共用地に貯留施設設置に時間を要するため、拒否している。そこで私は、重点地区の早期対策として貯留管を道路に布設し河川へポンプで放流する施設を提案する。ソフト対策として内水氾濫水位監視システムを導入し、河川の危険水位や下水道水位を住民へ連絡し避難ができるように対応することで、3者を取りまとめて業務を効率化した。

 


模範解答1   (完成答案)    添削履歴2    作成日2020/6/13    上下水道部門  下水道    専門事項 下水渠

 


1.調査・検討事項と内容

@浸水地域設定

水位観測デ-タを調査し、そのデ−タから浸水シミュレーション行いどこにどの程度の湛水が発生する計算し、20cm未満道路冠水相当、20cm〜45cm床下浸水45cm以上を床上浸水整理する。 

A整備目標設定

浸水実績状況を調査し、階層分析法により浸水リスクが高い地区を絞り込む。

B照査降雨設定

降雨観測デ-タを調査し、浸水時降雨ハイドログラフを作成、一般地区50mm/r重点地区を最大降雨である照査降雨の設定する。

2.業務手順・留意すべき点

@検討対象区域を設定 

地形情報を用いて氾濫解析モデルのシミュレーションを行い浸水危険性の高いエリアを想定し、発生水位を予測し床上浸水や床下浸水、道路冠水を判断し区域設定する。雨水の未整備地区では、雨水公共下水道の検討するため、浸水対策の整備目標と区域を決めて集中的に実施する。地域ごとの浸水要因分析を行い未整備地区の状況や整備すべき箇所、優先順位と河川整備状況に応じた設定を行う。

A地域ごとの雨水対策目標を設定

排水区における各種デ-タを整理し基準の重み付けで評価フロ−を作成し、浸水リスクの評価が高い地区を対象に浸水整備目標を設定する。対策目標の設定は、地域の重要度に応じて計画降雨の水準を上げて検討する。

B段階的対策方針を策定

区域の重要度によって整備目標と整備事業費の制約を考慮し浸水対策達成率を10年後の80%とする方針で重要度の高い順から整備する。事業費の制約を考慮し、現在・中期・長期の段階に応じた対策方針を設定する。計画降雨に対するハ-ド対策、照査降雨に応じたハ-ド対策とソフト対策を設定する。地域ごとに下水道区域や計画降雨や段階的対策方針をマップ化し整理する。

3.関係者との調整方針

河川管理者は、100mm/r対応の整備に時間がかかるので雨水流出抑制対策の貯留整備を主張する。住民は、貯留施設を公共用地に設置してほしいができないため、マンションの駐車場用地に貯留施設要請を拒否する。事業者は、学校等の公共用地に貯留施設設置に時間を要するため、拒否している。そこで私は、重点地区の早期対策として貯留管を道路に布設し河川へポンプで放流する施設を提案する。ソフト対策として内水氾濫水位監視システムを導入し、河川の危険水位や下水道水位を住民へ連絡し避難ができるように対応することで、3者を取りまとめて業務を効率化した。

 


解説

 

(1)課題の分析のしかたについて 

問題文を読むときは 噛み砕くようにして読んでください 。そして1つ1つの問いに答えて、聞かれたことを端的に答えることです。

問題文の背景をよく考えて考えるように、すなわち出題者の求めている内容は何かということです。

 

(2) 解決策の提案、方策の考え方、書き方などについて

もれがなく広い視点を伝えるために主要なことを3つに絞って答えるようにすればよいでしょう。

専門とする部門 科目の工学的な技術応用は 主体となる 内容とするようにしてください 。

前置きはなるべく かかないようにすること 、そして いつも 単刀直入に述べることです 。

 

(3) 留意点・検討内容などの考え方、書き方などについて

受験部門 科目の工学的なプロセスを求めています 。

何をどうやって検討(計算、判断)するかを考えてください 。

受験科目の技術応用は何か、それを わかりやすく説明するように 。

 

(4)関係者との調整の考え方、書き方などについて

講座で用意した テンプレートを使用すると早く作成できます 。

河川管理者は、〇〇と主張する。住民は、〇〇を拒否する。事業者は、〇〇に反対している。そこで私は○○を〇〇することを提案し、3者をとりまとめて業務を効率化した。

3者の対立点を明確にし、その取りまとめが納得できるように説明することです。

 



 

R1/2019年 上下水道・下水道 V-1

問題文 

 B市(人口40万人)の公共下水道(合流式)において、保有する大部分の下水道管渠の老朽化が進み、下水道管きょに起因する道路陥没の発生が急増するなど、老朽化対策が急務となっている。また、勃発する浸水被害への対応や、予想される大地震への備え等もすすめていかなければならない状況にある。しかしながら、本格的な人口減少社会の到来による下水道使用料収入の減少、昭和40年代から平成10年代に集中的に整備された下水道施設の老朽化、さらにこれに対する技術者の減少など課題となっている。このような状況を踏まえて計画的かつ効果的に管渠の老朽化対策を進める技術者として下記の問いに答えよ。

(1)計画かつ効果的な管きょの老朽化対策を進める技術者として多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。

(2)抽出した課題のうち最も重要と考えられる課題を1つ挙げ、その選定理由を述べるとともにその課題に対する複数の解決策を示せ。

(3)それらの解決策により新たに生じるリスクを示とともにそれらへの対策を述べよ。

 

 


模範解答1   (簡易答案1)    添削履歴5    作成日2020/7/13    上下水道部門  下水道    専門事項 下水渠


 

1.管きょの老朽化対策を進めるための課題抽出と分析

1)既設管渠のネットワ−ク化で機能の向上で浸水対策

 管渠の一部をネットワ-ク化し浸水エリアのバイパス管として能力を上げる。また、管きょの一部に貯留機能を持たせる。

2)既設管耐震化の備えで既設耐震化工法対応  

 大きな地震では、地盤の液状化現象が発生し多数のマンホ−ル浮上するのでマンホ−ル浮上対応を行う。管きょとマンホ−ルの接続部をフレキシブルな構造に改良し非開削に既設耐震化工法を行う。

3)道路陥没防止の取付管改良

 道路陥没の主な原因である、陶管の取付管が集中している地域(取付管改良集中地域)において、重点的に硬質塩化ビニル管へ改良進める

2.最も重要な課題と選定理由、課題に対する解決策

1)最も重要と考える課題と選定理由

@既設管渠のネットワ-ク化の課題

 理由:管渠老朽化による能力不足にゲリラ豪雨が多く、道路の冠水・床下と床上の浸水が多発し市民生活が安全で安心できない状況となるので重要である。

2)課題に対する複数の解決策

@管渠ネットワ-ク化で水位を平準化対策

既設管渠ネットワ-クにより、満水状態の管渠から余裕のある管渠へ流下させ、人孔からに溢水を軽減させる。

Aバイパス管・管内貯留の活用 

 既設管渠の流下能力不足を、新設のパイパス管を設置し、能力不足を貯留機能で向上させる。

Bポンプ場の増設:ポンプ場の増設により、内水対策を行う。

3.新たに生じるリスクとリスクへの対策

1)リスク

 @既設管ネットワ-ク管網による環境対応:合流式のため水位上昇による越流システムに予想以上の流量が発生し、地域全体の、汚水が河川に流下され環境上問題となる。

2)対策:@雨水貯留施設設置:越流水の予測し、水位を低下させ汚水の放流をさせないため、雨水貯留施設を設置する。

 


この簡易答案1では、添削指導において次のようなことをご指導申し上げました。

 

1回目添削

問題文をじっくり読んで、市の担当者になりきった気持ちで考えてください。

そして、市長さんが言うような大まかな話ではなく、単刀直入に課題を挙げてください。

この@〜Gにつながる技術課題です。

@   人口40万人の公共下水道

A   合流式である

B   大部分の下水道管渠の老朽化 昭和40年代から平成10年代に集中的に整備された

C   道路陥没の発生が急増

D   浸水被害

E   大地震への備え

F   人口減少による下水道使用料収入の減少

G   技術者の減少

これらをもとに3つ課題を選定する

2回目添削

このような ケースワークでの 提案型の問題では 予め詳細調査をやってから 答える という姿勢は許されません。

経験知識を問いかけているところもありますので 、問題文を読んで ご自身で検討した上で 、結論を推論して答えるようにしてください 。

1.管渠の老朽化対策を進める課題抽出と分析1)データベースシステム構築×

(すぐに対応する対策を問われている)

このような一般論ではなくこの市でどこが一番老朽化していると思いますか。

経験が問われていますので調べてからでは×です。 

2)地震対応(被害の大きい場所はどこか・耐震の備えはどうするか)

「地震被害が高い箇所」とはこの市ではどこですか。推論してシナリオを考えることです

3)浸水対応(管渠の一部をネットワ-ク化し浸水エリアのバイパス管)

ネットワーク化の趣旨を見出しに書くように。曖昧(ストック)では×ことです。

2.最も重要な課題と選定理由、課題に対する解決策1)データべ−スシステム構築これ自体は事務的な手段にすぎません。

2)課題に対する解決策解決策の「柱」を3つ挙げるようにしてください。

3.解決策のリスクとその対策 @民間活力の導入リスクを挙げるように。これは対策

3回目添削

@道路陥没防止の課題 ここは因果関係を言うところではありません。最も重要と考える理由を述べるように。

@  陶管の取付管改良

雨水・汚水両方の取付管を、重点地区から全部改良する。←とは具体的に。つまりどうするのですか。

1)リスク

 @豪雨や地下水からの発生:豪雨により雨水が地下に浸透し、地下水位が高くなり、管きょのひび割れ部たジョイント部から侵入し陥没が発生する。

これは偶然そうなるわけであって、2)の解決策に起因してなるわけではありません。「(3)それらの解決策のリスクを示し・・」の意味わかりませんか。

4回目添削

問1は1,2,3の答えは、優先度が真逆の3,2,1の順ではありませんか。

1は全く老朽化事故の対策にすぎず、あまり技術的発展性がありません。ただのダメ直し。

道路の陥没ですから、下水道というよりは道路問題。迷惑はかけますが、難しい話は何もありません。

2は下水道としての課題が少しはあります。

3の既設管渠のネットワ−ク化は技術応用性が期待でき、これを最重要として1番にしてください。

そして問2は既設管渠のネットワ−ク化について提案してください。

 


模範解答1   (簡易答案2)    添削履歴2    作成日2020/7/19    上下水道部門  下水道    専門事項 下水渠


 

1.管きょの老朽化対策を進めるための課題抽出と分析

1)既設管渠のネットワ−ク化で機能の向上で浸水対策

 既設管渠の一部をネットワ-ク化し、浸水エリアのバイパス管として能力を上げる。また、管きょの一部に貯留機能を持たせる。

2)既設耐震化工法で既設耐震化構造を対応

 大きな地震では、地盤の液状化現象が発生し多数のマンホ−ルが浮上するのでマンホ−ル浮上抑制対応を行う。管きょとマンホ−ルの接続部をフレキシブルな構造に改良するため、非開削で既設耐震化工法を行う。

3)道路陥没防止の取付管改良

 道路陥没の主な原因である、陶管の取付管が集中している地域(取付管改良集中地域)において、重点的に硬質塩化ビニル管へ改良または更生工法で改良を進める。

2.最も重要な課題と選定理由、課題に対する解決策

1)最も重要と考える課題と選定理由

@既設管渠のネットワ-ク化で浸水対応する課題

 理由:管渠老朽化による能力不足でゲリラ豪雨に対応できないため、道路の冠水・床下と床上の浸水が多発し市民生活が安全で安心できない状況となるので重要である。

2)課題に対する複数の解決策

@管渠ネットワ-ク化で水位を平準化対策

既設管渠ネットワ-クにより、満水状態の管渠から余裕のある管渠へ流下させ、人孔からの溢水を軽減させる。

Aバイパス管・管内貯留の活用 

 既設管渠の流下能力不足を、新設のパイパス管を布設し、流下能力の拡大を図る。また、管渠サイズを広げ管内貯留機能で雨水貯留し能力向上図る。

Bポンプ場の増設

ポンプ場の増設により、大雨が降る前に既設管内の雨水を早期に河川へ放流し、内水対策を行う。

3.新たに生じるリスクとリスクへの対策

1)リスク

 @既設管ネットワ-ク管網による環境対応:合流式のため水位上昇による越流システムに予想以上の流量が発生し、地域全体の汚水が河川に流下され環境上問題となる。

2)対策:@雨水貯留施設設置:越流水の予測し、水位を低下させ汚水の放流をさせないため、雨水貯留施設を設置する。Aスクリーン設置:汚濁物流出を抑制するため、放流口にスクリ−ン設置するB越流堰を嵩上げ:水位が上がるため、越流堰を嵩上げして対応する。

 


模範解答1   (完成答案)    添削履歴1    作成日2020/7/27    上下水道部門  下水道    専門事項 下水渠

 

 


 

1.管きょの老朽化対策の課題抽出と分析

1)既設管渠ネットワ−ク化による浸水対応

既設管渠の一部をネットワ-ク化し、浸水エリアのバイパス管として能力を上げる。また、管きょの一部に貯留機能を持たせる。浸水重点エリヤと浸水しないのエリヤをル-プにして、余裕のある管渠へ流下可能な状態とする。

2)既設耐震化工法で既設耐震化構造

大きな地震では、地盤の液状化現象が発生し多数のマンホ−ルが浮上するのでマンホ−ル浮上抑制対応を行う。なお、非開削マンホ-ル浮上工法としてフロ-トレス工法やインナ−ウェイト工法を使用する。管きょとマンホ−ルの接続部をフレキシブルな構造に改良するため、非開削で既設耐震化工法を行う。

3)道路陥没防止の取付管改良

道路陥没の主な原因である、陶管の取付管が集中している地域(取付管改良集中地域)において、重点的に硬質塩化ビニル管へ改良または更生工法で改良を進める。また、管渠のズレやクラックからの土砂の進入によるもののあるので、更生工法による対応が必要である。

2.課題と選定理由、課題に対する解決策

1)課題と選定理由

@既設管渠ネットワ-ク化の課題

理由:管渠老朽化による能力不足で、ゲリラ豪雨や台風に対応できないため、道路の冠水・床下と床上の浸水が多発し市民生活が安全で安心できない状況となるので重要である。

2)課題に対する解決策

@管渠ネットワ-ク化で水位を平準化対策

既設管渠ネットワ-ク化により、満水状態の管渠から余裕のある管渠へ流下させ、人孔からの溢水を軽減させる。なお、既設管渠の水位がさがるか氾濫解析シュミレ-ションにより地域全体を確認し対策を行うことで見直しする。

Aバイパス管・管内貯留の活用 

既設管渠の流下能力不足を、新設のパイパス管を布設し、流下能力の拡大を図る。また、管渠サイズを広げ管内貯留機能で雨水貯留し能力向上を図る。

Bポンプ場の増設

ポンプ場の増設により、大雨が降る前に既設管内の雨水を早期に河川へ放流し、管渠内の雨水を無くし内水対策を行う。なお、ポンプの管理については、人材不足を考慮し、内水位と外水位を監視し自動運転システムを利用する。

C止水板の設置

 管渠の能力不足により、浸水が発生する地下街の入口や、マンション等の地下への入口に、止水板を設置し浸水の軽減を図る。なお、管理上は、豪雨などの予測を事前に行い降雨前に止水板を設置することで、安全対策を行う。

3.新たに生じるリスクとリスクへの対策

1)新たに生じるリスク

・既設管ネットワ-クによる汚濁物流出

合流式では、汚濁物が沈殿させてゆっくり流下するが、ネットワーク化により断面変化や落差と流下方向も様々となる。豪雨による非常流現象の合流下水は、水位上昇し3Qを超えて、越流システムに予想以上の流量が発生し、汚濁物質を含んだ雨水が河川に流下され環境上問題となる。

2)リスクへの対策

@雨水貯留施設設置

越流水の予測し、水位を低下させ汚水の放流をさせないため、雨水貯留施設を設置し放流量を抑制する。

Aスクリーン設置

ゲリラ豪雨等で合流式下水道の流れが、乱流となり汚濁物流出を抑制するため、雨水吐きの放流口にスクリ−ン設置する。

B越流堰を嵩上げ

水位が上がるため、越流堰を嵩上げして汚濁物の対応する。

C浸透施設の設置

雨水浸透施設(浸透桝・浸透井戸・浸透舗装・浸透側溝・浸透管等)を設置して、雨水の流入量を削減する。

 


 

解説

(1)課題の分析のしかたについて

問題文を読んで市の担当者になり切った気持ちで、すぐに実効性のある課題を挙げるようにしてください。例えばアセットマネジメントや長寿命化計画など、内容の見えない計画段階のものは好ましくありません。

実際に進める方向性(取り組む事項)担当直入に3つ挙げる。

このような提案型の問題では、調査をやって物事を明らかにしてから対策するのではなく、ご自分で経験したことをベースにシナリオを作成して、検討した上での推論で答えることが必要です。

デ-タべースシステムの構築などの提案は、事務手段であって水道工学とは言いにくいです。

具体的な対策する内容で考えます。例えば、既設管のネットワ−ク化・既設耐震化工法等

浸水など下水道に特化した内容とするように。

分析では、重大と考えた根拠を示すことを忘れないように。

問題文(合流式・老朽化・道路陥没・浸水被害等)で示された課題内容は、すぐに実行可能な対策を考えて、方向性を決めてください。これから研究するのは×です。

 

(2) 解決策の提案、方策の考え方、書き方などについて

課題に対する解決策を3つ程度挙げて網羅性、広い視点を示す。

具体的な対策を書くように。

問題の前置き文の要求に応えるような内容としてください。

見出しが長いと時間がかかり実戦的ではありません。意味が損なわないように短縮するように。

選定理由は、因果関係など冗長にならないようにして、最も重要と考える理由を端的に述べることです。例えば、施策によって市民がどうなるか、なぜそれが必要か、重要事項何かなど。

 

(3)リスクの導き方、書き方などについて

リスクとは、発生頻度が小さく経済的損失の大きな出来事を指します。

自身の提案に由来して起きるリスクであること。

提案した対策で品質の不足部分がないか考えてください。

例えば水害や内水氾濫リスクで、下水道管きょの流量が予想以上となってしまうのは、なぜか。専門家が設計しているのにも関わらず、予想上限値を超えてしまう理由は?そこにリスクの本質があるので根本原因にちゃんと言及するようにしてください。